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Oracle® Fusion Middleware Oracle Site Studioのマネージメント
12c (12.2.1)
E70067-01
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6 サイト・レプリケーションの管理

サイトをレプリケートする際は、サイト階層、ページ・テンプレート、フラグメント、コントリビュータ・データ・ファイル、ネイティブ・ドキュメント、サイト・アセットなどをコピーします。Oracle Site Studioのレプリケーション機能では、コンテンツ・サーバーの既存のレプリケーション・フレームワーク(アーカイバ/レプリケータ)を使用します。

概念

タスク

6.1 サイト・レプリケーションについて

レプリケーションについての理解を深めるには、関連する用語とプロセスを把握する必要があります。Oracle Site Studioではサイトのレプリケートにコンテンツ・サーバーのアーカイバ/レプリケータ・ツールが使用されるため、詳細はコンテンツ・サーバーのドキュメントで確認できます。

サイトをレプリケートするには、サイトがコピー先のサーバー(ターゲット・サーバー)上で適切に機能するように、いくつかの手順を実行する必要があります。サーバー環境を準備し、2つのサーバーが互いに通信できるように構成し、両方のサーバーでアーカイブを設定し、最後に実際のレプリケーションを実行する必要があります。

レプリケーション機能の多くはコンテンツ・サーバーのサイト・レプリケーションの管理ページにありますが、Oracle Site Studioレプリケータ・ツールを使用してレプリケーションをさらにカスタマイズすることもできます。Oracle Site Studioレプリケータは、Oracle Site Studioデザイナとともにインストールされ、4つの部分で構成されるウィザードです。Designerとともにインストールされるレプリケータの詳細は、『Oracle Site Studio Designerの使用』を参照してください。

サイトをレプリケートする際は、サイト階層、ページ・テンプレート、フラグメント、コントリビュータ・データ・ファイル、ネイティブ・ドキュメント、サイト・アセットなどをコピーします。Oracle Site Studioのレプリケーション機能では、コンテンツ・サーバーの既存のレプリケーション・フレームワーク(アーカイバ/レプリケータ)を使用します。

6.2 レプリケーション・プロセス

Oracle Site Studioのレプリケーション・プロセスには、ソース・サーバー、ターゲット・サーバー、エクスポート・アーカイブ、インポート・アーカイブおよび転送が含まれます。

図6-1 レプリケーション・プロセス

図6-1の説明が続きます
「図6-1 レプリケーション・プロセス」の説明

  • エクスポート: ネイティブ・ファイル、Web表示可能ファイル、コンテンツ・タイプおよびユーザー属性が、ソース・コンテンツ・サーバーからエクスポート・アーカイブにコピーされます。

  • インポート: ファイルとコンテンツ・サーバーの情報が、インポート・アーカイブからターゲット・コンテンツ・サーバーにコピーされます。

  • 転送: コンテンツが、コンテンツ・サーバー間で転送されます。この機能は、ファイアウォールを経由して、または同じファイル・システムにアクセスできない2つのサーバー間でコンテンツをコピーする場合に使用できます。また、同じファイル・システムにアクセスできる2つのコンテンツ・サーバー間でアーカイブを転送することもできます。

  • レプリケート: エクスポート、インポートおよび転送の各手順を自動化します。レプリケーションを使用して自動的に、あるコンテンツ・サーバーからエクスポートし、そのアーカイブを別のコンピュータに転送し、別のコンテンツ・サーバーにインポートできます。

コンテンツ・サーバー間でサイトをレプリケートする場合、Oracle Site Studioのレプリケーション機能により、サイトのコンテンツがエクスポート・アーカイブにエクスポートされます。このエクスポート・アーカイブのコンテンツは、その後、ターゲット・サーバーにあるインポート・アーカイブにコピーされます。インポート・アーカイブはそのサーバーに抽出され、サーバーでサイトの表示および使用が再び可能になります。

ソース・サーバーでエクスポート・アーカイブを、ターゲット・サーバーでインポート・アーカイブをそれぞれ作成します。ただし、エクスポート・アーカイブを設定するときにその場所を指定できるように、最初にターゲット・サーバーでインポート・アーカイブを作成する必要があります。

レプリケーション・プロセスはいくつかの手順で構成されます。

  1. 「レプリケーション用のターゲット・サーバーの構成」

  2. 「ソース・サーバーでの送信プロバイダの設定」

  3. 「ターゲット・サーバーでのインポート・アーカイブの設定」

  4. 「ソース・サーバーでのエクスポート・アーカイブの設定」

  5. 「サイト・レプリケーションの開始」

6.3 レプリケーションの対象

Oracle Site Studioのレプリケーション機能を使用してコンテンツ・サーバー間でサイトをレプリケートする場合、次のアイテムが含まれます。

  • プロジェクト・ファイル(プロジェクト・ファイルのdDocName)

  • WebサイトのID (xWebsitesフィールドにサイトのサイトIDが含まれる場合)

  • Webサイト・セクション(xWebsiteSectionフィールドにサイトのサイトIDが含まれる場合)

  • フラグメント・ライブラリ(xWebsiteObjectTypeフィールドに値fragmentが含まれる場合)

サイトのコンテンツをレプリケートするには、xWebsitesxWebsiteSectionおよびxWebsiteObjectTypeのメタデータの値がサイトで正しく使用されることが重要です。

6.4 含まれるリビジョン

リリース日が最終エクスポートの日付よりも新しいリビジョンがエクスポートされます。このため、エクスポート済のマテリアルはアーカイブからエクスポートされません。これにより、コンテンツの移行は1度のみとなり、アーカイブのサイズが無制限に増加するのを防ぐことができます。さらに、エクスポート問合せに一致するコンテンツの選択されたリビジョンがすべてアーカイブにエクスポートされます。このことがリリース日のフィルタと連携することで、必要なWebサイトのコンテンツが確実にレプリケートされます。

6.5 その他のエクスポート設定

Oracle Site Studioのレプリケーション機能には、サイトが正常にレプリケートされるようにするための、その他の便利な設定がいくつかあります。

  • 2つのコンテンツ・サーバー間でのメタデータ・モデルの同期化を計画する管理者のために、コンテンツの構成情報が含まれています。(Oracle Site Studioではこの情報は使用されません。)

  • ソース・アーカイブは、転送所有者(ソース・アーカイブからターゲット・アーカイブへの転送を開始するコンテンツ・サーバー)として識別されます。

  • ターゲット・サーバーのインポート・アーカイブはターゲット・アーカイブとして識別され、ソース・サーバーからエクスポートおよび転送された内容を受信し、ターゲット・サーバーにその内容をインポートします。

6.6 レプリケーション用のターゲット・サーバーの構成

Oracle Site Studioのレプリケーション機能により、コンテンツ・サーバー間でサイトがコピーされます。ただし、されない場合は、コンテンツ・サーバー環境をソース・サーバーからターゲット・サーバーにコピーします。

サイトをレプリケートする前に、ターゲット・サーバー上のコンテンツ・サーバー環境(少なくともサイトで使用される部分)がソース・サーバーと同様に設定されていることを確認する必要があります。この手順をスキップすると、レプリケーション・プロセス中にWebサイトで問題が発生します。

コンテンツ・サーバー環境を再現する手順は、組織およびWebサイトごとに異なります。そのため、次の一般的なガイドラインを示します。

ターゲット・サーバー環境を手動で構成するには、次の手順を実行します。

  1. ソース・サーバーで使用されるメタデータ・モデルを再作成します。これには、すべてのカスタム・メタデータ・フィールドおよびファイル・フォーマットが含まれます。このメタデータは、サイトが適切に動作するために必要です。たとえば、ファイルのチェックインは通常はメタデータ設定に依存し、サイトの特定の機能はカスタム・メタデータ・フィールドに依存します。

  2. サイトによって使用されるすべてのコンポーネントをソース・サーバーに再インストールします。これには、Dynamic Converter (ネイティブ・ドキュメント用)と「チェックアウトして開く」(コントリビューション・アイコンを使用してネイティブ・ドキュメントをチェックアウトする場合)が含まれます。

  3. 管理対象外のリソースを再作成します。これには、サイトによって使用されるカスタムActiveXコントロールまたはJSPオブジェクトが含まれます。

  4. サーバーに導入したその他の構成設定を再作成します。これには、サーバーの動作を変更したすべてのものが含まれます。

Oracle Content Serverバージョン7.5.2以降(10gR3を含む)を使用している場合、Oracle Content Serverの構成移行ユーティリティを使用してコンテンツ・サーバー環境をレプリケートできます。次に、送信プロバイダを設定します(「ソース・サーバーでの送信プロバイダの設定」を参照)。

6.7 ソース・サーバーでの送信プロバイダの設定

Oracle Content Serverでは、プロバイダとは、2つ以上のコンテンツ・サーバー間の接続を確立するAPI (アプリケーション・プログラミング・インタフェース)です。Webサイトをレプリケートするには、ソース・サーバー上に送信プロバイダを作成し、ソース・サーバーとターゲット・サーバー間の接続を確立する必要があります。

ターゲット・サーバーを構成したら(「レプリケーション用のターゲット・サーバーの構成」を参照)、ソース・サーバー上で送信プロバイダを設定できます。

ソース・サーバー上で送信プロバイダを設定するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。

  2. 「プロバイダ」をクリックします。

    「プロバイダ」ページが表示されます。

  3. 「新規プロバイダの作成」で、"「送信」"プロバイダ・タイプの横の「追加」をクリックします。

    送信プロバイダの追加ページが表示されます

  4. 次の情報を入力します。

    • プロバイダ名: プロバイダを識別する名前。この名前は、このページのプロバイダ・リストに表示され(名前を追加した後に)、ソース・サーバー上の[CS-Dir]/data/providersのサブディレクトリになります。

    • プロバイダの説明: プロバイダのわかりやすい説明。

    • 「プロバイダ・クラス」: intradoc.provider.SocketOutgoingProvider (送信プロバイダのJavaクラスの名前)を入力します。

    • 接続クラス: intradoc.provider.SocketOutgoingConnection (プロバイダ接続を実装するJavaクラスの名前)を入力します。

    • 構成クラス: 空白のままでかまいません(データベース・プロバイダにとって有用な、追加構成設定のJavaクラスを識別します)。

    • サーバー・ホスト名: ターゲット・サーバーの名前(通常は、システム名またはIPアドレス)。このホストに対するソケット接続が確立されます。

    • HTTPサーバー・アドレス: 空白のままでかまいません(ターゲット・サーバーのHTTPアドレスで、このタイプの接続には不要です)。

    • サーバー・ポート: ターゲット・サーバーとの通信に使用するポート(通常は4444)。コンテンツ・サーバーの開始時にサーバー出力を表示して、ポートを決定できます。

    • インスタンス名: ターゲット・コンテンツ・サーバーの名前(IDC_Name)。

    • 相対Webルート: ターゲット・コンテンツ・サーバーの相対的なWebルート(たとえば/root/)。このタイプの接続には必要ないため、残りのオプションをスキップできます。

  5. 「追加」をクリックしてプロバイダ情報を保存し、プロバイダ・ページに戻ります。(プロバイダ・リストに送信プロバイダが表示されます。)

  6. コンテンツ・サーバーを再起動します。

プロバイダをテストして、それが適切に設定されたことを確認するには、「プロバイダ」ページに戻り、送信プロバイダの横の「テスト」をクリックします。

ソース・サーバーがターゲット・サーバーと通信できるように、送信プロバイダの設定に加えて、さらにターゲット・システムでサーバーIPアドレス・フィルタを構成する必要があります(詳細は、Content Serverのドキュメントを参照してください)。

ファイアウォールが設定されている場合は、手順4で定義したポートでのソース・サーバーからターゲット・サーバーへの接続を許可する必要があります。

次に、インポート・アーカイブを作成します(「ターゲット・サーバーでのインポート・アーカイブの設定」を参照)。

6.8 ターゲット・サーバーでのインポート・アーカイブの設定

インポート・アーカイブは、ターゲット・コンテンツ・サーバー上に存在します。レプリケーションの間、エクスポート・アーカイブ(ソース・サーバーに存在)からのコンテンツがインポート・アーカイブにコピーされます。次に、インポート・アーカイブによってコンテンツがターゲット・コンテンツ・サーバーにコピーされて、レプリケーション・プロセスが完了します。

プロバイダ接続を設定したら(「ソース・サーバーでの送信プロバイダの設定」を参照)、インポート・アーカイブを作成できます。ターゲット・サーバーの「サイト・レプリケーションの管理」ページでインポート・アーカイブを作成(または編集)します。

インポート・アーカイブを設定するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。

  2. 「管理」セクションで、Oracle Site Studio管理を選択します。

    Oracle Site Studio管理ページが表示されます(「Oracle Site Studio管理」を参照)。「トップ・メニュー」レイアウトでOracle Content Serverを実行した場合、このページは表示されません。かわりに、すべての管理オプションがOracle Site Studio管理メニューのアイテムとして表示されます。

  3. 「サイト・レプリケーションの管理」をクリックします。

    サイト・レプリケーションの管理ページが表示されます(「サイト・レプリケーションの管理ページ」を参照)。

  4. 「インポート・アーカイブの追加」をクリックします。

    インポート・アーカイブの追加ページが表示されます(「インポート・アーカイブの追加ページ」を参照)。

    または、既存のインポート・アーカイブを更新する場合には、アーカイブのリストで選択して「設定の変更」をクリックします。

  5. 「アーカイブ名」フィールドにアーカイブの名前を入力します。この名前は、サイト・レプリケーションの管理ページの使用可能なアーカイブのリストに表示されます。アーカイブ名には、空白または特殊文字を含めることはできません。

  6. 「アーカイブの説明」フィールドにアーカイブの説明を入力します。

  7. コントリビュータがターゲット・サイトの各リージョンに割り当てるコンテンツを保持するには、「インポート中は、ターゲット・サーバーで切り替えられたリージョン・コンテンツを維持します」チェック・ボックスを選択します。

    これらの領域は、リージョンに最初から割り当てられているコントリビュータ・データファイルまたはネイティブ・ドキュメントをコントリビュータが切り替えた場所です。

    開発サーバー(ソース)からコントリビューション・サーバー(ターゲット)にレプリケートする場合などは通常、切り替えられたリージョン・コンテンツを維持することを選択します。このようなシナリオでは、コントリビュータが加えた変更を保持する必要があるためです。

    コントリビューション・サーバー(ソース)からコンサンプション・サーバー(ターゲット)にレプリケートする場合などは通常、このオプションを無効にします。このようなシナリオでは、コンサンプション・サーバーで変更された内容はすべて上書きする必要があるためです。

  8. コントリビュータがターゲット・サイトの各リージョンで編集するコンテンツを保持するには、「インポート中は、ターゲット・サーバーのリージョン・コンテンツを維持します」チェック・ボックスを選択します。

    この場合、コントリビュータ・データファイルおよびネイティブ・ドキュメントがソース・サーバーからターゲット・サーバーにコピーされることがないため、コントリビュータが編集したファイルが上書きされる危険がありません。

    開発サーバー(ソース)からコントリビューション・サーバー(ターゲット)にレプリケートする場合などは通常、リージョン・コンテンツを維持することを選択します。このようなシナリオでは、コントリビュータが加えた変更を保持する必要があるためです。

    コントリビューション・サーバー(ソース)からコンサンプション・サーバー(ターゲット)にレプリケートする場合などは通常、このオプションを無効にします。このようなシナリオでは、コンサンプション・サーバーで変更された内容はすべて上書きする必要があるためです。

  9. 「アーカイブの追加」をクリックします。

    または、既存のインポート・アーカイブを更新する場合は、「更新」をクリックします。

次に、エクスポート・アーカイブを作成します(「ソース・サーバーでのエクスポート・アーカイブの設定」を参照)。

6.9 ソース・サーバーでのエクスポート・アーカイブの設定

エクスポート・アーカイブはソース・コンテンツ・サーバーに配置され、そこでWebサイトから情報を収集します。レプリケーション時に、エクスポート・アーカイブはターゲット・サーバー上のインポート・アーカイブにコピーされます。(そのインポート・アーカイブを最初に作成して、エクスポート・アーカイブの作成時にそれを指定できるようにする必要があります。)

インポート・アーカイブを作成したら(「ターゲット・サーバーでのインポート・アーカイブの設定」を参照)、エクスポート・アーカイブを作成できます。ソース・サーバーの「サイト・レプリケーションの管理」ページを使用してエクスポート・アーカイブを作成(または編集)します。

エクスポート・アーカイブを設定するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。

  2. 「管理」セクションで、Oracle Site Studio管理を選択します。

    Oracle Site Studio管理ページが表示されます(「Oracle Site Studio管理」を参照)。「トップ・メニュー」レイアウトでOracle Content Serverを実行した場合、このページは表示されません。かわりに、すべての管理オプションがOracle Site Studio管理メニューのアイテムとして表示されます。

  3. 「サイト・レプリケーションの管理」をクリックします。

    サイト・レプリケーションの管理ページが表示されます(「サイト・レプリケーションの管理ページ」を参照)。

  4. 「エクスポート・アーカイブの追加」をクリックします。

    エクスポート・アーカイブの追加ページが表示されます(「エクスポート・アーカイブの追加ページ」を参照)。

    または、既存のエクスポート・アーカイブを更新する場合には、アーカイブのリストで選択して「設定の変更」をクリックします。

  5. 「アーカイブ名」フィールドにアーカイブの名前を入力します。この名前は、サイト・レプリケーションの管理ページの使用可能なアーカイブのリストに表示されます。アーカイブ名には、空白または特殊文字を含めることはできません。

  6. 「アーカイブの説明」フィールドにアーカイブの説明を入力します。

  7. 「Webサイト」メニューで、レプリケートするWebサイトを選択します。

  8. サイト階層全体をレプリケートするには、「プロジェクト・ファイルをエクスポート・アーカイブに含める」チェック・ボックスを選択します。

    サイト階層全体をレプリケートするかわりに、個別のセクションをレプリケートする場合は、このチェック・ボックスを選択解除して次の手順に進み、Oracle Site Studioレプリケータ・ツールを使用します(『Oracle Site Studio Designerの使用』を参照)。

  9. 「転送先コレクション」で、このアーカイブのコピー先となるターゲット・コンテンツ・サーバーのコレクションを選択します。

    「コレクションを開く」をクリックし、ターゲット・サーバー上のコレクションを参照して選択します。

  10. 「転送先アーカイブ」で、このエクスポート・アーカイブのコピー先のターゲット・サーバー上にあるアーカイブを選択します(「ターゲット・サーバーでのインポート・アーカイブの設定」を参照)。

  11. ソース・サーバー上のコンテンツが変更された際に、常にレプリケーション・プロセスを自動的に開始する場合は、「新規および既存のコンテンツの自動エクスポート」チェック・ボックスを選択します。(このオプションを有効にしない場合は、手動でレプリケーションをトリガーする必要があります。)

  12. 「アーカイブの追加」をクリックします。

    または、既存のエクスポート・アーカイブを更新する場合は、「更新」をクリックします。

エクスポート・アーカイブのためのWebサイトを選択すると、Oracle Site Studioでは、サイトに関連するすべてのものをアーカイブおよびレプリケートします(「レプリケートの対象」を参照)。アーカイブする対象をカスタマイズしたり、アーカイブにアイテムを追加するために、コンテンツ・サーバーのアーカイバ・アプレットを使用して、直接アーカイブ問合せを絞り込むことができます。

次に、レプリケーションを開始します(「サイト・レプリケーションの開始」を参照)。

Oracle Site Studioレプリケータを使用してサイトの個別のセクションをレプリケートする場合は、次にOracle Site Studioレプリケータ・ツールを起動します(『Oracle Site Studio Designerの使用』を参照)。

6.10 サイト・レプリケーションの開始

エクスポート・アーカイブを設定したら(「ソース・サーバーでのエクスポート・アーカイブの設定」を参照)、サイト・レプリケーションの管理ページを使用して、ソース・サーバーでレプリケーション・プロセスを開始できます。

Webサイトをレプリケートするには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。

  2. 「管理」セクションで、Oracle Site Studio管理を選択します。

    Oracle Site Studio管理ページが表示されます(「Oracle Site Studio管理」を参照)。

  3. 「サイト・レプリケーションの管理」をクリックします。

    サイト・レプリケーションの管理ページが表示されます(「サイト・レプリケーションの管理ページ」を参照)。

  4. 目的のエクスポート・アーカイブを選択します。

  5. 「エクスポート」をクリックします。

新しいコンテンツおよび変更されたコンテンツの自動エクスポートを選択した場合(「ソース・サーバーでのエクスポート・アーカイブの設定」を参照)、アーカイブのエクスポート後に、レプリケーション・プロセスが自動的に開始されます。

サイトのサイズおよび複雑さによっては、レプリケーションの終了後、ターゲット・コンテンツ・サーバーでサイトの索引が再作成されるまでに、かなりの時間が必要です。

6.11 レプリケート準備完了の設定

Oracle Site Studioを使用すると、コントリビュータがコントリビュータ・データファイルの変更や新しいファイルへの置換を行うことができます。ただし、ページがレプリケートされる前に、マネージャは新しいコントリビュータ・ファイルをレプリケートする準備が整っていることを確認できます。

Webサイトの各セクションとホームページのセクション・プロパティに「レプリケート準備完了」フィールドがある場合、設計者はDesignerでセクション・プロパティを有効にします。Designerでの「レプリケート準備完了」の有効化の詳細は、『Oracle Site Studio Designerの使用』を参照してください。

「レプリケート準備完了」が有効になったら、マネージャは、セクション(あるいはセクション内のプライマリまたはセカンダリ・ページ)をレプリケートできるかどうかを決定できます。さらに重要なのは、プレースホルダのコンテンツ・ファイルが切り替えられると常に、セクションのステータスが「レプリケート」(図6-2)から「レプリケートしない」(図6-3)に変化することです。

図6-2 レプリケーション対象としてマークされたページ

ページがレプリケートされることを示すコントリビューション・バー。

図6-3 レプリケーション対象外としてマークされたページ

図6-3については周囲のテキストで説明しています。

コントリビュータは各ケースでコントリビュータ・データファイルを切り替えたり新しい空のファイルを作成したりできるため、マネージャはレプリケーションを管理して、新しいファイルの作成によって空白のページが生成されないようにします。コントリビュータ・データファイルが変更されるたびに、変更を行ったユーザーのセキュリティ・レベルにかかわらず、そのページは「レプリケートしない」とマークされます。

設計者も、Designerで該当する「レプリケート準備完了」セクション・プロパティ・フィールド値を設定することで、セクションをレプリケーション対象としてマークしたり、レプリケーションを行わないようにしたりできます。ただし、レプリケーションに関連するすべてのタスクはマネージャが処理し、「レプリケートしない」とマークされたページのレビューも行います。