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職務データの更新

個人の職務データの履歴を更新するには、職務データ コンポーネントを使用します。個人の最新職務のみ更新が必要な場合には、最新職務データ コンポーネントを使用すると、システム パフォーマンスが高まります。最新職務データ コンポーネントでは、現在の職務データと将来の職務データのみ更新することができます。

注: 職務データ コンポーネントと最新職務データ コンポーネントは、従業員情報の追加、非従業員情報の追加、および POI (関係者) 情報の追加の各コンポーネントと同じページで構成されています。

ポジション管理を使用している場合は、ポジション データ コンポーネント上で、ほとんどの職務関連のデータを更新できます。

(USF) 米国連邦政府のページを使用して職務情報を更新します。

職務データについて」を参照してください。

PeopleSoft Human Resources Manage Positions』「Maintaining Position Data[英語版] を参照してください。

PAR について」を参照してください。

次の各トピックでは、有効日付きの職務データの更新、職務データ更新のセキュリティ、および人事異動とそのヒューマン リソース管理/給与計算ステータスへの影響の概略と、以下の項目について説明します。

ページ名

定義名

用途

勤務地ページ

JOB_DATA1

個人の職務のポジションと所在地に関する情報を更新します。

職務情報ページ

JOB_DATA_JOBCODE

個人の職務に関する情報を更新します。

労働組合情報ページ

JOB_LABOR

国の労働協約に関するデータを更新します。

給与計算ページ

JOB_DATA2

給与計算データを更新します。

職務データ - 給与プラン ページ

JOB_DATA_SALPLAN

個人の給与プランに関する情報を更新します。

給与データ ページ

JOB_DATA3

個人の給与に関する情報を更新します。

雇用情報ページ

EMPLOYMENT_DTA1

雇用に関する情報を更新します (オプション)。

支給配分ページ

JOB_DATA_ERNDIST

個人の給与に関する情報を更新します。

福利厚生プログラム加入ページ

JOB_DATA_BENPRG

個人の福利厚生登録に関する情報を更新します。

通常、職務データを更新するには、既存の雇用レコードに新しい有効日付きのデータ行を挿入します。データやテーブルを 2 年前に変更した場合や、2 か月後から変更を有効にする場合でも、有効日を付けておけば、データやテーブルの履歴を全て完全な時系列順で管理することができます。この情報によって、特定の時点の履歴データを調査し、ポジション データや雇用レコードを分析することができます。また、将来の計画をし、変更が有効になる前にテーブルやデータを設定しておくことができます。

また、システムでは有効日に基づいてページやテーブルが比較され、作業中のページの有効日時点で有効なデータだけが有効値リストに表示されます。たとえば、2009 年 5 月 1 日付で有効になる部門コードを作成したとします。職務データ コンポーネントで新規データ行を入力する (または既存のデータ行を更新する) 際、その有効日が 2009 年 5 月 1 日より前に設定されていると、部門を選択するときに、この新規の部門コードはまだ有効になっていないため、表示されません。

新規データ行を挿入すると、1 つ前のデータ行の内容が新しいデータ行にコピーされるため、前と同じ情報を再度入力する必要はありません。(コピーするデータ行にカーソルがあることを確認してから新しい行を挿入します。)コピーしたデータ行の中で新しくなるのは有効日だけです。有効日のデフォルトは、システム日付 (通常は今日の日付) です。

職務レコードを更新する場合は、セキュリティに関する以下の 2 つの事項に注意してください。

セキュリティと同一有効日連番

同一有効日連番の付いたデータ行を使って個人をある部門から別の部門に異動させる場合、導入時のシステム設定では、異動前、異動先いずれかの部門のデータに対するアクセス権のあるユーザーは、その個人の全ての職務データにアクセスが可能です。出荷時にこのような設定がされている理由は、PS_JOB の有効連番機能に特定されたシステム ビューでセキュリティを設定するとオンラインでの応答時間が遅くなるからです。

たとえば、従業員を部門 1 から部門 2 に異動させ、同じ日に昇進させる場合、部門 1 または部門 2 のどちらかにアクセス権があるユーザーは、この従業員のデータにアクセスできます。これは、この転属データ行に同一有効日連番の値が指定されているからです。

使用中の PeopleSoft アプリケーションのセキュリティ ビューを変更すると、こうしたデータ アクセスを防ぐことができます。ただし、設定を変更するとシステム パフォーマンスへの影響が発生しますので注意してください。

部門間異動のセキュリティ

PeopleSoft ヒューマン リソース管理では、ユーザーはデータ更新のアクセス権がない部門にも従業員を異動することができます。アクセス権のない部門に従業員を異動できないようにするには、PeopleSoft ヒューマン リソース管理の DEPT_TBL_ACCESS というビューを使って、ユーザーが権限リストでアクセス権を与えられている部門 ID のみを表示させます。

注: このビューを使う場合は、部門間異動を実行できるように、全ての部門へのアクセス権を持つユーザーの権限リストを作成する必要があります。

該当する異動区分を選択して個人の職務データを変更すると、その個人の HR または給与計算ステータス、つまり職務のステータスが変更される場合があります。たとえば、異動区分として [退職] を選択すると、HR ステータスはアクティブから非アクティブに変わります。

HR ステータスは、その個人がヒューマン リソース管理システムにおいてアクティブかどうかを示します。従業員の [給与計算ステータス] フィールドは、個人の給与計算ステータス、つまり職務ステータスを示します。HR レコードがアクティブである個人が、現在給与を支給されていない (従業員の場合) または職務に就いていない (非従業員の場合) ことがあります。逆に、職務レコードが非アクティブである個人が、引き続き給与を支給されていることもあります。たとえば、異動区分に [退職/退職金あり] を選択すると、HR ステータスが非アクティブに変わり、給与計算ステータスがアクティブから退職 - 退職金支給に変わります。この 2 つのステータス フィールドによって、ユーザーは組織内のタイプの異なる個人を正確に識別することができます。

これらのステータスは、異動区分によって決まりますが、特殊なケース (死亡など) では異動理由によって決まることもあります。HR ステータスまたは給与計算ステータスが変わると、PeopleSoft ヒューマン リソース管理の基本福利厚生管理、PeopleSoft Benefits Administration、PeopleSoft 給与計算処理、PeopleSoft Pension Administration の処理に影響する場合があります。たとえば、昇進または職務の再分類により従業員の福利厚生の補償手続きに影響がある場合や、休職または停職中に補償を停止することが必要になる場合があります。

次の表に、ステータスがどのように設定されるかを示します。

異動区分

HR ステータス

給与計算ステータス

PeopleSoft Payroll for North America と給与計算インターフェイスを使った給与計算処理

採用

非従業員の追加

関係者の追加

再雇用 (従業員の場合のみ)

休職 (無給) からの復帰

就業不能からの復帰

追加職務

停職/一時解雇からの復職

雇用レコード

アクティブ

アクティブ

あり

休職 (無給)

短期就業不能

長期就業不能

アクティブ

休職

なし

休職 (有給)

短期就業不能 - 有給

長期就業不能 - 有給

アクティブ

休職 (有給)

あり

退職/退職金あり (従業員の場合のみ)

非アクティブ

退職 - 退職金支給

あり

雇用終了 (福利厚生付)

雇用終了 (有給)

非アクティブ

雇用終了 (有給)

あり

一時解雇

停職

臨時職務

アクティブ

停職

なし

退職

非アクティブ

退職

なし

赴任終了

完了 (非従業員の場合のみ)

雇用終了

非アクティブ

雇用終了

なし

給与レートの変更

降格

データ変更

支給配分の変更

職務の再分類

ポジション変更

試用期間

試用期間の終了

昇進

転属

直前のデータ行と同じステータス。最初のデータ行の場合、ステータスはアクティブに設定されます。

直前のデータ行と同じステータス。最初のデータ行の場合、ステータスはアクティブに設定されます。

場合によって異なります。

注: PeopleSoft Payroll for North America を使用している場合、ステータスが退職または雇用終了である従業員に対する給与計算用ペイシートは作成されません。支給期間の一部または退社後の一定期間に対して給与を支給する場合には、異動区分に [退職 - 退職金支給] または [雇用終了 (有給)] を選択します。

職務データ コンポーネントを使用して、個人の職務のポジションや勤務地情報などの職務データを有効日によって更新します。

有効日付きの職務データを更新するには、次の手順に従います。

  1. レコードを変更する個人を特定します。

    常に、[有効日] フィールドが表示されている勤務地ページから作業を開始します。ここから別のページに移動して、人事異動の追加情報を入力する必要がある場合もあります。

  2. 新規データ行を挿入します。

  3. [有効日] フィールドには、新しい異動が有効になる日付を入力します。

  4. [転属][昇進] など、変更内容に該当する処置コードを選択します。

  5. 必要に応じて、異動理由を説明する理由コードを入力します。

  6. このページまたはこのコンポーネントの別のページを使って、新しい異動区分に必要なその他のデータ変更を行います。

    たとえば、従業員が昇進する場合は、通常、勤務地ページで新しい職務コードまたはポジション番号を入力します。また、新しい給与管理プラン、給与等級や給与ステップを選択したり、職務データ - 給与データ ページで新しい給与レートを入力したり、雇用情報ページで新しい肩書やポジションの電話番号を入力することもあります。

  7. ページを保存します。

同じ有効日を持つ複数の異動区分の入力

同じ日に有効になる複数の異動の入力が必要になる場合があります。特に、同時に有効になる異なる昇給率による昇給を管理する際、同じ有効日の異動を 2 つ入力するといったことは一般的に行われます。このような場合、同一有効日連番を使って、複数の異動区分を組み合わせ、最初に処理する異動を指定します。

たとえば、給与レートの昇給率が上昇する昇進と、特別昇給が同じ日に有効になるような場合があります。

同じ有効日を持つ複数の異動区分を入力するには、次の手順に従います。

  1. データを更新する個人の勤務地ページにアクセスします (select [人事・労務管理], then select [職務情報], then select [職務データ], then select [勤務地])。

  2. 新しいデータ行を挿入し、最初の異動を入力します。

    有効日のデフォルト値は、システム日付 (通常は今日の日付) ですが、必要に応じて上書きできます。有効日の [連番] の値は、0 のままにしておきます。

  3. このページまたは同じコンポーネントの他のページで、新しい異動区分に必要なその他の情報を入力します。

  4. 2 つ目の異動を入力するため、勤務地ページに戻って、データ行を挿入します。

  5. 最初に入力した異動と同じ有効日を入力し、有効日の [連番] に 1 と入力します。

  6. 該当する異動区分を選択して、その異動区分に必要なその他の情報を、このページまたは他のページで入力します。

昇進は、通常、給与等級と職務コードの変更を伴います。次の表に、昇進情報を入力する際に通常更新するページとフィールドを示します。これ以外のページとフィールドを更新する必要がある場合もあります。

変更ページ

変更フィールド

コメント

勤務地

有効日

処置コード: [昇進]

[異動理由] (該当する場合)

ポジション番号

[昇進] を選択した場合、前の職務と新しい職務のデータによっては、このページの入力フィールドの値が全て変更になることもあります。

PeopleSoft ヒューマン リソース管理の一部または全部にポジション管理を導入している場合は、『PeopleSoft HR: ポジション管理』を参照してください。

職務情報

職務コード

正規/臨時

常勤/パートタイム

標準勤務時間

勤務周期

常勤換算

シフト

シフト レート

契約番号

国別対応フィールド

[昇進] を選択した場合、前の職務と新しい職務のデータによっては、このページの入力フィールドの値が全て変更になることもあります。

PeopleSoft ヒューマン リソース管理の一部または全部にポジション管理を導入している場合は、『PeopleSoft HR: ポジション管理』を参照してください。

給与プラン

給与データ

[給与管理プラン]、[等級]、[ステップ]

給与レート

給与プラン ページにある、[給与管理プラン]、[等級]、[ステップ] の各フィールドの値をそれぞれ更新します。職務データ - 給与データ ページでも給与に関する情報を更新します。

雇用情報

肩書

勤務先番号

必要に応じて、これらのフィールドの値を更新します。

職務コードを変更しないで、個人を新しい部門に配属する場合は、異動区分として "転属" を選択します。"転属" を選択する場合は、個人の給与等級と給与データが変わらないことが前提になっています。

PeopleSoft ヒューマン リソース管理の一部または全体をポジションによって運用している場合は、"転属" という異動区分を使って、従業員をあるポジションから別のポジションに異動させます。ポジションそのポジションに就いている従業員を新しい勤務地や部門に異動するには、ポジション データ コンポーネントを使います。

次の表に、転属情報を入力する際に通常更新するページとフィールドを示します。これ以外のページとフィールドを更新する必要がある場合もあります。

変更ページ

変更フィールド

コメント

勤務地

有効日

処置コード: [転属]

[異動理由] (該当する場合)

部門

部門テーブルの所在地セット ID と使用しているビジネス ユニットのテーブルセット レコード グループ コントロールが一致している場合は、新しい勤務地が自動的に入力されます。

雇用情報

肩書

勤務先番号

必要に応じて、これらのフィールドの値を更新します。

次の表に、給与レートの変更情報を入力する際に通常変更するページとフィールドを示します。これ以外のページとフィールドを更新する必要がある場合もあります。

注: 職務に関連する情報を変更する必要がない場合は、給与レートの変更コンポーネントを使用することができます。

給与情報の更新」を参照してください。

変更ページ

変更フィールド

コメント

勤務地

有効日

処置コード: [給与レートの変更]

[異動理由] (該当する場合)

給与等級または職務コードの変更と関係のない給与レートの変更データを入力する場合は、[給与レートの変更] を選択します。給与等級や職務コードの変更に伴う給与レートの変更を行う場合は、[昇進] などの異動区分を選択します。

給与プラン

[給与管理プラン]、[等級]、[ステップ]

給与レートの変更が給与ステップの変更を伴う場合は新しいステップを選択します。

給与等級が変更されたことにより給与レートを変更する場合は、昇進などの異動処理の一環として給与レート変更情報が入力されるため、ここで新しい等級を選択することはできません。

インストール テーブル ページの [複数ステップ給与等級] チェック ボックスがオンの状態で、このページに新規ステップを入力した場合、そのステップの給与コンポーネントのデフォルト値を取得するには、職務データ - 給与データ ページの [デフォルト給与コンポーネント] ボタンをクリックします。この操作は、支給配分ページで支給配分タイプとして金額を選択した場合は不要です。変更後の給与レートに対して支給配分を行う場合は、手動でデータを更新します。

給与データ

全てのフィールド

新しい給与レートを入力するには、[給与レート]、[変更額]、[変更率] のいずれかに値を入力します。この 3 つのフィールドのうち 1 つに値を入力すれば、他の 2 つのフィールドの値は自動計算されます。

給与レートと周期に基づいて、従業員の時給、日給、月給、および年間給与が計算され、表示されます。

インストール テーブル ページの [多通貨] チェック ボックスがオンの状態で、基本通貨とは別の通貨で給与レートを入力すると、給与レートは自動的に基本通貨に換算されます。さらに、換算された値が、この給与等級に対して給与等級テーブルで指定された給与レンジに当てはまるかどうかが照合されます。給与レートがこの範囲を超えている場合は、警告メッセージが表示されます。

必要に応じて、この従業員の福利厚生計算に使用する福利厚生費算定基礎の年額を新規に入力します。

給与プランおよび等級に基づいて、インストール テーブル ページで指定した基本通貨での相対比率 (該当する給与等級の中間金額に対する給与の比率) が自動計算されます。給与等級レンジ比率も自動計算されます。これは給与等級レンジ内での位置をパーセントで表した値で、給与レートからその給与レートが含まれるレンジの最低額を引いた金額を、そのレンジの最高額と最低額の差額で割って計算されます。たとえば、従業員の給与レートが 26,000 USD で、25,000 USD から 30,000 USD の給与等級レンジ内にある場合、給与等級レンジ比率は 20% になります。

給与データ (続き)

 

給与レートの変更に伴い変更する必要のある情報 (休日スケジュール、支給グループ、従業員タイプ、標準勤務時間、勤務周期など) については、"職務データ" の給与計算ページまたは職務情報ページで変更してください。

支給配分

 

必要に応じて、従業員の給与支給の対象となる時間と金額の配分を更新します。

従業員の中には、勤務期間のある時点で休職する者が数多くいます。その休職理由は、疾病、休暇、出産育児休暇、陪審義務、停職、無給休暇などさまざまです。

従業員の休暇欠勤状況の履歴を追跡管理する場合は、休暇欠勤管理コンポーネントと職務データ コンポーネントで休職情報を確認できます。

次の表に、休職情報を入力する際に通常変更するページとフィールドを示します。これ以外のページとフィールドを更新する必要がある場合もあります。

変更ページ

変更フィールド

コメント

勤務地

有効日

異動区分: [休職 (無給)] または [休職 (有給)]

[異動理由] (該当する場合)

なし

雇用情報

復職予定日

従業員が復職する予定日を入力します。ページを保存すると、[勤務終了日] フィールドに休職開始日の前日の日付が表示されます。この日付は、必要に応じて変更できます。従業員が休職から復帰すると、このフィールドは選択解除されます。

同一従業員の複数休職タイプの管理

1 人の従業員に対して複数の休職タイプを入力する必要がある場合があります。たとえば、ある従業員が 6 週間の就業不能手当付き休暇を取った後、続けて 2 週間の有給休暇と 1 か月の無給休暇を取るとします。

休職タイプごとに新しいデータ行を勤務地ページに挿入し、その休職が開始する有効日を入力すれば、これら全ての休職タイプを同時に入力することができます。次に、データ更新に必要なページにアクセスし、給与レートの変更など各休職タイプに関連するその他の変更データを入力します。

休職からの復帰情報の入力

休職者の大半は、復職して職務を再開します。実際に、従業員の休職開始時点で復職の時期がわかることがほとんどです。復職情報は、休職情報を入力する際に同時に入力しても、復職日が確定しだい入力してもかまいません。

次の表に、休職からの復帰情報を入力する際に通常変更するページとフィールドを示します。これ以外のページとフィールドを更新する必要がある場合もあります。

変更ページ

変更フィールド

コメント

勤務地

有効日

異動区分: [休職 (無給) からの復帰]

[異動理由] (該当する場合)

なし

雇用情報

復職予定日

ページを保存すると、[復職予定日] フィールドは選択解除されます。

なんらかの理由で従業員が退職または休職する場合は、雇用終了情報を従業員のレコードに入力する必要があります。

次の表に、雇用終了または退職の情報を入力する際に通常変更するページとフィールドを示します。これ以外のページとフィールドを更新する必要がある場合もあります。

変更ページ

変更フィールド

コメント

勤務地

有効日

異動区分: [雇用終了][雇用終了 (有給)][雇用終了 (福利厚生付)][退職]、または [退職/退職金あり]

[異動理由] (該当する場合)

入力した有効日が雇用終了開始日として扱われ、従業員の給与支払が停止する最初の日付になります。

たとえば、従業員の勤務終了日が 6 月 1 日である場合、6 月 2 日が雇用終了開始日なので、雇用終了または退職の有効日には 6 月 2 日を設定します。有効日を 6 月 1 日にすると、最終勤務日の分 (6 月 1 日分) の給与が支給されません。

雇用情報

退職日

[退職日] と [勤務終了日] には、有効日の前日の日付が表示されます。従業員を再雇用すると、この 2 つのフィールドは選択解除されます。従業員が休職から復帰した場合は、[勤務終了日] フィールドだけが選択解除されます。

雇用終了時の個人の職務プロファイルの非アクティブ化

従業員のステータスが職務レコードで "非アクティブ" に変更されると、イベント マネージャ イベント AssignmentTerminated が発生します。また、従業員の全ての職務割当が "非アクティブ" であるかどうかを判断するために、HJPM_EM_EVENTS:Handlers:InactivatePersonProfile イベントも発生します。全ての職務割当が "非アクティブ" である場合は、その従業員 ID に対するプロファイル管理アプリケーションの個人プロファイルも "非アクティブ" になります。

PeopleSoft Human Resources Manage Profiles』「Person Profile Page[英語版] を参照してください。

PeopleSoft: イベントと通知[英語版]

次の表に、死亡による雇用終了の情報を入力する際に通常変更するページとフィールドを示します。

変更ページ

変更フィールド

コメント

勤務地

有効日

異動区分: [雇用終了]

異動理由: [死亡]

入力した有効日が雇用終了開始日として扱われ、従業員の給与支払が停止する最初の日付になります。

身分証明/民族

死亡日

従業員が死亡した日付を記録します。

雇用情報

 

この場合、[退職日] と [勤務終了日] には、雇用終了の有効日の前日の日付が表示されます。これらの日付と有効日は、給与計算の処理やレポート作成時に使用されます。

以前勤務していた個人を再雇用する場合があります。再雇用される従業員の情報は、従業員データが削除またはアーカイブされていない限り、PeopleSoft ヒューマン リソース管理にそのまま登録されています。従業員を再雇用する前に、その個人データ、雇用データ、および職務データが最新の状態であるかを確認することができます。再雇用する従業員のレコードがない場合、更新ページを使用することはできません。その場合は、新たに従業員または非従業員情報を追加します。

職務データについて」を参照してください。

人事異動と異動理由の定義」を参照してください。

再雇用する従業員の旧所属部門 (組織単位) に対するアクセス権がないこともあるので、再雇用の処理を行うユーザーのうち少なくとも 1 人に全ての部門へのアクセス権を付与しておくと便利です。

次の表に、再雇用情報を入力する際に通常変更するページとフィールドを示します。これ以外のページとフィールドを更新する必要がある場合もあります。

変更ページ

変更フィールド

コメント

勤務地

有効日

異動区分: [再雇用]

[異動理由] (該当する場合)

前回開始日

再雇用できるのは、給与計算ステータス (職務ステータス) が雇用終了雇用終了 (有給)退職、または退職 - 退職金支給の従業員のみです。

ページを保存すると、前回開始日が自動的に入力されます。

雇用情報

配属開始日

[勤務開始日 (福利厚生用)]、[年数]、[月数]、[日数]

[年功給計算開始日]、[年数]、[月数]、[日数]

配属開始日とその他の配属データの日付は変更できます。配属開始日は、主に従業員の年功の基準として使われますが、データの追跡やレポート作成にも使われます。勤務開始日 (福利厚生用) は勤務期間の順番付けの基準となる日付で、福利厚生関連の処理に使われます。年功給計算開始日は、年功給の計算に使用される日付です。

ページを保存すると、対応する年数、月数、および日数が再計算されます。

PeopleSoft ヒューマン リソース管理の全部または一部をポジションを使って運用している場合は、昇進、転属、再雇用などの人事異動の結果、従業員のポジションを変更することがよくあります。ポジション データと従業員データは既に入力されているので、ポジション番号を選択して、新しい配属の有効日を入力し、必要に応じてデフォルト データを上書きすれば、2 つのデータを簡単にリンクすることができます。

次の表に、ポジションの変更を入力する際に通常職務データ コンポーネントで変更するページとフィールドを示します。これ以外のページとフィールドを更新する必要がある場合もあります。従業員の配属を変更すると、ポジション データ - 勤務地ページも自動的に更新されます。また、新しい人員数が自動計算され、[募集中/採用済] フィールドに適切なインジケータが表示されます。

変更ページ

変更フィールド

コメント

勤務地

有効日

異動区分: [ポジション変更][転属][昇進]、または [再雇用]

[異動理由] (該当する場合)

ポジション番号

ポジション番号を指定すると、[職務コード]、[部門]、[所在地コード] などのポジション関連フィールドが自動的に入力されます。ポジション変更の有効日として、[ポジション着任日] が自動入力されます。[ポジション着任日] を変更することはできません。[ポジション着任日] を変更するには、ポジション変更の [有効日] を変更する必要があります。

ポジションのデフォルトを上書きするには、[ポジション データの上書き] ボタンをクリックして、このページの [所在地コード] フィールドおよび [部門] フィールドや、職務情報ページの [職務コード] フィールドなどのフィールドを入力可能にします。これで、これらのフィールドに例外データを入力できるようになります。

[ポジション管理レコード] チェック ボックスは表示専用です。ポジション データ コンポーネントでフィールドを変更した結果、職務データ コンポーネントにデータ行が自動的に挿入された場合に、このチェック ボックスがオンになります。

注: デフォルト値を上書きする場合は、手動で職務データを管理する必要があります。ポジション データの上書き機能をオフの状態にしない限り、ポジション データの自動更新は行われません。

従業員の配属先のポジションに既に他の従業員が配属されている場合や、新しい従業員を配属することによりそのポジションの定員を超えてしまう場合には、警告メッセージが表示されます。

就業不能な従業員に、基本支給の一定の割合を支給する必要がある場合があります。割合に基づき支給テーブルに所得補償保険プランの支給コードを設定して、従業員の給与を変更しないでこのような状況を処理します。

注: この機能は、給与所得者ではなく、時間給与所得者にのみ使用します。

異動区分に [短期就業不能 - 有給] または [長期就業不能 - 有給] を選択すると、従業員のステータスが休職 (有給) に変更されます。

従業員の支給の 100% を所得補償保険プランの支給コードに割り当てる場合、職務データ - 支給配分ページにアクセスし、[支給配分タイプ] フィールドで [パーセント] を選択して、該当する補償の支給コードを入力し、[配分率] フィールドに 100 と入力します。

注: 従業員に就業不能の設定をしたときは、追加支給レコードを確認し、必要に応じて変更を行ってください。