休暇欠勤管理機能
グローバル ペイロール システムは、休暇欠勤管理に必要なあらゆる機能を備えています。事前に組織のニーズの分析と使う機能の決定に時間を割くことで、導入にかかる時間を省くことができます。
このトピックでは、次について説明します。
スケジュール機能
休暇付与機能
休暇取得機能
休暇欠勤入力機能
セルフサービス機能
スケジュール機能には、次のものがあります。
アプリケーション間でのスケジュールの共有。
グローバル ペイロールと勤務管理の両方を使う場合、2 つのアプリケーションで同じ勤務スケジュールを共有することができます。
ユーザー定義フィールド。
シフトを設定する場合、シフト ページで 4 つまでのユーザー定義フィールドに情報を入力できます。休暇取得プロセスの実行時、この情報により日次データが自動的に更新されます。この情報は休暇欠勤フォーミュラで使うことができます。
休暇付与機能には、次のものがあります。
付与方法と周期。
作成した休暇付与エレメントのそれぞれについて、休暇付与が休暇欠勤ごとに発生する (疾病ごとに 40 日など) か、指定した周期で発生する (1 か月に 2 日の病欠など) かを指定します。休暇欠勤を基準とした休暇付与は、休暇欠勤の発生後に休暇取得プロセスを実行すると変換されます。周期を基準とした休暇付与は、休暇付与プロセスの実行時に変換されます。周期ベースの休暇付与では、ジェネレーション コントロールを使って休暇付与を変換する条件を制限できます。たとえば、アクティブな受給者に限って変換することができます。
休暇付与数。
休暇付与数を数値で入力するか、処理時に適切な数を取得するサポート エレメントを定義できます。たとえば、勤続月数に基づき休暇付与数を返すブラケット エレメントを作成します。
比例配分と端数処理。
休暇付与ユニット数を端数処理または比例配分するように指定したり、使用する端数処理および比例配分ルールを定義できます。(比例配分は周期ベースの休暇付与に限り適用されます。)
自動調整。
特定の条件を満たしたとき (受給者が雇用終了したとき、特定の日付になったときなど) に、受給者の周期ベースの休暇付与残数の処理方法を指定できます。受給者に対し、未使用の休暇付与の全部または一部を補償したり、無効にするなどの調整が可能です。ジェネレーション コントロール エレメントを使って、調整が行われる条件を定義できます。
累計基本設定。
休暇付与の残数累計はシステムにより作成されます。ユーザーは、残数の計算方法を定義したり、追加の累計を選択できます。また、システムに累計の開始時期と期間を設定します。
休暇欠勤予測。
休暇欠勤の入力中にオンライン休暇欠勤予測の使用を必須にするか、またはオプションにできます。予測機能を使うことにより、ユーザーは実際の休暇欠勤イベントや予定されている休暇欠勤イベントを入力し、前回最終決定されたカレンダー期間以降の将来の期間についてオンライン プロセスを実行できます。プロセスでは残数や定義しておいたアイテムの値が返されます。この機能を使うと、休暇欠勤数を満たすだけの休暇付与数を受給者が持っているかどうか、または今後付与されるかどうかなどについても判断できます。
残数照会。
残数照会の機能を使うと、実際の休暇欠勤イベントや予定されている休暇欠勤イベントを入力しなくても受給者の休暇付与残数が確認できます。オンライン プロセスでは現在の付与残数が表示されます。また、日付を指定して休暇取得により発生する付与数を確認するのにも使用できます。
休暇取得機能には、次のものがあります。
休暇付与のリンク。
休暇取得エレメントそれぞれに 1 つ以上の休暇付与エレメントをリンクすることができます。1 つ以上の休暇付与エレメントにリンクする場合、それらのエレメントが使用される順序を指定します。休暇欠勤が発生すると、まず最初の休暇付与エレメントの残数が使用され、それを使い切った後に次の休暇付与エレメントの残数が使用されます。
休暇欠勤タイプと理由コード。
疾病、休暇、私的都合、勤務中の負傷など、組織で必要な休暇欠勤の分類を表す休暇欠勤タイプを作成します。各休暇欠勤タイプに対し、風邪、背中の痛み、などの休暇欠勤理由をさらに詳しく分類するコードを定義できます。休暇欠勤イベントに関連付けられた休暇欠勤タイプと理由は、休暇欠勤フォーミュラで使用可能なシステム エレメントにロードされます。
承認。
休暇欠勤イベントが承認されてから処理されるように条件付けることができます。このオプションを選択すると、ユーザーは休暇欠勤イベント入力ページで休暇欠勤を入力するときに休暇欠勤イベント入力詳細ページの [管理者承認済] チェック ボックスをオンにする必要があります。チェック ボックスがオフの場合、イベントは処理されません。(休暇取得 - 計算ページで指定)
休暇欠勤の結合。
同じ支給期間内で同じタイプの休暇欠勤の複数インスタンスについてポジティブ入力を 1 行作成するか、休暇欠勤イベントそれぞれについてポジティブ入力の行を別々に作成するか指定できます (休暇取得 - 計算ページで指定)。あるいは、全ての休暇欠勤取得についてポジティブ入力を 1 行作成するように指定できます (インストール設定ページで指定)。
ユーザー定義フィールド。
休暇取得 - 計算ページでユーザー定義フィールドに必要な情報を 4 つまで入力できます。休暇取得プロセスの実行時、この情報により日次データが自動的に更新されます。この情報は休暇欠勤フォーミュラで使うことができます。
支給と控除のリンク。
休暇取得エレメントそれぞれに、ポジティブ入力を作成するための支給または控除エレメントを関連付けることができます。関連付けた支給または控除エレメントの計算ルールが、レート × ユニット、またはレート × ユニット × パーセントの場合には、そのエレメントの変換結果がユニット、パーセント、レート、金額で返されるよう指定することもできます。
休暇欠勤マッチング データの作成。
マップ機能を使うと、休暇欠勤イベントが報告されたときに、関連付けられている休暇取得エレメントに対して休暇欠勤マッチング データが自動的に作成されます。フォーミュラを使って、休暇取得プロセスでマッチング データを作成する条件を定義することもできます。
日数計算フォーミュラ。
休暇欠勤イベントの各日を評価するのに使用するフォーミュラを選択します。フォーミュラは、休暇付与残数と比較して有給/無給ユニットを計算するための休暇欠勤ユニット数を返します。
自動日数差し引き。
休暇取得エレメントに休暇欠勤ごとに発生する休暇付与を関連付ける場合、休暇付与残数を減算する条件を指定します。
期間に関する条件。
休暇欠勤が有給になるのに満たす必要がある期間条件を、到達する必要がある資格取得日付、最低休暇欠勤期間、休暇欠勤ごとの有給待機のうち、最高 3 つの条件を選択できます。
休暇欠勤のリンク。
指定された期間内で同じタイプの関連する休暇欠勤をリンクするように指定できます。休暇欠勤の入力時に、リンクさせる休暇欠勤の元の開始日を入力します。このようにしてリンクされた休暇欠勤では、同じ休暇付与または同じ有給待機期間が共有できます。休暇欠勤をリンクできる期間も定義します。
休暇付与の超過取得。
休暇欠勤に対し休暇付与数が足りないときの対処法を指定できます。対処法には、指定した限度までの超過取得を認める、無給として認識する、関連付けられた別の休暇取得エレメントの日数を再度割り当てその休暇取得/付与ルールで処理を実行する、などの選択肢があります。
同一日の休暇欠勤に対する優先処理。
同一日に複数の休暇欠勤イベントを入力できるように設定するか、自動優先処理機能を使用できます。1 人の受給者に対し同じ日に 2 つ以上のイベントが入力されると、それぞれの休暇取得エレメントに割り当てられた優先順位に基づき、指定した日についてどの休暇欠勤イベントを処理するかを決定します。
休暇欠勤入力機能には、以下のものがあります。
時間指定
休暇欠勤を、丸 1 日もしくは時間指定で入力できます。休暇欠勤イベントの各日で受給者の休暇欠勤時間数が同じときに、その時間数を 1 回だけ入力するか、[または半日] グループ ボックスのチェック ボックスをオンにするか、適切な方を選択します。
ユーザー定義フィールド
休暇欠勤イベントを入力するとき、ユーザー定義フィールドを 16 個まで入力できます。休暇取得プロセスの実行時、この情報により日次データが自動的に更新されます。この情報は休暇欠勤フォーミュラで使うことができます。この機能の使用を選択する場合、入力できるデータの種類についてのガイドラインをユーザーに提供することをお勧めします。
予測
ユーザーは、将来の期間の休暇欠勤を処理するプロセスを実行できます。これは、将来の休暇残数を予測したり、将来の期間に休暇欠勤関連のビジネス ルールを適用する場合に役立ちます。
「オンラインの休暇欠勤予測および残数照会プロセス」を参照してください。
セルフサービス機能には、次のものがあります。
休暇欠勤の入力と予測。
受給者および管理者は、Web ブラウザで休暇欠勤のリクエストを入力したり、リクエストを表示したり、特定の日付での休暇付与残数の予測などを実行できます。
休暇欠勤承認。
管理者は、休暇欠勤リクエストをオンラインで承認、却下、または差し戻すことができます。
国別の表示設定。
セルフサービス ページをどのように表示するか国別のルールを定義できます。たとえば、休暇付与残数、休暇欠勤履歴、予測オプションをどのようにユーザーに表示するかをコントロールできます。
取得別の表示設定。
セルフサービス ページでデータの表示方法をコントロールするさまざまなルールおよび設定を定義できます。たとえば、誰が休暇欠勤リクエストを入力および承認するのか、日付ルール、およびメッセージのユーザーへの返信と表示方法をコントロールできます。また、勤務管理がインストールされている場合は、勤務管理のタイムシートで特定の休暇欠勤リクエストを行うこともできます。
「レポート時間の承認」 (PeopleSoft 勤務管理) を参照してください。
予測ルール。
予測結果と残数照会結果の両方について休暇付与残数をどのように表示するかを定義できます。
設定可能なセルフサービス テキスト。
セルフサービス休暇欠勤ページに表示されるテキストを修正できます。テキスト カタログ機能を使用して、フィールド ラベル、ボタン テキスト、およびセルフサービス ページに表示されるテキストを修正できます。