オラクル社は、障害のあるお客様にも使用していただける高品質の情報テクノロジを提供するように努力しています。ここでは、ACSLS での具体的なアクセシビリティー機能について要約しています。
このセクションでは、ACSLS ユーザーインタフェースについて説明します。
ACSLS のプライマリ CLI は、cmd_proc
と呼ばれます。ACSLS オペレータは、cmd_proc
からすべての物理ライブラリ操作を行うことができます。これには、次が含まれます。
マウント、マウント解除、挿入、取り出し、および移動操作などのテープ移動アクティビティー。
テープドライブおよびテープボリュームの位置とステータス、LSM ステータス、LMU ステータス、および CAP ステータスに対するクエリー操作。
すべての物理ライブラリリソースをオンラインおよびオフラインに変更する制御操作、および複数のライブラリインタフェース間で切り替える機能 (LMU の切り替え)。
テープの所有権、プールの管理、ジョブ制御のためのロック機能、クリーニングカートリッジの管理などのテープ管理アクティビティー。
CLI からアクセスできない管理機能には、次のものが含まれます。
論理ライブラリの管理: 論理ライブラリを作成したり、テープドライブを割り当ておよび割り当て解除したり、テープボリュームを論理ライブラリに割り当ておよび割り当て解除する機能。
論理ライブラリ操作: 論理ボリュームを構成されたドライブにマウントおよびマウント解除する機能。
2 番目の CLI である lib_cmd
は、論理ライブラリを管理するために ACSLS GUI の代わりに使用されます。lib_cmd
を使用すると、次のことが可能です。
論理ライブラリを作成または削除します。
論理ライブラリの属性を編集します。
ボリュームまたはドライブを論理ライブラリに割り当ておよび割り当て解除します。
クライアントアプリケーションと論理ライブラリの間のマッピングを定義します。
論理ライブラリのステータスを表示します。
物理または論理ライブラリ内のボリュームまたはドライブのステータスを表示します。
論理ライブラリまたは割り当てられたドライブをオンラインまたはオフラインに変更します。
ACSLS をインストールして構成したり、ACSLS データベースをバックアップおよび復元したり、補助ユーティリティーを操作したりするプライマリ機能には、Solaris の下で標準の UNIX シェル (sh、csh、ksh、および bash) 経由でアクセスできます。
ACSLS GUI は、次の 3 つのフレームに分かれています。
上部フレームには常に、5 つのタイトル付きナビゲーションボタンを含む ACSLS GUI マストヘッドと、ユーザー ID、サーバー ID、およびダッシュボードレベルのステータスを含むサマリー情報が表示されます。
いちばん左のフレームには常に、展開可能なナビゲーションツリーが表示されます。
右側のフレームに表示される内容は、ユーザーがナビゲーションツリーまたはマストヘッドの「Preferences」ボタンから内容の選択を表明すると動的に変更されます。
Web ベースの GUI を使用すると、ユーザーはすべての論理ライブラリ操作および大部分の物理ライブラリ操作を実行できます。GUI ライブラリ操作には、次のものが含まれます。
論理ライブラリを作成したり、ボリュームを論理ライブラリに割り当てまたは割り当て解除したり、ボリューム所有権またはクリーニング属性を設定したりする管理機能。
マウント、マウント解除、挿入、取り出しなどの物理的および論理的なテープ移動アクティビティー。
物理テープドライブおよびテープボリュームの位置とステータス、LSM ステータス、LMU ステータス、および CAP ステータスに対するクエリー操作。
論理ライブラリに割り当てられている物理ライブラリリソースに対するクエリー操作。
物理および論理ライブラリリソースをオンラインおよびオフラインに変更 (vary
) する制御操作。
GUI からアクセスできない管理機能には、次のものが含まれます。
複数のライブラリインタフェース間で切り替える機能 (LMU の切り替え)。
プールの管理や、ジョブ制御のためのロック機能を含む特定のテープ管理アクティビティー。
これらのタスクは、cmd_proc
インタフェース経由で処理されます。
内容のフレームに表示されるすべてのページは、ページの上部にあるタイトルで識別されます。
GUI のすべてのグラフィカル要素に、テキストと同等のツールチップが用意されています。代替テキストを表示するには、マウスのポインタを対応するアイコンの上に置きます。
内容のフレームに表示されるすべてのデータテーブルは、列および行ヘッダーで識別されます。
展開可能なナビゲーションツリーは、デフォルトで完全に展開されるように構成できます。
マストヘッドには、障害のあるステータス状態を示す色分けされたダッシュボード要素が含まれています。色覚障害をお持ちのユーザーは各ステータスアイコンの横を参照できます。数値が 0 を超えている場合は常にここに同じメッセージが示され、同時にこのエラントステータスを共有するライブラリリソースの個数も表示されます。
このセクションでは、ACSLS でアクセシビリティーモードを構成するために必要な特殊な手順について説明します。
ACSLS GUI は、展開または縮小されたツリーメニューを備えています。ツリーメニューを縮小することによって、メニューの複雑さが、メニュー部分が選択されると展開される少数の初期選択の後ろに隠されます。メニューのキーボードナビゲーションまたはオーディオサマリーに依存している可能性のある視覚に障害をお持ちのユーザーの場合は、縮小されたツリーメニューによって、GUI の大部分がビューから隠されたままになることがあります。展開されたツリーメニューを有効にするには、次の手順に従います。
ACSLS GUI マストヘッドの右上隅にある 3 つのボタンのうちの最初の「Preferences」ボタンを見つけます。「Preferences」ボタンを表明すると、GUI の右側のフレームに「Preferences」ページが表示されます。
「Preferences」フレームの「Per-user Preferences」部分で、「Default Tree Menu」ドロップダウンメニューを見つけます。
ドロップダウン矢印を表明し、「Expanded」を選択します。
展開された選択肢が選択されたら、「Preferences」フレームの右上隅にある 2 つのボタンを見つけて「Set」ボタンを表明します。