F マルチ TCP/IP の概要

マルチ TCP/IP では、ホストはコンプレックス内の複数のライブラリに接続できます。コンプレックス内の 1 つのライブラリへの接続が失敗した場合、ホストは引き続きコンプレックス内のほかのライブラリを介して通信できます。ACSLS ホストは最大 15 の接続をサポートし、ELS ホストは最大 32 の接続をサポートします。

関連項目:

マルチ TCP/IP の最小要件

  • ライブラリコンプレックス

  • SL8500 ファームウェアバージョン FRS_3.97 および SLC バージョン 3.38

  • PUT0701 対応の ACSLS 7.1 または 7.1.1 (HA 2.0 には PTF 6514766 も必要です)。15 のライブラリ接続をサポートするには、ACSLS 8.1 以上が必要です。

  • PTF L1H168H 対応の ELS バージョン 7.0 または PTF L1H168I 対応の ELS バージョン 7.1

  • ハードウェアアクティベーションファイル (第3章 オプション機能のアクティブ化を参照してください)

構成に関する推奨事項

  • 冗長性のために複数のサブネットを常に使用します。

  • ACSLS サーバーとコンプレックス内の各 SL8500 間の単一の接続の場合、ルーティングテーブルは必要ありません。

  • デュアルおよびマルチ TCP/IP を備えたライブラリの場合、CLI を使用してポート 2A のルーティングを構成します。ポート 2A および 2B が別々のブロードキャストドメイン上に存在することを確認します。

  • ELS の場合、LMUPATH 制御文を使用して、複数の LMUADDR パラメータを定義します。パラメータは、複数の TCP/IP 接続の IP アドレスです。

    次の例では、ホストが 4 台の SL8500 ライブラリに接続されます。

    LMUPATH ACS(00)LMUADDR(123.456.789.012,123.456.789,
    013,123.456.789.014,123.456.789.015)
    

マルチ TCP/IP の構成例

図F-1 ライブラリコンプレックスへのマルチ TCP/IP 接続

図F-1 については、周囲のテキストで説明しています。

図F-2 ライブラリコンプレックスへのデュアルおよびマルチ TCP/IP 接続

図F-2 については、周囲のテキストで説明しています。

詳細は、デュアル TCP/IP の概要を参照してください。