この付録では、論理ライブラリのサポートについて説明します。
ACSLS 物理ライブラリ構成の一部は、SAN 上のターゲットデバイスとして動作できる論理ライブラリとして SCSI クライアントに提供できます。論理ライブラリは、実際には、テープドライブやボリュームなどの、ユーザーに割り当てられた特定のリソースを含む物理ライブラリの定義された部分です。論理ライブラリは、SCSI (ファイバ接続) インタフェース経由でクライアントアプリケーションソフトウェアに公開されます。
ファイバチャネル HBA ポートは通常、イニシエータモードで動作し、ディスクドライブ、テープドライブ、メディアチェンジャーデバイスなどのリモートのターゲットデバイスに SCSI リクエストを発行できます。論理ライブラリを使用するには、1 つ以上のファイバポートを、代わりにターゲットモードで動作するように構成する必要があります。
install.sh または getHba.sh ユーティリティーの実行時に、ターゲットモード動作のための 1 つまたは複数の FC ポートを選択するか、またはターゲットモードポートをイニシエータモードに戻すことができます。いずれの変更を有効にする場合もリブートが必要です。
論理ライブラリは、適格な任意の物理ライブラリをバッキング ACS として使用して作成できます。バッキング ACS は、論理ライブラリの作成元の物理ライブラリを識別します。バッキング ACS は:
ACSLS ライブラリサーバーに対して構成する必要がありますが、論理ライブラリを作成するためにそれがオンラインである必要はありません。
物理 ACS 全体にするか、またはライブラリ自体が物理パーティション分割をサポートしている場合は ACS の物理パーティションにできます。
論理ライブラリを作成、管理、または削除するには、ACSLS グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) または lib_cmd コマンド行インタフェース (CLI) のどちらかを使用できます。
論理ライブラリを使用すると、次のことを実行できます。
物理ライブラリを論理ライブラリにパーティション分割します。
論理ライブラリは、クライアントアプリケーションが、あたかも個別のライブラリであるかのように管理および使用できます。
ACSLS は、特定の物理ストレージの場所に縛られない柔軟なパーティション分割メカニズムを提供します。論理ライブラリはボリュームとドライブに関して定義され、ACSLS がこれらを、論理的な場所を使用してクライアントに提供します。論理ライブラリは、パネルやレール境界などの、ACS 内のどの物理的な部分によっても制限されません。
論理ライブラリはまた、中断を伴う可能性のある変更からもクライアントを保護します。ACSLS がボリュームの新しい物理ホームセルを選択する場合、それを互換性のあるドライブに近い場所に保持しても、あるいは既存の論理ライブラリが拡張されても、クライアントアプリケーションには影響しません。
8 文字のバーコード全体を volser
として報告します。
論理ライブラリを作成する場合は、クライアントのボリュームラベル形式として 6 文字、8 文字接頭辞、8 文字接尾辞、またはすべてを指定できます。8 文字のバーコードには、volser
のあとまたは前にあるメディアドメインとタイプが含まれます。
注:
6 文字より長いボリュームラベルは ACSAPI クライアントからアクセスできません。ドライブおよびボリュームへのクライアントアクセスを管理します。
論理ライブラリに割り当てられたドライブおよびボリュームは、そのライブラリを使用しているクライアントからのみアクセスでき、その他の FC または ACSAPI クライアントには表示されません。ただし、ACSLS GUI と cmd_proc
はシステム管理者の権限で動作するため、これらのインタフェースでは表示できます。
複数イニシエータのサポートを提供します。
論理ライブラリは、複数のクライアント (特に、複数のイニシエータポート) からアクセス可能にできます。その目的は、複数のクライアントによる論理ライブラリの同時操作を許可することではなく、クライアント側の冗長性をサポートすることです。ある特定の時点では、1 つのクライアントシステムのみが論理ライブラリを操作するべきです。
複数のイニシエータを許可することは、1 つのクライアントシステムが複数の FC HBA またはポート経由で、割り当てられている論理ライブラリにアクセスできることを示します。クライアント環境がフェイルオーバー機能をサポートしている場合、論理ライブラリは、新しいアクティブなクライアントシステムからただちにアクセスできます。
論理ライブラリに関して発生したユニットアテンションやチェック条件はすべて、構成されている各接続上で提供されます。
論理ライブラリは次のとおりです。
ACSLS SCSI メディアチェンジャークライアントインタフェースを使用しているクライアントからのみアクセスできます。レガシー ACSAPI を使用するクライアントでは使用できません。
複数の物理 ACS (または物理パーティション) にまたがることはできません。
物理 ACS 内の特定のストレージセルを予約することはできません。同様の結果を実現するためには、論理および物理パーティション分割を組み合わせる方法があります。
ターゲットモードの FC ポートが、特定の Solaris コマンド (fcinfo など) の出力には含まれなくなる可能性があります。
ACSLS GUI または lib_cmd
を使用して論理ライブラリを作成する前に、acsss_config
または config acs
ユーティリティーを使用して物理ライブラリが作成されている必要があります。また、論理ライブラリを作成する前に、監査 (audit
) も実行してください。
論理ライブラリを作成する場合は、次を実行します。
物理 ACS を指定します
論理ライブラリの属性を指定します
1 つ以上の物理ドライブを割り当てます
1 つ以上の物理ボリュームを割り当てます
論理ライブラリへのクライアントアクセスを指定します
論理ライブラリのバッキング ACS を指定すると、以降の手順で論理ライブラリに割り当てることのできるドライブおよびボリュームが自動的に制限されます。その ACS 内にあり、かつまだ別の論理ライブラリに割り当てられていないドライブおよびボリュームのみを使用できます。
論理ライブラリが作成されると、ACSLS によって論理 ACS 番号が割り当てられます。論理ライブラリの ACS 番号の範囲は n001-n999 です。ここで、n = (1 + バッキング物理 ACS ID) です。
例:
物理 ACS 0 によってバッキングされた論理ライブラリは 1001 になる可能性があります
ACS 4 によってバッキングされた論理ライブラリは 5001 になる可能性があります
論理ライブラリには、次の属性を指定できます。
論理ライブラリの一意の名前
容量
これは、論理ライブラリでいつでもアクセスできるボリュームの最大数 (インベントリになることのできるストレージ要素の数) です。最小は 0、最大は 64,536 です。デフォルトはありません。
この容量は、論理ライブラリのサイズを制限するため (実際の物理容量より小さい制限の設定)、または物理容量を過剰に割り当てるため (実際に使用可能な容量より大きい制限の設定) の両方に使用できます。
インポート/エクスポートセルの数
最小は 2、最大は 400 です。デフォルト値は 2 です。
ドライブスロットの数
これは、割り当てることのできるドライブの最大数です。最小は 0、最大は 500 です。デフォルトはありません。
ラベル形式
現在、物理ライブラリ内の長いボリュームラベルのサポートは、ライブラリファームウェアと構成に依存しています。
ただし、論理ライブラリは、バーコード全体 (6 文字の volser、および接尾辞として付加されたメディアドメインとタイプ) を報告できます。これにより、8 文字の volser である xxxxxxL4 が提供されます。論理ライブラリは構成可能であるため、メディアドメインとタイプは volser のあとか、または volser の前 (L4xxxxxx など) のどちらにも付加できます。
サポートされているラベル形式は、6 文字、8 文字接尾辞 (デフォルト)、および 8 文字接頭辞です。
バッキング ACS に取り付けて構成された物理ドライブはすべて、論理ライブラリに追加できます。論理ライブラリのドライブタイプに制限はありません。
論理ライブラリに割り当てられた物理ドライブは次のとおりです。
ACSAPI クライアントからはアクセスできなくなります。
物理ライブラリは、論理ライブラリに割り当てられていないすべてのドライブおよびボリュームとともに、引き続き ACSAPI クライアントからアクセスできます。
排他的に割り当てられます。
これらは論理ライブラリ間で共有できません。
論理ライブラリの作成時に指定されたドライブスロットの数より多い物理ドライブを論理ライブラリに割り当てることはできません。ただし、論理ライブラリには空のドライブスロットを含めることができるため、少ないドライブを割り当てることは可能です。
注:
ロックされたドライブを論理ライブラリに割り当てることはできません。(ロックされたドライブは、ある ACSAPI クライアントによってすでに使用されています。)ドライブスロットの数は、いつでも増やしたり減らしたりできます。スロットの数を、現在割り当てられている物理ドライブの数未満の値に減らす場合は、まずいくつかのドライブを割り当て解除する必要があります。
論理ライブラリを作成する場合は、その容量、つまり、いつでもアクセスできるボリュームの最大数を指定します。ボリュームを、論理ライブラリに割り当てることによってアクセス可能にします。
割り当ては排他的です。カートリッジは、1 つのライブラリにしか割り当てできません。バッキング ACS 内に存在し、まだどの論理ライブラリにも割り当てられていないほとんどのカートリッジを割り当てることができます。
次のボリュームは割り当てることができません。
クリーニングカートリッジ (ACSLS およびライブラリハンドルのクリーニング)。
ロックされたボリューム (ロックは ACSAPI クライアントによる使用を示します)。
所有されたボリューム (所有者は ACSAPI クライアントによる使用を示します)。
論理ライブラリ内のアクセス可能なボリュームの数が最大容量に達したら、それ以上カートリッジを追加することはできません。ライブラリ容量を増やすか、または使用されている領域の一部を解放してください。
論理ライブラリ内の領域は、割り当てられたボリュームにアクセスできなくなると解放されます。これは、割り当てられたボリュームが次の状態になったときに発生する場合があります。
FC クライアントによって eject
とマークされた。
ライブラリから取り出された。
ACSLS によって不在とマークされた。
割り当てられているが、アクセスできないボリュームは、再度アクセス可能になった (たとえば、取り出されたボリュームをバッキング ACS に再挿入できる) 場合や、論理ライブラリに空き領域ができた場合は、自動的に再度アクティブ化されます。
最後に、ボリュームを割り当て解除することによって、論理ライブラリ内の領域を解放できます。カートリッジは、使用中でない場合 (論理ドライブにマウントできない場合や、取り出し (eject
) 操作のために選択できない場合など) に論理ライブラリから割り当て解除できます。
注:
論理ライブラリからボリュームを割り当て解除しても、削除や取り出しといった種類の操作が行われるわけではありません。ボリュームを取り出しても、割り当て解除操作が行われるわけではありません。
物理ストレージセルは事前に割り当てられたり、論理ライブラリに割り当てられたりしないことに注意してください。論理ライブラリには特定のセルではなく、特定のボリュームが含まれます。セルは、割り当てられたボリュームを格納したときに論理ライブラリに「属する」だけです。
バッキング ACS を共有する論理ライブラリ間でアクセス可能なボリュームの総数が、バッキング ACS の物理容量を超えることはありません。
論理ライブラリに割り当てられたボリュームの数は、lib_cmd
か、または GUI の「Logical Library Detail Information」ページから表示できます。割り当てられたボリュームは、次の 2 つの個別の数として示されます。
「Accessible Volumes」 - これは、割り当てられていて、ライブラリ内にあり、かつ一般にクライアントから使用できるボリュームを表します。
「Inaccessible Volumes」 - この数は、割り当てられているが、次のいずれかの理由のためにクライアントから使用できないボリュームを表します。1) ボリュームが不在または取り出し済みとしてマークされている、2) ボリュームが FC クライアントによる取り出しとしてマークされている、3) ボリュームが再挿入されたが、論理ライブラリがいっぱいだった、4) ボリュームが間違った物理ライブラリに再挿入された。
ストレージスロットの数は、いつでも増やしたり減らしたりできます。スロットの数を、現在割り当てられている物理ボリュームの数未満の値に減らす場合は、まずいくつかのボリュームを割り当て解除する必要があります。
ACSLS SCSI メディアチェンジャーインタフェースは、論理ライブラリを、ファイバチャネル (FC) 接続経由でクライアントから使用できるようにします。FC クライアントが論理ライブラリにアクセスできるようにするには、ターゲットモードで動作するように構成された少なくとも 1 つの FC ポートが必要になります。
ACSLS インストールプロセスの install.sh
の実行中にターゲットポートを構成した場合は、引き続き論理ライブラリを作成します。まだターゲットポートを構成していない場合は、getHba.sh
を使用してターゲットポートを構成します。次に、ACSLS をシャットダウンして ACSLS サーバーをリブートします。詳細は、FC ポートをターゲットモードで構成する方法を参照してください。
ターゲットポートを構成したあとは、論理ライブラリの作成または更新時に GUI でクライアント接続を管理することが容易になります。GUI 画面には、ACSLS システム上で使用可能なターゲットポートのリストが表示されるほか、FC 接続経由でこれらのポートについて照会したすべてのクライアントのリストも表示されます。ACSLS はこれらの照会を自動的に検出し、各クライアントの WWN を記憶します。
クライアントに論理ライブラリを割り当てるには、GUI の該当するボックスにチェックマークを付けます。
ターゲットポートを構成したあとは、論理ライブラリの作成または更新時に lib_cmd
または GUI からクライアント接続を管理することが容易になります。GUI と対話型モードの lib_cmd
のどちらにも、ACSLS システム上で使用可能なターゲットポートのリストが表示されます。また、FC 接続経由でこれらのポートについて照会したすべてのクライアントのリストも表示されます。ACSLS はこれらの照会を自動的に検出し、各クライアントの WWN を記憶します。
クライアントに論理ライブラリを割り当てるには、lib_cmd
で create mapping
を使用するか、または GUI の「接続を管理」ページで該当するボックスにチェックマークを付けます。
各クライアントシステムを識別するために、わかりやすい「別名」を WWN の代わりに使用できます。別名を割り当てるには、lib_cmd
で edit initiator
を使用するか、または GUI の「Manage Connections」ページで「Edit Initiator Alias
」操作を選択します。
ACSLS 高速ロード設定は、移動先要素がテープドライブであるときに move
コマンドの完了がどのように報告されるかを制御します。
高速ロードが有効になっている場合は、操作が検証されて ACSLS によって受け入れられると成功ステータスが返されますが、それはカートリッジの移動が開始される前です。移動中に何らかのエラーが発生した場合、ACSLS はその情報を報告しません。クライアントは、ボリュームがいつロードされて使用可能になったかを識別し、何らかのエラーが発生した場合はそのリクエストをタイムアウトすることに責任を負っています。
高速ロードが無効になっている場合 (デフォルト設定)、成功ステータスは、物理ライブラリが移動の完了を報告するまで返されません。ただし、移動中にエラーが発生した場合、ACSLS はその情報をクライアントに報告します。
物理ライブラリは、ACSLS が成功ステータスを返すまでに必要な時間に影響を与える場合のある独自の高速ロードオプションを提供する可能性があります (ただし、ACSLS 高速ロードが無効になっている場合のみ)。ACSLS 高速ロードが有効になっている場合、ライブラリ設定はクライアント通知に影響を与えません。
論理ライブラリは、必要でなくなった場合は ACSLS 構成から削除できます。論理ライブラリを削除すると、論理ドライブ、ボリューム割り当て、およびクライアントマッピングもすべて削除されます。この論理ライブラリに割り当てられていた番号は、新しい論理ライブラリが作成されるときに使用できるようになりました。ACSLS では、論理ライブラリの番号のギャップは許可されず、使用可能な番号が再利用されます。
注:
ライブラリ構成から ACS を削除する前に、物理 ACS に関連付けられた論理ライブラリをすべて削除します。これにより、関連付けられたファイバチャネル接続が正しく削除されるようになります。論理ライブラリを削除する前に、次の点に注意してください。
その論理ライブラリをオフラインにしてください。
すべての論理ドライブをオフラインにしてください。
これにより、ライブラリの削除時に、進行中であるクライアント操作は確実になくなります。論理ドライブまたはボリュームが使用中であることが見つかった場合、論理ライブラリは削除されません。
このセクションでは、可能性のあるいくつかの問題シナリオについて説明し、それらの問題を診断して解決する方法に関するアイデアを提供します。
acsss status
を実行することにより、ACSLS が実行中であることを確認します。
このユーティリティーは、ACSLS が一般に有効になっているかどうかを示します。
FC の問題については、smce サービスを調べます。このサービスは、論理ライブラリに SCSI メディアチェンジャーインタフェースを提供します。
ACSLS が実行中である場合は、クライアント接続が正しく定義されていることを確認します。
実際に FC 経由で接続されていないターゲットとイニシエータのペアを割り当てている可能性があります。
論理ライブラリを間違ったクライアント (間違ったターゲットとイニシエータのペア) に割り当てている可能性があります。
getHba.sh
ユーティリティーは、どのイニシエータ (クライアント) が検出され、どれが特定のターゲットポートに接続されているかの識別に役立つ場合があります。
クライアントに強制的にターゲットデバイスを再検出させることが必要になる場合があります。実際のメカニズムは、クライアントシステムのオペレーティングシステムによって異なります。クライアントアプリケーションがデバイスを使用するには、その前に、クライアント OS がそのデバイスを表示できる必要があります。
たとえば、Solaris クライアントでは、cfgadm
および devfsadm
コマンドを使用してデバイスのファイルシステムと構成を更新できます。
クライアントのバックアップアプリケーションが、ACSLS 論理ライブラリをサポートされているライブラリタイプとして認識しない可能性があります。論理ライブラリは、ソフトウェアベンダーからの更新を必要としている可能性のある一意の照会文字列を返します。ライブラリとそのテープドライブを正しく構成するために、アプリケーション固有のマッピングファイルも必要になる可能性があります。
クライアントソフトウェアで、テープライブラリが SCSI ターゲット上で常に LUN 0 として表示されることを想定している場合があります。通常、クライアントのターゲットポート上の最初の論理ライブラリは実際に LUN 0 として表示されます。ただし、特定のターゲットポート上で複数のライブラリがクライアントに割り当てられている場合は、ライブラリが常に LUN 0 として表示されることを当てにすることはできません。これはクライアントの問題です。
インストール中に、ターゲットポートとして使用する HBA を選択するよう求められます。この操作は、SCSI (FC) クライアントアプリケーションに 1 つ以上の論理ライブラリを提供する場合にのみ適用されます。
インストールのあと、getHba.sh
ユーティリティーを使用して、ファイバチャネルポートをターゲットモードで構成します。getHBA.sh
ユーティリティーは、新しい HBA がシステムに追加されたり、HBA ポートが並べ替えられたりした場合はいつでも実行できます。このユーティリティーは、ACSLS 論理ライブラリへのクライアントアクセスポイントを明らかにするために、イニシエータモードからターゲットモードに変更する適切な HBA ポートを識別します。
1 つ以上の論理ライブラリを SCSI ダイレクト用に構成する場合は、クライアントを接続したあと、イニシエータモードからターゲットモードに変換されるべき HBA を選択します。選択する HBA がファブリックに接続され、SCSI クライアントイニシエータとして使用されるリモート HBA を認識できることが理想的です。
指定された HBA のターゲットモードの変更が設定されたあと、HBA の変換を完了するにはリブートが必要です。
ファイバチャネルポートをターゲットモードで構成するには、次の手順を実行します。
root
としてログインします
$ACS_HOME/install
ディレクトリに移動するか、またはそのディレクトリをパスに含めます。
getHba.sh
を実行します
例:
# ./getHba.sh Please select the HBE port you intend for Target-mode operation: Select from the following list: 1)HBA Port WWN 210000lb3213ble2 Not connected. 2)HBA Port WWN 210100lb3233ble2 Not connected. 3)None of these. 2 HBA Port WWN 210100lb3233ble2/pci@1,0/pci1023,7450@1/pci1077,141@3,1 Is this correct? (y or n):y Are there additional ports you wish to reconfigure? (y or n):n A reboot will be necessary for these changes to take effect.