この項の項目は次のとおりです。
Oracle WebCenter Content: Desktopは、デスクトップ環境をOracle WebCenter Contentサーバー、Oracle Content Server、Oracle Content Databaseまたはその他のWebDAVベースのコンテンツ・リポジトリとシームレスに統合するのに役立つ一連の埋込みアプリケーションを提供します。すなわち、Microsoft Windowsエクスプローラ、Microsoft Officeアプリケーション(Word、ExcelおよびPowerPoint)、電子メール・クライアント(Microsoft OutlookおよびLotus Notes)およびWebブラウザ(Internet Explorer、Mozilla FirefoxおよびGoogle Chrome)から、これらのコンテンツ・サーバーに直接簡単にアクセスできます。
Oracle WebCenter Contentサーバーなどのコンテンツ・リポジトリをデスクトップ・アプリケーションと統合すると、コンテンツ・サーバーのファイルを操作する能力が向上します。サーバー上のファイルを簡単に管理でき、Webブラウザ・インタフェースを使用する他に、デスクトップから直接他のユーザーとファイルを共有できます。Desktopには、使い慣れたあらゆるデスクトップ・アプリケーションから、統一された方法でファイルを管理するための簡略化されたインタフェースが用意されています。
注意:
デスクトップでは、レコードとシール済ドキュメント(Oracle Information Rights Managementによって管理)を含め、Oracle WebCenter Contentサーバー・インスタンス上のすべてのコンテンツ・ファイルを操作できます。
Oracle WebCenter Content: Desktop 12cのクライアント・ソフトウェアは、次のコンテンツ・リポジトリに接続できます。
Oracle WebCenter Content ServerおよびOracle Content Server
Oracle WebCenter Content: Desktop 12cは、Oracle WebCenter ContentサーバーおよびOracle Content Serverのリポジトリに接続できます。サポートされているサーバー構成の最新情報は、次のOracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成のページを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Desktopクライアント・ソフトウェアがOracle WebCenter ContentサーバーまたはOracle Content Serverに接続するためには、次のコンポーネントをサーバーにインストールして有効にする必要があります。
サーバーに対してコアとなるコンテンツ管理統合機能を処理するDesktopIntegrationSuite。このコンポーネントは、デスクトップ配布Zipファイルに含まれています。また、Oracle WebCenter Contentサーバー12cソフトウェアとともにインストールされますが、コンポーネントはデフォルトで有効にはなりません。
CoreWebdav。コンテンツ管理を統合するためのコアとなるWebDAV機能を提供します。このコンポーネントは、Oracle WebCenter ContentサーバーまたはOracle Content Serverシステム・コンポーネントの1つです。
統合フォルダ・ツリーのコンテンツ・フォルダを使用可能にするFramework Folders (11g リリース1 11.1.1.6以上)またはFolders_g (11.1.1.6より前の11g リリース1および10g リリース3)。これらのコンポーネントは、Oracle WebCenter ContentサーバーまたはOracle Content Serverコアの一部です。
コンテンツ・アイテムをOracle WebCenter ContentサーバーまたはOracle Content Serverからチェックアウトし、関連するアプリケーションで開くことができるようにするCheckoutAndOpenInNative。このコンポーネントは、事前にインストールされたOracle WebCenter ContentサーバーまたはOracle Content Serverシステム・コンポーネントの1つであり、デスクトップ配布zipファイルにも含まれています。
注意:
このドキュメントでは、サーバーで最新のOracle WebCenter Contentサーバー・バージョンおよびFramework Foldersコンポーネントを実行していることを想定しています。
さらに、次のオプション・コンポーネントもインストールして有効にできます:
DesktopTag。コンテンツを追跡する目的で使用されるMicrosoft Officeファイルのカスタム・プロパティを管理したり、Microsoft Officeアプリケーションでワークフロー処理機能を提供します。このコンポーネントは、デスクトップ配布Zipファイルに含まれています。また、Oracle WebCenter Contentサーバー12cソフトウェアとともにインストールされますが、コンポーネントはデフォルトで有効にはなりません。
OracleCleanContent。DesktopTagによって使用されます。このコンポーネントは、Oracle WebCenter ContentサーバーまたはOracle Content Serverシステム・コンポーネントの1つです。
電子メール・メッセージ・フィールドを電子メール・メタデータ・フィールドにマップし、Microsoft OutlookおよびLotus Notesでコンテンツ・フォルダに電子メールをドラッグ・アンド・ドロップする場合にも必要なEmailMetadata。このコンポーネントは、デスクトップ配布Zipファイルに含まれています。また、Oracle WebCenter Contentサーバー12cソフトウェアとともにインストールされますが、コンポーネントはデフォルトで有効にはなりません。
RMAEmail。電子メール・メタデータ・フィールドを提供し、ユーザーが電子メール配布リストを使用できるようにします。このコンポーネントは、Oracle WebCenter Content: Recordsの一部です。(Oracle WebCenter Content: Recordsは、WebCenter Contentユーザー・インタフェースを使用しているサーバーでは使用できません。)
注意:
Desktop 11g リリース1のコンポーネント(DesktopIntegrationSuite、CheckoutAndOpenInNative、DesktopTagおよびEmailMetadata)はOracle WebCenter Content Server 10g リリース3にインストールできますが、サーバーの製品ビルド番号は7.2.4.55以降である必要があります。この番号を確認するには、サーバーの管理ページに移動して「server_nameの構成」をクリックします。ビルド番号は、構成情報ページの「システムの構成」に表示されます。
Oracle WebCenter Contentサーバーと統合すると、サポートされているデスクトップ・アプリケーションで、非常に広範囲のコンテンツ管理機能を直接実行できます。12cよりも前のOracle Content Serverインスタンスに接続している場合は、Desktop 12cのすべての機能を使用できるとはかぎりません。
Oracle Content Database
Oracle WebCenter Content: Desktop 12cは、Oracle Content Databaseリポジトリに接続できます。サポートされているサーバー構成の最新情報は、次のOracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成のページを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle Content Databaseと統合すると、サポートされているデスクトップ・アプリケーションで、コンテンツ管理機能を直接実行できます。Oracle Content Databaseインスタンスに提供される統合コンテンツ管理機能の詳細は、コンテンツ・サーバーの機能を参照してください。
標準WebDAVプロトコルをサポートするその他のコンテンツ・リポジトリ
WebDAVサーバーと統合すると、サポートされているデスクトップ・アプリケーションで、基本的なコンテンツ管理機能を直接実行できます。WebDAV DeltaV拡張はサポートされません。WebDAVサーバーに提供される統合コンテンツ管理機能の詳細は、コンテンツ・サーバーの機能を参照してください。
注意:
コンテンツ・サーバーへの接続の詳細は、コンテンツ・サーバー接続に関する作業を参照してください。
Desktopクライアント・ソフトウェアでは、サポートされているコンテンツ・サーバーに次の各クライアント・アプリケーションを統合できます。インストーラによって、コンピュータ上のサポートされているアプリケーションが自動的に検出され、これらのアプリケーションからコンテンツ管理機能に直接アクセスできるように適切な統合機能が自動的にインストールされます。
Windowsエクスプローラ
Microsoft Windows XP (SP2以上、32ビットまたは64ビット・バージョン)
Microsoft Windows Vista (SP1以上、32ビットまたは64ビット・バージョン)
Microsoft Windows 7 (32ビットまたは64ビット・バージョン)
ファイル・エクスプローラ
Microsoft Windows 8
デスクトップ・アプリケーション
Microsoft Word 2002 (XP)から2013
Microsoft PowerPoint 2002 (XP)から2013
Microsoft Excel 2002 (XP)から2013
注意:
これらのアプリケーションから、コンテンツ・サーバーと直接やり取りできます。他のオフィス・アプリケーションで作成されたファイル(Microsoft VisioやCorel WordPerfectなど)は、Windowsエクスプローラ統合またはコンテンツ・サーバーのWebインタフェースを使用して管理できます。
電子メール・クライアント・アプリケーション
Microsoft Outlook 2002 (XP)から2013
Lotus Notes電子メール・クライアント・バージョン8 (8.5.3まで)、およびリリース8のメール・テンプレートに基づいたLotus Dominoメール・データベース
注意:
Desktopクライアント・ソフトウェアは、Microsoft OutlookおよびWindowsエクスプローラ用のOracle Beehive拡張機能と共存できます。
Webブラウザ(検索エンジン・プラグイン用)
Microsoft Internet Explorer 8.0以上
Mozilla Firefox 3.5以上
Google Chrome 10以上
Desktopをクライアント・コンピュータで使用するための設定の詳細は、コンピュータ上でのDesktopクライアント・ソフトウェアの設定を参照してください。
Oracle WebCenter Content: Desktop 12cのクライアント・ソフトウェアには、ローカライズされたユーザー・インタフェースが備えられています。英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語(ブラジルおよびポルトガルの両方)、イタリア語、オランダ語、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語、フィンランド語、ポーランド語、チェコ語、スロバキア語、ハンガリー語、ルーマニア語、ロシア語、ギリシャ語、トルコ語、ヘブライ語、中国語(簡体字と繁体字の両方)、日本語、韓国語、タイ語およびアラビア語のユーザー・インタフェース言語がサポートされています。
ユーザー・インタフェース言語は、オペレーティング・システムのロケールに一致するように自動的に設定されます。たとえば、ドイツ語バージョンのMicrosoft Windowsを実行している場合、Desktopのユーザー・インタフェースもドイツ語になります。
Oracle WebCenter Content: Desktopは、オラクル社のアクセシビリティ・ガイドラインに準拠しています。多くの領域でアクセシビリティ機能が提供されています。
メニュー・アクセス
Desktopクライアント・ソフトウェアによって、統合されるアプリケーションの一部にいくつかのメニューやツールバーが追加されます。Windowsアプリケーションでは、通常、各メニューに専用のキーボード・ショートカット([Alt]キー+1文字)があります。
コンテキスト・メニュー
Desktopクライアント・ソフトウェアには、アプリケーションの現在のコンテキストに関連するオプションを表示するコンテキスト・メニューがあります。たとえば、コンテンツ・フォルダが選択された状態では、このフォルダに特定のコンテキストにおいて適用されるオプションが表示されます。コンテキスト・メニューを表示するには、フォルダ・ツリーまたはコンテンツ・ペインでオブジェクトを右クリックするか、キーボードの該当するメニュー・キーを押します。
Windowsの標準のキーボード・ショートカット
Desktopクライアント・ソフトウェアでは、次に示すようなWindows標準のほとんどのキーボード・ショートカットがサポートされます。
[Ctrl]+[C]: コピー
[Ctrl]+[X]: 切取り
[Ctrl]+[V]: 貼付け
[Delete]: 削除
[F2]: 名前の変更
[Shift]+[F10]: 選択したアイテムに対して、コンテキスト・メニューを開きます(これは、アイテムを右クリックしたのと同じです)
[Tab]: 次のユーザー・インタフェース要素に移動
[Shift]+[Tab]: 前のユーザー・インタフェース要素に移動
追加のキーボード・ショートカット
「コンテンツの選択」ダイアログ・ボックスの「検索」パネルで、次のキーボード・ショートカットを追加で使用できます。
[F5]: Webブラウザ・フォームをリフレッシュ
[F6]: Webブラウザ・フォーム外へ移動
この項では、Microsoft Windowsオペレーティング・システムが動作しているコンピュータ上でDesktopクライアント・ソフトウェアを設定するプロセスについて説明します。内容は次のとおりです。
Desktopで使用するクライアント・コンピュータの設定に関して、次の考慮事項に注意してください。
システム管理者によって、クライアント・コンピュータに必要なDesktopソフトウェアが設定されている場合があります。ユーザー自身で設定する必要がある場合は、システム管理者に、Desktopクライアント・ソフトウェアのインストーラの入手場所について問い合せてください。
Oracle WebCenter Contentサーバー12cインスタンスにアクセスできる場合、Desktopクライアントのインストーラは、コンテンツ・サーバーのWebインタフェースのダウンロード・ページ(「コンテンツ・サーバー」の下)にあります。
Oracle.comの「ダウンロード」セクションからDesktop配布zipファイルを入手することもできます。
Desktopクライアント・ソフトウェアは、Oracle WebCenter Contentサーバー12c以外に、Oracle WebCenter Contentサーバー11gリリース1、Oracle Content Server 11gリリース1および10gリリース3と通信できます。その他のContent Serverバージョンはサポートされていません。
Desktop 12cより前のOracle Content Serverに接続している場合は、Desktop 12cの一部の機能は使用できません(「このガイドの新機能と変更された機能」を参照)。
Desktopクライアント・ソフトウェアは、Oracle Content Database (Oracle Content DB) 10g リリース1 (10.2)と通信できます。
Desktopクライアント・インストーラには、Desktop 12cの32ビット・バージョンと64ビット・バージョンの両方が含まれています。32ビットのMicrosoft Windowsには32ビットのDesktop、64ビットのMicrosoft Windowsには64ビットのDesktopが自動的にインストールされます。
Desktopクライアント・ソフトウェアは、管理者レベルの権限を使用してインストールする必要があります。これらの権限がない場合にソフトウェアをインストールしようとすると、レジストリ設定が正しく設定されず、ソフトウェアが正しく機能しません。支援が必要な場合は、システム管理者に連絡してください。
Desktopクライアント・インストーラには、32ビットおよび64ビットmsiインストーラが含まれています。このインストーラはシステム管理者が抽出し、クライアント・コンピュータにDesktop 12cを効率的に展開するのに役立ちます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』を参照してください。
前のバージョンのDesktopクライアント・ソフトウェアがコンピュータにすでにインストールされている場合は、最初にこのソフトウェアをアンインストールすることをお薦めします。以前にインストールしたバージョンをすべて完全にアンインストールすることが重要です。
デスクトップ統合クライアント・ソフトウェアを完全にアンインストールする手順は次のとおりです。
注意:
(たとえばアップグレード時に)Desktopクライアント・ソフトウェアをアンインストールしてから再インストールした場合、以前に設定したサーバー接続はソフトウェアの再インストール後もすべて継続して使用できます。また、ローカルにキャッシュされたファイル(コンテンツ・ファイルのローカル・キャッシュを参照)も引き続き使用可能です。
コンピュータに旧バージョンのDesktopクライアント・ソフトウェアがインストールされていない場合は、現行バージョンのDesktop 12cクライアント・ソフトウェアをインストールできます。
コンピュータ上でのDesktop 12cクライアント・ソフトウェアをインストールする手順は次のとおりです。
統合対象として選択されているアプリケーションにLotus Notesが含まれている場合は、Notes.iniファイルを変更する必要があります。デスクトップ・クライアント・ソフトウェア・インストーラでは、ファイルを自動的に変更しようとします。インストーラで変更できなかった場合は、エラー・メッセージが表示されます。この場合、ファイルを手動で変更する必要があります。
Notes.iniファイルへの必要な変更を手動で行う手順は次のとおりです。
コンピュータにDesktopクライアント・ソフトウェアをインストールした後は、コンピュータからアクセスするすべてのコンテンツ・サーバーへの接続を設定する必要があります。詳細は、コンテンツ・サーバー接続に関する作業を参照してください。
注意:
多くの場合、各自のコンピュータのDesktopに対するサーバー接続はシステム管理者が設定するため、自分で設定する必要はない可能性があります。