OpenStack をインストールする Oracle Solaris システムは、次の要件を満たす必要があります。
オペレーティングシステム。インストールする特定の OpenStack のバージョンをサポートしている Oracle Solaris リリースをシステムで実行している必要があります。オペレーティングシステムをインストールする手順については、オペレーティングシステムのドキュメントの該当するライブラリのインストールドキュメントを参照してください。インストールの項目には、オペレーティングシステムを更新するためのドキュメントも含まれています。
インストールイメージをダウンロードするには、Oracle Technology Network サイトに移動します。「ダウンロード」タブで「Solaris」をクリックします。
ハードウェア。システムで Oracle Solaris がサポートされていることを確認するには、次のいずれかを参照してください。
適切なシステム要件のデータシートは、Oracle Technology Network のサイトで提供されています。インストールイメージのダウンロードと同じページの「Key Resources」という見出しの下に、システム要件情報があります。
インストールする Oracle Solaris バージョンのリリースノートにあるシステム要件情報。
OpenStack をインストールするには、各ノードにどの OpenStack サービスをインストールするかに応じて、最大 5G バイトの追加容量が必要です。必要な数の VM インスタンスをサポートするために十分な CPU、メモリー、およびディスク容量がコンピュートノードにあることを確認してください。システムには、VM インスタンスのイメージのため、および VM インスタンスの作成のために、100 から 200G バイトの ZFS ストレージが必要です。
仮想化のサポート。システムがカーネルゾーンをサポートしている必要があります。VM インスタンスは非大域ゾーンかカーネルゾーンのどちらかです。
使用しているシステムが仮想化をサポートするかどうかを確認するには、端末ウィンドウで virtinfo コマンドを入力します。コマンドの出力に、次の例に示すような情報が表示されます。
# virtinfo NAME CLASS non-global-zone supported kernel-zone supported
カーネルゾーンをサポートするには、使用しているシステムが次の追加要件を満たす必要があります。
8G バイト以上の物理 RAM。
メモリーエラーを回避するための、ホストでの ZFS Adaptive Replacement Cache (ARC) の十分なチューニング。詳細は、Creating and Using Oracle Solaris Kernel Zones の Tuning the Host ZFS ARC to Reserve Memory for Kernel Zonesを参照してください。
カーネルゾーンのインストール要件の詳細については、次のリソースを参照してください。
『Oracle Solaris カーネルゾーンの作成と使用』には、カーネルゾーンのハードウェアおよびソフトウェア要件が含まれています。このドキュメントは、使用している Oracle Solaris バージョンの次のライブラリにあります: オペレーティングシステムのドキュメント。
使用している Oracle Solaris バージョンのアーカイブの README ファイル。
Oracle Technology Network サイトに移動します。README ファイルは、インストールイメージのダウンロードと同じページの「統合アーカイブ」セクションの下にあります。
本番環境の OpenStack 配備では、MySQL などのネットワークデータベースを使用してください。OpenStack サービスのほとんどは、ローカル状態を SQL データベースまたはテーブルセットで維持します。使用されるデフォルトのデータベースは SQLite で、単一ノードの OpenStack 構成でのデモンストレーションに便利です。ただし、SQLite は現実のシナリオでの使用には適していません。さらに、一部のデータベース操作がサポートされないため、アップグレードプロセスは複雑かつ実行が非常に困難になります。