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Oracle® Fusion Middleware SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのアップグレード
12c (12.2.1)
E72522-01
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6 以前の12cリリースからのOracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのアップグレード

アップグレード手順は、開始ポイントや既存のドメイン内のコンポーネントにより異なります。以前の12cリリースからアップグレードする場合、次の手順を使用してこのリリースにアップグレードします。

次のいずれかのアップグレード・パスを選択します。

6.1 以前の12cリリースからSOA SuiteおよびBusiness Process Management 12cへのアップグレード

Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementの12cデプロイメントをこの12cリリースにアップグレードするには、この手順に従います。

すでにOracle SOA Suite 12cを実行しており、このバージョンのOracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementにアップグレードする場合は、次のタスクを完了します。

注意:

Oracle SOA Suite 12cドメインにBusiness Activity Monitor (BAM)が含まれる場合、「Business Activity Monitoring (BAM) 12cを含むOracle SOA Suiteの以前の12cリリースからのアップグレード」を参照してください
  1. Oracle Fusion Middlewareのアップグレード前チェックリストを完了し、環境関連のすべてのタスクを実行します。アップグレード前チェックリスト
    アップグレードを開始する前に、このバージョンのOracle Fusion Middlewareにアップグレードするために必要な前提条件を満たしていることを確認する必要があります。また、アップグレードする前に、必ず完全なバックアップを作成してください。

  2. ご使用のデプロイメントのSOA固有のアップグレード前タスクをすべて完了します。SOA固有のアップグレード前タスクの実行
    アップグレードに他のコンポーネントが含まれている場合、コンポーネント固有のアップグレード前手順を確認します。

  3. 必要に応じて、アップグレード前準備状況チェックを実行します。
    Oracle Fusion Middlewareアップグレード前チェックリストの一部として、アップグレード前の準備状況初期チェックを完了しました。アップグレードを開始する直前に、もう一度準備状況チェックを実行します。

    ディレクトリを、UNIXオペレーティング・システムではORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに、Windowsオペレーティング・システムではORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\binに変更します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./ua —readiness

    Windowsオペレーティング・システムの場合:

    ua.bat

  4. 再びUpgrade Assistantを起動して、スキーマをアップグレードします。

    ドメイン内のすべてのスキーマをアップグレードすることも、アップグレードするスキーマを個々に選択することもできます。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./ua

    Windowsオペレーティング・システムの場合:

    ua.bat

    標準アップグレード手順「Upgrade Assistantを使用したスキーマのアップグレード」の説明に従って、Upgrade Assistant画面を完了します

  5. 再構成ウィザードを起動してドメインを再構成します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

    Windowsオペレーティング・システムの場合:

    ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin

    ORACLE_HOMEはOracleホーム・ディレクトリです。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./reconfig.sh -log=<log_file> -log_priority=ALL

    Windowsオペレーティング・システムの場合:

    reconfig.cmd -log=<log_file> -log_priority=ALL

    標準再構成手順「ドメインの再構成」の説明に従って再構成ウィザード画面を完了します
  6. もう一度Upgrade Assistantを起動して、ドメインのコンポーネント構成を更新します。
    標準コンポーネント構成手順「アップグレード・アシスタントを使用したドメイン・コンポーネント構成のアップグレード」の説明に従って、Upgrade Assistant画面を完了します

6.2 Business Activity Monitoring (BAM) 12cを含むOracle SOA Suiteの以前の12cリリースからのアップグレード

既存の12c (12.1.3)デプロイメントに、Business Activity Monitoring (BAM)を含むSOA Suiteが含まれる場合、12c (12.2.1)リリースにアップグレードするには、次のタスクを完了する必要があります。

  1. 必須のアップグレード前タスクをすべて完了します。
    このプロセスを開始する前に、アップグレード前タスクを完了します。アップグレード前チェックリストと、デプロイされたアプリケーションによって必須となる場合があるすべてのSOA固有のタスクを参照してください。

    注意:

    BAM 12cアップグレードは複雑なので、このアップグレード・プロセスを開始する前にご使用の環境をバックアップしておくことを強くお薦めします。
  2. Upgrade Assistantを-readinessモードで使用して、アップグレード前の準備状況チェックを実行します。
    12.2.1 OracleホームからUpgrade Assistantを起動して、12.1.3ドメインのアップグレード準備状況をチェックします。

    UNIXオペレーティング・システムのユーザーは、12.2.1 Oracleホームのoracle_common/upgrade/binに移動します

    次のコマンドを実行します。 ./ua — readiness

  3. Upgrade Assistant 12c (12.2.1)を使用した12.1.3スキーマの12.2.1へのアップグレード
    12.2.1 OracleホームからUpgrade Assistantを起動して、12.1.3スキーマをアップグレードします。

    UNIXオペレーティング・システムのユーザーは、12.2.1 Oracleホームのoracle_common/upgrade/binに移動します

    次のコマンドを実行します。 ./ua

    標準アップグレード手順「Upgrade Assistantを使用したスキーマのアップグレード」の説明に従って、Upgrade Assistant画面を完了します

  4. 再構成ウィザード12c (12.2.1)を使用したドメイン構成のアップグレード
    12.2.1 Oracleホームから再構成ウィザードを起動して、12.1.3ドメインをアップグレードします。

    UNIXオペレーティング・システム・ユーザーは、次に移動します。

    12.2.1 Oracleホームのoracle_common/common/bin

    次のコマンドを実行します。 ./reconfig.sh

    標準再構成プロセス「再構成ウィザードを使用したドメインの再構成」の説明に従って再構成ウィザード画面を完了します

    重要: 再構成ウィザードの実行時には、次の追加のタスクを完了する必要があります。

    1. 「コンポーネント・データソース」画面で、BAM Leasing Schemaのスキーマ所有者名を、新しく作成されたスキーマ名に変更します。スキーマ所有者名に、DEV_WLS_RUNTIMEが不正確に表示される場合があります。
    2. 「再構成ウィザードを使用したサーバー・グループのターゲット指定」の説明に従って、再構成ウィザードの「管理対象サーバー」画面を完了します

6.3 再構成ウィザードを使用したサーバー・グループのターゲット指定

以前の12cリリースからアップグレードする場合、再構成ウィザードを使用して、適切なサーバー・グループに、サーバーを手動でターゲット指定する必要があります。

以前の12cリリース(たとえば12.1.3)で作成されたドメインをアップグレードする場合、アップグレードのドメイン再構成フェーズで、サーバーを正しいサーバー・グループにターゲット指定する必要があります。これらのサーバーのターゲット指定に失敗すると、アップグレードの失敗や不要なダウンタイムの発生につながることがあります。
  1. 再構成ウィザードを起動します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

    (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin

    ORACLE_HOMEはOracleホーム・ディレクトリです。

    (UNIX) ./reconfig.sh -log=<log_file> -log_priority=ALL

    (Windows) reconfig.cmd -log=<log_file> -log_priority=ALL

  2. 「拡張構成」画面に移動し、「管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence」を選択します。
    この画面は、再構成ウィザードでドメインを変更する場合の「拡張構成」オプションを示しています。
  3. 「管理対象サーバー」画面で「サーバー・グループ」ドロップダウン・メニューから正しいグループ名を選択して、各サーバーを正しいサーバー・グループにターゲット指定します。
    この画面は、サーバーとそのターゲットを示しています。

    注意:

    OWSMPMがそれ自身のクラスタにあり、SOAまたはOSBクラスタの一部ではない場合は、SOAクラスタへはSOA-MGD-SVRS-ONLYユーザー拡張可能サーバー・グループのみをターゲット指定し、OSBクラスタへはOSB-MGD-SVRS-ONLYのみをターゲット指定し、OWSMへはWSMPM-MAN-SVERサーバー・グループをターゲット指定してください。12.1.3を12.2.1にアップグレードする場合、BAM-MGD-SVRS-ONLYをBAMクラスタにターゲット指定することも必要です。
    コンポーネントとサーバー サーバー・グループ
    SOA (soa_server1) SOA-MGD-SVRS-ONLY
    Oracle Service Bus — OSB (osb_server1) OSB-MGD-SVRS-ONLY
    Business Activity Monitoring — BAM (bam_server1) BAM-MGD-SVRS-ONLY
    Managed File Transfer — MFT (mft_server1) MFT-MGD-SVRS-ONLY
これで各サーバーは正しいサーバー・グループにターゲット指定されたはずであり、「未指定」とは表示されないはずです。