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職務データについて

新しい職務レコードをシステムに追加する方法は、複数あります。方法によって使用するコンポーネントが異なります。これらのコンポーネントは同じページで構成されていますが、それぞれのコンポーネントは、特定の状況に適したデータを入力できるよう設定されています。

個人の職務レコードを作成するには、個人情報の追加コンポーネント (PERSONAL_DATA_ADD) を使用して、その個人をシステムに追加しておく必要があります。

個人情報の追加」を参照してください。

コンポーネント

メニュー

使用方法

従業員情報の追加 (JOB_DATA_EMP)

  • [人事・労務管理]、[職務情報]

  • [人事・労務管理]、[個人情報]、[雇用情報]

応募者情報がシステムに入力されていない個人の新しい雇用データを追加します。

  • (FPS) 従業員の入社手続き (EE_HIRE)

  • (USF) 従業員の入社手続き USF (EE_HIRE)

(FPS) [人事・労務管理]、[FPS ビジネス ルール]

(USF) [人事・労務管理]

応募者情報がシステムに入力されていない新しい従業員情報を追加します。

テンプレート ベース採用 (HR_TBH_JOB)

  • [人事・労務管理]、[テンプレート ベース採用]

  • [管理者セルフサービス]、[職務/個人情報]、[テンプレート ベース採用の追加]

事前設定されたテンプレートを選択して簡易データ入力ページに値を入力し、新規採用者を追加します。

入力したデータは、データベースへの直接保存、処理用に送信、または一時保存が可能です。

  • 採用 (HR_MANAGE_HIRES)

  • (FPS) 採用

  • (USF) USF の入社手続き (ER_GVT_HIRE_LAUNCH)

[人事・労務管理]、[個人情報]、[雇用情報]、[採用者の検索]

採用管理ビジネス プロセスを介してシステムに情報が追加されている応募者を追加します。

応募者を採用するためにこのコンポーネントを使用する場合は、システムに既に入力してある情報 (情報ソースを含む) が従業員のレコードの一部として使用されます。これらのページのその他のフィールドについては、次の各トピックで説明しています。

注: (USF) 連邦政府のユーザーは、採用管理ビジネス プロセスで応募者の採用に関する情報を検索できます。

(FPS) フランス公的機関は、採用管理ビジネス プロセスで応募者の採用に関する情報を検索できます。

非従業員情報の追加 (JOB_DATA_CWR)

  • [人事・労務管理]、[職務情報]

  • [人事・労務管理]、[個人情報]、[雇用情報]

非従業員の雇用データを追加します。

関係者情報の追加 (JOB_DATA_POI)

  • [人事・労務管理]、[職務情報]

  • [人事・労務管理]、[個人情報]、[雇用情報]

会社の一員ではないが、職務レコードが必要な関係者の雇用データを追加します。

  • 雇用レコードの追加 (ADD_PER_ORG_ASGN)

  • (FPS) 兼任雇用レコード FPS の追加 (HIRE_DATA_BIS)

  • (USF) 同時雇用 USF (EE_CONC_HIRE)

[人事・労務管理]、[職務情報]

注: 雇用レコードの追加コンポーネント (ADD_PER_ORG_ASGN) から兼任職務コンポーネントにアクセスします。

従業員または非従業員の雇用レコードを追加します。

職務データ (JOB_DATA)。

[人事・労務管理]、[職務情報]

従業員、非従業員、または関係者の職務レコードを更新します (臨時職務の追加も含まれます)。

これらのコンポーネントの大部分は、同じ職務データ ページで構成されます。これらのページで入力したデータは、システムで個人の情報を管理するために、PeopleSoft ヒューマン リソース管理および PeopleSoft HCM 全体で使用されます。各トピックで説明する職務データ関連のページ以外での従業員または非従業員の職務データの入力プロセスについては、このドキュメントの他の部分で説明しています。

注: テンプレート ベース採用では、テンプレートで職務データ関連のページを使用しませんが、論理的なセクションに分割された全てのフィールドを使用します。

注: 職務レコードの追加と更新に使用するコンポーネントは、多数のページで構成されています。コンポーネントの全ページにアクセスするには、ページの最下部にある [職務データ]、[雇用情報]、[支給配分]、[福利厚生プログラム加入] の各リンクをクリックしてください。

PeopleSoft Talent Acquisition Manager』「Hiring Applicants[英語版] を参照してください。

米国連邦政府の採用について」を参照してください。

(ARG) アルゼンチン従業員の追加情報の提供」を参照してください。

個人情報と職務情報の更新処理について」を参照してください。

PeopleSoft Human Resources Manage French Public Sector』「Understanding the Hiring Process[英語版] を参照してください。

PeopleSoft サービス プロキュアメントの統合を使用した新しい職務レコードの追加

PeopleSoft サービス プロキュアメント製品を PeopleSoft Supply Chain Management (SCM) データベース内で使用している場合は、新しい職務レコードをシステムに作成できます。PeopleSoft アプリケーションには統合ポイントが用意されています。この統合ポイントによって、PeopleSoft サービス プロキュアメントの人材募集で採用された非従業員を記録するシステムとして PeopleSoft ヒューマン リソース管理を使用できます。

サービス プロキュアメントで作業指示が送信されると、サービス プロキュアメント アプリケーションでは次の処理が実行されます。

  1. サービス プロキュアメントのサービス プロバイダが新規候補者の場合は、サービス プロキュアメントからヒューマン リソース管理に対して、この個人を非従業員の雇用形態で追加して職務割当を追加し、ユーザー プロファイルを作成するように要求するメッセージが送信されます。

  2. サービス プロキュアメントの候補者がヒューマン リソース管理システムに既に存在している場合は、サービス プロキュアメントからヒューマン リソース管理に対して、この個人に新しい職務割当を作成するように要求するメッセージがこの個人の ID と共に送信されます。

  3. サービス プロキュアメントの作業指示が終了またはキャンセルされた場合は、サービス プロキュアメントからヒューマン リソース管理に対して終了メッセージが送信されます。これによって、ヒューマン リソース管理では、関連する職務割当を終了します。

ヒューマン リソース管理では、コンポーネント インターフェイス (CI) および内部サービスを使用して、個人、職務およびユーザー プロファイルを追加します。この統合は自動化されているため、手動で介入する必要があるのは、問題が発生した場合のみです。たとえば、サービス プロキュアメントからのリクエストによりヒューマン リソース管理で個人のプロファイルを正常に追加した後、職務割当を作成する際に、職務コードや勤務地コードなどの誤りによってエラーが発生したとします。この場合は、ヒューマン リソース管理からサービス プロキュアメントに対して、個人は作成されたが、職務割当とユーザー プロファイルは作成されなかったことを通知するメッセージが送信され、エラー詳細がリストされます。サービス プロキュアメント管理者はエラー修正ページにアクセスし、データを修正して、リクエストを再送信します。ヒューマン リソース管理では、更新された情報を処理し、職務割当とユーザー プロファイルを作成して、サービス プロキュアメントに確認メッセージを送信します。

注: 『PeopleSoft サービス プロキュアメント』には、PeopleSoft ヒューマン リソース管理と PeopleSoft サービス プロキュアメントの統合に関する技術的な詳細が記載されています。

さらに、この統合では、サービス プロキュアメントを使用して、PeopleSoft タレント獲得管理での求人に対する代替ソースとしての非従業員を検索できます。この統合によって、サービス プロキュアメントの新規候補者が採用対象としてタレント獲得管理に送信されます。タレント獲得管理では採用プロセスを開始し、非従業員情報を追加する際に必要な全てのヒューマン リソース管理データをサービス プロキュアメントに送信します。採用が完了すると、タレント獲得管理からサービス プロキュアメントに対して、候補者が追加されたことを通知するメッセージが送信されます。この時点で、サービス プロキュアメントからヒューマン リソース管理に対して、この候補者のユーザー プロファイルをヒューマン リソース管理システムに追加するようにメッセージが送信されます。ヒューマン リソース管理では、このユーザー プロファイルを追加して、確認メッセージを送信します。サービス プロキュアメントでは、サービス プロキュアメントのサービス プロバイダが退職した時点で、ヒューマン リソース管理システムに直接メッセージを送信します。

『PeopleSoft サービス プロキュアメント』を参照してください。

PeopleSoft Talent Acquisition Manager』「Posting Jobs to PeopleSoft Services Procurement[英語版] を参照してください。

職務データ関連のページについて

新しい従業員、非従業員、または関係者を追加する際に入力した情報は、後で実行するほとんどのビジネス プロセスの基盤になります。入力する主な情報は、以下のとおりです。

  • 一般的な雇用データ。

    肩書や勤務先電話番号が含まれます。この情報はオプションですが、レポートの作成に役立ちます。

  • 特定の職務データ。

    個人の部門、職務コード、会社、監督者、給与関連情報などが含まれます。

  • 支給データ。

    この情報を使用するのは、個人が複数の部門またはカテゴリから給与を支給されている場合です。個人の給与を負担しているグループ間で給与の支給配分を行う方法を指定します。

  • 福利厚生プログラム。

職務情報をシステムに入力した後、それらの情報を使用してさまざまな処理が行えます。たとえば、レポートの作成や印刷、サマリ データ ページの表示、アドホック クエリーのオンライン操作などが可能です。また、給与管理、法定提出書類の作成、給与計算、福利厚生など、人事管理業務の他の分野でも職務データを使用できます。

雇用情報のデータについて

職務データ関連のページのデータと異なり、雇用情報ページの情報には有効日がないため、このページで入力および確認するデータは、この雇用レコード番号での従業員の現在の情報になります。

このため、従業員を再雇用して再雇用の予定日 (将来の有効日) を入力すると [退職日] フィールドと [配属終了日] フィールドが選択解除されます。他のデータ行の情報を確認するには、職務データ コンポーネントを使用してください。

このページでは、雇用データと配属データという 2 つの異なるレベルのデータを追跡管理します。雇用データとは、雇用形態 (従業員、非従業員、関係者) の登録情報であり、個人の職務データ レコードを新規作成するときに最初に作成されます。雇用データは、組織レコード番号を使用して区別されます。組織レコード番号は、この雇用データで最初に作成する職務データ レコード (主雇用レコード) の雇用レコード番号 (ERN) と同じになります。

配属レベルは、実際の職務データ レコードになり、雇用データに関連付けられます。1 つの雇用データで複数の職務データ レコード (追加職務や臨時職務など) を持つことが可能なため、配属データの日付を雇用データの日付と別個に追跡管理することにより、採用日 (雇用データ レベルで追跡管理) および退職日と、配属または職務の開始日/終了日を区別できます。

雇用データの日付は、この雇用データで最初に作成する職務データ レコードの日付 (1 つの雇用データで複数の職務データ レコードがある場合、この職務データ レコードは "主雇用レコード" になります) を使用して決まります。この雇用データの他の全ての配属データの日付は、最初の配属データから取得されます。

更新する日付の決定には、職務データ レコードで使用する異動区分も使用されます。たとえば、異動区分で "HIR" (採用) を使用すると、新しい職務データ レコードは、独自の採用日を持つ新規採用の新しい雇用データと見なされます。これに対し、異動区分で "ADL" (追加職務) を使用すると、新しい職務データ レコードは既存の雇用データの追加レコードと見なされ、主雇用レコードの採用日が使用されます。

次の例では、複数の雇用データと職務データ レコードを持つ場合に、組織レコード番号、雇用レコード番号、雇用データ関連の日付、および配属データ関連の日付がどのように設定および追跡管理されるかを説明します。

注: 次の例では、このページの全てのフィールドではなく、レコード番号フィールドとシステム日付フィールドを示します。

Bobby Singh は、2002 年 2 月 2 日付で XYZ 社に入社しました。XYZ 社は 2006 年末に ABC 社によって買収され、2007 年 1 月 1 日をもって買収が完了しました。ABC 社の人事部門担当者は、最初に Bobby の情報を登録して、異動区分 HIR (採用)、有効日 2007 年 1 月 1 日で職務データ レコードを作成し、Bobby の採用日を ABC 社のデータに反映させます。

雇用情報ページのフィールドの値は、以下のようになります。

Bobby Singh

従業員 ID: XYZ001

雇用レコード番号: 0

レベル

フィールド

日付

雇用データ

組織レコード

0

みなし初回採用日

2002/02/02

デフォルト値として職務データ レコードの有効日が入力されますが、人事部門担当者は Bobby の XYZ 社での採用日を入力して上書きします。

前回開始日

2007/01/01

初回採用日

注: この日付が採用日になり、採用者を追跡管理する全てのレポートで使用されます。

2007/01/01

退職日

空白

勤務開始日

2007/01/02

デフォルト値として職務データ レコードの有効日が入力されますが、人事部門担当者は買収先の従業員の勤務開始日を入力して上書きします。

配属データ

最新配属開始日

2007/01/01

初回配属開始日

2007/01/01

配属終了日

空白

Bobby は 2007 年 6 月 3 日から 2007 年 9 月 10 日まで追加職務が割り当てられます。人事部門担当者は、追加配属データの作成時に異動区分 ADL (追加職務) を使用するため、新しい職務データ レコードは、独自の採用日を持つ個別の雇用データとは見なされません。新しい配属の職務データ レコードの雇用情報ページのフィールドの値は、以下のようになります。

Bobby Singh

従業員 ID: XYZ001

雇用レコード番号: 1

レベル

フィールド

日付

雇用データ

組織レコード

0

みなし初回採用日

2002/02/02

前回開始日

2007/01/01

初回採用日

2007/01/01

退職日

空白

勤務開始日

2007/01/02

配属データ

最新配属開始日

2007/06/03

初回配属開始日

2007/06/03

配属終了日

2007/09/10

雇用データの日付は最初の主雇用レコードから取得され、主雇用レコード以外の雇用レコード (副雇用レコード) の雇用情報ページでは変更できません。

Bobby は 2007 年 9 月 15 日付で、ABC 社が立ち上げた新規事業を担当することになりました。人事部門担当者は、異動区分 HIR (採用) を使用して新規の雇用データを作成します。新しい職務の雇用情報ページのフィールドの値は、以下のようになります。

Bobby Singh

従業員 ID: XYZ001

雇用レコード番号: 2

レベル

フィールド

日付

雇用データ

組織レコード

2

注: 組織レコード番号は Bobby の他の雇用データと連番にはなりませんが、新しい雇用データで作成する職務データ レコードの雇用レコード番号と一致します。

みなし初回採用日

2007/09/15

前回開始日

2007/09/15

初回採用日

2007/09/15

退職日

空白

勤務開始日

2007/09/15

配属データ

最新配属開始日

2007/09/15

初回配属開始日

2007/09/15

配属終了日

空白

この雇用データは最初の雇用データと完全に別のデータになります。Bobby は新規採用として処理され、みなし初回採用日と勤務開始日に反映されます。ビジネス ルールが異なる新規事業会社では、この雇用データで Bobby の過去の勤務情報を確認できますが、ABC 社がこの雇用データを確認することはありません。2 つの雇用データは別個であるため、確認する必要がないためです。

Bobby は新規事業会社で 2008 年 1 月 14 日から追加職務の申し出があったため、2008 年 1 月 15 日付で ABC 社の退職届を提出します。最初の雇用データの雇用情報ページのフィールドの値は、以下のようになります。

Bobby Singh

従業員 ID: XYZ001

雇用レコード番号: 0

レベル

フィールド

日付

雇用データ

組織レコード

0

みなし初回採用日

2002/02/02

前回開始日

2007/01/01

初回採用日

2007/01/01

退職日

2008/01/15

勤務開始日

2007/01/02

配属データ

最新配属開始日

2007/01/01

初回配属開始日

2007/01/01

配属終了日

2008/01/15

2 番目の雇用データの追加職務の雇用情報ページのフィールドの値は、以下のようになります。

Bobby Singh

従業員 ID: XYZ001

雇用レコード番号: 3

レベル

フィールド

日付

雇用データ

組織レコード

2

みなし初回採用日

2007/09/15

前回開始日

2007/09/15

初回採用日

2007/09/15

退職日

空白

勤務開始日

2007/09/15

配属データ

最新配属開始日

2008/01/14

初回配属開始日

2008/01/14

配属終了日

空白

画像: Bobby の組織レコード 0 の雇用データと配属データ (1/2)

2 番目の雇用データで Bobby が 2 つの職務を担当した部門 (新規事業会社) が閉鎖され、主雇用レコードと関連の追加職務 (副雇用レコード) の両方が 2008 年 9 月 30 日付で終了するため、Bobby は 2008 年 9 月 15 日付で ABC 社に元の職務で再雇用され、さらに新しい追加職務が割り当てられます。

以下の図は、Bobby の組織レコード 0 と配属データを示しています。

Bobby の組織レコード 0 の雇用データと配属データ (1/2)

画像: Bobby の組織レコード 2 の雇用データと配属データ (2/2)

以下の図は、Bobby の組織レコード 1 と配属データを示しています。

Bobby の組織レコード 2 の雇用データと配属データ (2/2)

雇用データの全ての日付は主雇用レコードから取得され、退職日は Bobby が再雇用される時点でリフレッシュされます。

従業員情報の追加、非従業員情報の追加、および関係者情報の追加の各コンポーネントの相違点

非従業員情報の追加コンポーネントと関係者情報の追加コンポーネントは、従業員情報の追加コンポーネントとほとんど同じですが、以下の例外があります。

ページ

従業員情報の追加コンポーネントのフィールド

非従業員情報の追加コンポーネントのフィールド

関係者情報の追加コンポーネントのフィールド

勤務地

異動区分フィールドのデフォルト値は [採用] です

異動区分フィールドのデフォルト値は [非従業員の追加] です

異動区分フィールドのデフォルト値は [関係者の追加] です

勤務地

給与計算ステータス

職務ステータス

職務ステータス

給与計算

従業員タイプ

支給タイプ

支給タイプ

雇用情報

 

所属機関 ID

所属機関 ID

従業員および非従業員のデータ管理者に対するセキュリティの注意事項

PeopleSoft ヒューマン リソース管理では、更新用アクセス権を持たない部門に属する個人の職務レコードを、人事部門担当者が作成できます。そのため、担当者が従業員を部門間で転属させることが可能です。

アクセス権のない部門に属する個人の職務レコードを作成できないようにするには、システム内のオプション ビュー (DEPT_TBL_ACCESS) を使用して、部門 ID のみを表示します。人事担当者は、ユーザー セキュリティに基づいてこのビューにアクセスすることができます。このビューを使用するには、PeopleSoft アプリケーション デザイナで JOB レコードを更新し、DEPT_TBL_ACCESS が DEPT_ID フィールドのプロンプト テーブルとして表示されるようにします。

ポジション管理のビジネス プロセスを使用した職務データの管理

PeopleSoft ヒューマン リソース管理の全体または一部をポジション別に管理している場合には、新しい職務データ レコードの追加プロセスは、次の各トピックで説明する方法とは少し異なります。ポジション別管理を行っている場合も次の各トピックで説明するページにデータを入力しますが、既にポジション データ コンポーネント (POSITION_DATA) でほとんどの職務関連データが設定済のため、多くのフィールドにデフォルト データが自動入力されます。

全体をポジション管理

一部をポジション管理

人事・労務管理のいくつかのページでは、ポジション関連フィールドは入力不可の状態になります。[ポジション番号] フィールドで個人のポジション番号を選択すると、ポジション データ コンポーネントでポジションに関連付けられた値を使用して、ポジション関連フィールドが自動更新されます。

[ポジション番号] フィールドでポジション番号を入力し、フィールドから移動するまで、ポジション関連フィールドは入力可能の状態です。ポジション データ コンポーネントでポジションに関連付けられた値を使用して、ポジション関連フィールドが自動更新されると、これらのフィールドは入力不可になります。

職務レコードの追加と更新

個人に職務レコードを設定すると、さらにデータを追加したり、組織内でのその従業員のキャリアの包括的な履歴を作成したり、組織内の全分野において、従業員に関連した計画や意志決定をサポートすることができます。

雇用データの追加に使用するページは、後で既存の職務データ レコードを更新する際に使用するものと同じですが、ページが含まれているコンポーネントが異なります。職務データ情報の更新には、職務データ コンポーネントを使用します。

警告 従業員情報の追加、非従業員情報の追加、関係者情報の追加、または雇用レコードの追加の各コンポーネントを使用して既存のデータを変更した場合、正しい結果が得られない可能性があります。これらのコンポーネントは、新規雇用データを作成する場合にのみ使用してください。

個人情報と職務情報の更新処理について」を参照してください。

PAR システムの管理について」を参照してください。

(JPN) 内部 ID 番号の割当

これは、個人の職務レコードに、会社固有の意味を持たせた ID 番号を割り当てるための機能です。たとえば、内部 ID の数字の 3 桁目は雇用形態、5 桁目は勤務地、6 桁目は職種を示す、などです。この、特定の意味を持つ ID は、個人の雇用形態などの変化に合わせて変更が可能で、特定の意味を持たずデータベースのキーとしてのみ使用される標準の ID とは別に保存できます。

個人情報コンポーネントに個人のデータを追加すると、その個人に ID が自動的に割り当てられます。この ID は、全ての職務レコードで、個人の識別に使用されます。個人の職務状況に応じた ID 情報を入力するには、勤務地ページの [従業員 ID (補助)] フィールドに意味を持たせた内部 ID 番号を入力します。

この内部 ID は、職務データ コンポーネントに新しい行を挿入するたびに更新できます。このような変更は人事異動サマリ JPN ページで一覧することができ、内部 ID で従業員を検索できます。

以下の例では、標準の ID が変化しないのに対して、雇用形態などの変化に伴い個人の従業員 ID (補助) が変化するようすを示しています。

例 1

"従業員 ID (補助)" 列の最初の 2 桁は、個人が常勤の従業員として採用された年 (2004) を表し、"20091" の 2 はパートタイム従業員を表します。

有効日

異動区分

理由

ID

従業員 ID (補助)

備考

2008 年 4 月 1 日

給与レートの変更

能力

45883

94010333

 

2004 年 4 月 1 日

再雇用

新規ポジション

45883

94010333

常勤の従業員として再雇用。

2004 年 3 月 31 日

雇用終了

 

45883

20091

 

2000 年 4 月 1 日

採用

臨時職務

45883

20091

非従業員として採用。

例 2

"従業員 ID (補助)" 列の最初の 2 桁は、個人が会社の従業員として採用された年 (2000 および 2005) を表し、後続の 3 桁は、個人が勤務する会社 (014 および 034) を表します。

有効日

異動区分

理由

ID

従業員 ID (補助)

備考

2006 年 5 月 31 日

転属

出向満了

64096

90014278

出向元の会社に転属。

2005 年 5 月 8 日

転属

出向

64096

95034278

出向先の会社に転属。

2000 年 4 月 1 日

採用

新卒者

64096

90014278

常勤の従業員として採用。

新しい雇用データを追加する前に、以下の作業を行ってください。