7 LTFS-LE システム設定の定義

この章では、一般的な LTFS-LE システム設定を定義する方法について説明します。次のトピックがあります。

システムプロパティーの設定

LTFS-LE BUI の「System Properties」ページを使用して、一般 LTFS-LE システムプロパティーを設定します。

このページにアクセスするには、「Settings」タブをクリックし、選択パネルから「System Properties」を選択します。

System Properties」ページには、次の設定が含まれます。

  • Auto Re-discover

    デフォルトでは、ライブラリまたはデバイスに変更があった場合、ACSLS は LTFS-LE に自動的に通知をプッシュします。また、ACSLS にこの情報をクエリーすることを LTFS-LE に指示するように「Auto Re-discover」値を設定することもできます。

    LTFS-LE が更新されたライブラリおよびデバイス情報を ACSLS にクエリーする頻度を指定する値を分数で入力します。この値は 0 (ゼロ) より大きい必要があります。推奨される値は 24 分です。

  • Resource Timeout

    「Resource Timeout」フィールドで、LTFS-LE がボリュームのマウントを待機してから、タイムアウトして要求失敗メッセージが発行されるまでの最大時間を秒数で入力します。この値は 90 秒以上にする必要があります。推奨される値は 300 秒です。

  • Storage Capacity Watermark

    最小のボリューム残量を M バイト数で入力します。このウォーターマークに達すると、LTFS-LE はこのボリュームに追加のファイルを書き込めません。この値は 16384M バイト以上にする必要があります

  • DB (データベース) のバックアップパスも表示されます。

    このパスは、BUI と crontab の両方からのデータベースバックアップパス、および BUI からのグローバル名前空間のバックアップパスを表します。

    crontab からのグローバル名前空間のバックアップパスは /MetadataBackup です。

終了したら、「Apply」をクリックします。確認ダイアログボックスが表示され、入力が検証されたことが示されます。「OK」をクリックして、このダイアログボックスを閉じます。

「System Properties」ページで、「OK」をクリックして設定をコミットします。

バックグラウンドのファイル削除タスクのスケジュール

ユーザーがファイルを削除すると、LTFS-LE はメタデータを LTFS-LE グローバル名前空間から削除しますが、データは物理ボリュームに残ります。そして、このファイルが含まれるボリュームを次にマウントするときに、バックグラウンドアクティビティーとしてファイルがボリュームから物理的に削除されます。

Background File Delete」ページでは、この LTFS-LE によるファイル削除の発生タイミングを指定することができます。

このページにアクセスするには、「Settings」タブをクリックし、選択パネルから「Background File Delete」を選択します。

  1. 次のいずれかを実行します。

    • Start Time」フィールドで、削除を開始する時間を入力します。たとえば、「3:45 pm」とします。

    • Select Time」アイコンをクリックして、具体的な削除日時をカレンダーから選択します。

  2. Recurring Frequency」で、次のいずれかのオプションを選択して、この削除タスクが発生する頻度を指定します。

    • 毎日

    • 毎週

    • 毎月

    • 毎年

  3. Recur Details」ダイアログボックスが表示されたら、次のいずれかを選択します。

    • 頻度が毎週の場合は、ファイル削除が発生する曜日を指定するオプションを選択します。

    • 毎月のバックアップの場合は、ファイル削除が発生する日付を指定します。

    • 毎年のバックアップの場合は、ファイル削除が発生する日付を指定します。mm/dd/yyyy という形式で日付を入力するか、「Select Date」アイコンをクリックして日付をカレンダーから選択します。

  4. OK」をクリックします。「Recur Details」ダイアログボックスが閉じます。

  5. 「Background File Delete」ページから、「Apply」をクリックします。確認ダイアログボックスが表示され、入力が検証されたことが示されます。

  6. OK」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。

  7. 「Background File Delete」ページから、「OK」をクリックします。確認ダイアログボックスが表示され、バックグラウンドのファイル削除のスケジュールが正常に設定されたことが示されます。

  8. OK」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。

LTFS-LE コンポーネント情報の表示

LTFS-LE BUI の「About LTFS-LE」ページを使用して、次の LTFS-LE コンポーネント情報を表示します。

このページにアクセスするには、「Settings」タブをクリックし、選択パネルから「About LTFS-LE」を選択します。

このページには、次の LTFS-LE コンポーネントの情報が表示されます。

  • Product Version

  • BUI Version

  • BackUP Service Version

  • LTFS_COMM Version

  • Global Namespace Version

  • JMS Tape Utilities

  • MySQL Database Data Version

  • MySQL Database Server Version

  • Tape Automation Version

  • Tape Monitor Service

  • Weblogic Server Version

ローカル LTFS-LE バックアップのスケジュール

LTFS-LE BUI の「System Backup」ページでは、LTFS-LE アプリケーションの外部にある LTFS-LE サーバーへの LTFS-LE データベースおよびシャドウ名前空間のローカルバックアップをスケジュールできます。サーバーのバックアップ位置は、LTFS-LE インストール時に定義します。詳細については、『StorageTek Linear Tape File System、Library Edition 計画およびインストールガイド』を参照してください。

このページにアクセスするには、「Settings」タブをクリックし、選択パネルから「System Backup」を選択します。

注記:

障害回復の状況でリモートバックアップを実行する方法については、第10章 LTFS-LE のバックアップおよび復元を参照してください。

LTFS-LE システムのバックアップをスケジュールするには、次の手順を実行します。

  1. 次のいずれかを実行します。

    • Start Time」フィールドで、バックアップを開始する時間を入力します。たとえば、「3:10 pm」とします。

    • Select Time」アイコンをクリックして、具体的な日時をカレンダーから選択します。

  2. Recurring Frequency」で、次のいずれかのオプションを選択して、バックアップが発生する頻度を指定します。

    • 毎日

    • 毎週

    • 毎月

    • 毎年

  3. Recur Details」ダイアログボックスが表示されたら、次のいずれかを選択します。

    • バックアップが毎週の場合は、バックアップが発生する曜日を指定するオプションを選択します。

    • 毎月のバックアップの場合は、バックアップが発生する日付を指定します。

    • 毎年のバックアップの場合は、バックアップが発生する日付を指定します。mm/dd/yyyy という形式で日付を入力するか、「Select Date」アイコンをクリックして日付をカレンダーから選択します。

  4. OK」をクリックします。「Recur Details」ダイアログボックスが閉じます。

  5. Apply」をクリックします。確認ダイアログボックスが表示され、入力が検証されたことが示されます。

  6. OK」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。

  7. 「System Backup」ページで、「OK」をクリックします。確認ダイアログボックスが表示され、バックアップスケジュールが設定されたことが示されます。

  8. OK」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。