受給者への給与計算システムと支給グループの割り当てについて

グローバル ペイロールを使用して給与を支給する受給者それぞれに対し、以下の処理を行う必要があります。

  1. インストール テーブル - 製品ページで、給与計算システムとして [グローバル ペイロール コア] チェック ボックスをオンにします。

  2. HR の職務データ - 給与計算ページで、給与計算システムとして [グローバル ペイロール] を選択します。

  3. 職務データ - 給与計算ページで、受給者を支給グループに割り当てます。

支給グループ割り当てにより、受給者の有資格グループ、為替レート タイプ、および使用レートの指定日が決まります。これらの値は、職務データ - 給与計算ページで受給者ごとに上書きすることができます。

注: 職務データ - 給与計算ページで受給者の支給グループを選択する前に、グローバル ペイロールの一般設定の一部として、あらかじめ受給者の職務データのデフォルトを支給グループ名ページで定義する必要があります。

注: 職務データ - 給与計算ページで受給者の休日スケジュールを指定しない場合、その受給者の支給グループに割り当てられている休日スケジュールが給与計算処理に使用されます。

組織構造について」、「実装のデフォルトの設定」 (アプリケーションの基礎)「職務データについて」 (PeopleSoft ヒューマン リソース管理人事・労務管理) を参照してください。

受給者の給与計算システムを指定することができる処理には、以下の 3 つがあります。

  • 採用。

  • 再雇用。

  • 給与計算システムの変更。

雇用または再雇用の処理中に、職務データ - 給与計算ページで受給者の給与計算システムを指定すると、指定された給与計算システムを示す給与計算システム フラグを持つ行が、各受給者の職務レコードに作成されます。

また、給与計算システムの変更処理を行って、給与計算システムを指定することもできます。

たとえば、もともと HR は導入されていたけれども、給与計算にはサードパーティの給与計算システムが使用されていたとします。その後、2004 年 1 月 1 日にグローバル ペイロールに移行することが決まったとします。そこで、グローバル ペイロールを指定する給与計算システム フラグを持つ行を職務レコードに追加します。そうすると、2004 年 1 月 1 日時点で有効な支給期間に対する受給者データの計算および支給には、グローバル ペイロール システムが使用されます。

重要な点

給与計算システムとしてグローバル ペイロールを指定する場合の重要な点をいくつかご紹介します。

  • グローバル ペイロールで受給者を処理するには、受給者の職務レコードが存在する必要があります。給与計算システム フラグや支給グループに関する情報は、受給者の職務レコードに格納されているからです。これは、どの受給者タイプ (従業員、非従業員、および職務を持つ関係者) に対しても当てはまります。

  • グローバル ペイロールでは、受給者が給与計算システムに関連付けられている期間の給与計算システム フラグがグローバル ペイロールに設定されている受給者のみを処理します。

  • グローバル ペイロールでは、将来のデータに対して給与計算システム フラグをグローバル ペイロールから別の給与計算システムに変更することができます。

  • グローバル ペイロールでは、過去のデータに対して給与計算システム フラグをグローバル ペイロールから別の給与計算システムに変更することができます。

    注: 給与計算システム フラグ変更に対して、遡及トリガおよび期間分割トリガを作成することをお勧めします。

  • 受給者がグローバル ペイロールに追加され、給与計算システム フラグ インジケータがグローバル ペイロールに設定されると、GP_PAYEE_DATA レコードに行が作成されます。

    この時点で、グローバル ペイロールの遡及計算開始日は職務有効日に設定されます。グローバル ペイロールでの処理中にシステムで遡及可能な最も早い有効日は、遡及計算開始日です。また、この日付以降の日付に遡及計算開始日が更新されることはありません。職務有効日が修正されたり、この日付より前の有効日でグローバル ペイロールに雇用レコードが追加されたりなど、遡及計算開始日の修正が必要となる場合、グローバル ペイロールの遡及制限割当ページで手動で修正を行う必要があります。

    遡及方法について」を参照してください。

  • 給与システム間の統合はありません。

    たとえば、PeopleSoft 給与計算インターフェイスからグローバル ペイロールに切り替えても、残高やデータは自動的には転送されません。情報の転送は、それぞれの組織で行う必要があります。

職務データ レコードの追加または変更時のシステムの動作

受給者の職務レコードが作成されると、システム上でもなんらかの作業が行われます。たとえば、スケジュール割り当てテーブルに行が追加され、対象の従業員が使用するデフォルトのスケジュールが設定されます。デフォルトのスケジュールは、グローバル ペイロールでは支給グループ レベルで、PeopleSoft 勤務管理ではワークグループ レベルで割り当てられます。この処理は、受給者がグローバル ペイロールから支給を受けているかどうかに関係なく行われます。