Oracle® Enterprise Manager Plug-in for Oracle Database Applianceユーザーズ・ガイド リリース12.1.0.1 E64884-02 |
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Oracle Enterprise ManagerによるDatabase Appliance管理は、すべてのハードウェア・コンポーネントとソフトウェア・コンポーネントを1つのエンティティに統合することにより、監視を簡略化します。Oracle Database Applianceホームページから、システム内の重大な問題をすべて表示し、パフォーマンスを監視して、個別のターゲットにドリルダウンできます。
デフォルトでは、Oracle Database Applianceホームページを開くと、Oracle Enterprise Managerによって管理されているすべてのOracle Database Applianceシステムから集計されたデータが表示されます。
すべてのシステムのデータを表示するには:
「Targets」メニューから「Oracle Database Appliance」を選択します。
使用可能なすべてのターゲットを示すOracle Database Appliancesページが表示されます。
Oracle Database Applianceホームページのタブを使用して、集計されたトポロジを監視します。
トポロジ内のすべてのOracle Database Applianceシステムを監視する場合でも、一部(グループ)を監視する場合でも、データはOracle Database Applianceホームページのタブに整理されグループ化されます(図5-1を参照)。
「Availability」タブには、Oracle Database Applianceの状態を示すいくつかのグラフが表示されます。
システム・ステータス
システム・ステータスの円グラフは、選択したグループ内のOracle Database Applianceシステムが現在オンラインかオフラインかを示します。
円グラフのセクションをクリックすると、グラフによって表されたシステムの可用性に関する詳細情報が表示されます。詳細は、ページの下部の表に表示されます。
仮想マシンのステータス
仮想マシンのステータス・グラフには、選択したグループ内のすべての仮想マシンのステータス(オンライン、オフライン、欠落)が表示されます。Oracle Database Applianceが仮想化プラットフォームとともにデプロイされていない場合、このグラフは表示されません。
グラフの要素をクリックすると、仮想マシン・コンポーネントに関する詳細なステータス情報が表示されます。詳細は、ページの下部の表に表示されます。
システム・コンポーネント
システム・コンポーネント・グラフには、選択したグループのアプライアンス・マネージャ、Oracle ASM、Oracle Database、ホストおよびILOMなどのコンポーネントのステータス(オンライン、オフライン、欠落)が表示されます。
グラフの棒をクリックすると、棒によって表されたコンポーネントに関する詳細情報が表示されます。詳細は、ページの下部の表に表示されます。
物理ディスクのステータス
物理ディスクのステータス・グラフには、選択したグループ内のすべてのディスクのステータスが表示されます。
円グラフのセクションをクリックすると、グラフによって表された物理ディスクの可用性に関する詳細情報が表示されます。詳細は、ページの下部の表に表示されます。
使用可能な表
ページ下部の表は、ページの他のセクションでクリックする要素によって変化します
グループ内の各システムのシステム・ステータスを表示するには、「System Status」セクションの円グラフをクリックします。表には、選択したグループ内のすべてのOracle Database Applianceシステムとそのステータスが表示されます。各Oracle Database Applianceシステム名はURLリンクで、クリックすると、選択したシステムのOracle Database Applianceシステムのホームページが開きます。
Oracle Database Applianceシステムのホームページには、1つのOracle Database Applianceシステムの詳細情報が含まれます。詳細は、「個々のOracle Database Applianceターゲットのモニタリング」を参照してください。
「Capacity」タブには、管理対象Oracle Database Applianceシステムによって利用されている領域、メモリーおよびCPU容量が表示されます。
ローカル・ファイルシステムの領域使用率
各Oracle Database Applianceサーバー・ノードには、600GBのローカル記憶域が含まれます。ローカル・ファイルシステムの領域使用率グラフには、マウント・ポイントとその領域使用率が表示されます。棒の上にマウスを置くと、マウント・ポイントの詳細が表示されます。グラフの棒をクリックすると、「Capacity」タブの下部に、表内のその使用率範囲にあるすべてのシステムが表示されます。
CPU負荷
システムは、CPU使用率のパーセントの範囲内でグループ化されます。グラフの棒をクリックすると、「Capacity」タブの下部に、表内のそのCPU負荷範囲にあるすべてのシステムが表示されます。
メモリー使用率
メモリー使用率グラフには、グループ内のOracle Database Appliance全体のメモリー使用率が表示されます。棒は、メモリー使用率のパーセントを表します。棒の上にマウスを置くと、その使用率範囲のノード数の合計が表示されます。グラフの棒をクリックすると、「Capacity」タブの下部に、表内のその使用率範囲にあるすべてのシステムが表示されます。
共有ファイルシステムの領域使用率
Oracle Database ApplianceはACFSファイルシステムを使用して、データベース・ファイルおよび非データベース・ファイル、ゲストVMテンプレート、仮想ディスクを格納します。グラフには、共有ファイルシステムの領域使用率のグループ、およびその使用率グループに含まれるマウント・ポイント数が表示されます。棒の上にマウスを置くと、使用率グループおよびマウント・ポイント数が表示されます。グラフの棒をクリックすると、「Capacity」タブの下部に、表内のその使用率範囲にあるすべてのシステムが表示されます。
ディスク・グループの領域使用率
ディスク・グループ(RECO、REDO、DATAおよびFLASHなど)は、領域使用率のパーセントの範囲内でグループ化されます。グラフの棒をクリックすると、「Capacity」タブの下部に、表内のその使用率範囲にあるすべてのシステムが表示されます。
「Configuration」タブには、管理対象Oracle Database Applianceシステムでのハードウェアおよびソフトウェア構成が表示されます。
構成されたコア
この円グラフには、同じような数のコアが構成されたシステムの数を表すセグメントが表示されます。セグメントをクリックすると、タブ下部の表に、その数の構成されたコアを持つ各システムの名前が表示されます。
ハードウェア・タイプ
この円グラフには、同じようなハードウェア・プラットフォーム(X5-2、X4-2、X3-2、V1など)を持つシステムの数を表すセグメントが表示されます。セグメントをクリックすると、タブ下部の表に、そのハードウェア・プラットフォームを持つシステムの名前が表示されます。
構成タイプ
この円グラフには、同じような構成タイプ(VM-ODA_BASEなど)のシステムの数を表すセグメントが表示されます。セグメントをクリックすると、タブ下部の表に、その構成タイプのシステムの名前が表示されます。
バージョン
この円グラフには、同じソフトウェア・バージョン(12.1.2.2.0など)のシステムの数を表すセグメントが表示されます。セグメントをクリックすると、タブ下部の表に、そのソフトウェア・バージョンのシステムの名前が表示されます。
容量表
ページ下部の表は、ページの他のセクションで選択する要素によって変化します。
「Incidents」タブには、Oracle Enterprise Managerによって管理されている全部または一部(グループ)のOracle Database Applianceシステムに関連するすべてのインシデントが表示されます。「Summary」リンクをクリックして、選択したインシデントの詳細を示すページを開くことができます。
「View」メニューのオプションを使用して、列および表の順序を調整できます。
「Category」ドロップダウン・リストを使用して、カテゴリでインシデントをフィルタリングできます。
Oracle Database Applianceホームページの「Topology」タブを使用して、すべてのシステムまたはシステムのグループのトポロジを表示できます。詳細は、「Oracle Database Applianceトポロジの表示」を参照してください。
Oracle Database Applianceシステムは、タグを使用してグループ化されます。ターゲットのグループを監視する場合、Oracle Database Applianceホームページには、タグで定義されたターゲットのグループに使用できるデータの集計のみが表示されます。Oracle Database Applianceターゲットは複数のグループに属することができます。
Oracle Database Applianceシステムのグループを監視するには、ページ左側のツリーでタグをクリックします。
[グループのデータを示すディスプレイの図]
Oracle Database Applianceターゲットのグループを作成するには、タグを作成し、そのタグにターゲットを追加します。
「Targets」メニューから「Oracle Database Appliance」を選択します。
使用可能なすべてのシステム・グループをナビゲーション・ツリーで示すOracle Database Appliancesページが表示されます。
ナビゲーション・ツリーの上にある緑のプラス記号アイコン(タグの追加)をクリックします(下図を参照)。
アイコンをクリックすると、「Add Tag」ダイアログが開きます。
タグの表示名を入力し、オプションで説明を入力して「OK」をクリックします。
ナビゲーション・ツリーでタグを選択し、レンチ・アイコン(システムの変更)をクリックします。
ナビゲーション・ツリーでタグを選択すると、「Topology」タブに「MyTag」と表示されます。これは、この例に作成されたタグで、分岐するシステムはありません。
「Modify Systems」ダイアログが開きます。
「Modify Systems」ダイアログでシステムを左の列から右の列に移動することでグループに追加するシステムを選択し、「OK」をクリックします。
ナビゲーション・ツリーでタグを展開した場合、選択したシステムがその下に表示され、トポロジ図をリフレッシュすると、追加されたシステムが表示されます。
いつでも、ターゲットをグループに追加またはグループから削除できます。
「Targets」メニューから「Oracle Database Appliance」を選択します。
使用可能なすべてのシステム・グループをナビゲーション・ツリーで示すOracle Database Appliancesホームページが表示されます。
ナビゲーション・ツリーでタグを選択し、レンチ・アイコン(システムの変更)をクリックします。
「Modify Systems」ダイアログが開きます。
「Modify Systems」ダイアログでシステムを左または右に移動することで、グループに追加またはグループから削除するシステムを選択し、「OK」をクリックします。
「Targets」メニューから「Oracle Database Appliance」を選択します。
使用可能なすべてのシステム・グループをナビゲーション・ツリーで示すOracle Database Appliancesページが表示されます。
削除するグループを選択し、ナビゲーション・ツリーの上にある赤いXアイコン(タグの削除)をクリックします。
「All ODA」タグは検出されたすべてのOracle Database Applianceのデフォルト・タグであるため、削除できません。
「Remove Tag」ダイアログで、削除するグループの横のチェック・ボックスを選択して「OK」をクリックします。
ナビゲーション・ツリーからタグを削除しても、Oracle Database ApplianceターゲットはEnterprise Managerから削除されません。ターゲットの削除については、「Oracle Database Applianceターゲットの削除」を参照してください。
URLリンクはOracle Database Applianceシステムの名前を表示するために使用され、リンクをクリックすると個々のシステムを監視するページが開きます。
「Targets」メニューから「Oracle Database Appliance」を選択します。
使用可能なすべてのターゲットを示すOracle Database Appliancesページが表示されます。
ページ左側のナビゲーション・ツリーで、「All ODA」を選択します。
展開された「All ODA」グループの下にシステムが表示されます。
監視するシステムに対応するリンクを選択します。
次に示すように、ターゲットのページが開きます。
Oracle Database Applianceのすべてのコンポーネントを監視できます。Oracle Database Applianceは、ハードウェアとソフトウェアのどちらであるかとは関係なくすべてのサブコンポーネント・ターゲットを監視します。これには、ホスト、データベース、仮想化、ASMなどが含まれます。
個々のOracle Database Applianceの左側で、アプライアンス・マネージャ、ASM、ホスト、ハイパーバイザ、ILOM、Oracle Databaseおよび仮想化コンポーネントなどの特定コンポーネントの詳細に移動できます。
「General」タブには、いくつかのセクションが含まれます。
可用性
「Availability」セクションには、Oracle Database Appliance内のすべてのコンポーネントの名前、タイプ、ステータスおよび過去24時間の可用性が表示されます。「Name」列のリンクにより、ページが選択したコンポーネントのホームページにリダイレクトされます。
構成
「Configuration」セクションには、Oracle Database Applianceに構成されているプラットフォーム、ハードウェア・タイプ、ソフトウェア・バージョンおよびタグが表示されます。
各タグはクリック可能で、クリックすると、選択したタグで構成されたシステムのグループに関係するデータを示すOracle Database Applianceホームページにページがリダイレクトされます。
CPU
ハードウェア
「Hardware」表には、各OAKターゲットの電源、筐体、冷却およびメモリーのステータスが表示されます。ステータスには、オンライン、オフライン、保留中、不明などがあります。
マウスをステータス・アイコンに移動すると、各カテゴリの詳細ステータスのポップアップが表示されます。「Oak Name」リンクにより、ページがOakHomeページにリダイレクトされます。
システム・ステータス
「System Status」は、Oracle Database Applianceの背面パネルの図です。緑のライトは、ノードがオンラインであることを示し、赤いライトはシステムがオフラインかステータスが不明であることを示します。各ディスクの上にマウスを置くと、各ディスクのステータスを示すポップアップが表示されます。
メモリー
メモリー・グラフは、過去24時間のホストのメモリー使用率を示します。
インシデント
「Incidents」表には、選択したOracle Database Applianceのインシデントが表示されます。「Summary」リンクをクリックして、選択したインシデントの詳細を示すページを開くことができます。
「View」メニューのオプションを使用して、列および表の順序を調整できます。
「Category」ドロップダウン・リストを使用して、カテゴリでインシデントをフィルタリングできます。
「Virtual Machine」タブには、仮想マシン、リポジトリ、ネットワーク、Vdisk、VMテンプレート、CPUツールの6つのカテゴリの情報が表示されます。このタブは、仮想化プラットフォーム環境で構成されたOracle Database Applianceターゲットにのみ表示され、ベア・メタル環境で構成されたOracle Database Applianceには表示されません。
「Virtual Machine」タブには、いくつかのセクションのグループがあります。「Virtual Machine」タブの左側にあるリンクのリストを使用して、各セクションを表示します。
仮想マシン
「Virtual Machine」カテゴリを選択すると、タブにサマリー、仮想マシンのリスト、仮想マシン・メトリックの詳細が表示されます。
「Virtual Machine」リストには、仮想マシン名、メモリー、CPU、リポジトリ、ノード番号、状態など、Oracle Database Applianceのユーザーによって作成されたすべての仮想マシンのサマリー情報が表示されます。仮想マシン名を選択すると、右側の「Details」セクションに詳細情報が表示されます。
リポジトリ
「Repository」を選択すると、タブにサマリー、リポジトリのリスト、リポジトリ・メトリックの詳細が表示されます。
「Repository」リストには、リポジトリ名、空き領域、ノード番号、状態など、Oracle Database Applianceのユーザーによって作成されたすべてのリポジトリのサマリー情報が表示されます。灰色の矢印を使用してリポジトリ名を展開すると、ノード番号と状態が表示されます。リポジトリ名を選択すると、右側の「Details」セクションに詳細情報が表示されます。
ネットワーク
「Network」を選択すると、タブにVLANのリストと関連するサマリー情報(名前、インタフェース、ノード番号、IDなど)が表示されます。
VLAN名を選択すると、右側の「Details」セクションに、VLANに接続されている仮想マシンのリストが表示されます。
Vdisk
「Vdisk」を選択すると、タブにリポジトリ名、サイズ、タイプなどユーザーによって作成されたvdiskのサマリー情報が表示されます。vdisk名を選択すると、右側の「Details」セクションに詳細情報が表示されます。
VMテンプレート
「VM Template」を選択すると、タブにテンプレート名、メモリー、CPU、リポジトリなど、Oracle Database Applianceのユーザーによって作成されたすべての仮想マシン・テンプレートのサマリー情報が表示されます。テンプレート名を選択すると、右側の「Details」セクションに詳細情報が表示されます。
CPUプール
「CPU Pool」を選択すると、タブにOracle Database Appliance内のノード1とノード2のすべてのCPUプールが表示されます。プール名を選択すると、右側の「Details」セクションにノード1とノード2のCPUに関する詳細が表示されます。
「Storage」タブには、すべての物理ディスクおよびASMディスクの情報が表示されます。左側には、円グラフとリストにディスク数とそのステータスが表示されます。ディスク名を選択すると、右側の「Details」セクションに個々のディスクの詳細情報が表示されます。
「Version」タブには、Oracle Database Applianceターゲット上のコンポーネントのバージョンのリストが表示されます。
Oracle Database Applianceプラグインには、Oracle Database Appliance内のコンポーネント間の関係を表示するためのトポロジ・ビューアが備えられています。選択詳細およびサマリー情報をズーム、パン、表示し、集計コンポーネントを評価できます。オブジェクト・タイプごとに固有のアイコンが使用され、すべてのアプリケーションに対して標準化されたビジュアル・インジケータが使用されます。
Oracle Database Applianceホームページまたはシステム・ページの「Topology」タブを選択すると、ターゲットのグループ別または個々のターゲット別にシステムのトポロジを表示できます。グループは、Oracle Database Applianceシステムの集まりです。個々のターゲットは、ホスト、データベース、仮想マシンなど複数のコンポーネントで構成される1つのOracle Database Applianceを定義します。
既存のOracle Database Applianceターゲットのトポロジを表示するには:
「Targets」メニューから「Oracle Database Appliance」を選択します。
使用可能なすべてのターゲットを示すOracle Database Appliancesページが表示されます。
Oracle Database Applianceページから、トポロジを表示するOracle Database Applianceターゲット(システムのグループまたは個々のシステム)を選択します。
「トポロジ」タブを選択します。
トポロジの要素をクリックすると、その要素に関連付けられているデータが表示されます。
Oracle Database Applianceシステムの各ツリー・ノードには、ホスト、データベース、仮想化の3つの子があります。システムのツリー・ノードをクリックすると、システム名、可用性、コンポーネントのリストとそのステータスなど、システムに関する情報を含むポップアップが開きます。