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Oracle® Fusion Middleware Oracle Cloud Adapter for Oracle RightNow Cloud Serviceユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1)
E72708-01
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6 Service BusプロジェクトでのOracle RightNowアダプタとの統合の開発

この項では、Oracle Service BusコンソールとJDeveloperを使用してOracle Service Busプロジェクトを作成する方法について説明します。これらのプロジェクトを作成するには、最初にJDeveloper 12cを使用してOracle RightNowアダプタ・アーティファクトを生成し、次にそれらのアーティファクトを使用しながらOracle Service BusコンソールでOracle Service Busプロジェクトおよびサービスを作成する必要があります。

この章の内容は以下のとおりです。

6.1 Oracle Cloudアダプタ・アーティファクトの生成

Oracle Service Busコンソールを使用してOracle Service Busプロジェクトを作成するには、JDeveloperを使用して生成されたOracle RightNowアダプタ・アーティファクトを使用する必要があります。BPELコンポジットを作成するには、5.3項「サービス統合のためのコンポジットの設計」を参照してください。

5.4項「Oracle RightNowアダプタの構成」で生成したアーティファクトを使用して、Oracle Service BusコンソールでOracle Service Busビジネス・サービスを作成します。


注意:

Fusion Middleware ControlコンソールでCSFキーを構成する必要があります。Fusion Middleware ControlコンソールでCSFキーを構成する手順の詳細は、付録A「RightNow資格証明を管理するための資格証明ストアの構成」を参照してください。

6.1.1 Service Busコンソールを使用したOracle Service Busプロジェクトの作成

Oracle Service Busコンソールを使用してOracle Service Busプロジェクトおよびサービスを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Service Bus Console (http://hostname:port/servicebus)にログインします。

  2. ページの右側の「作成」をクリックします。これによって、Oracle Service Bus Consoleに新しいセッションが開かれ、変更が可能になります。

    図6-1 Oracle Service Busセッションの作成

    図6-1の説明が続きます
    「図6-1 Oracle Service Busセッションの作成」の説明

  3. 「すべてのプロジェクト」を右クリックし、「作成」→「プロジェクト」をクリックします。

    図6-2 Oracle Service Busへの新規プロジェクトの追加

    図6-2の説明が続きます
    「図6-2 Oracle Service Busへの新規プロジェクトの追加」の説明

  4. Oracle Service Bus Consoleに、「新規プロジェクトの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「リソース名」フィールドにプロジェクト名を入力し、「説明」フィールドに説明を指定します。

    図6-3 新規プロジェクト・ページの作成

    図6-3の説明が続きます
    「図6-3 新規プロジェクト・ページの作成」の説明

  6. 「作成」をクリックします。RightNow Createという新しいプロジェクトが、「すべてのプロジェクト」の下に表示されます。

  7. このプロジェクトにOracle RightNowアダプタ・アーティファクトをインポートします。作成されたプロジェクト名を右クリックします。「作成」→「WSDL」を選択します。

    図6-4 WSDL参照の選択

    図6-4の説明が続きます
    「図6-4 WSDL参照の選択」の説明

  8. コンソールにWSDLの作成ページが表示されます。「参照」をクリックし、JDeveloperから受け渡されたアーティファクトが格納されているディレクトリに移動します。Oracle Cloud Adapter for RightNow WSDLを選択します。

  9. 「作成」をクリックします。

  10. プロジェクト名を右クリックし、メニューから「作成」「WSDL」を選択します。WSDLの作成ページで、rightnowReference WSDLを検索します。

    図6-6 rightnowReference WSDL

    図6-6の説明が続きます
    「図6-6 rightnowReference WSDL」の説明

  11. 「作成」をクリックします。

  12. プロジェクト名「作成」ドロップダウン・リストからJCAバインドを選択します。

    図6-7 「作成」ドロップダウン・リストからのJCAバインドの選択

    図6-7の説明が続きます
    「図6-7 「作成」ドロップダウン・リストからの「JCAバインド」の選択」の説明

  13. JCAバインドの作成ダイアログ・ボックスが表示されます。「参照」をクリックし、JDeveloper 12cから受け渡されたアーティファクトが格納されているディレクトリに移動します。Oracle Cloud Adapter for RightNow JCAファイルを選択します。

    図6-8 RightNowアダプタJCAファイルの選択

    図6-8の説明が続きます
    「図6-8 RightNowアダプタJCAファイルの選択」の説明

  14. 「作成」をクリックします。「プロジェクト」ページに戻ります。「JCAバインド"rightnowReference_rightnow"が正常に作成されましたが、検証エラーが発生しています。JCAバインド/競合を表示して、詳細な診断メッセージを参照してください。」などのエラー・メッセージが表示されることがあります。

    このエラーは、JCAバインドが関連するWSDLを検出できない場合にスローされます。エラーが発生した場合に修正するには、作成したJCAファイルをクリックしてから「編集」をクリックします。

  15. 「参照」をクリックします。作成したWSDLを検索し、WSDLの選択後に「発行」をクリックします。

    図6-9 JCAバインド参照の編集

    図6-9の説明が続きます
    「図6-9 JCAバインド参照の編集」の説明

  16. 「保存」をクリックします。

  17. プロジェクト・フォルダに移動します。作成したJCAバインドを右クリックし、WSDLとサービスの生成オプションをクリックします。

    図6-10 JCAバインドからのWSDLとサービスの生成

    図6-10の説明が続きます
    「図6-10 JCAバインドからのWSDLとサービスの生成」の説明

  18. 新規WSDL名フィールドにWSDLの新しい名前を入力し、新規サービス名フィールドにサービス名を入力します。


    注意:

    生成される新しいWSDLおよびサービスのための適切な場所を選択します。

  19. 「生成」をクリックします。

    図6-11 WSDLとサービスの生成

    図6-11の説明が続きます
    「図6-11 WSDLとサービスの生成」の説明

    コンソールによって、新しいWSDLと新しいビジネス・サービスが生成されます。

  20. 右隅の「アクティブ化」をクリックしてOracle Service Busセッションをアクティブ化します。

    図6-12 セッションのアクティブ化

    図6-12の説明が続きます
    「図6-12 セッションのアクティブ化」の説明

  21. コンソールにセッションのアクティブ化の確認ダイアログ・ボックスが表示されます。「アクティブ化」をクリックしてセッションをアクティブ化します。

    図6-13 セッションのアクティブ化の確認

    図6-13の説明が続きます
    「図6-13 セッションのアクティブ化の確認」の説明

  22. 「アクティブ化」をクリックしてセッションをアクティブ化します。

6.1.2 Service Busプロジェクトの作成とOracle Service Bus JCAビジネス・サービスの生成

この項では、JDeveloperを使用してService Busプロジェクトを作成する方法について説明します。ここには、Oracle RightNowアダプタを使用してOracle Service Bus JCAビジネス・サービスを生成する場合の情報も含まれます。ここでは、最初にOracle Service Busの空のコンポジットを作成する方法について、次にOracle Service Busアウトバウンド・プロセスを定義する方法について、最後にそのOracle Service Busプロジェクトをサーバーにデプロイする方法について説明します。

6.1.2.1 Oracle Service Busの空のコンソールの作成と新しいService Busプロジェクトの作成

Oracle Service Busの空のコンポジットを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 新しいOracle Service Busアプリケーションを作成します。「ファイル」→「新規」→「アプリケーション」を選択します。「新規ギャラリ」が表示され、作成するアプリケーション・コンポーネントを選択できます。

    図6-14 アプリケーションの選択

    図6-14の説明が続きます
    「図6-14 アプリケーションの選択」の説明

  2. 「アプリケーションの名前付け」ページで、アプリケーションの名前とディレクトリの場所を任意に変更します。

    図6-15 アプリケーションの名前付け

    図6-15の説明が続きます
    「図6-15 アプリケーションの名前付け」の説明

  3. 新しいService Busプロジェクトを作成します。

    図6-16 新しいプロジェクトの作成

    図6-16の説明が続きます
    「図6-16 新しいプロジェクトの作成」の説明

  4. 「プロジェクトの名前付け」ページで、Service Busプロジェクトの名前を任意に変更します。プロジェクト・ディレクトリがアプリケーション・ディレクトリ(これがデフォルトです)内にあることを確認します。

    図6-17 「プロジェクトの名前付け」ページ

    図6-17の説明が続きます
    「図6-17 「プロジェクトの名前付け」ページ」の説明

  5. 「終了」をクリックします。

6.1.2.2 Oracle RightNowアダプタによるService Busビジネス・サービスの定義

この項では、Oracle RightNowアダプタを使用して、RightNow統合のためにOracle Service Busビジネス・サービスを定義する方法について説明します(次のステージで構成されます)。

6.1.2.2.1 Oracle RightNowアダプタ・コンポーネントの構成

Oracle RightNowアダプタ・コンポーネントを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Service Bus概要エディタを開きます。

  2. 「コンポーネント」パネルから「外部サービス」スイムレーンにOracle RightNowアダプタ・コンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップします。

    図6-18 RightNowアダプタ構成ウィザードの「コンポーネント」ペイン

    図6-18の説明が続きます
    「図6-18 RightNowアダプタ構成ウィザードの「コンポーネント」ペイン」の説明

    アダプタ構成ウィザードの「ようこそ」ページが表示されます。

    図6-19 RightNowアダプタの「ようこそ」ページ

    図6-19の説明が続きます
    「図6-19 RightNowアダプタの「ようこそ」ページ」の説明

  3. 「名前」フィールドにRightNowアダプタ参照の参照名を入力し、「次」をクリックします。

  4. 「接続情報」ページで、「参照」ボタンをクリックしてエンタープライズWSDLの場所を検索します。

    図6-20 接続ページ

    図6-20の説明が続きます
    「図6-20 接続ページ」の説明

  5. 「WSDLチューザ」ダイアログが表示されます。ダウンロードしたエンタープライズWSDLを検索して選択し、「OK」をクリックします。

    図6-21 「WSDLチューザ」ダイアログ

    図6-21の説明が続きます
    「図6-21 「WSDLチューザ」ダイアログ」の説明

  6. 「OK」をクリックします。

    図6-22 Service Busリソースのインポート

    図6-22の説明が続きます
    「図6-22 Service Busリソースのインポート」の説明

  7. 「次へ」をクリックします。

    図6-23 Service Busリソースのインポート

    図6-23の説明が続きます
    「図6-23 Service Busリソースのインポート」の説明

  8. 「終了」をクリックします。ウィザードは、「RightNowクラウド・サーバー構成」ページに戻ります。

    図6-24 「RightNowクラウド・サーバー構成」ページ

    図6-24の説明が続きます
    「図6-24 「RightNowクラウド・サーバー構成」ページ」の説明

  9. ドロップダウンから認証キーを選択するか(使用可能な場合)、「+」ボタンをクリックして認証キーを作成します。

  10. 「資格証明の追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。適切な名前とRightNow資格証明を指定し、「OK」をクリックします。

    図6-25 資格証明の追加

    図6-25の説明が続きます
    「図6-25 資格証明の追加」の説明

  11. 「接続のテスト」ボタンをクリックして認証キーを検証します。

    図6-26 接続のテストによる接続キーの検証

    図6-26の説明が続きます
    「図6-26 接続のテストによる接続キーの検証」の説明

  12. 「次へ」をクリックします。「クラウド操作構成」ページが表示されます。

    図6-27 クラウド操作構成

    図6-27の説明が続きます
    「図6-27 クラウド操作構成」の説明

  13. デフォルトのWSDL操作はCreateです。ビジネス要件に合致した操作名を指定してこの操作を編集できます。「選択可能」オブジェクト・リストからAccountオブジェクトを選択し、「選択済」オブジェクト・リストに移動します。

    図6-28 Accountオブジェクトが「選択済」リストに移動されたクラウド操作構成

    図6-28の説明が続きます
    「図6-28 Accountオブジェクトが「選択済」リストに移動されたクラウド操作構成」の説明

  14. 「次」をクリックすると、「終了」ページが表示されます。

    図6-29 「終了」ページ

    図6-29の説明が続きます
    「図6-29 「終了」ページ」の説明

6.1.2.2.2 プロキシ・サービスの構成

Service Busプロキシ・サービスを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Service Bus概要エディタで、パイプライン/分割結合レーンを右クリックして、「挿入」「パイプライン」をクリックします。

    図6-30 パイプライン・コンポーネント

    図6-30の説明が続きます
    「図6-30 パイプライン・コンポーネント」の説明

    「パイプライン・サービスの作成」ダイアログが表示されます。

  2. 図6-31 「パイプライン・サービスの作成」ダイアログ

    図6-31の説明が続きます
    「図6-31 「パイプライン・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  3. 「サービス名」フィールドに、パイプライン名を識別するための名前を入力し、プロジェクトの対応する場所を選択します。

  4. 「次」をクリックし、サービス・タイプとして「WSDL」を選択します。

    図6-32 パイプラインの作成

    図6-32の説明が続きます
    「図6-32 パイプラインの作成」の説明

  5. WSDL URLの右側にある「参照」アイコンをクリックし、ファイル・システムからWSDLを選択します。

  6. 「アプリケーション」→「リソース」から適切なWSDLファイルを選択します。

    図6-33 WSDLの選択

    図6-33の説明が続きます
    「図6-33 WSDLの選択」の説明

  7. 「OK」をクリックします。選択したWSDLと対応するバインディングが表示されます。プロキシ・サービスとして公開のチェック・ボックスが選択されていることを確認します。

    図6-34 パイプライン・サービスの作成

    図6-34の説明が続きます
    「図6-34 パイプライン・サービスの作成」の説明

  8. プロキシ・トランスポートとしてhttpを選択します。

  9. 「終了」をクリックします。パイプライン・コンポーネントが表示されます。

    図6-35 パイプライン・コンポーネント

    図6-35の説明が続きます
    「図6-35 パイプライン・コンポーネント」の説明

  10. rightnowReferenceをパイプラインに接続します。

    図6-36 パイプライン・コンポーネントにrightnowReferenceを接続

    図6-36の説明が続きます
    「図6-36 パイプライン・コンポーネントにrightnowReferenceを接続」の説明

  11. デフォルト・ルーティングを表すパイプラインを開きます。サービスと対応する操作がルーティング・プロパティに表示されることを確認します。

    図6-37 ルーティング・プロパティ

    図6-37の説明が続きます
    「図6-37 ルーティング・プロパティ」の説明

    これで、アウトバウンドService Busプロジェクトをデプロイできます。

6.1.2.2.3 アウトバウンドOracle Service Busプロセスのデプロイ

アウトバウンドOracle Service Busプロジェクトをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. プロジェクトを選択し、「Service Busサーバーへのデプロイ」を選択します。

    図6-38 デプロイ・アクション

    図6-38の説明が続きます
    「図6-38 デプロイ・アクション」の説明

  2. 構成済のアプリケーション・サーバーを選択して「次」をクリックします。

    図6-39 「サーバーの選択」ページ

    図6-39の説明が続きます
    「図6-39 「サーバーの選択」ページ」の説明

  3. デプロイメント・サマリーを確認して「終了」をクリックします。

    図6-40 「サマリー」ページ

    図6-40の説明が続きます
    「図6-40 「サマリー」ページ」の説明

  4. 成功メッセージ・ページに、プロジェクトが正常にデプロイされたことが示されます。

図6-41 成功メッセージ・ページ

図6-41の説明が続きます
「図6-41 成功メッセージ・ページ」の説明

正常にデプロイされたプロジェクトは、Service Bus Consoleからテストできます。

6.1.2.3 Service BusコンソールでのOracle Service Busプロジェクトのテスト

Service BusコンソールでOracle Service Busプロジェクトをテストするには、次の手順を実行します。

  1. Service Busコンソールを開いてユーザーIDとパスワードを入力します。

    図6-42 Service Busコンソール

    図6-42の説明が続きます
    「図6-42 Service Busコンソール」の説明

  2. デプロイされたすべてのプロジェクトが「すべてのプロジェクト」の下に表示されます。

    図6-43 Service Busデプロイ済プロジェクト

    図6-43の説明が続きます
    「図6-43 Service Busデプロイ済プロジェクト」の説明

  3. テストするプロジェクトを開き、そのプロジェクトのプロキシ・サービスをクリックします。たとえば、この場合はPipelineProxyServiceです(次の図を参照)。

    図6-44 プロキシ・サービス定義

    図6-44の説明が続きます
    「図6-44 プロキシ・サービス定義」の説明

  4. アウトバウンド・エンドポイントのテスト用に、「テスト・コンソールの起動」(緑色の矢印ボタン)のオプションが表示されます。

    図6-45 テスト・コンソールを起動するオプション

    図6-45の説明が続きます
    「図6-45 テスト・コンソールを起動するオプション」の説明

  5. テスト・コンソールを起動すると、プロキシ・サービスと、「実行」実行-保存「リセット」および「閉じる」ボタンによるテスト操作が表示された新しいウィンドウが開きます。

    図6-46 プロキシ・サービス・テスト

    図6-46の説明が続きます
    「図6-46 プロキシ・サービス・テスト」の説明

    「リクエスト・ドキュメント」セクションには、リクエスト・ペイロードが含まれます。

  6. 入力を指定して「実行」ボタンをクリックします。これによって、ペイロードがOracle RightNow Cxに送信され、レスポンスがレスポンス・ドキュメント・セクションに表示されます。