構文
tadm create-tcp-listener common_options [--no_enabled] [--ip=address] [--acceptor-threads=count] [--family=name] [--listen-queue-size=size] [--receive-buffer-size=size] [--send-buffer-size=size] [--description=text] --listener-port=number --config=config_name --tcp-proxy=tcp_proxy_name listener_name
説明
このコマンドを使用して、新しいTCPリスナー・ソケットを作成します。新規リクエストが着信すると、Oracle Traffic Directorでは、構成済のTCPリスナーに基づいて、リクエストの送信先となるTCPプロキシを決定します。
オプション
common_options
の詳細は、helpコマンドを実行してください。
--no-enabled|-n
このオプションを指定して、実行時にTCPリスナーを無効にします。
--ip|-I
ホスト・コンピュータのIPアドレスを指定します。アスタリスク(*)を指定すると、TCPリスナーは、ホスト・コンピュータ上で使用できるすべてのIPアドレスをリスニングします。
--acceptor-threads|-a
このリスナーが受信する接続の受入れ専用スレッドの数を指定します。値の範囲は1から128です。
--family|-f
IPV4
やIPV6
などのインターネット・プロトコル・ファミリを指定します。デフォルトはIPv4(family=inet)
です。IPv6アドレスを使用するには、family=inet6
と指定します。Sockets Direct Protocol (SDP)の場合、family=inet-sdpを指定します。
--listen-queue-size|-l
オペレーティング・システムのリスニング・キュー・バックログのサイズ(バイト単位)を指定します。値の範囲は1から65536です。
--receive-buffer-size|-r
オペレーティング・システムのソケット受信バッファのサイズ(バイト単位)を指定します。値の範囲は1から1048576です。
--send-buffer-size|-B
オペレーティング・システムのソケット送信バッファのサイズ(バイト単位)を指定します。値の範囲は1から1048576です。
--description|-D
TCPリスナーの説明を入力します。
--listener-port|-P
構成のバインド先となり、リクエストをリスニングするポート番号を指定します。値の範囲は1から65535です。
--config|-c
新しいTCPリスナー・ソケットを作成する構成の名前を指定します。
--tcp-proxy|-r
TCPプロキシの名前を指定します。
作成するTCPリスナーの名前を指定します。
例
tadm create-tcp-listener --user=admin --host=admin.example.com --password-file=./admin.passwd --port=8989 --no-prompt --listener-port=8082 --tcp-proxy=TCP_Proxy1 --config=www.example.org TCP_Listener1
終了コードと構文表記の詳細は、helpコマンドを実行してください。