この項では、ページ・デザイナおよびコンポーネント・ビューでページ計算を管理する方法について説明します。ページ計算を使用して、ページの送信時または表示時に、指定したアイテムに値を割り当てることができます。アプリケーション・レベルの計算を使用して、アイテムに値を割り当てることもできます。ほとんどのページ・レベルの計算では、ページ・アイテムを移入します。一方、ほとんどのアプリケーション・レベルの計算では、アプリケーション・アイテムを移入します。
ページ計算では、ページが表示または送信(レンダリングおよび処理)されたときに、指定したアイテムに値が割り当てられます。ページ計算を作成するには、ページ計算の作成ウィザードを実行します。各計算には、計算の作成対象のアイテムおよび計算タイプを指定します。
この項では、ページ・デザイナでページ計算を作成する方法について説明します。
ページ計算を作成するには、次のステップを実行します。
ページ・デザイナで適切なページにナビゲートします。「ページ・デザイナでのページの表示」を参照してください。
「レンダリング」ツリーで、「レンダリング前」または「レンダリング後」ノードを展開して、計算を配置する場所を見つけます。
「計算」を右クリックして、「計算の作成」を選択します。
計算の属性がプロパティ・エディタに表示されます。
ヒント: 「メッセージ」タブに、対処が必要なメッセージを示す赤または黄色の印が表示されます。メッセージを選択すると、プロパティ・エディタに関連する属性が表示されます。赤いエラー・メッセージは、保存する前に対処する必要があります。 |
プロパティ・エディタですべての属性を表示します。「プロパティ・エディタ・メニュー」から「すべて表示」を選択します。
「プロパティ・エディタ - 計算」で、次の属性を編集します。
ヒント: 属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。 |
指定、アイテム名 - この計算によって移入されるページまたはアプリケーション・アイテムを入力します。
実行オプション、順序 - この計算の順序を指定します。これによって実行の順序が決まります。
実行オプション、ポイント - ページのレンダリングまたは処理のどのポイントでこの計算を実行するかを選択します。最も一般的な計算ポイントは、「送信後」です。
計算、タイプ - 計算タイプを選択します。オプションのリストを表示するには、ヘルプを参照してください。
次に、イベントがTrueまたはFalseに評価された場合に実行するアクションを定義します。
「保存」をクリックします。
作成した計算は、ページ計算の編集ページで編集できます。
ページ計算を編集するには、次のステップを実行します。
ページ・デザイナでアイテムを含めるページを表示します。「ページ・デザイナでのページの表示」を参照してください。
「レンダリング」ツリーで、「レンダリング前」または「レンダリング後」ノードを展開して、計算を選択します。
「プロパティ・エディタ - 計算」で、適切な属性を編集します。
ヒント: 属性の詳細は、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックして、参照してください。 |
「保存」をクリックします。
計算を実行するタイミングは、「実行オプション」、順序および実行オプション、「ポイント」を使用して制御します。「順序」属性によって、評価の順序が決定されます。「ポイント」属性によって、計算を実行するページのレンダリングまたは処理のポイントが決定されます。最も一般的な計算ポイントは、「送信後」です。たとえば、「新しいインスタンス開始時」を選択すると、新しいセッション(またはインスタンス)の生成時に計算が実行されます。
順序およびポイントの指定後、「計算」にアイテムの値を計算するための式または問合せを入力します。計算が失敗した場合のために、「エラー・メッセージ」属性にエラー・メッセージを定義できます(オプション)。
この項では、コンポーネント・ビューでページ計算を作成する方法について説明します。
ページ計算では、ページが表示または送信(レンダリングおよび処理)されたときに、指定したアイテムに値が割り当てられます。ページ計算を作成するには、ページ計算の作成ウィザードを実行します。各計算について、計算の作成対象のアイテムを指定し、計算タイプを選択します。
ページ計算を作成するには、次のステップを実行します。
適切なページにナビゲートします。「コンポーネント・ビューでのページの表示」を参照してください。
計算の作成ウィザードにアクセスします。「計算」で、「作成」アイコンをクリックします。
「アイテム・タイプ」で、計算を実行する場所を選択して、「次へ」をクリックします。位置オプションは次のとおりです。
このページのアイテム
他のページのアイテム
アプリケーション・レベル・アイテム
「アイテム」で、次を選択します。
計算するアイテム: 計算によって更新されるアイテムを選択します。
順序: 評価の順序を選択します。
計算ポイント: 計算を実行するポイントを選択します。計算ポイント「新しいインスタンス開始時」では、新しいセッション(またはインスタンス)の生成時に計算が実行されます。
計算タイプ: 作成する計算方法を選択します。
「次へ」をクリックします。
「計算」で、選択した計算タイプに対応する計算を入力し、「次へ」をクリックします。
「条件」で、計算を条件付きにするかどうかを選択できます。計算を条件付きにする場合、「条件タイプ」リストから選択し、式フィールドにテキストを入力します。
「計算の作成」をクリックします。
作成した計算は、ページ計算の編集ページで編集できます。
ページ計算を編集するには、次のステップを実行します。
適切なページにナビゲートします。「コンポーネント・ビューでのページの表示」を参照してください。
ページ計算の編集ページにアクセスします。「計算」で、計算名を選択します。
ページ計算の編集ページが表示されます。
対象となる属性を編集します。
「変更の適用」をクリックします。
計算を実行するタイミングは、ページ計算の編集ページの「順序」および「計算ポイント」属性を使用して制御します。「順序」属性によって、評価の順序が決定されます。「計算ポイント」属性によって、アイテムの計算を実行するポイントを指定できます。たとえば、「新しいインスタンス開始時」を選択すると、新しいセッション(またはインスタンス)の生成時に計算が実行されます。
順序および計算ポイントの指定後、「ソース」で、アイテムの値を計算するための式または問合せを「計算」フィールドに入力します。計算が失敗した場合のために、「計算エラー・メッセージ」フィールドにエラー・メッセージを定義できます(オプション)。
計算のわかりやすい使用例として、電話番号入力用のフォーム・フィールドを含むページがあげられます。この例では、電話番号は1つのデータベース列に格納されますが、データ・エントリ・フォームでは電話番号が市外局番、局番および回線番号の3つの要素に分割されます。この例では、ページ・アイテムはP10_AREA_CODE
、P10_PREFIX
およびP10_LINE_NUMBER
と呼ばれます。
次に、これらのアイテムに格納された値を1つの文字列に結合します。これは、「送信後」計算を使用して行い、結合した値をP10_PHONE_NUMBER
というアイテムに格納します。
P10_AREA_CODE
、P10_PREFIX
およびP10_LINE_NUMBER
を結合した値を新規アイテムに格納するための計算を作成するには、次のステップを実行します。
適切なページにナビゲートします。「コンポーネント・ビューでのページの表示」を参照してください。
P10_PHONE_NUMBER
という名前のアイテムを作成して、P10_AREA_CODE
、P10_PREFIX
およびP10_LINE_NUMBER
を結合した値を格納します。「ページ・アイテムとアプリケーション・アイテムの違いについて」を参照してください。
コンポーネント・ビューの「計算」で、「作成」アイコンをクリックします。
「アイテムの位置」で、「このページのアイテム」を選択して「次へ」をクリックします。
「計算アイテム」で、「P10_PHONE_NUMBER」を選択します。
「順序」で、評価の順序を選択します。
「計算タイプ」で、次の計算タイプを作成できます。
静的割当て:
「計算タイプ」で「静的割当て」を選択して、「次へ」をクリックします。
次の計算を入力します。
(&P10_AREA_CODE.) &P10_PREFIX.-&P10_LINE_NUMBER.
「次へ」をクリックします。
PL/SQLファンクション本体:
「計算タイプ」で「PL/SQLファンクション本体」を選択して、「次へ」をクリックします。
次の計算を入力します。
DECLARE l_return_value VARCHAR2(300) DEFAULT NULL; BEGIN l_return_value := '('||:P10_AREA_CODE||')'||:P10_PREFIX||'-'||:P10_LINE_NUMBER; RETURN l_return_value; END;
「次へ」をクリックします。
SQL問合せ(コロン区切りの値を返す):
「計算タイプ」で、「SQL問合せ(コロン区切りの値を返す)」を選択して、「次へ」をクリックします。
次の計算を入力します。
SELECT '('||:P10_AREA_CODE||')'||:P10_PREFIX||'-'||:P10_LINE_NUMBER FROM DUAL
「次へ」をクリックします。
PL/SQL式:
「計算タイプ」で「PL/SQL式」を選択して、「次へ」をクリックします。
次の計算を入力します。
'('||:P10_AREA_CODE||')'||:P10_PREFIX||'-'||:P10_LINE_NUMBER
「次へ」をクリックします。
「作成」をクリックします。