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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Desktopの使用
12c (12.2.1)
E70073-01
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7 Lotus Notes統合

この項の項目は次のとおりです。

7.1 Lotus Notesでの電子メール・クライアント統合について

電子メール・メッセージとその添付ファイルをLotus Notesからコンテンツ・サーバーへ直接チェックインし、それらを保存して組織内の他のユーザーと共有できます。サーバーの管理対象のコンテンツ・アイテムやそれらのアイテムへのリンクを送信メッセージに添付できます。

チェックインしたメッセージは、チェックアウト、変更およびチェックインして戻すことは意図されていません。メッセージは、受信時とまったく同じ状態で保持するという明確な目的のためにコンテンツ・サーバーにチェックインされます。チェックインしたメッセージをサーバーから開いて、デフォルトの電子メール・アプリケーションで表示できます。メッセージは必要に応じて変更することもできますが、サーバーにチェックインして戻すことはできません。ただし、メッセージを他のユーザーに送信したり、コピーをローカル・コンピュータに保存することはできます。

7.2 Lotus Notesへの統合

サポートされているバージョンのLotus NotesとLotus Dominoメール・データベースの場合、Desktopクライアント・ソフトウェアによって、Lotus Notesの「アクション」メニューに多数の新しいアイテムが追加されます(図7-1)

図7-1 Lotus Notes 8.5の「アクション」メニュー

「図7-1 Lotus Notes 8.5の「アクション」メニュー」の説明が続きます
「図7-1 Lotus Notes 8.5の「アクション」メニュー」の説明

Lotus Notesの標準の「アクション」メニューには、次の統合アイテムが含まれています。

  • メール・アイテムのチェックイン...: このオプションを使用すると、現在選択されているメッセージをコンテンツ・サーバーにチェックインできるダイアログ・ボックスが開きます。

  • 添付ファイルの取得...: このオプションを使用すると、現在の電子メール・メッセージに添付したりメッセージにリンクとして埋め込んだりするコンテンツ・サーバー上のファイルを選択できるダイアログが開きます。

  • 配布リストのチェックイン...: このオプションを使用すると、コンテンツ・サーバーに電子メール配布リストをチェックインできるダイアログ・ボックスが開きます。

  • 電子メール統合設定...: このオプションを使用すると、電子メール・クライアント統合の数多くの構成オプションを設定できるダイアログ・ボックスが開きます。

  • 電子メール統合のヘルプ: このオプションを使用すると、標準のWebブラウザにDesktopのオンライン・ヘルプが表示されます。

  • WebCenter Content: Desktopのバージョン情報...: このオプションを選択すると、ダイアログ・ボックスが開き、Desktopクライアント・ソフトウェアに関するバージョン情報が表示されます。

7.3 コンテンツ・サーバーでの電子メール・メッセージおよび添付ファイルの保存

コンテンツ・サーバーに電子メール・メッセージを保存するには、そのサーバーにメッセージをチェックインします。チェックインの自動開始がシステムで設定されていないかぎり、チェックインを開始するには、Lotus Notesでメッセージを選択して次のいずれかを実行します。

  • 「アクション」メニューを開き、「メール・アイテムのチェックイン」を選択します。

メッセージに添付ファイルが含まれる場合、それらは個別のアイテムとしてコンテンツ・サーバーにチェックインするか、メッセージに埋め込みます(システムの設定によって異なります)。

添付ファイルを個別のアイテムとしてチェックインできる場合、「添付ファイルのオプション」ダイアログが開いて、現在のメッセージで検出されたすべての添付ファイルが表示されます。デフォルトでは、このダイアログ・ボックスの設定によって、それぞれ独自のコンテンツIDを持つ個別のアイテムとして添付ファイルがチェックインされます。チェックインしたメッセージの「コンテンツ情報」ページには、チェックインした各添付ファイルへのリンクが表示されます。これらのリンクは、サーバーがRmaEmailコンポーネントを使用していないかぎり、各添付ファイルの最新リビジョンを指します。使用している場合、リンクは常に最初のリビジョンを指します。添付ファイルとメッセージを1つのアイテムとしてチェックインする場合は、埋め込む添付ファイルのチェック・ボックスを選択します。

「コンテンツのチェックイン」ダイアログを使用すると、一度に1つのメッセージまたは添付ファイルがチェックインされます。複数のメッセージを選択した場合、または添付ファイルを別個にチェックインする場合は、チェックインするアイテムごとに「コンテンツのチェックイン」ダイアログ・ボックスが再度開きます。添付ファイルは、関連付けられたメッセージより前にチェックインされます。

「コンテンツのチェックイン」ダイアログで、メッセージまたは添付ファイルをチェックインする先のOracle WebCenter Contentサーバー・インスタンスを選択し、チェックイン・フォームに適用するコンテンツ・プロファイルを選択します(プロファイルがコンテンツ・サーバーに定義されている場合)。このダイアログには、デフォルト・メタデータを使用して部分的に設定されたチェックイン・フォームも含まれます。必要に応じてメタデータを追加するかデフォルトのメタデータを変更することができます。詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

チェックインされるLotus Notesメッセージのファイル名として通常は件名が提案されます。ただし、ファイル名は、システムの構成に応じた他の方法でも(たとえば、電子メールの他の属性、電子メール・メッセージIDまたは一意に生成されたコードを使用して)指定できます。Windowsのファイル名に使用できない文字は空白に置き換えられます。チェックインを完了する前に、必要に応じてタイトルを変更できます。

コンテンツ・アイテムをサーバーのコンテンツ・フォルダに表示する場合は、「フォルダ」フィールドに場所を指定する必要があります。

「OK」または「終了」をクリックして、選択したコンテンツ・フォルダにメッセージまたは添付ファイルをチェックインします。

Lotus Notesのメッセージは.emlファイルとしてチェックインされます。

ヒント

  • 必ず最初に添付ファイルがチェックインされ、関連付けられているメッセージはその後でチェックインされます。したがって、メッセージのチェックインのためにコンテンツのチェックイン・フォームが再表示されたときに取り消すと、添付ファイルのみをチェックインできます。

7.4 保存したメッセージと添付ファイルの取得および読取り

Windowsエクスプローラを使用して、チェックインした電子メール・メッセージをサーバーから開いて、デフォルトの電子メール・アプリケーションで表示できます。

  • 表示する電子メール・メッセージを特定して、そのファイルを右クリックし、コンテキスト・メニューから「表示」を選択します。

メッセージは必要に応じて変更できますが、そのメッセージをサーバーにチェックインして戻すことはできません。ただし、メッセージを他のユーザーに送信したり、コピーをローカル・コンピュータに保存することはできます。電子メール・メッセージは、受信時とまったく同じ状態で保持するという明確な目的のためにコンテンツ・サーバーにチェックインされることに注意してください。

Windowsエクスプローラで、サーバー上のコンテンツ・フォルダ内の電子メール・ファイルを検索することもできます。

7.5 コンテンツ・サーバー・ファイルを添付ファイルやリンクとして含むメッセージの送信

送信するメッセージに、添付ファイルや、コンテンツ・サーバーのファイルに対するリンクを含めることができます。

WebCenter Contentユーザー・インタフェースでは、まず電子メール・メッセージを作成するか開き、「アクション」メニューを開いて「添付ファイルの取得...」を選択します。「添付ファイルの取得」ダイアログの「参照」ボタンを使用して、メッセージに含めるファイル(1つまたは複数)を探して選択します。これを行ったら「OK」をクリックします。

メッセージに含めるファイルを選択すると、「添付ファイルの取得」ダイアログの「コンテンツ・アイテム」フィールドには、コンテンツIDが表示されます。複数のファイルを選択した場合、「コンテンツ・アイテム」フィールドには最初に選択したファイルのコンテンツIDが表示されるため、ドロップダウン・リストを使用して別のファイルの詳細を表示できます。

コンテンツIDごとに、ファイルをリンクとして含めるか添付ファイルとして含めるかを決めます。

現在のファイルをリンクとして挿入するには、左側のパネルで「リンク」アイコンを選択します。次に、そのファイルについて、リンク・テキストを入力し、レンディション・タイプを指定し、最新リビジョンをリンクするかどうかを選択します。詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

現在のファイルをメッセージに添付するには、左側のパネルで「ファイル」アイコンを選択します。次に、そのファイルについてレンディション・タイプを指定します。

「OK」をクリックすると、指定したようにファイル(1つまたは複数)がリンクまたは添付ファイルとしてメッセージに含められます。

ヒント

  • 「コンテンツの選択」ダイアログ(「添付ファイルの取得」の「参照」ボタンをクリックして開く)では、同時に複数のファイルを選択できます。ファイルを検索した場合は、検索結果リストで含める各アイテムのチェック・ボックスを選択します。コンテンツ・フォルダ内のファイルを参照した場合、連続した選択肢に対しては[Shift]キーを、連続していない選択肢に対しては[Ctrl]キーを押して選択します。

7.6 配布リストの使用

注意:

デフォルトでは、配布リストのサポートは無効になっています。この項で説明されている配布リストの機能を使用するには、「配信リストのサポート」オプションをオンにして機能を有効にする必要があります。このオプションは、「電子メール・チェックインの設定」ダイアログ・ボックスにあります。このダイアログを開くには、「アクション」メニューで「電子メール統合設定...」を選択します。

配布リストは、一般的な名前でグループ化された電子メール・アドレスの集合です。グループ名宛のすべてのメッセージは、リストに含まれる全アドレスに送信されます。配布リストはOracle WebCenter Contentサーバー・インスタンスにチェックインできます(RmaEmailコンポーネントを実行中の場合)。配布リストをOracle Content DBサーバーやその他のWebDAVサーバーにチェックインすることはできません。

Microsoft Outlookのアドレス帳にすでに存在する配布リストや、新規に作成した配布リストをチェックインできます。

配布リストは、Oracle WebCenter Contentサーバー・インスタンスにチェックインした後、情報を追加、変更または削除することによって変更できます。また、「リセット」をクリックして、「名前」フィールドと「アドレス」フィールドの情報をクリアすることもできます。

重要:

配布リストに対する変更は、コンテンツ・サーバーにチェックインしたバージョンにのみ反映されます。ただし、配布リストを電子メール・アプリケーションでも使用している場合、そのバージョンは変更されません。コンテンツ・サーバーにチェックインされた配布リストを編集した場合は、新しいバージョンまたは新しいコンテンツ・アイテムとしてそのリストを保存できます。

新しい配布リストのチェックイン

新しい電子メール配布リストを作成し、そのリストをOracle WebCenter Contentサーバー・インスタンスにチェックインできます。

最初に「アクション」メニューを開き、「配布リストのチェックイン...」を選択します。「配布リストのチェックイン」ダイアログで「追加」をクリックしてから、作成している新しい配布リストの名前を「配布リストの編集」または「配信リストの追加」ダイアログに入力します。

配布リストに追加する新しいメンバーごとに次の情報を入力します。

  • 名前: 配布リストに表示するメンバーの名前。

  • アドレス: メンバーの電子メール・アドレス。

配布リストへの名前とアドレスの追加が完了した後に、「OK」をクリックして、配布リストのチェックイン・フォームを開きます。

配布リストの適切なメタデータを指定し、「チェックイン」をクリックします。

チェックインの確認メッセージに対して「OK」をクリックし、「閉じる」をクリックして「配布リストのチェックイン」ボックスを閉じます。

配布リストは、コンテンツ・サーバーにチェックインされた後、そのサーバーの「配布リストのチェックイン」ダイアログに表示されるようになります。

Microsoft Outlookのアドレス帳からの配布リストのチェックイン

Microsoft Outlookのアドレス帳にすでに存在する電子メール配布リストを選択し、そのリストをOracle WebCenter Contentサーバー・インスタンスにチェックインできます。

最初に「アクション」メニューを開き、「配布リストのチェックイン...」を選択します。「配布リストのチェックイン」ダイアログで「アドレス帳」をクリックし、「アドレス帳から配布リストをチェックイン」ダイアログを開きます。

「参照リストの選択」リストから、コンテンツ・サーバーにチェックインする配布リストが含まれるMicrosoft Outlookのグループを選択します。そのグループから、チェックインする配布リストを選択します。

必要に応じて「詳細...」をクリックし、配布リストのプロパティ・ダイアログ・ボックスを開きます。このダイアログ・ボックスにはアドレスのリストが表示されます。これは、Microsoft Outlookで配布リストの詳細を表示するためのダイアログ・ボックスと同じです。プロパティを変更する場合は、Microsoft Outlookのヘルプに記載されている手順に従ってください。

配布リストをチェックインする準備が整ったら、「チェックイン」をクリックして、配布リストのチェックイン・フォームを開きます。

配布リストの適切なメタデータを指定し、「チェックイン」をクリックします。

チェックインの確認メッセージに対して「OK」をクリックし、「閉じる」をクリックして「配布リストのチェックイン」ボックスを閉じます。

配布リストは、コンテンツ・サーバーにチェックインされた後、そのサーバーの「配布リストのチェックイン」ダイアログに表示されるようになります。

既存の配布リストへの新しいメンバーの追加

最初に「アクション」メニューを開き、「配布リストのチェックイン...」を選択します。

新しいメンバーを追加する配布リストを選択し、「編集」をクリックします。

「配布リストの編集」ダイアログの「名前」フィールドと「アドレス」フィールドには、リスト内の最初のメンバーの詳細がすでに入力されています。これらの値を新しいメンバーの名前とアドレスで上書きして、新しいメンバーを追加することもできます。上書きしても、リスト内の元の最初のメンバーが削除されることはありません。

「追加」をクリックして、新しいメンバーを配布リストに追加します。

配布リストに追加する新しいメンバーごとに、このプロセスを繰り返します。

配布リストへの新しいメンバーの追加が完了した後に、「OK」をクリックします。

配布リストを新しいコンテンツ・アイテムとしてチェックインするか、または既存のアイテムのリビジョンとしてチェックインするかを選択するように求められます。配布リストを新しいコンテンツ・アイテムとしてチェックインする場合は、「新規コンテンツ・アイテム」を選択します。次に、配布リストの新しい名前を指定し、「OK」をクリックします。配布リストを既存のコンテンツ・アイテムのリビジョンとしてチェックインする場合は、「新規リビジョン」を選択します。

配布リストの適切なメタデータを指定または変更し、「チェックイン」をクリックします。

チェックインの確認メッセージに対して「OK」をクリックし、「閉じる」をクリックします。

配布リストのメンバーの名前やアドレスの変更

最初に「アクション」メニューを開き、「配布リストのチェックイン...」を選択します。

名前やアドレスを変更するメンバーが含まれている配布リストを選択し、「編集」をクリックします。

名前やアドレスを変更するリスト・メンバーを選択します。

「名前」フィールドと「アドレス」フィールドを適切に更新し、「変更」をクリックして変更内容を保存します。

名前やアドレスを変更するリスト・メンバーごとに、このプロセスを繰り返します。

終了したら、「OK」をクリックします。

配布リストを新しいコンテンツ・アイテムとしてチェックインするか、または既存のアイテムのリビジョンとしてチェックインするかを選択するように求められます。配布リストを新しいコンテンツ・アイテムとしてチェックインする場合は、「新規コンテンツ・アイテム」を選択します。次に、配布リストの新しい名前を指定し、「OK」をクリックします。配布リストを既存のコンテンツ・アイテムのリビジョンとしてチェックインする場合は、「新規リビジョン」を選択します。

配布リストの適切なメタデータを指定または変更し、「チェックイン」をクリックします。

チェックインの確認メッセージに対して「OK」をクリックし、「閉じる」をクリックします。

配布リストからのメンバーの削除

最初に「アクション」メニューを開き、「配布リストのチェックイン...」を選択します。

リストから削除するメンバーが含まれている配布リストを選択し、「編集」をクリックします。

配布リストから削除するリスト・メンバーを選択します。選択したリスト・メンバーを削除するには、「削除」をクリックし、「はい」をクリックして削除操作を確定します。

配布リストから削除するメンバーごとに、このプロセスを繰り返します。

終了したら、「OK」をクリックします。

配布リストを新しいコンテンツ・アイテムとしてチェックインするか、または既存のアイテムのリビジョンとしてチェックインするかを選択するように求められます。配布リストを新しいコンテンツ・アイテムとしてチェックインする場合は、「新規コンテンツ・アイテム」を選択します。次に、配布リストの新しい名前を指定し、「OK」をクリックします。配布リストを既存のコンテンツ・アイテムのリビジョンとしてチェックインする場合は、「新規リビジョン」を選択します。

配布リストの適切なメタデータを指定または変更し、「チェックイン」をクリックします。

チェックインの確認メッセージに対して「OK」をクリックし、「閉じる」をクリックします。

配布リストの削除

配布リストをOracle WebCenter Contentサーバーから削除できます。削除すると、その配布リストのすべてのバージョンが削除されます。リストを電子メール・アプリケーションでも使用している場合、そのリストは変更されず、そのアプリケーションで引き続き使用できます。

最初に「アクション」メニューを開き、「配布リストのチェックイン...」を選択します。

コンテンツ・サーバーから削除する配布リストを選択します。

選択した配布リストを削除するには、「削除」をクリックし、「はい」をクリックして削除操作を確定します。「閉じる」をクリックして、「配布リストのチェックイン」ダイアログ・ボックスを閉じます。