この章では、ACSLS への XAPI クライアントインタフェースについて説明します。
XML API (XAPI) は、TCP/IP 上の一般的なプロトコルを使用して StorageTek クライアントおよびサーバーが通信できるようにする API です。ACSLS 8.4 以降のリリースは、XAPI のサポートで構成できます。
MVS ベースサーバーを使用するようにリクエストされたクライアントは (現実のテープには HSC、仮想テープには VTCS)、ACSLS を使用して StorageTek ライブラリを管理できるようになりました。
XAPI および XCMD の構成、管理、およびオペレータコマンドと、サポートされる XAPI ユーザーリクエスト、ACSLS XAPI 制御変数の詳細は、ELS ドキュメントセット内の ACSLS サーバーへの StorageTek Enterprise Library Software XAPI クライアントインタフェースのドキュメントを参照してください。
ACSLS XAPI サービスのインストールおよびアンインストールの手順については、『StorageTek ACSLS 8.4 インストールガイド』を参照してください。
XAPI コンポーネントは、インストールされると、ACSLS を使用して起動および停止されます。
XAPI サービスとともに ACSLS を起動するには、Unix コマンドプロンプトで次のように入力します。
acsss enable
ACSLS と XAPI サービスを停止するには、Unix コマンドプロンプトで次のように入力します。
acsss disable
ACSLS、XAPI サービス、ACSLS データベース、およびすべての ACSLS コンポーネントを停止するには、Unix コマンドプロンプトで次のように入力します。
acsss shutdown
ACSLS の acsss_config
または dv_config
ユーティリティーを使用して、ACSLS XAPI の静的変数を表示および設定します。
変更を有効にするには、ACSLS を再起動する必要があります。
dv_config
dv_config
-d
はすべての ACSLS 変数を表示します。
dv_config
-p
<variable_name>
は XAPI 変数を更新します。
ACSLS の動作を制御する変数の設定を参照してください。
acsss_config
XAPI 変数を表示および変更するには、オプション 9 を選択します。このオプションは、XAPI サーバーがインストールされている場合にのみ表示されます。
ACSLS Feature Configuration Enter the number followed by Return for your choice from the following menu to configure product behavior in that area. Press ? followed by the Return key for help. 1: Set CSI tuning variables 2: Set event logging variables 3: Set general product behavior variables 4: Set access control variables 5: Set automatic backup parameters 6: Rebuild Access Control information 7: Event Notification settings 8: Define or Change Library Configuration 9: Set XAPI server variables E: Exit Menu choice:
XAPI の変数は次のとおりです。
XAPI_PORT
プロンプト: Changes to the user-defined inbound port to the XAPI server will not take effect until the XAPI server is restarted. Port number used by the XAPI server to receive incoming XAPI requests. [50020]:
このオプションは、クライアントからの受信 TCP リクエストに XAPI サーバーで使用されるポートを指定します。XAPI サーバーによって使用されるポートを定義する、1024 から 65535 の数値を入力します。ポート 50003 は指定しないでください。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
XAPI_WORK_PATH
プロンプト: Changes to the XAPI work directory will not take effect until the xapi server is restarted. Place the XAPI log and trace information in which directory. [$ACS_HOME/log/xapi]:
XAPI サーバーの作業ファイルが置かれるディレクトリを選択します。インストールされると、XAPI サーバーは、$ACS_HOME/log/xapi
ディレクトリに情報を記録します。通常の使用では、この変数の値は変更されません。$ACS_HOME
が含まれているファイルシステムでディスク容量の問題がある場合は、代替パスを指定できます。指定するパスは絶対パス (/
または $ACS_HOME
で始まるパス) にする必要があります。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
XAPI_LOG_SIZE
プロンプト: Changes to the XAPI log size will not take effect until the xapi server is restarted. Maximum XAPI log size in Mbytes. [20]:
このオプションは、M バイト (ここでは「1048576 バイト」と定義) で表される、XAPI ログのしきい値サイズを指定します。負でない数を入力します。20 がこのオプションのデフォルト値です。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
XAPI_LOG_FILE_NUM
プロンプト: Number of XAPI Log archive files to retain. [10]:
このオプションは、保持するアーカイブ XAPI ログファイルの数を指定します。現在の vlog.file サイズがしきい値サイズを超えると、0 から n の接尾辞が付加されてログファイルの名前が変更します。0 はもっとも新しいファイルで、n はもっとも古いファイルです。アーカイブファイルは、API_WORK_PATH
ディレクトリに保存されます。指定された数のアーカイブログに達すると、新しいファイルがアーカイブディレクトリに追加されるごとにもっとも古いファイルがそのディレクトリから削除されます。1 つ以上 99 以下のアーカイブファイルを保持できます。1 から 99 の数値を入力して、保持するアーカイブログファイルの数を指定します。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
XAPI_TRACE_SIZE
プロンプト: Changes to the XAPI trace size will not take effect until the xapi server is restarted. Maximum XAPI trace size in Mbytes. [50]:
このオプションは、M バイト (ここでは「1048576 バイト」と定義) で表される、XAPI トレースのしきい値サイズを指定します。負でない数を入力します。50 がこのオプションのデフォルト値です。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
XAPI_TRACE_FILE_NUM
プロンプト: Number of XAPI Trace archive files to retain. [10]:
このオプションは、保持するアーカイブ XAPI トレースファイルの数を指定します。現在の vtrace.file サイズがしきい値サイズを超えると、0 から n の接尾辞が付加されてトレースファイルの名前が変更します。0 はもっとも新しいファイルで、n はもっとも古いファイルです。アーカイブファイルは、XAPI_WORK_PATH
ディレクトリに保存されます。指定された数のアーカイブログに達すると、新しいファイルがアーカイブディレクトリに追加されるごとにもっとも古いファイルがそのディレクトリから削除されます。1 つ以上 99 以下のアーカイブファイルを保持できます。1 から 99 の数値を入力して、保持するアーカイブログファイルの数を指定します。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
XAPI_STARTUP_FILE
プロンプト: Changes to the XAPI startup file name will not take effect until the xapi server is restarted. Name of the XAPI startup file with control parms. [xapi_startup_file]:
このオプションは、XPI 起動ファイルの名前を指定します。このファイルは、XAPI_WORK_PATH
ディレクトリに存在し、XAPI 起動パラメータを含みます。
この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
XAPI_TAPEPLEX_NAME
プロンプト: Changes to the XAPI Tapeplex name will not take effect until the xapi server is restarted.XAPI Tapeplex の名前。[ ]:
このオプションは、XAPI Tapeplex の名前を指定します。この変数を有効にするには、XAPI サーバーを再起動する必要があります。
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