| Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド 11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms E61950-08 |
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各ログ・ハンドラ定義には、最低でも5つのパラメータが含まれます。
表9-6に、それらのパラメータを示します。
表9-6 必須のログ構成ファイル・パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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このパラメータは 現在のリストの関連XMLネームスペースを指定し、ある特定のロギング構成ファイル内のすべてのログ・ハンドラ定義に対して同一です。次に例を示します。
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このパラメータは 新規のログ・ハンドラ定義の作成の際、他のログ・ハンドラと間違えることのない憶えやすい名前を選択してください。次に例を示します。
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これにより、ログ・レベルが指定されます。詳細は、表9-1を参照。 デフォルトのロギング構成ファイルは、「致命的」、「エラー」、「警告」の3つのレベルのロギングをアクティブにします。 |
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このログ・ライターのログ出力の宛先を指定します。詳細は、表9-3を参照。 デフォルトのログ構成ファイルは、出力をシステム・ログとロギングを行っているコンポーネントのログ・データ・ファイルの両方に送信します。 |
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このパラメータは、ログ・ハンドラを |
LOG_WRITERパラメータの値としてFileLogWriterまたはMPFileLogWriterを指定した場合は、表9-7の4つのパラメータが意味を持ちます。
表9-7 ログ・データ・ファイル構成パラメータ
| パラメータ | 説明 | デフォルト |
|---|---|---|
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必須。FileLogWriterまたはMPFileLogWriterのみに使用します。ログ・データが書き込まれるファイルの名前と場所です。 ファイル名に絶対パスを付加して、次のデフォルトの場所以外に格納できます。 component_install_dir\oblix\logs component_install_dirは、システム・イベントをロギングするコンポーネントのルート・インストール・ディレクトリです。 出力をFileLogWriterまたはMPFileLogWriterに送信する複数のログ・ハンドラ定義を作成した場合は、各ケースに一意のファイル名を指定して、複数のハンドラが同じファイルに書込みを試行しないようにします。この注意事項は、SysLogWriterにアクセスしているログ・ハンドラには適用されません。 |
oblog.log |
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オプション。これは、ログ・ファイルに書き込まれるログ・データのバッファのサイズ(バイト単位)です。 バッファ値をゼロ(0)または負の数に設定した場合、デフォルト値が使用されます。バッファせずにログ・ファイルを即座に書き込む場合、5などの小さい値に設定します。システムに障害がある場合、小さいバッファ・サイズを設定することをお薦めします。 |
65535 (64KB) |
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オプション。ログ・ファイルがこのサイズ(バイト単位)に達すると、タイムスタンプがファイル名に追加されます。たとえば、 |
52428800 (512KB) |
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オプション。最大ローテーション・サイズに達したかどうかにかかわらず、ログ・ファイル名が変更される時間間隔(秒単位)です。 ローテーション時間によってファイルがいつローテーションされるかが決定する場合、ログ・ファイルに追加される数値はローテーション間隔の秒数だけ異なります。たとえば、 |
86400 (1日(秒単位)) |
次の各項では、詳細を説明します。
各コンポーネントとともにインストールされるログ構成ファイルは、ログに記録されるイベントの階層の上位3つのレベル(「致命的」、「エラー」および「警告」)のみアクティブにし、すべてのログ出力をシステム・ログに送信ます。
Windowsコンピュータでは、「マイ コンピュータ」、「管理」、「イベント ビューア」、「アプリケーション」にナビゲートすることで、ロギングしているコンポーネントをホストするコンピュータのシステム・ログを表示できます。ログに記録されるコンポーネントのシステム・イベント・エントリは、オペレーティング・システムおよびAccess Manager以外のアプリケーションに対してレポートされるシステム・イベントに散在します。
SolarisおよびLinux環境の場合、システム・ログの場所はシステム構成ファイルに記録されますが、このシステム構成ファイルの細目はコンピュータごとに異なる場合があります。このシステム・ファイルやシステム・ログの名前と場所については、システム・ログを調べるコンポーネントのホストとなるコンピュータの所有者に相談してください。
次の例に、デフォルトのログ構成ファイルを示します(ここでは、ファイル構造を明らかにするためにコメントを削除しています)。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<CompoundList
xmlns="http://www.oblix.com
ListName="oblog_config_wg.xml.staging">
<SimpleList>
<NameValPair
ParamName="LOG_THRESHOLD_LEVEL"
Value="LOGLEVEL_WARNING"></NameValPair>
</SimpleList>
<SimpleList>
<NameValPair
ParamName="AUTOSYNC"
Value="True"></NameValPair>
</SimpleList>
<SimpleList>
<NameValPair
ParamName="SECURE_LOGGING"
Value="On"></NameValPair>
</SimpleList>
<SimpleList>
<NameValPair
ParamName="LOG_SECURITY_THRESHOLD_LEVEL"
Value="LOGLEVEL_TRACE"></NameValPair>
</SimpleList>
<SimpleList>
<NameValPair
ParamName="LOG_SECURITY_ESCAPE_CHARS"
Value="),]"></NameValPair>
</SimpleList>
<SimpleList>
<NameValPair
ParamName="LOG_SECURITY_MASK_LENGTH"
Value="300"></NameValPair>
</SimpleList>
<CompoundList
xmlns="http://www.oblix.com"
ListName="LOG_CONFIG">
<ValNameList
xmlns="http://www.oblix.com"
ListName="LogFatal2Sys">
<NameValPair
ParamName="LOG_LEVEL"
Value="LOGLEVEL_FATAL"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="LOG_WRITER"
Value="SysLogWriter"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="LOG_STATUS"
Value="On"></NameValPair>
</ValNameList>
<ValNameList
xmlns="http://www.oblix.com"
ListName="LogAll2File">
<NameValPair
ParamName="LOG_LEVEL"
Value="LOGLEVEL_ALL"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="LOG_WRITER"
Value="FileLogWriter"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="FILE_NAME"
Value="oblog.log"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="BUFFER_SIZE"
Value="65535"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="MAX_ROTATION_SIZE"
Value="52428800"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="MAX_ROTATION_TIME"
Value="86400"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="LOG_STATUS"
Value="On"></NameValPair>
</ValNameList>
</CompoundList>
<ValNameList
xmlns="http://www.oblix.com"
ListName="FILTER_LIST">
<NameValPair
ParamName="password"
Value="40"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="Password"
Value="40"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="passwd"
Value="40"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="Passwd"
Value="40"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="response"
Value="40"></NameValPair>
<NameValPair
ParamName="Response"
Value="40"></NameValPair>
</ValNameList>
</CompoundList>
デフォルトの構成ファイルは致命的メッセージ、エラー・メッセージおよび警告メッセージをシステム・ログとoblog.logというログ・データ・ファイルの両方に送信します。
ファイルの上部近くにある単純なリストは、次のパラメータを設定します。
これはLOG_THRESHOLD_LEVELをWarningに設定します。
しきい値は警告よりもきめ細かいレベルのロギングを抑制します。このしきい値はオーバーライドできます。詳細は、「異なるデータのタイプへの異なるしきい値レベルの構成」を参照してください。
ネストした複合リストには、4つのログ・ハンドラ定義が含まれます。
LogFatal2Sysという名前の最初のログ・ハンドラ定義は、ロギング・レベルをFatalに設定し、LOG_STATUSをOnに設定します。
しきい値レベルは警告で、致命的よりもきめ細かいため、この定義は有効になりません。LOG_WRITERパラメータで指定されたように、ログ出力はシステム・ログに書き込まれます。
LogError2Sysログ・ハンドラ定義は、エラー・レベル・メッセージをシステム・ログに送信します。
エラーは現在のしきい値レベル(警告)より前にあるため、この定義が有効になります。
LogWarning2Sys定義は、警告レベル出力をシステム・ログに送信します。
前の2つのログ・ハンドラ定義と同様に、この定義は現在のLOG_THRESHOLD_LEVELパラメータによってオーバーライドされません。
最後のログ・ハンドラ定義であるLogAll2Fileは、すべてのログ・レベルの出力をoblog.logというディスク・ファイルに送信します。
LOG_THRESHOLD_LEVELパラメータを警告に設定すると、「致命的」、「エラー」および「警告」レベルの出力のみがこのログ・データ・ファイルに記録されます。LogAll2Fileからの出力はFileLogWriterに送信されるため、ファイル名、バッファ・サイズ、ローテーション・サイズおよびローテーション間隔を制御するパラメータはすべて有効になります。
図9-1は、デフォルトのログ構成ファイルでのログレベルのアクティブ化を示します。