休暇取得エレメントの定義

休暇取得コンポーネント (GP_ABS_TAKE) を使って、組織に必要な各タイプの休暇について休暇取得エレメントを作成します。たとえば、疾病、休暇、休職などに対する休暇の付与方法についてそれぞれのルールがある場合、それぞれについて休暇取得エレメントを個別に作成します。

ページ名

定義名

用途

休暇取得名ページ

GP_PIN

エレメントに名前を付け、基本パラメータを定義します。

休暇取得 - エレメント <name> の予測ページ

GP_FORECAST_SEC

休暇取得の予測ページで入力する予測ルールを有効にします。

休暇取得 - 計算ページ

GP_RSLT_ADM_ABS

休暇取得エレメントの一般的な計算ルールの定義、休暇欠勤タイプの選択、休暇付与エレメントの関連付け、休暇欠勤イベントに管理者の承認が必要かどうかの指定を行います。ユーザー定義フィールドも用意されています。

休暇取得 - 日数計算フォーミュラ ページ

GP_ABS_TAKE2

日数をカウントするための日数計算フォーミュラ、リンクさせる支給エレメントや控除エレメント、開始残数からの日数差引の条件、マップ先の取得エレメントを指定します。

休暇取得 - 期間ページ

GP_ABS_TAKE3

取得資格、最低休暇欠勤、有給待機などの要件を定義します。関連休暇欠勤への関連付けも行います。

休暇取得 - 超過取得ページ

GP_ABS_TAKE4

超過取得ルール (休暇付与残数が欠勤数に対し不足している場合の対処方法) を定義します。

休暇取得 - 優先度ページ

GP_ABS_TAKE5

同じ受給者に対し、同一日に複数の休暇欠勤を入力できるかどうかを指定します。同一日に 1 つの休暇欠勤タイプしか入力できない場合には、休暇欠勤取得に対し優先順位を割り当てます。

休暇取得 - 予測ページ

GP_ABS_TAKE6

休暇欠勤予測に使用するフォーミュラ、休暇欠勤予測プロセスに表示されるエレメント リストを指定します。

休暇取得 - 残数照会ページ

GP_ABS_TAKE7

残数照会プロセスに表示されるエレメント リストを表示します。

休暇取得 - ユーザー定義結果フィールド ページ

GP_ABS_TAKE8

処理中にシステム エレメントが上書きできるユーザー定義フィールドを選択します。

サポート エレメント上書きページ

GP_ELM_DFN_SOVR

休暇取得エレメントの定義に使用されるブラケット、日付、デュレーション、フォーミュラ、変数の各エレメントの値を上書きします。

このトピックでは、次について説明します。

  • マッピング。

  • 取得資格、最低休暇欠勤、および有給待機期間の基準。

  • 休暇取得のリンク。

  • ユーザー定義フィールドの日次データを上書きするシステム エレメント。

マッピング

ユーザーは、ある休暇取得 (たとえば TAKE1) で休暇欠勤イベントを入力したときに、別の休暇取得エレメント (たとえば TAKE2) にも同一の休暇欠勤が作成されるようにシステムを設定できます。つまり、休暇取得プロセスを実行すると、TAKE2 の休暇欠勤データ (日次) テーブルにも TAKE1 に入力された同じデータを使用して、追加日数が作成されます。しかし、このとき休暇取得ルールには TAKE2 に定義されたものが使用されます。イベントをマッピングすることにより、1 つの休暇欠勤イベントに対して異なる休暇付与/取得ルールの組み合わせを使って変換ができます。

たとえば、法に定められた疾病プランのほかに、追加の疾病補助プランを設定したとします。病欠を入力すると受給者が両方のプランから給付を受け取るようにする場合、法定プランの休暇取得エレメント (SICK) を補足プランの休暇取得エレメント (SUPP SICK) にマップします。これで、ユーザーが SICK に対し休暇欠勤イベントを入力すると、SUPP SICK の追加の休暇欠勤日数も自動的に作成されるようになります。休暇取得プロセスが終了すると、これらの追加日数は休暇欠勤イベント レコード (GP_ABS_EVENT) ではなく、休暇欠勤データ (日次) テーブル (GP_RSLT_ABS) で参照できます。休暇取得の日数計算フォーミュラ ページでリンクされた休暇取得を定義します。

取得資格、最低休暇欠勤、および有給待機期間の基準

休暇取得エレメントを定義する際に、休暇欠勤の取得が認められるために必要な期間要件を 3 つまで選択することができます。

  • 最低休暇欠勤

    支給を認められるために最低限必要な休暇欠勤日数 (カレンダー日付) を定義します。休暇欠勤の日数が最低限必要とされる日数に達しなければ、休暇欠勤全体が無給になります。

  • 資格取得

    休暇欠勤の支給が認められる日付を指定します。

  • 有給待機

    休暇欠勤ごとに休暇発生までに必要な待機期間を指定します。この有給待機期間を満たした後に限り、休暇欠勤の支給が認められます。なお、有給待機期間を超過した日数しか有給になりません。相互に関連する休暇欠勤をリンクする場合、1 つの有給待機期間を全てのリンクされたイベントに適用するのか、イベントごとに設定されている有給待機期間をそれぞれ適用するのか指定できます。

休暇取得プロセスを実行すると、日数計算フォーミュラが変換され、各日が評価され、ここで説明した順序で期間条件が満たされているかが確認されます。最低支給期間が満たされていない場合、その日についてはそれ以上処理されず、日数計算フォーミュラから返された日数は無給日数と見なされます。最低休暇欠勤期間が満たされた場合、次は資格取得期間が満たされているかどうか、その次は有給待機期間が満たされているかどうか、というように順に確認されます。休暇取得の期間ページで取得資格、最低休暇欠勤、および有給待機期間の基準を定義します。

休暇取得 - 期間ページ」を参照してください。

休暇取得のリンク

定義された期間内で関連する休暇欠勤をリンクするように指定できます。同一の休暇欠勤が発生していて、それらが互いにリンクされているとき、休暇欠勤ごとの休暇付与または有給待機期間を共有することができます。休暇取得の期間ページで休暇欠勤のリンク条件を定義します。

休暇取得プロセスを実行したとき、新しい休暇欠勤がリンクが可能な有効期間内にあるか判断されます。期間内にある場合は、新しいイベントに関連付けられている LINK YES-NO というシステム エレメントが YES に設定されます。休暇欠勤毎フォーミュラ エレメント (休暇付与の計算ページで選択) では、LINK YES-NO エレメントの値を参照して、休暇付与を変換するか、既存の休暇付与残数を使用するかが決定されます。

常に現在イベントの開始日と最後にこの条件に一致した休暇欠勤イベントが比較され、イベントがリンク期間内にあるかが判断されます。ユーザーは、どこまでの期間に含まれるイベントを一致イベントとして見なすのか、その条件を定義します。休暇イベント入力ページの [元の開始日] フィールドを使用して休暇欠勤のリンクを特定すると指定すると、同じ休暇欠勤タイプと元の開始日を持つ休暇欠勤エントリは 1 つの休暇欠勤期間として扱われます。

たとえば、受給者が足を骨折したため 1 月 23 日から 1 月 25 日まで欠勤し、そして 2 月 7 日から 2 月 8 日まで再度同じ理由で欠勤する場合、この表は休暇イベント入力ページの個人に関する休暇欠勤の入力方法を示しています。

休暇欠勤タイプ

休暇欠勤理由 (オンラインでは入力しません)

開始日

終了日

元の開始日

疾病

足の骨折

1 月 23 日

1 月 25 日

1 月 23 日

疾病

足の骨折の悪化

2 月 7 日

2 月 8 日

1 月 23 日

画像: 元の開始日を使用した/使用しない休暇欠勤のリンク

以下の図は、リンクがどのように行われるかの例を示します。

元の開始日を使用した/使用しない休暇欠勤のリンク

ユーザー定義フィールドの日次データを上書きするシステム エレメント

休暇欠勤イベント入力詳細ページのユーザー定義フィールド ([日付 1]、[日付 2]、[10 進数 1]、[10 進数 2] など) に入力された休暇欠勤データを上書きするため、最大で 16 のシステム エレメントを使用できます。取得プロセスを実行する際に、システム エレメントに割り当てられた値が休暇欠勤の結果テーブル (GP_RSLT_ABS) の日次データのユーザー入力値の位置に書き込まれます。システム エレメントを使用して、休暇欠勤イベントの日ごと、または選択した日のデータを上書きできます。

以下の表は、システム エレメント、休暇欠勤の結果テーブルで上書きされる対応するフィールド、および休暇欠勤イベント入力詳細ページのユーザー定義フィールドのラベルの一覧です。

システム エレメント

休暇欠勤の結果テーブルで上書きされるフィールド

休暇欠勤イベント入力詳細ページのフィールド ラベル

EVT CONFIGx DT UPD

EVT CONFIGx DT

[日付 1]、[日付 2]、[日付 3]、[日付 4]

EVT CONFIGx DC UPD

EVT CONFIGx DC

[10 進数 1]、[10 進数 2]、[10 進数 3]、[10 進数 4]

EVT CONFIGx CH UPD

EVT CONFIGx CH

[文字 1]、[文字 2]、[文字 3]、[文字 4]

EVT CONFIGx MN UPD

EVT CONFIGx MN

[金額 1]、[金額 2]、[金額 3]、[金額 4]

ここでは、x = 1、2、3、または 4

たとえば、ユーザーが休暇欠勤イベント入力詳細ページの [金額 1] フィールド (EVT CONFIG1 DC) の値として 100 USD を入力したとします。EVT CONFIG1 DC UPD システム エレメントを使用して、システムに休暇欠勤イベントの初日について 150 USD を結果テーブルに書き込ませることができます。さらに、イベントの残りの日数についてはユーザーが入力した値を使用します

システム エレメントを使用するには、次の作業を行います。

  • ユーザー定義フィールドを上書きできるかどうかを指定します。

    休暇取得のユーザー定義フィールド ページでこれらのフィールドを選択します。

  • 値をシステム エレメントに割り当てるための条件を定義するフォーミュラまたはルールを使用します。

休暇取得名ページ (GP_PIN) を使用して、エレメントに名前を付け、基本パラメータを定義します。

画像: 休暇取得名ページ

次の例では、休暇取得名ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

休暇取得名ページ

全てのエレメントについて、名称とその基本パラメータをエレメント名共通ページで定義する必要があります。グローバル ペイロールでは、全てのエレメントのコンポーネントに、エレメント名共通ページ (GP_PIN) という共通ページが含まれています。

予測の設定の有効化

休暇取得の予測ページで休暇取得エレメントの予測ルールを定義する前に、休暇取得エレメントで予測を有効にしておく必要があります。これを行うには、休暇取得名ページの下部にある [予測] リンクをクリックして、休暇取得の予測ページにアクセスします。[予測使用] チェック ボックスをオンにします。ユーザーが休暇イベント入力ページで休暇欠勤を入力する前に予測プロセスを実行する必要がある場合は、[予測必須] チェック ボックスをオンにします。

システム効率の低下を防ぐため、この機能は予測が必要とされる休暇取得エレメントに対してのみ有効にしてください。

休暇取得 - 計算ページ (GP_RSLT_ADM_ABS) を使用して、休暇取得エレメントの一般的な計算ルールの定義、休暇欠勤タイプの選択、休暇付与エレメントの関連付け、休暇欠勤イベントに管理者の承認が必要かどうかの指定を行います。

ユーザー定義フィールドも用意されています。

画像: 休暇取得 - 計算ページ

次の例では、休暇取得 - 計算ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

休暇取得 - 計算ページ

フィールドまたはコントロール

定義

休暇欠勤タイプ

休暇欠勤タイプを選択します。休暇欠勤タイプは休暇欠勤タイプ ページで定義します。

管理者の承認が必要

この休暇取得に関連する全ての休暇欠勤を管理者が承認する必要がある場合、このチェック ボックスをオンにします。ユーザーが休暇欠勤を入力するときは、誰かが休暇欠勤イベント入力詳細ページで [管理者承認要] チェック ボックスをオンにしておく必要があります。オンにしないと、休暇取得プロセスを実行したときにイベントが処理されません。このチェック ボックスをオンにしたユーザーが管理者かどうかは確認されません。

注: このフィールドは、セルフサービス ページで入力された休暇欠勤リクエストには適用されません。セルフサービス設定ページのフィールドによって、これらのリクエストの承認要件がコントロールされます。

複数インスタンス

このチェック ボックスをオンにすると、支給エレメントまたは控除エレメント (この休暇取得エレメントに関連付けられている) のために作成されたポジティブ入力のインスタンスについて個別のバンドルが作成されます。

たとえば、1 月の処理期間で受給者に次のような 2 回の疾病があるとします。

  • イベント 1: 1 月 1 日から 2 日。

  • イベント 2: 1 月 20 日から 22 日。

[複数インスタンス] がオンにされている場合、イベント 1 についてポジティブ入力が 1 行、イベント 2 についてポジティブ入力が 1 行作成され、給与明細に 2 つのイベントを分けてレポートできます

休暇欠勤開始日と休暇欠勤期間開始日は、このチェック ボックスをオンにするとロードされます。これらの開始日が支給プロセスのルールや控除プロセスのルールにとって必要なものである場合、このチェック ボックスをオンにします。

チェック ボックスがオフの場合、この期間において、この休暇取得で発生した全ての休暇欠勤イベントのポジティブ入力がまとめられます。1 行のポジティブ入力行に、全ての休暇イベントのポジティブ入力がまとめられます。

休暇付与メンバー リスト

[休暇付与メンバー リスト] グループ ボックスを使って休暇取得エレメントに 1 つ以上の休暇付与エレメントを関連付けます。休暇取得プロセスを実行したときに、指定した順序で休暇付与残数が差し引かれます。たとえば、休暇の休暇取得を変形休日の休暇付与、休暇の休暇付与の順序で関連付けた場合、変形休日はその休暇付与残数がなくなるまで使われ、その後、休暇の休暇付与残数から差し引かれます。

休暇付与メンバーリストに追加する全ての休暇付与エレメントが、休暇欠勤ごとの休暇付与か、周期ベースの休暇付与のどちらかに統一されている必要があります。リストに追加した最初のエレメントによって、次の行に追加できる休暇付与エレメントの選択が限定されます。

フィールドまたはコントロール

定義

優先度

最大 3 桁で入力し、休暇取得が適用される休暇付与エレメントの順序を指定します。

休暇付与エレメント

休暇取得エレメントに関連付ける休暇付与エレメントを選択します。

休暇付与エレメントの行を既に追加している場合、休暇付与の計算ページで [周期の設定] オプションが選択されているかどうかよって、次に入力できるエレメント タイプ (休暇欠勤ベースの休暇付与エレメントまたは周期ベースの休暇付与エレメント) が決まります。

休暇欠勤毎

休暇付与が休暇欠勤ベースである (休暇付与の計算ページで [休暇欠勤発生毎に計算] オプションが選択されている) 場合、システムはこのチェック ボックスをオンにします。最初の行で選択した値によって、追加の行で選択できる休暇付与エレメントのタイプが決まります。

ユーザー定義フィールド

休暇取得の定義に必要な情報を追加するのに使用できる 4 つのユーザー定義フィールドが用意されています。休暇取得プロセスを実行するときに、入力したデータがシステム エレメント TAKE CONFIG1 から TAKE CONFIG4 までにロードされます。

フィールドまたはコントロール

定義

[フィールド 1] から [フィールド 4]

各フィールドに 10 文字までの英数字を入力します。

休暇取得 - 日数計算フォーミュラ ページ (GP_ABS_TAKE2) を使用して、日数をカウントするための日数計算フォーミュラ、リンクさせる支給エレメントや控除エレメント、開始残数からの日数差引の条件、マップ先の取得エレメントを指定します。

画像: 休暇取得 - 日数計算フォーミュラ ページ

次の例では、休暇取得 - 日数計算フォーミュラ ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

休暇取得 - 日数計算フォーミュラ ページ

日数差引の開始

休暇取得エレメントが休暇欠勤ごとの休暇付与に関連付けられている場合、開始時の休暇付与残数から差し引く条件を定義するフォーミュラを選択できます。休暇付与エレメントが変換されるとき (休暇付与判別フォーミュラが真の場合) に限り、[日数差引の開始] で指定したフォーミュラが実行されます。

受給者が過去に発生した関連する休暇欠勤について既に休暇付与を受け取っている場合に、この機能を使って休暇付与の残数を差し引くことができます。たとえば、日数差引の開始フォーミュラを使って疾病の休暇付与数から過去 12 か月間に使われた日数を差し引くことができます。

フィールドまたはコントロール

定義

差引フォーミュラ エレメント

実行するフォーミュラを選択します。[開始日] フィールドと [終了日] フィールドで定義した期間の各日についてフォーミュラが実行されますが、休暇付与エレメントが変換される場合に限ります。開始時の休暇付与残数から差し引かれるユニット数が返されます。

フォーミュラが実行されると、[開始日] フィールドと [終了日] フィールドで定義した期間の日ごとに休暇欠勤の日次データ行を 1 行ずつ繰り返し処理して、休暇取得エレメントごとに行単位でフォーミュラの値を求めます。

たとえば、フォーミュラにより、変数 SICK_PD_TAKEN に関連付けられた各行 (日) にユニット数が割り当てられるとします。この変数が休暇付与残数累計のメンバーで減算処理が指定されている場合、この変数が各日で変換され累計で使用されて開始時の休暇付与残数が減算されます。

どの休暇取得エレメントとイベントをシステムに認識させるかをフォーミュラで指定することが重要です。フォーミュラでは、休暇欠勤の日次データ行の全ての情報を参照できます。

開始日タイプ、終了日タイプ、開始日終了日

フォーミュラが適用される期間の開始日または終了日を定義するエレメントのタイプを選択します。選択できるのは、[ブラケット - 日付]、[カレンダー日付]、[日付]、[フォーミュラ - 日付]、[システム エレメント - 日付][変数 - 日付] です。([カレンダー日付] を指定すると、特定の日付を選択できます。[日付] を指定すると日付エレメントを使用できます。)

[開始日] フィールドおよび [終了日] フィールドで、日付を定義するエレメント名を選択します。ただし、[カレンダー日付] を選択した場合は、このフィールドで日付を選択します。

イベントのマッピング

フィールドまたはコントロール

定義

マップ先エレメント

このエレメントで休暇取得を作成するのと同時に、別の休暇取得エレメントでも休暇取得を作成する場合、そのマップ先のエレメントの名前を選択します。

休暇取得プロセスでは、エレメントを変換するとき、処理されている現在日付で重複する休暇欠勤日次データ行が挿入されますが、休暇取得エレメントと休暇取得のユーザー定義フィールドが変更されます。

重要 マップされた休暇取得エレメントを休暇取得プロセス リストに追加する順序が重要です。このフィールドで選択するエレメントはソース エレメントの後に処理されます。ソース エレメントが最初に処理されないと、マップ先の休暇取得エレメントも変換されません。

判別エレメント

[マップ先エレメント] フィールドに値を入力すると、休暇欠勤イベントの各日について実行される判別フォーミュラを選択して、マップ先のエレメントに同じ内容のエントリを作成するか判別できます。

フォーミュラから 0 (ゼロ) 以外の値が返されるか、このフィールドを空白のままにすると、同じ内容の行が作成されます。

日数計算フォーミュラ

休暇欠勤イベントの各日を評価するのに使用するフォーミュラ エレメントを選択します。このフォーミュラは、休暇付与残数と比較する休暇欠勤日のユニットを返します。休暇取得プロセスでは休暇取得ルール、開始時の残数、休暇欠勤ユニットを使って、給与計算に渡す有給/無給ユニットの数を計算します。

日数計算フォーミュラでは、プランで要求される方法で休暇欠勤の各日が評価されます。たとえば、受給者の予定勤務時間が 8 時間にもかかわらず 3 時間しか勤務しなかった場合、日数計算フォーミュラを使って、これが全日、半日、0 (ゼロ) 日、5/8 日のうち、どの休暇欠勤になるか判別されます。

たとえば、日数計算フォーミュラが次のような内容だとします。

IF SCHED_HRS > 0
THEN 1 ->> WRK_DAY
ELSE 0 ->> WRK_DAY
END IF

受給者が 2 月 1 日から 5 日まで休暇を取るとします。

水曜日 2 月 1 日 8 時間

木曜日 2 月 2 日 8 時間

金曜日 2 月 3 日 8 時間

土曜日 2 月 4 日 0 時間

日曜日 2 月 5 日 0 時間

日数計算フォーミュラでは各日が評価されます。2 月 1 日を処理すると、システム エレメント SCHED HRS がロードされ、日数計算フォーミュラ WRK DAY は 1 に変換されます。2 月 4 日は受給者に勤務が予定されていません。SCHED HRS に 0 (ゼロ) がロードされ、WRK DAY は 0 に変換されます。

ポジティブ入力作成メンバー リスト

休暇取得プロセスで、計算ルールがユニット×レート、またはユニット×レート×パーセントの支給エレメントと控除エレメントにポジティブ入力を作成する場合には、このグループ ボックスのフィールドに値を指定します。計算ルールと比較するためのユニット値を返すサポート エレメントを指定します。パーセント、レート、金額を返すサポート エレメントを指定することもできます。

共通ページ情報

フィールドまたはコントロール

定義

順序

休暇取得プロセスでこの休暇取得処理を毎日実行するときに、支給または控除エレメントのポジティブ入力を作成する順序を最大 3 桁の整数で指定します。番号が小さいエレメントから先に処理されます。

順序は、エレメント間に依存関係がある場合に限り重要です。たとえば、支給 1 で作成されたデータが支給 2 の変換に必要な場合、支給 1 の順番を先に設定しておく必要があります。

エレメント タイプ

休暇取得プロセスを実行したときにポジティブ入力が作成されるエレメントのタイプを選択します。[控除] または [支給] のどちらかを選択します。

エレメント

ポジティブ入力が作成される支給または控除エレメントの名前を選択します。

"レート×ユニット" または "レート×ユニット×パーセント" の計算ルールを持つ支給および控除のエレメントだけが選択できます。

ユニット

フィールドまたはコントロール

定義

ユニット エレメント タイプ

支給または控除に関連付けられる有給/無給ユニットの値を返すサポート エレメントのタイプを選択します。選択できるエレメントのタイプは、[累計]、[ブラケット]、[フォーミュラ]、[システム エレメント][変数] です。

たとえば、日数計算フォーミュラで有給ユニット数を返す場合、DAY COUNT PD というシステム エレメントを選択します。また、無給ユニット数を返すには、DAY COUNT UNPD というシステム エレメントを選択します。

日数計算フォーミュラから返されるユニット数を、たとえば日数から時間数に換算するには、次のシステム エレメントを使うフォーミュラ エレメントを使用します。

  • DAY COUNT (日数計算フォーミュラの結果)。

  • DAY COUNT PD (日数計算フォーミュラの有給日数)。

  • DAY COUNT UNPD (日数計算フォーミュラの無給日数)。

  • SCHED HRS (受給者の予定勤務時間)。

注: 休暇取得エレメントに休暇付与エレメントが関連付けられていない場合、有給/無給のエレメントは作成されません。DAY COUNT を使用する必要があります。

ユニット エレメント

支給または控除に関連付けられたユニットを返すサポート エレメントの名前を選択します。

レート

[レート] タブをクリックします。

フィールドまたはコントロール

定義

レート エレメント タイプ

レート コンポーネントの値を返すサポート エレメントのタイプを選択します。選択できるタイプは、[ブラケット]、[フォーミュラ]、[システム エレメント][変数] です。

休暇取得プロセスでは、入力した指定が各日で適用されます。そのため、レート コンポーネントの値が (たとえば休暇欠勤期間中に) 変わった場合でも、その変更は該当する日付で正しく適用されます。

たとえば、受給者が疾病時に 100% の給与補償を受ける場合に、年功によりその補償割合が変更されたとします。この場合でも、システム エレメントを使うことによりポジティブ入力に対し、正しい変更後の値を取得できます。

レート エレメント

エレメント タイプを選択してある場合、レート コンポーネントの値を返すサポート エレメントの名称を指定します。

パーセント

[パーセント] タブをクリックします。

フィールドまたはコントロール

定義

パーセント エレメント タイプ

支給または控除エレメントの計算ルールが "レート×ユニット×パーセント" と定義されている場合、パーセント コンポーネントの値を返すサポート エレメントを選択します。有効なオプションは、[ブラケット]、[フォーミュラ]、[システム エレメント][変数] です。

休暇取得プロセスでは、入力した指定が各日で適用されます。そのため、パーセント コンポーネントの値が (たとえば休暇欠勤期間中に) 変更されても、その変更は該当する日付で正しく適用されます。

たとえば、受給者が疾病の最初の 30 日について給与の 100% を、それ以降は給与の 75% を毎日受け取る場合でも、ブラケット エレメントにより、休暇欠勤の長さに応じて適切なパーセントの値が返されるため、正しい値を使用できます。

パーセント エレメント

エレメント タイプを選択してある場合、パーセント コンポーネントの値を返すサポート エレメントの名称を指定します。

金額

[金額] タブを選択します。

フィールドまたはコントロール

定義

金額エレメント タイプ

支給または控除エレメントの金額コンポーネントの値を返すエレメントを選択します。

エレメントの計算ルールにあるその他のコンポーネントから返される値は、このコンポーネントからの値により全て上書きされます。レート コンポーネントやパーセント コンポーネントから値が返されるようにエレメントを選択できますが、実際の計算ではこれらの値は使用されなくなります。

有効なオプションは、[累計]、[ブラケット]、[フォーミュラ]、[システム エレメント][変数] です。

金額エレメント

金額コンポーネントの値を返すエレメントの名称を選択します。

休暇取得 - 期間ページ (GP_ABS_TAKE3) を使用して、取得資格、最低休暇欠勤、有給待機などの要件を定義します。

関連休暇欠勤への関連付けも行います。

画像: 休暇取得 - 期間ページ

次の例では、休暇取得 - 期間ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

休暇取得 - 期間ページ

対象

受給者が特定の日付以降に休暇取得を使用する資格を得られる場合には、[資格取得][入力タイプ]、および [日付エレメント] または [資格取得日付] の各フィールドに値を入力します。

フィールドまたはコントロール

定義

資格取得

休暇取得の資格を得るために必要な期間を定義する場合にオンにします。

入力タイプ資格取得日付

[入力タイプ] フィールドで、資格取得日付を定義するサポート エレメントのタイプを選択します。休暇取得プロセスでは、資格取得日より前に取得された日数は無給ユニットとして処理されます。資格取得日以降に取得した休暇は、休暇付与残数の適用対象として認識されます。たとえば、資格取得日が 6 月 1 日の場合、6 月 1 日の休暇欠勤は有給扱いとなります。

有効なオプションは、[ブラケット]、[カレンダー日]、[日付]、[フォーミュラ]、[システム エレメント]、および [変数] です。[カレンダー日] を指定すると、特定の日付を選択できます。[日付] を指定すると日付エレメントを選択できます。

[資格取得日付] フィールドで、日付を定義するエレメント名を選択します。ただし、[入力タイプ] フィールドで [カレンダー日] を選択した場合は、適切な日付値を選択してください。

最低休暇欠勤

[最低休暇欠勤]、[休暇欠勤期間タイプ]、および [休暇欠勤の値] の各フィールドを使って、休暇欠勤が支給対象として認められるために最低必要な休暇欠勤の日数 (カレンダー日数) を指定します。休暇欠勤イベントが指定された最低期間を超えると、その休暇欠勤日数全てが支給対象として認められます。最低期間を超えなかった場合は、休暇欠勤日数全てが無給扱いとなります。(最低期間を満たしているかを判断するときに、休暇欠勤のリンクは考慮されません。休暇欠勤のリンクについては、以下で説明します。)

システムは休暇欠勤の終了日を参照し、それがカレンダー期間内に含まれているかどうかにかかわらず、最低期間の条件が満たされているかを判断します。

フィールドまたはコントロール

定義

最低休暇欠勤

休暇取得に必要な最低休暇欠勤ルールを定義する場合にオンにします。

休暇欠勤期間タイプ休暇欠勤の値

[休暇欠勤期間タイプ] フィールドで、最低休暇欠勤期間を定義するサポート エレメントのタイプを選択します。期間はカレンダー日数で表します。有効なオプションは、[累計]、[ブラケット]、[デュレーション]、[フォーミュラ]、[数値]、[システム エレメント]、および [変数] です。

[休暇欠勤の値] フィールドで、エレメントの名前を選択します。ただし、最初のフィールドで [数値] を選択した場合は、このフィールドに 8 桁までの数値を入力します。

たとえば、4 日未満の休暇欠勤を無給とするルールの場合、最初のフィールドで [数値] を選択して、右側のフィールドに「4」と入力します。

有給待機

それぞれの休暇欠勤イベントが有給になるために、最低の有給待機期間を満たす必要がある場合、[有給待機]、[有給待機期間タイプ]、[有給待機期間の値]、および [カウント フォーミュラ] の各フィールドに値を入力します。最低の有給待機期間を満たしている場合、受給者には有給待機期間を超えた期間分だけ支給されます。

このページで有給待機を定義し、[休暇欠勤のリンク] チェック ボックスをオンにすると、リンクされたイベントで同じ有給待機期間を共有できるようにするフォーミュラを作成できます。

フィールドまたはコントロール

定義

有給待機

休暇欠勤ごとに、有給発生までの待機期間を定義する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

有給待機期間タイプ有給待機期間の値

[有給待機期間タイプ] フィールドで、イベントが有給になるために必要な有給待機ユニット数を指定するサポートエレメントを選択します。このエレメントは、休暇欠勤イベントの初日に変換されます。

有効なオプションは、[累計]、[ブラケット]、[デュレーション]、[フォーミュラ]、[数値]、[システム エレメント]、および [変数] です。

[有給待機期間の値] フィールドで、エレメントの名前を選択します。ただし、最初のフィールドで [数値] を選択した場合は、このフィールドに 8 桁までの数値を入力します。たとえば、[数値] を選択して、その右側のフィールドに「3」を入力した場合、休暇欠勤の最初の 3 日は (有給待機期間と見なされ) 支給対象にはなりません。

[休暇欠勤のリンク] チェック ボックスをオンにして関連するイベントをリンクすると、期間計算フォーミュラが返す値を個別のイベントに適用するのではなく、リンクされた休暇欠勤期間全体に適用することができます。

期間計算フォーミュラでは、次のシステム エレメントのいずれかを参照できます。

  • LINK YES-NO (リンク済みイベント - Yes/No): 現在のイベントが前回のイベントにリンクされているとき、YES に設定されます。

  • ABS CUM LINK WAIT (休暇欠勤累積リンク済み有給待機): リンクされたイベントと現在のイベントの有給待機ユニットの合計を取得します。

    これらの値は休暇欠勤の結果テーブルに保存され、期間から期間へ繰り越されます。

カウント フォーミュラ

[有給待機] がオンの場合、このフィールドにフォーミュラを選択します。カウント フォーミュラによって、有給待機期間としてカウントされる日数が算出されます。このフォーミュラは日数計算フォーミュラと似ていて、基本的にはまったく同じものですが、必ず同じにする必要はありません。たとえば、日数計算フォーミュラでは勤務日数を対象にしますが、カウント フォーミュラではカレンダー日数を対象にしてもかまいません。

カウント フォーミュラは、有給待機期間が満たされるまで休暇欠勤イベントの欠勤日ごとに変換されます。

注: 有給待機期間に達した日に数時間勤務した場合に、その勤務に対し支給を行うには、カウント フォーミュラと日数計算フォーミュラを同じにする必要があります。

休暇欠勤のリンク設定

フィールドまたはコントロール

定義

休暇欠勤のリンク

関連する休暇欠勤どうしをリンクさせる場合にオンにします。

元の開始日によるリンク

現在の休暇欠勤イベントを元の開始日が同じ前回の休暇欠勤イベントにリンクさせるとき、このチェック ボックスをオンにします。

このチェック ボックスをオフにすると、イベントの開始日が元の開始日として扱われます。

開始

リンクされる休暇欠勤が有効な期間内にあるか判断するのに使われる開始日を指定します。休暇取得プロセスを実行したときに、現在の休暇欠勤イベントの 1 日目とこのフィールドで指定した日付が比較されます。その期間が、[休暇欠勤間のデュレーション] フィールドで定義された期間を超えてしまう場合はその休暇欠勤はリンクされません。値は以下のとおりです。

[最終回の終了日]: 同一の休暇イベントのうち、一番最後に (前回) 実行されたイベントの終了日が参照されます。[元の開始日によるリンク] をオンにした場合の最終回のイベントとは、同一の休暇イベントのうち一番最後に (前回) 実行されたイベントで、同一の元の開始日を持つものを指します。

[初回の開始日]: 同一の休暇イベントのうち、最初のイベントの開始日が参照されます。

休暇欠勤間のデュレーション、デュレーションの値ユニット

[休暇欠勤間のデュレーション] フィールドで、期間を定義するエレメントのタイプを選択します。有効なオプションは、[累計]、[ブラケット]、[デュレーション]、[フォーミュラ]、[数値]、[システム エレメント]、および [変数] です。

[デュレーションの値] フィールドで、デュレーション期間を定義するエレメント名を選択します。[休暇欠勤間のデュレーション] フィールドで [数値] を選択した場合は、ユニット数を入力します。

[ユニット] フィールドで、使用するユニットを選択します。有効な値は、[日数]、[月数][週数] です。

休暇取得 - 超過取得ページ (GP_ABS_TAKE4) を使用して、超過取得ルール (休暇付与残数が欠勤数に対し不足している場合の対処方法) を定義します。

画像: 休暇取得 - 超過取得ページ

次の例では、休暇取得 - 超過取得ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

休暇取得 - 超過取得ページ

休暇取得の超過取得ページで、受給者の休暇欠勤取得数が付与残数を超えた場合、つまり残数が 0 以下になった場合の処理方法を指定します。受給者が以下の処理をできるようにします。

  • 指定した限度までの超過取得。

  • 無給の時間としての休暇欠勤の取得。

  • 別のタイプの休暇欠勤に関連付けられて発生した休暇付与の使用。

超過取得ルールは、受給者が計算ページに定義された全ての関連する休暇付与を使い果たすまで有効になりません。

フィールドまたはコントロール

定義

超過取得オプション

受給者の休暇欠勤取得数が付与残数を超えた場合、つまり残数が 0 以下になった場合の処理方法を指定します。有効値は以下のとおりです。

  • [超過取得可] - 従業員に対し、既に発生している付与時間を超過して休暇取得を認める場合、このオプションを選択します。休暇欠勤時間が、今現在発生している休暇付与数を超過しても、指定した限度までは支給の対象となります。

  • [無給時間として取得] - 付与残数を超えた休暇欠勤を、無給時間と見なす場合にこのオプションを選択します。休暇取得プロセスを実行すると、システム エレメント DAY COUNT UNP に無給ユニット数がロードされます。(無給ユニットを控除として処理するには、休暇取得の日数計算フォーミュラ ページの一番下のグリッドにこの控除エレメントを追加します。)

  • [他の休暇欠勤で取得] - 別のタイプの休暇欠勤と関連付けられた休暇付与をこの休暇取得に適用できるときに、このオプションを選択にします。

    このオプションが選択されると、下に [休暇取得] フィールドが表示されます。使用する休暇付与に関連付けられた休暇取得エレメントを選択します。

    たとえば、産休の最初の 60 日について給与の 100%、次の 30 日について 50% を組織が支給するとします。休暇取得エレメントを 2 つ作成します。一方は "産休 60"、もう一方は "産休 30" とします。"産休 60" の休暇取得エレメントを定義するときに、[他の休暇欠勤で取得] オプション ボタンを選択し、"産休 30" のエレメントと関連付けます。受給者の実際の産休が休暇イベント入力ページで入力される場合、"産休 60" のエレメントを使って合計 90 日が入力されます。最初の 60 日が 100% で支給され、産休の休暇付与を使い果たします。次の 30 日間はエレメントが "産休 30" の休暇取得エレメントに変更されます。つまり、60 日経過後は "産休 30" のエレメントを使って毎日、新規行が追加されます。

限度値タイプ超過限度値

これらのフィールドは、[超過取得オプション][超過取得可] が選択されている場合にのみ使用できます。

取得が認められる超過取得限度を定義するサポート エレメントを選択します。限度を超えた休暇取得は、全てシステム エレメント DAY COUNT UNP にロードされます。たとえば、限度が 3 ということは、3 日間までは有給ということです。

[超過限度値] で、エレメントの名前を選択します。最初のフィールドで [数値] を選択した場合は、このフィールドに数値を入力する必要があります。

休暇取得

これらのフィールドは、[超過取得オプション][他の休暇欠勤で取得] が選択されている場合にのみ使用できます。

使用する休暇付与に関連付けられた休暇取得エレメントを選択します。

休暇取得 - 優先度ページ (GP_ABS_TAKE5) を使用して、同じ受給者に対し、同一日に複数の休暇欠勤を入力できるかどうかを指定します。同一日に 1 つの休暇欠勤タイプしか入力できない場合には、休暇欠勤取得に対し優先順位を割り当てます。

画像: 休暇取得 - 優先度ページ

次の例では、休暇取得 - 優先度ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

休暇取得 - 優先度ページ

フィールドまたはコントロール

定義

複数イベント可

このチェック ボックスをオンにすると、休暇イベント入力ページで、同一日に複数の休暇欠勤を入力できるようになります。たとえば、受給者に午前中 2 時間の組合の会議と 6 時間の休暇が発生した場合、[複数イベント可] チェック ボックスをオンにすると、同じ日に発生したこれら 2 つの休暇欠勤を入力し保存することが可能になります。このチェック ボックスをオフにすると、ユーザーが同一日に複数の休暇欠勤を入力できないようになります。

休暇イベント入力ページで同一日に複数のイベントを入力し保存しようとすると、重複している旨を示したメッセージが表示されます。ユーザーが [OK] をクリックすると、競合する日付について最も優先度が高い (優先度の数字が最も小さいイベント) 休暇取得の定義が適用されます。

休暇取得エレメントの優先度は、[イベント優先度] フィールドで指定します。この休暇取得エレメントを使う休暇欠勤を入力すると、優先度の数字が休暇イベント入力ページに表示されます。

つまり、ユーザーが同一日に発生した組合の会議と休暇の入力を保存しようとしたときに、前述のメッセージを表示させたければ、[複数イベント可] チェック ボックスをオフにします。

イベント優先度

他の取得エレメントと比較した、この休暇取得エレメントの優先度を、最大 3 桁までの一意の数字でこのフィールドに入力します。小さい数字は優先度が高いことを表します。

複数イベントが認められていないのに、ユーザーが同一日に複数の休暇欠勤タイプを入力すると、休暇取得の優先度についての情報を示すメッセージが表示されます。また、競合する日付について最も優先度の高い休暇取得の定義を使うプロセスをユーザーが起動することもできます。

同一日に認められる休暇取得コード

フィールドまたはコントロール

定義

休暇取得

[複数イベント可] チェック ボックスをオンにした場合、同一日に取得できる休暇欠勤のエレメントを指定します。認められる休暇取得エレメントごとに 1 行追加します。少なくとも、エレメントを 1 つ選択します。

休暇取得プロセスを実行すると、同一日に発生した全てのイベントについて結果テーブルに書き込まれた時間の合計が計算されます。システムエレメント ABS CUM PARTIAL HR にその合計が返されます。(予定勤務時間数が合計を超える場合にエラーを表示するフォーミュラを作成することができます。)

休暇取得 - 予測ページ (GP_ABS_TAKE6) を使用して、休暇欠勤予測に使用するフォーミュラ、休暇欠勤予測プロセスに表示されるエレメント リストを指定します。

画像: 休暇取得 - 予測ページ

次の例では、休暇取得 - 予測ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

休暇取得 - 予測ページ

休暇取得の予測ページは、休暇欠勤の入力時に予測プロセスを有効にするために使用します。

注: このページに情報を入力するには、休暇取得 - 休暇取得名ページの下部にあるリンクからアクセスする休暇取得 - エレメント <name> の予測ページで [予測使用] チェック ボックスをオンにしておく必要があります。

フィールドまたはコントロール

定義

予測エレメント

予測プロセス時に変換するフォーミュラを選択します。

フィールド タイプが文字種のフォーミュラのみ使用可能です。このフォーミュラは休暇欠勤日が評価された (DAY COUNT、DAY COUNT PD、DAY COUNT UNPD エレメントが変換された) 直後に、イベントの各日で変換されます。最終的に算出された値が格納されます。

たとえば、受給者の休暇付与数が休暇欠勤数に足りているかどうかによって、FM ELIG という名前のフォーミュラが、ELIGIBLE または NOT ELIGIBLE という値を返すように設定するとします。この場合の予測フォーミュラは次のようになります。

IF DAY COUNT UNP > 0
THEN NOT ELIGIBLE >> FM ELIG
ELSE ELIGIBLE >> FM ELIG
ENDIF

予測結果エレメント リスト

このグループ ボックスにより、予測プロセスを実行後に休暇欠勤イベント コンポーネントの予測メッセージ ページに表示される内容が決定します。予測結果を表示するエレメントを選択します。たとえば、休暇欠勤の長さを表示するデュレーション エレメントや休暇付与残数を表示する累計エレメントなどを選択できます。

エレメントには、通常の休暇欠勤プロセスで変換されるエレメントを選択します。エレメントのタイプは [累計]、[ブラケット]、[日付]、[デュレーション]、[フォーミュラ]、[システム エレメント][変数] です。

休暇取得 - 残数照会ページ (GP_ABS_TAKE7) を使用して、残数照会プロセスに表示されるエレメント リストを表示します。

画像: 休暇取得 - 残数照会ページ

次の例では、休暇取得 - 残数照会ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

休暇取得 - 残数照会ページ

注: このページに情報を入力するには、休暇取得名ページの下部にあるリンクからアクセスする予測ページで [予測使用] チェック ボックスをオンにしておく必要があります。

残数照会エレメント リスト

このグループ ボックスにより、残数照会プロセスの実行後に予測残数ページに表示される内容が決定します。結果を表示するエレメントを選択します。たとえば、休暇付与残数を追跡する累計エレメントや、残数を示すシステム エレメントなどを選択します。

エレメントのタイプは [累計]、[ブラケット]、[日付]、[デュレーション]、[フォーミュラ]、[システム エレメント][変数] です。

休暇取得 - ユーザー定義結果フィールド ページ (GP_ABS_TAKE8) を使用して、処理中にシステム エレメントが上書きできるユーザー定義フィールドを選択します。

画像: 休暇取得 - ユーザー定義結果フィールド ページ

次の例では、休暇取得 - ユーザー定義結果フィールド ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

休暇取得 - ユーザー定義結果フィールド ページ

[設定タイプ] フィールドで、システム エレメントによって上書きできるユーザー定義フィールドを選択します。バッチ処理時に、対応するシステム エレメントに割り当てられた値によって、休暇欠勤結果テーブル (GP_RSLT_ABS) のユーザー定義値が上書きされます。ルールで使用するフィールドのみを選択します。

たとえば、ユーザーが休暇欠勤イベント入力詳細ページの [日付 3] フィールドに入力する値を上書き可に指定する場合は、[設定タイプ] フィールドで [ユーザー定義日付 3] を選択します。

サポート エレメント上書きページ (GP_ELM_DFN_SOVR) を使用して、休暇取得エレメントの定義に使用されるブラケット、日付、デュレーション、フォーミュラ、変数の各エレメントの値を上書きします。