単一カレンダーの作成

単一のカレンダーを作成するには、カレンダー コンポーネント (GP_CALENDAR) を使用します。

注: 処理が開始された後は、これから処理する受給者リストへ受給者を追加する以外に、カレンダー コンポーネント上のフィールドは変更できません。これらのページを変更するには、処理をキャンセルします。

ページ名

定義名

用途

カレンダー - 定義ページ

GP_CALENDAR1

カレンダーに関連付けられた支給グループ、期間 ID、実行タイプ ID、ターゲット カレンダー ID および受給者選択の検索条件をリンクします。

カレンダー - ジェネレーション コントロール ページ

GP_CALENDAR3

カレンダーのジェネレーション コントロール周期を上書きします。

カレンダー - サポート エレメント上書きページ

GP_CALENDAR2

カレンダーに関連付けられたブラケット、日付、デュレーション、フォーミュラ、または変数エレメントの値を上書きします。

カレンダー - 除外エレメント ページ

GP_CALENDAR4

カレンダーから除外する支給、控除、休暇取得、または休暇付与エレメントを指定します。

カレンダーを作成する前に、カレンダーに関連付ける実行タイプと期間 ID を定義します。

別のカレンダーのポジティブ入力を作成する休暇欠勤実行、給与計算実行のカレンダーを作成する場合は、ターゲット カレンダーを先に作成します。

注: カレンダーは 1 つの支給グループに関連付けられています。受給者の支給グループを変更すると、期間分割が生じます。たとえば、受給者が PGA の支給グループから PGB に 6 月 15 日に変更される場合、1 日から 14 日までは PGA のカレンダーで処理され、15 日から 30 日までは PGB のカレンダーで処理されます。

カレンダー - 定義ページ (GP_CALENDAR1) を使用して、カレンダーに関連付けられた支給グループ、期間 ID、実行タイプ ID、ターゲット カレンダー ID および受給者選択の検索条件をリンクします。

画像: カレンダー - 定義ページ

次の例では、カレンダー - 定義ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

カレンダー - 定義ページ

フィールドまたはコントロール

定義

期間 ID

カレンダーが表す支給期間を入力します。対応する日付が隣の開始日終了日を示すフィールドに表示されます。

支給日

受給者に支給される日を入力します。税計算用に、このデータが重要な国もあります。

実行タイプ

このカレンダー実行に使用されるプロセス リストを指定する実行タイプを入力します。実行タイプにより、遡及トリガを処理するかどうかも指定されます。

<実行タイプ名称>

使用するプロセス リストを指定したり、遡及トリガを処理するかどうか、およびその他の処理パラメータを指定する実行タイプ ページにアクセスする場合にクリックします。

実行タイプ ページ」を参照してください。

ターゲット カレンダー

休暇欠勤処理の実行またはポジティブ入力を作成する処理の実行を定義する際にターゲット カレンダー ID を入力します。作成される日次データまたはポジティブ入力に対するターゲット カレンダーを指定します。休暇欠勤処理では過去の期間をターゲットにすることはできないので、ターゲット カレンダーの終了日は現在の期間 ID の終了日より前にはできません。

勤務カレンダー

勤務管理を使用している場合は、カレンダー期間 ID を入力します。これにより、期間を給与計算カレンダーにマップできるようになります。この期間によって、勤務管理の支給対象時間が給与計算実行に取り込まれます。

受給者オプション

選択された支給グループの中でどの受給者を、定義中のカレンダーに含めるかを指定します。受給者を自動的に指定することも、手動で選択することもできます。アクティブな受給者とは、支給期間中に少なくとも 1 日、この支給グループでアクティブとなった受給者です。

システムでは、ここで入力した情報を基に各カレンダーでどの受給者を処理をするのかを決定します。

注: アクティブな受給者用に作成されたカレンダーでは、支給が重複してしまうことのないよう、支給グループ、期間 ID および実行タイプの組み合わせが重複しないようにしてください。

フィールドまたはコントロール

定義

アクティブな受給者のみ

他の選択条件なしで、全てのアクティブな受給者を含める場合に選択します。

アクティブな受給者とは、支給期間中に少なくとも 1 日、この支給グループでアクティブとなった受給者です。

アクティブな受給者 - 追加条件付き

保留のポジティブ入力または保留の遡及トリガを持つアクティブな受給者のみを含める場合に選択します。このオプションを選択する場合は、[ポジティブ入力] チェック ボックスまたは [遡及変更未処理] チェック ボックス、あるいはその両方をオンにする必要があります。

アクティブ受給者/条件付き受給者

全てのアクティブな受給者およびこの支給グループでこれまでにアクティブとなった受給者で、保留のポジティブ入力、保留の遡及トリガ、または保留の繰越済調整額を持つ受給者のみを含める場合に選択します。このオプションを選択する場合は、[ポジティブ入力] チェック ボックスまたは [遡及変更未処理] チェック ボックス、あるいはその両方をオンにする必要があります。

全ての受給者 - 追加条件付き

保留のポジティブ入力または保留の遡及トリガを持つ受給者のみを含める場合に選択します。このオプションを選択する場合は、[ポジティブ入力] チェック ボックスまたは [遡及変更未処理] チェック ボックス、あるいはその両方をオンにする必要があります。

リストされた受給者のみ

処理対象の受給者を自動的に選択するのではなく、受給者リストを使って選択するには、このオプション ボタンを選択します。[受給者リスト] グループ ボックスが使用可能になります。

このオプションを使って、1 人の受給者、または小人数の受給者グループに対して支給できます。

ポジティブ入力

[アクティブな受給者 - 追加条件付き][アクティブ受給者/条件付き受給者]、または [全ての受給者 - 追加条件付き] を選択すると使用可能になります。

[アクティブな受給者 - 追加条件付き] を選択して、このチェック ボックスをオンにすると、このカレンダーによって保留のポジティブ入力を持つアクティブな受給者が処理されます。

[アクティブ受給者/条件付き受給者] を選択して、このチェック ボックスをオンにすると、このカレンダーによってアクティブな受給者と保留のポジティブ入力を持つ受給者が処理されます。

このチェック ボックスをオンにすると、雇用終了した受給者であっても、その受給者に対しポジティブ入力が存在するので、アクティブのみの実行にその受給者を含めることができます。

遡及変更未処理

[アクティブな受給者 - 追加条件付き][アクティブ受給者/条件付き受給者]、または [全ての受給者 - 追加条件付き] を選択すると使用可能になります。

[アクティブな受給者 - 追加条件付き] を選択して、このチェック ボックスをオンにすると、このカレンダーによって保留の遡及トリガを持つアクティブな受給者が処理されます。

[アクティブ受給者/条件付き受給者] を選択して、このチェック ボックスをオンにすると、このカレンダーによってアクティブな受給者または遡及変更が未処理の受給者が処理されます。

このチェック ボックスにより、非アクティブな受給者であっても、その受給者に影響する遡及処理が存在するので、非アクティブな受給者をアクティブのみの実行に含めることができます。

受給者リスト

[リストされた受給者のみ] オプションを選択すると、このグループ ボックスが表示されます。

フィールドまたはコントロール

定義

従業員 ID

このカレンダーで処理する受給者を入力します。受給者リストの受給者は全て、このカレンダーに関連付けられた支給グループに現在所属しているか、または過去に所属していた必要があります。カレンダーがオープンである限り、受給者を受給者リストに追加できます。

計算対象期間終了日

このフィールドのデフォルト値は、[期間 ID] フィールドで選択された期間の終了日です。支給期間の一部について受給者の計算を実行する場合は、それより前の日付を入力できます。入力した日付以前の日付で終了するセグメントだけが計算されます。

カレンダー - ジェネレーション コントロール ページ (GP_CALENDAR3) を使用して、カレンダーのジェネレーション コントロール周期を上書きします。

画像: カレンダー - ジェネレーション コントロール ページ

次の例では、カレンダー - ジェネレーション コントロール ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

カレンダー - ジェネレーション コントロール ページ

資格および非年次化処理のために、エレメント レベルで入力したジェネレーション コントロールの周期と周期を比較するには、両方の周期をここで入力します。

フィールドまたはコントロール

定義

周期タグ

上書きする周期 ID を入力します。

周期年次化係数

選択した周期 ID に関連付けられた年次化係数が表示されます。

有資格の例

週単位の支給グループと支給期間があると仮定します。この支給グループには、毎月の最初の支給期間にのみ処理される控除があります。"月の初回処理時" (係数 12) というジェネレーション コントロールの周期を作成し、控除に割り当て、各月の最初のカレンダーに "月の初回処理時" という周期を関連付けます。

控除が処理される際に、エレメントのジェネレーション コントロールの周期とカレンダーの値が比較されます。一致する場合、控除は有資格と認められます。一致する値がない場合、控除は有資格と認められず、処理されません。ジェネレーション コントロールとカレンダーに複数の周期の値がある場合、複数の周期が一致しても係数が異なるときは、受給者に対する処理はエラーになります。

カレンダー - サポート エレメント上書きページ (GP_CALENDAR2) を使用して、カレンダーに関連付けられたブラケット、日付、デュレーション、フォーミュラ、または変数エレメントの値を上書きします。

画像: カレンダー - サポート エレメント上書きページ

次の例では、カレンダー - サポート エレメント上書きページのフィールドおよびコントロールを説明します。

カレンダー - サポート エレメント上書きページ

カレンダーのサポート エレメント上書きリスト

フィールドまたはコントロール

定義

エレメント タイプ

エレメント タイプを選択します。有効値は、[ブラケット][日付][デュレーション][フォーミュラ] および [変数] です。

エレメント名

上書きする特定のエレメントを選択します。

数値

上書き値を入力します。プロセス リストで指定のエレメントが処理されるとき、このフィールドで定義した上書き値が適用されます。上書き値自体は、ポジティブ入力の指示、受給者上書き処理などによって上書きされる場合があります。

カレンダー - 除外エレメント ページ (GP_CALENDAR4) を使用して、カレンダーから除外する支給、控除、休暇取得、または休暇付与エレメントを指定します。

画像: カレンダー - 除外エレメント ページ

次の例では、カレンダー - 除外エレメント ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

カレンダー - 除外エレメント ページ

フィールドまたはコントロール

定義

エレメント タイプ

エレメント タイプを選択します。有効値は、カレンダーのタイプに応じて [休暇付与] および [休暇取得]、または [控除] および [支給] です。

エレメント名

処理から除外するエレメントを入力します。エレメントは処理されず、ポジティブ入力の使用、延滞残高からの回収、調整の繰り越し、およびフォーミュラでの "割り当て" は行われません。

注: 処理からエレメントを除外するには、そのエレメントをカレンダーの上書きができるように定義しておく必要があります。