OpenStack 構成の計画

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更新: 2016 年 5 月
 
 

ハードウェア配備の計画

可能であれば、クラウド用に対称的なハードウェアを配備してください。つまり、OpenStack フレームワーク全体で同じタイプのサーバーを使用します。また、可能なかぎりこれらのサーバー上には同じハードウェア構成を実装してください。たとえば、同じ HBA スロット上の同じホストバスアダプタ (HBA)、同様のディスク構成を使用します。同様に構成されているハードウェアを使用すると、次のような利点が得られます。

  • 基本的に 1 つのタイプのサーバーしか保存しないため、OpenStack 設定用の予備システムの管理が効率的になります。

  • システム障害が発生した場合に、ハードウェアの取り替えや交換が簡単になります。

  • ポートやディスクなどのさまざまなオブジェクト名への参照がインフラストラクチャー全体で同じになるため、ソフトウェア問題のトラブルシューティングを行う際の複雑さが軽減されます。

OpenStack がサポートされている特定の Oracle Solaris リリースをサポートするには、システムがハードウェア要件を満たしている必要があります。これらの要件には、カーネルゾーンおよび OpenStack サービスをホストするのに十分なディスク、メモリー、および CPU リソースが含まれています。追加情報については、OpenStack のインストール要件を参照してください。

本番環境を最適なパフォーマンスにするには、専用のシステムをクラウドに使用します。システムの用途は OpenStack の実行のみにしてください。

専用システムは必須ではありません。ただし、同じ OpenStack システムにほかのプログラムがインストールされていて、メモリー、帯域幅、接続数などのリソースがほかのプログラムに流用される場合は、OpenStack サービスの機能が低下することがあります。

専用のシステムを使用すると、トラブルシューティングにも役立ちます。問題が発生したときに、その問題が OpenStack に関連するかどうかを判定するために、最初に OpenStack のサービスと OpenStack 以外のサービスを分離する必要はありません。しかし、クラウドセットアップのコンテキスト内で、根本原因の追跡にただちに取りかかることができます。