2 XCMD コマンドの規則

SMC/MVS および VM/Client と XAPI 対応 ACSLS サーバーの間のクライアント/サーバーの対話の大部分は、エンドユーザーに対して透過的です。ボリューム情報、マウント、およびマウント解除の要求は、SMC/MVS および VM/Client によって自動的に生成され、オペレータの介入なしで処理されます。

これらの自動対話に加えて、XAPI を使用する ACSLS サーバーは、XAPI コンポーネントの管理を可能にする追加の管理者コマンド、構成コマンド、およびオペレータコマンドを提供します。

これらのコマンドは、ACSLS の基本インストールには含まれませんが、ACSLS XAPI コンポーネントをオプションでインストールすると使用可能になります。ACSLS および ACSLS XAPI コンポーネントのインストールについては、『StorageTek Automated Cartridge System Library (ACSLS) インストールガイド』を参照してください。

これらのコマンドを実行するには、ACSLS cmd_proc から発行する XCMD コマンド機能を使用します。このコマンドの一般的な構文は次のとおりです。

XCMD command

ここで、command は、このドキュメントに記載されている ACSLS XAPI コンポーネントのコマンドの 1 つです。

注記:

XCMD コマンド機能を使用して、ACSLS XAPI サーバーでサポートされている任意の XAPI ユーザー要求を発行することもできます。詳細は、第5章 XCMD での XAPI ユーザー要求と HSC/VTCS コマンドのサポートを参照してください。

ACSLS cmd-proc から XCMD コマンドを発行するときは常に、次の規則が適用されます。

  • XCMD は ACSLS コマンドプロンプトを使用しません。

  • キーワードパラメータとその値を入力するときは、値の前に 1 つの空白文字を付加する必要があります。

  • XCMD コマンドは大文字または小文字で入力できます。ACSLS XAPI コンポーネントはコマンド入力をすべて自動的に大文字に変換します。たとえば、サブプール名「Testpool1」、「testpool1」、「TestPool1」、および「TESTPOOL1」はすべて、同じサブプール名「TESTPOOL1」に変換されます。

    注記:

    通常の ACSLS cmd_proc コマンドおよびパラメータは、通常は小文字で指定されます。vol_id (volser) を除き、小文字が自動的に大文字に変換されることはありません。
  • XCMD パラメータ値の前に等号 (=) を付加することはできません。

  • XCMD の値を括弧で囲むことはできません。複数の値がサポートされている場合は、各値をカンマで区切ることができます。たとえば、複数のボリュームを照会するには、XCMD QUERY VOLUME(volser1,volser2) ではなく、XCMD QUERY VOLUME volser1,volser2 と入力します。