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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージメント
12c (12.2.1)
E70072-01
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19 Recordsシステムの管理

Oracle WebCenter Content: Recordsシステムには、別の時間にタスクを完了するためのスケジュール、必用に応じたレポートの作成、カスタム・スクリプトの作成、システム・パフォーマンスの監視、監査証跡の監視および情報のアーカイブ化の機能が含まれます。この章では、これらの一般的なタスクについて説明します。

この章では、以下のトピックについて説明します。

19.1 タスクのスケジュール

保存関連のタスクは、各自の環境で都合のよい時間に実行するようにスケジュールを設定できます。この章では、後で実行するようにタスクをスケジュールする方法について説明します。次のトピックを取り扱います:

実行するタスクには、コンテンツの多数のセットが関連するものもあります。保存割当ての処理やアーカイブの実行、メタデータのカスタマイズなどのタスクは、日常的な操作に悪影響を与えることや、システムに高い負荷を与えることがあります。このようなことは、通常の業務時間には望ましくありません。

スケジュール機能を使用することで、タスクはシステムの負荷が低い時間帯に先送りして実行するように設定できます。また、凍結も特定の時間に実行するようにスケジュールできます。

この項の内容は、次のとおりです。

19.1.1 スクリーニング・レポートのスケジュール

スクリーニング・レポートをスケジュールするには、最初に、スクリーニング機能を使用して情報をスクリーニングする必要があります。ソースを選択してから、レポ―トの名前、開始日、繰り返しの指示、レポートの繰り返し周期などのスケジュール条件を選択します。また、レポートをサブスクライブして、レポートが生成されたときに通知を受け取れるようにすることもできます。

スクリーニング・レポートは、実行するアクションのキューに入れられます。スケジュールされたすべてのスクリーニング・レポートは、デフォルトでは、毎日深夜に生成されます。

19.1.2 定期スクリーニング・レポートの編集

スケジュール済の定期スクリーニング・レポートを編集するには:

  1. 「レコード」「スケジュール済」「スクリーニング・レポート」の順に選択します。
  2. 「スケジュールされたスクリーニング・レポート」ページで、スクリーニング・レポートの「アクション」メニューから「編集」オプションを選択して、次の項目を変更します。
    • スケジュールの編集: ジョブのスケジュール条件を変更します。これをクリックすると、「定期レポート・スケジュールの編集」ページが開きます。スケジュールの詳細を変更したら、「更新の送信」をクリックします。

    • 条件の編集: スクリーニングに使用する条件を変更するために使用します。これをクリックすると、「トピックのスクリーニング」ページが開きます。スクリーニングの新しい条件を選択して、「更新の送信」をクリックします。

    • サブスクリプションの編集: ユーザーがレポートをサブスクライブしている場合は、そのサブスクリプションに他のユーザーやユーザーのグループを含めるように変更できます。新しいユーザーを選択してから、「OK」をクリックします。

19.1.3 定期スクリーニング・レポート履歴の表示

スケジュールされた定期スクリーニング・レポートの履歴を表示するには:

  1. 「レコード」「スケジュール済」「スケジュールされたスクリーニング・レポート」の順に選択します。
  2. 「スケジュールされたスクリーニング・レポート」ページで、履歴を表示する定期スクリーニング・レポートの「アクション」メニューからレポートの履歴を選択します。
  3. レポートを表するには、「名前」列のリンクをクリックします。

19.1.4 凍結のスケジュールとスケジュール解除

こので順を使用すると、選択したアイテムの定期的な凍結をスケジュールできます。このオプション機能では、検索ページで指定した検索基準と一致する新しいアイテムを凍結します。

凍結のスケジュールを解除するには、「レコード」「スケジュール済」「凍結」の順に選択します。スケジュールされた凍結の「アクション」メニューから、「スケジュール取消」を選択します。

  1. スケジュールされた定期的な凍結を含むアイテムを検索します。
  2. 「検索結果」ページで、「表」メニューから「編集」「全検索結果の凍結」の順に選択します。
  3. 「開く」ダイアログで、リストから凍結理由を選択します。
  4. 凍結理由を入力します(オプション)。
  5. 「定期的な凍結挿入のスケジュール」を選択して、「OK」をクリックします。

19.1.5 スケジュールされたジョブの情報の表示

スケジュールされたすべてのジョブ(レポートや凍結など、Oracle WebCenter Contentのスケジュールされたジョブ)のリストを表示するには:

  1. 「管理」「スケジュールされたジョブの管理」の順に選択します。その後、「アクティブなスケジュールされたジョブ」を選択します。
  2. 「スケジュールされたジョブのリスト」が開き、スケジュールされたすべてのジョブが表示されます。
  3. 特定のジョブについての詳細を表示する場合は、そのジョブの「情報」アイコンをクリックします。スケジュールされたジョブの詳細を編集する場合は、特定のアイテムの「アクション」メニューから「編集」をクリックします。
  4. ジョブ情報ページ/ジョブ情報の編集ページが開きます。このページでは、優先度やジョブのタイプなどのジョブの詳細を編集できます。

19.2 パフォーマンス監視の使用

パフォーマンス監視を有効にすることで、バッチ・プロセス、サービス・コール、その他のシステム情報のステータスを確認することができます。

監査の開始点として、いくつかのデフォルトの数値が設定されています。実際のパフォーマンス・バリエーションは、サイトで使用されているハードウェアや、使用中のコンテンツやソフトウェアの合計量などの変数によって異なります。

統計の更新が必要になる頻度は、データの変化する速度に応じて異なります。通常、統計は、最終更新以降の新しいアイテムの数が、統計の最終更新時のアイテム数の10%を超えたときに更新する必要があります。

大量の処理が実行されている(たとえば、カレンダ上の処理を同期する組織のカレンダ年の末日など)場合は、データの更新数が特定の割合になるまで待機するのではなく、その週末に統計を更新するようにします。

パフォーマンス監視の統計は、データベース表に書き込まれるため後でアクセスできます。

この項では、次の項目について説明します。

19.2.1 パフォーマンス監視の有効化

パフォーマンス監視を使用するには:

  1. 「レコード」「監査」の順に選択します。その後、「構成」「パフォーマンス監視」を選択します。
  2. 「パフォーマンス監視の構成」ページで、監視するアイテムを選択して、レポートとアラートの時間間隔を選択します。
  3. 完了したら「更新の送信」をクリックします。

19.2.2 パフォーマンス結果の確認

パフォーマンス監視を有効化してから、この手順を使用すると、現在のパフォーマンス情報を確認できます。

  1. 「レコード」「監査」「パフォーマンス監視」の順に選択します。
  2. パフォーマンス処理の結果ページで、このページの本体部分の上部にあるタブをクリックして、表示する情報のタイプを選択します。
    • パフォーマンス処理: このページには、処理されたリクエストのサマリー、処理されたアイテムの総数、問合せ実行の総数、問合せの実行に要した合計時間、データの検証に要した合計時間、サービス・リクエスト解析時間の合計およびソース当たりの合計サービス・リクエスト時間が表示されます。また、これらの平均も含まれます。

    • バッチ別レポート: このページには、保留中、処理済および失敗したバッチ/アイテムのサマリーが各ソースの合計とともに表示されます。アイテムが失敗した場合は、再実行できるバッチ・ファイルが作成されます。列内の値をクリックすると、そのアイテムについての詳細が示されるページが開きます。また、バッチを再実行するオプションにアクセスできます。

    • アイテム別レポート: このページには、特定のソース、ステータスまたはバッチ・タイプのバッチごとの詳細が合計とともに表示されます。アイテムの詳細ページには、バッチ・タイプ、開始時刻、完了時刻、経過時間および各バッチに対して処理されたアイテム数が表示されます。

19.2.3 パフォーマンスのアラートと詳細の表示

いずれかのパフォーマンス・アクティビティが「パフォーマンス監視の構成」で設定した制限を超過すると、システムにログインしたときに、メッセージが自動的に表示されます。

メッセージに示されたリンクをクリックすると、特定のアラートについての詳細を確認できます。たとえば、最初のアラート・メッセージをクリックすると詳細ページが開きます。いずれかのリンクをクリックすると、アラートの原因になった特定のアイテムについての詳細が表示されます。

19.3 カスタム・スクリプトの使用

カスタム・スクリプトは、専用のスクリプト言語のIdoc Scriptを使用して作成できます。この機能は、DoD構成コンポーネントを有効化したときに、デフォルトで有効化されます。

カスタム・スクリプトの作成は、保存設定の構成ページの「DoD構成」セクションで、カスタム・スクリプトの有効化の選択を解除することで無効化できます。このページにアクセスするには、「レコード」「構成」「設定」の順に選択します。

これを有効化すると、新しいコンテンツ・フィールドが使用できるようになります。このフィールドでは、どのスクリプトをフォルダやカテゴリに適用するかを定義できます。

注意:

この機能を使用する場合は、Idoc Scriptについての十分な理解が必要です。ソフトウェアによるスクリプトの検証は行われません。使用可能なスクリプトが作成できるかどうかは、ユーザーの責任になります。Idocスクリプトの詳細と使用方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。

カスタム・スクリプト機能を使用すると、次に示す2つのタイプのスクリプトを作成できます。

  • セキュリティ・スクリプト。これにより、レコード管理者ロールが付与されたユーザーは、コンテンツに対するアクセス制御を定義および管理できます。

  • カスタム通知スクリプト。これにより、ユーザーにイベントを通知します。差し替えられているアイテムを破棄するときに、レビューアのリストに通知するカスタム・スクリプトが用意されています。バッチが実行されると、1つにまとめられた電子メールで通知が送信されます。追加のスクリプトを作成できます。

スクリプトは、カテゴリ・レベルまたはフォルダ・レベルで適用できますが、そのカテゴリやフォルダ内のコンテンツがスクリプトを自動的に継承することはありません。次の使用例を考えてみます。

  • カスタム・スクリプトを作成して、ユーザーAがコンテンツを表示できないようにします。

  • フォルダを作成して、このカスタム・スクリプトを適用します。

  • ユーザーBが、そのフォルダにアイテムをチェックインします。

  • このフォルダをユーザーAが参照すると、ユーザーBがチェックインしたアイテムのタイトルを確認できます。ただし、ユーザーAが実際のアイテムを表示しようとすると、エラーが返されます。

ユーザーAがアイテムのタイトルも確認できないようにするには、オブジェクト(カテゴリまたはフォルダ)に含まれているアイテムがスクリプトの属性を明示的に継承するように、セキュリティ・スクリプトで設定する必要があります。たとえば、カテゴリ内の継承を設定する場合は、config.cfgファイルで次の変数を設定します。

RecordsMetaInheritFromCategory=dSecurityScripts:xSecurityScripts

フォルダに対する継承を設定する場合は、RecordsMetaInheritFromFolder変数を使用します。

注意:

カスタム・スクリプトは、DoD 5015.2仕様の第4.19章と第4.20章に準拠しています。

この項では、次の項目について説明します。

19.3.1 スクリプトの作成または編集

注意:

入力されたカスタムIdocスクリプトは、正確さについて検証されません。スクリプトを作成する場合は、あらかじめIdocスクリプトとその使用方法について理解しておく必要があります。

スクリプトを設定するには:

  1. 「レコード」「構成」を選択します。
  2. その後、「セキュリティ」「カスタム・スクリプト」を選択します。
  3. 「カスタム・スクリプトの構成」ページで、スクリプト・タイプのタブをクリックして、使用するスクリプトのタイプ(通知またはセキュリティ)を選択します。
    • 既存のスクリプトを編集する場合は、そのスクリプトの「アクション」から「編集」を選択します。

    • スクリプトを追加する場合は、カスタム・スクリプトの情報ページの「追加」または「編集」を選択します。

  4. カスタム・スクリプトの作成または編集ページで、スクリプトの名前を追加または編集します。
  5. スクリプトの説明を追加または編集します(オプション)。
  6. スクリプトのIdocコードを追加または編集します。このコードの正確さは検証されません。注意してください。
  7. 新しいスクリプトを追加したら、「作成」をクリックします。

    スクリプトを編集した場合は、「更新の送信」をクリックします。

    ページを保存しないでリセットする場合は、「リセット」をクリックします。

19.3.2 カスタム・スクリプトの削除

スクリプトを削除するには:

  1. 「レコード」「構成」を選択します。
  2. その後、「セキュリティ」「カスタム・スクリプト」を選択します。
  3. 「カスタム・スクリプトの構成」ページで、通知スクリプトまたはセキュリティ・スクリプトのタブをクリックして、削除するスクリプトのタイプを選択します。
  4. スクリプトを削除する場合は、スクリプト名の横のボックスを選択して、そのスクリプトの「アクション」メニューから「削除」または「スクリプトの削除」を選択します。または、カスタム・スクリプトの情報ページで「削除」を選択します。

19.3.3 スクリプト情報の表示

スクリプトの情報を表示するには:

  1. 「レコード」「構成」を選択します。
  2. その後、「セキュリティ」「カスタム・スクリプト」を選択します。
  3. 「カスタム・スクリプトの構成」ページで、通知スクリプトまたはセキュリティ・スクリプトのタブをクリックして、表示するスクリプトのタイプを選択します。
  4. スクリプトの情報を表示する場合は、スクリプトの名前をクリックするか、スクリプトの「アクション」メニューから「スクリプト情報」を選択します。

19.4 監査証跡の使用

監査証跡は、レポート設定の構成ページの「レポート・フォーマット」設定で指定されたフォーマットで生成されます。

注意:

監査証跡に対する作業には、「管理.監査」権限が必要になります。この権限は、デフォルトでレコード管理者ロールに割り当てられています。監査証跡をチェックインするには、管理権限が必要になります。

特定の時点で、現在の監査証跡を切り出して、アーカイブしてからリポジトリにチェックインできます。このアクションは、定期的に実行されるようにスケジュールすることもできます。監査証跡は、その他のアイテムと同様に増大するため、循環させる必要があります。監査証跡のログは定期的にチェックインしてください。ファイル・サイズを小さくしておくと、レポートの生成時間が短くなります。現行の各監査証跡は、システムがインストールされたとき、またはアーカイブされたときから、監査証跡の生成がリクエストされたときまでの期間で生成されます。

監査証跡は、いつでも生成できます。監査証跡内の各列は、「監査証跡の検索」ページ内で検索できるフィールドと直接対応します。

生成されたファイルがPDFフォーマットの場合、レポート・ファイルを表示するにはAdobe Acrobatバージョン6.0以上が必要です。

監査証跡の管理に関するタスクは、次のとおりです。

19.4.1 監査証跡の構成

「監査の構成」ページの構成内容により、監査証跡に記録する管理者およびユーザーのアクションが決まります。

注意:

このアクションを実行するには、「管理.監査」権限が必要です。この権限は、デフォルトでレコード管理者ロールに割り当てられています。

監査証跡を構成するには:

  1. 「レコード」「監査」の順に選択します。
  2. その後、「構成」「監査証跡」を選択します。
  3. 「監査の構成」ページで、監査するアクションのボックスをエンティティごとに選択します。
  4. 「更新の送信」をクリックします。

    監査が正常に構成されたことを示すメッセージが表示されます。監査証跡の次回生成時には、この選択内容が監査証跡に反映されます。

  5. 「OK」をクリックします。

    「監査の構成」ページが再度開き、更新された設定が表示されます。

    注意:

    オブジェクトに対するアクションが選択解除されていると、そのアクションは監査証跡で捕捉されません。すべての設定を選択した状態にしておき、「監査証跡の検索」ページで監査証跡の検索範囲を絞り込むことをお薦めします。トランザクションが高負荷で監査ログが急速に増大してしまう場合は、監査証跡のサイズを管理するために、参照しているアクションの捕捉をオフにすることを検討するとよいでしょう。

19.4.2 監査するメタデータ・フィールドの指定

この手順は、監査証跡に含める必要があるメタデータ・フィールドを指定するために使用します。

注意:

このアクションを実行するには、「管理.メタデータ選択」権限が必要です。この権限は、デフォルトでレコード管理者ロールに割り当てられています。

  1. 「レコード」「監査」の順に選択します。
  2. その後、「構成」「監査フィールド」を選択します。
  3. 「監査フィールド」ページで、監査証跡に含めるメタデータ・フィールドのボックスを選択します。
  4. 完了したら「更新の送信」をクリックします。

変更内容はすぐに有効になるため、システムの再起動は必要ありません。

19.4.3 監査証跡内の検索

この手順を使用して、現在の監査証跡内の検索をさらに絞り込みます。たとえば、削除アクションをすべて検索することも、特定のユーザーによる削除アクションをすべて検索することも、特定のユーザーによるアクションをすべて検索することもできます。

Oracle DBを使用して監査証跡をソートする場合、実行するソートの種類によって出力が異なります。全文検索をソートすると、ソートでは大文字と小文字が区別されるため、大文字のアイテム(先頭文字が大文字のアイテム)がリストの最初に表示されます。 Oracle Text Searchを使用してソートする場合、大文字と小文字を区別しない検索が実行されます。

注意:

このアクションを実行するには、「管理.監査」権限が必要です。この権限は、デフォルトでレコード管理者ロールに割り当てられています。

  1. 「レコード」「監査」「監査証跡の検索」の順に選択します。
  2. 「監査証跡の検索」ページで、検索範囲を絞り込むための選択を行います。必用に応じた詳細を含めるようにします。検索の範囲を調整(絞り込む、または広げる)には、各フィールドの前のブール演算子を使用します。
  3. 「検索」をクリックします。

    検索結果は、レポート設定の構成ページの「レポート・フォーマット」設定で指定されたフォーマットで表示されます。

19.4.4 監査証跡をチェックインするためのデフォルト・メタデータの設定

デフォルト・メタデータの設定は、同様の複数のチェックイン属性を設定する際に役立ちます。デフォルト・メタデータは、監査証跡の最初のチェックイン前に設定しておく必要があります。これは、ソフトウェアのセットアップ時に必要になります。

注意:

このアクションを実行するには、「管理.監査」権限が必要です。この権限は、デフォルトでレコード管理者ロールに割り当てられています。

デフォルト・メタデータを設定するには:

  1. 「レコード」「監査」「チェックインした監査エントリ」の順に選択します。
  2. 「チェックインした監査エントリ」ページで、「チェックイン監査エントリのデフォルト・メタデータ」リンクをクリックします。
  3. 「チェックイン監査エントリのデフォルト・メタデータ」ページで、アーカイブされた監査証跡のチェックイン時に最も共通するメタデータが反映されるように選択を行います。作業が完了したら、「更新の送信」をクリックします。

    デフォルト・メタデータが正常に更新されたことを示すメッセージが表示されます。

  4. 「OK」をクリックします。

19.4.5 監査証跡のチェックインとアーカイブ

監査証跡のエントリを生成するには、ユーザーはシステムにログインしているときに、少なくとも1つのアクションを実行する必要があります。空の監査証跡をチェックインのために送信すると、その監査証跡内にエントリが存在しないことを示すメッセージが表示されます。監査証跡の最初のチェックイン前に、チェックインのデフォルト・メタデータを設定しておきます。

注意:

このアクションを実行するには、「管理.監査」権限が必要です。この権限は、デフォルトでレコード管理者ロールに割り当てられています。

  1. 「レコード」「監査」「チェックインした監査エントリ」の順に選択します。
  2. 「チェックインした監査エントリ」ページで、監査証跡を切り出す日付と時刻を「日付」ボックスに指定して、「アーカイブ」をクリックします。

    「チェックインの確認」ページが開きます。チェックインした監査証跡のコンテンツIDは、AUDITLOGARCHIVEになります。チェックインするたびに、新しいバージョンが生成されます。

  3. 「コンテンツ情報」をクリックして、アーカイブした監査ログについての情報を表示します。

    「コンテンツ情報」ページが開きます。

  4. チェックインしたばかりの監査ログを表示する場合は、「コンテンツ情報」ページの「リンク」領域で、「Webロケーション」または「ネイティブ・ファイル」をクリックします。

19.4.6 アーカイブされた監査証跡の検索

チェックインされているアーカイブした監査証跡をすべて検索するには:

前提条件

  1. 「レコード」「監査」「チェックインした監査エントリ」の順に選択します。
  2. 「チェックインした監査エントリ」ページで、「監査エントリの検索」をクリックします。

    検索結果が検索結果ページに表示されます。

  3. 「検索結果」ページで、「問合せアクション」リストのオプションを選択し、この結果内を検索して、その検索を保存します。

19.4.7 アーカイブされた監査証跡の表示

アーカイブされた監査ログを「検索結果」ページから表示するには、次のいずれかを実行します。

  • IDをクリックします(最も簡単な方法)。

  • 「情報」アイコンをクリックして、「コンテンツ情報」ページの「PDF」リンクをクリックします。

19.4.8 監査証跡レポートの作成

監査証跡レポートは、レポート設定の構成ページの「レポート・フォーマット」で指定されたフォーマットで自動的に生成されます。生成されたファイルがPDFフォーマットの場合、レポート・ファイルを表示するにはAdobe Acrobatバージョン6.0以上が必要です。

19.5 デフォルトのレポートの使用

レポートは、最初に、レポート設定の構成ページのメニュー・オプションで構成します。構成時に、レポート・テンプレートの作成時または更新時に使用するプロファイルと、レポートの作成時または更新時に使用するプロファイルを指定できます。また、レポート・フォーマットも選択できます。さらに、検索の実行時にレポートまたはテンプレートを含めるかどうかも選択できます。

注意:

バーコード・ラベルを印刷する場合は、レポート・フォーマットに「PDF」を指定します。ラベルはHTML出力で表示されますが、適切に「PDF」オプションを使用して印刷されます。

すべてのレポートに使用するデフォルト・オプションを構成するには:

  1. 「レコード」「構成」を選択します。
  2. その後、「レポート」「設定」を選択します。
  3. レポート設定の構成ページで、オプション・リストからレポート・テンプレート・プロファイルを選択するか、用意されているデフォルト・プロファイルを使用します。
  4. レポートの作成時または更新時に使用するプロファイルを選択します。
  5. 使用するレポート・フォーマットを選択します。オプションには、「HTML」、「PDF」、「RTF」または「XLS」があります。バーコード・ラベルを印刷する場合は、「PDF」に設定する必要があります。
  6. すべてのレポート・テンプレートを検索操作時に除外するためのボックスを選択します。
  7. チェックインされたすべてのレポートを検索操作時に除外するためのボックスを選択します。
  8. 作業が完了したら、「更新の送信」をクリックします。

19.5.1 ユーザーとグループのレポート

ユーザーおよび別名グループを作成して、ユーザーに管理ロールと権限を割り当てると、どのユーザーと別名グループがシステムにアクセスしたかを一覧表示するレポートを作成できます。次のレポートを使用できます。

レポートは、ユーザーのプロファイル・ページの設定で指定したフォーマットで生成されます。ユーザーが指定しているフォーマットを確認するには、画面の右上にあるユーザー名をクリックして、「ユーザー・プロファイル」ページを開きます。システム・フォーマットが使用されている場合、その使用状況はレポート設定の構成ページで指定されています。

生成されたレポート・ファイルがPDFフォーマットの場合、レポート・ファイルを表示するにはAdobe Acrobatバージョン6.0以上が必要です。

レポートを生成するには、「レコード」「レポート」の順に選択してから、レポート・タイプを選択します。

注意:

レポートを生成するには、「管理.レポート」権限が必要です。この権限は、デフォルトでレコード管理者ロールに割り当てられています。「管理者」ロールも必要になります。

19.5.1.1 ユーザー・レポート

システムにアクセスできるすべてのユーザーのリストと、それらのユーザーのバーコードのリストを生成できます。バーコード・ラベルの作成に使用できるリストも作成できます。これに関連付けるユーザーとバーコードは、ユーザー管理ユーティリティで定義します。このレポートには、各ユーザーの概要情報がリストされます。

説明

ユーザー名

ユーザー管理ユーティリティに入力したユーザー名。

フル・ネーム

ユーザー管理ユーティリティに入力したユーザーのフルネーム。

電子メール・アドレス

ユーザーの電子メール・アドレス。

作成日

ユーザー管理ユーティリティでユーザーが作成された日時。

変更日

ユーザー情報が最後に変更された日時。

補助

ユーザーに割り当てられた補助マーキング。

セキュリティ分類

ユーザーに割り当てられた分類。

代替レビューア

このユーザーの代替レビューア。

バーコード

ユーザーに指定されたバーコード。

19.5.1.2 ユーザー・バーコード・レポート

バーコード情報と、バーコード・ラベルの作成に使用できるその他のタイプの情報をリストするレポートを生成できます。ユーザーは、ユーザー管理ユーティリティで定義して、権限とロールを割り当てます。

バーコード・レポートの表示にはHTMLを使用して、レポートの印刷にはPDFを使用して、適切にフォーマットされるようにします。

19.5.1.3 ユーザー・ロール・レポート

このレポートを使用すると、すべてのユーザーと、それらのユーザーに割り当てられたロールを表示できます。レポートの出力には、すべてのロールのすべてのデータが表示されない場合があります。出力は、レポートを生成するユーザーおよびそのユーザーに付与されている権限に依存します。

説明

ユーザー

ユーザー管理ユーティリティに入力したユーザーのユーザー名。

ロール

ユーザーに割り当てられたロール。

19.5.1.4 グループ・レポート

「すべてのグループ」レポートを使用すると、システムに定義されたすべての別名のリストを表示できます。

説明

グループ名

ユーザー管理ユーティリティで定義したすべての別名グループがリストされます。

説明

各別名グループの簡単な説明。

19.5.1.5 グループ-ユーザー・レポート

このレポートを使用すると、現時点でアクセス用に定義されているすべてのユーザーとグループ(別名)のリストを表示できます。ユーザーとグループ(別名)は、ユーザー管理ユーティリティで割り当てます。

説明

グループ

ユーザー管理ユーティリティで定義したすべての別名グループがリストされます。

ユーザー

別名グループに割り当てられた各ユーザーがリストされます。

19.5.2 コンテンツと物理アイテムのレポート

この製品には、いくつかのデフォルトのレポートとテンプレートが付属しています。これらのレポートは、検索結果ページや「コンテンツ情報」ページなど、ソフトウェア内の様々な場所で使用できます。レポートのタイプは、システムの構成と、有効化されているコンポーネントに応じて異なります。

この項では、付属のデフォルト・テンプレートを使用してコンテンツ・レポートを生成する方法について説明します。カスタム・レポートの作成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。

次のタイプのレポートを作成できます。

  • 「内部アイテム詳細」レポート: このレポートでは、1つのアイテムまたはアイテムのグループ(レポートに使用するアイテムが複数選択されている場合)についての詳細が示されます。外部詳細レポートは、このレポートに似ていますが、その他の情報とアイテムのバーコードが含まれています。

  • 「検索結果」レポート: このレポートでは、コンテンツIDや作者などのアイテムの基本情報が示されます。

  • 「レコード破棄証明書」レポート: このレポートでは、破棄がスケジュールされているアイテムと、倉庫から削除する必要のあるアイテムが示されます。

新しいレポートの作成は、レポート用の情報の特定と、適切なレポート・オプションの選択という2つの手順で構成されます。

  1. 検索機能またはスクリーニング機能を使用して、情報を特定します。

  2. 次のいずれかの方法を使用して、個別のアイテムのレポートを作成します。

    • アイテムの「情報」アイコンをクリックします。アイテムの「コンテンツ情報」ページで、「レポートの作成」を選択してからレポートのタイプを選択します。

    • 「検索結果」ページで、アイテムのチェック・ボックスを選択します。「レポートの作成」「選択されたアイテム」の順に選択してから、レポートのタイプを選択します。

  3. 複数のアイテムのレポートを作成する場合は、それらのアイテムのチェック・ボックスを選択して、「レポートの作成」「選択されたアイテム」の順に選択してから、レポートのタイプを選択します。

  4. ページに示されたすべてのアイテム(検索結果のすべてなど)のレポートを作成するに場合は、「レポートの作成」「全結果」の順に選択してから、レポートのタイプを選択します。

19.6 情報のアーカイブと転送

1台のコンピュータに環境(保存スケジュールやセキュリティ・スキームなどを含む)がセットアップされている場合は、この構成情報を別のコンピュータにコピーするとよいでしょう(たとえば、開発システムから本番システムやミラー・サイトへのコピー)。これは、アーカイブのインポートおよびエクスポートの組込み機能を使用して実行できます。

さらに、XMLの標準の定義(XSD)を作成することで、レコード、フォルダおよびメタデータをXML形式でインポートおよびエクスポートすることもできます。XSDは、XML文書の構造を定義するために使用するXMLスキーマ言語です。XSDファイルを作成すると、Recordsシステムでファイルが有効に使用できるようになります。これにより、このシステムのコンテンツが、異なるアーカイブ・ファイル形式を使用するサードパーティのシステムにインポートできるようになります。また、別のシステムからデータをエクスポートして、このシステムにデータをインポートできるようになります。

この機能は、各種のXSDスキーマが作成できる必要のあるDoD 5015.2仕様に準拠しています。

注意:

インポート/エクスポート処理を使用する場合は、インポート先のインスタンスに、エクスポート元のインスタンスと同じメタデータ・フィールド、セキュリティ・グループおよびアカウントがあることを確認してください。不一致があるとエラーが発生する場合があります。

この項では、次の項目について説明します。

19.6.1 アーカイブ処理

アーカイブ処理は、保存スケジュールやその他の構成設定をバックアップまたはリストアするために使用します。コンテンツのコピーをアーカイブするためには使用されません。コンテンツをアーカイブする方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理を参照してください。

10gバージョンのソフトウェアから、関連コンテンツ表が含まれる11gバージョンにアーカイブをインポートする場合、インポートは2つの手順で実行する必要があります。最初に、アーカイブ内のコンテンツ・アイテムをインポートします。次に、関連コンテンツ表をインポートします。

エクスポート機能では、各種の構成設定を個別の.hdaファイルにコピーします。このファイルは、別のインスタンスにインポートすることも、バックアップのために安全な場所に保管することもできます。.hdaファイルは、テキスト・エディタで開くことのできる、プレーン・テキストのシリアル化されたデータファイルです。

保存スケジュールのオブジェクトは、他のコンテンツをインポートする前にインポートしておく必要があります。コンテンツ・サーバーのコンテンツは、コンテンツ関連のオブジェクトをインポートする前にインポートしておく必要があります。

注意:

詳細は、「アーカイブのインポート/エクスポートの権限」を参照してください。

アーカイブのエクスポート機能およびインポート機能により、次のアイテムのインポートおよびエクスポートが可能になります。

  • 補助マーキング

  • セキュリティ分類(分類マーキングとも呼ばれます)

  • カスタム・カテゴリのメタデータおよびカスタム・フォルダのメタデータ

  • カスタム・セキュリティのフィールド(カスタム補助マーキングとも呼ばれます)

  • 期間

  • トリガー

  • 保存スケジュール

  • 処理履歴: 実行されたすべてのアクションのログ。

  • カスタム処理アクション

  • 凍結

  • スケジュールされた繰返しタスク

  • 分類ガイドおよび分類トピック。これらは、ClassifiedEnhancementsコンポーネントが有効化されている場合にのみ選択可能になります。

  • PCMのロケーション・タイプ

  • PCMのストレージ領域定義

  • カスタムPCMメタデータ

  • 予約

インポートおよびエクスポートの使用時には、次の考慮事項に注意してください。

  • PCMの使用時には、エクスポート機能により、領域管理の定義(倉庫、室内などの設定と階層)がコピーされますが、それらのロケーションに格納されたアイテムのメタデータはアーカイブされません。

  • アーカイブのインポート時には、既存のアイテムを上書きすることも、未変更のままにすることもできます。

  • アーカイブ・メタデータのデフォルト・フォーマットを設定するには、トップ・メニューから「レコード」「構成」「設定」の順に選択します。保存設定の構成ページが開きます。「一般」セクションを開いて、リストからメタデータのフォーマットを選択します。

  • カスタム・カテゴリのメタデータ・フィールドまたはカスタム・フォルダのメタデータ・フィールドをインポートした時点では、フィールドの順序は更新されません。カスタム・フィールドをインポートした後で、コンテンツ・サーバーを再起動してください。

  • 処理履歴は更新されません。新しい処理がインポートされるだけです。

  • エクスポート機能により、保存スケジュールの定義(定義済の階層)と処理手順がコピーされますが、保存スケジュール内のアイテムはコピーされません。

  • 追加のコンポーネントが有効な場合、エクスポートできる追加のアイテムがある場合があります。

注意:

保存スケジュールに対する追加のセキュリティ(ACL)を組織が使用している場合は、インポートまたはエクスポートを実行しているユーザーがアクセスできるアイテムのみがインポートやエクスポートに含まれます。たとえば、ユーザーが、あるカテゴリに対するACLのアクセス権がない場合、そのカテゴリはインポートまたはエクスポートされません。ACLのアクセス権によりオブジェクトが処理されない場合は、インポートまたはエクスポートの処理時にメッセージが表示されます。すべてのアイテムをエクスポートおよびインポートするには、ACLのアクセス権があることを確認してください。

19.6.1.1 補助メタデータ・セットのエクスポート

注意:

使用するスキーマ表のリストに表を追加する場合は、管理権限が必要になります。

補助メタデータ・セットをエクスポートするときには、使用するスキーマ表のリストに、AuxiliaryMetadataSets表とAuxiliaryMetadataSetDefs表を追加します。これらの表を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 「メイン」メニューから「管理」「管理アプレット」を選択します。
  2. 「構成マネージャ」をクリックします。
  3. 「構成マネージャ」で、「表」タブをクリックします。

    「表」リストが開きます。

  4. 「表の追加」をクリックします。
  5. AuxiliaryMetadataSetsを強調表示にして、「OK」をクリックします。

    「表」リストが再度開きます。

  6. AuxiliaryMetadataSetDefsを強調表示にして、「OK」をクリックします。

    「表」リストが再度開きます。

  7. 「構成マネージャ」を閉じます。

表のリストに各MetadataSetの表を追加すると、それらはアーカイバから追加できる表のリストで使用できるようになります。

19.6.1.2 インポート/エクスポート処理

コンテンツのインポート処理およびエクスポート処理は、3つの異なる部分で構成されます。

  1. まず、保存スケジュールと、そのスケジュールに含まれるすべてのオブジェクトをインポートまたはエクスポートします。これは、「エクスポート」および「インポート」ページの「保存スケジュール・プランを含める」の部分に相当します。

  2. その次に、Oracle WebCenter Contentアーカイバを使用して、コンテンツをインポートまたはエクスポートします。アーカイバの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』を参照してください。

  3. アーカイブを使用してコンテンツをインポートまたはエクスポートした後で、関連するオブジェクトの処理履歴をインポートまたはエクスポートします。これは、「エクスポート」および「インポート」ページの「処理履歴を含める」の部分に相当します。

19.6.1.3 アーカイブのインポート/エクスポートの権限

特定のオブジェクトに対して、次のエクスポート権限が必要になります。これらの権限は、デフォルトでレコード管理者ロールに含まれています。

  • 「管理.保存スケジュールのアーカイブ」権限: 保存スケジュールのエクスポート。

  • 「管理.トリガー」権限: トリガーのエクスポート。

  • 「管理.アクションを実行」権限: 処理履歴のエクスポート。

  • 「管理.レコード・マネージャ」権限: 前述のオブジェクト以外のオブジェクトのエクスポート。

特定のオブジェクトに対して、次のインポート権限が必要になります。

  • 「カテゴリ.編集」、「フォルダ.編集」および「レコード.編集」権限: 保存スケジュールのインポート(これらのオブジェクトは保存スケジュールの一部として含まれるため)。

  • 「管理.トリガー」権限: トリガーのインポート。

  • 「管理.アクションを実行」権限: 処理履歴のインポート。

  • 「管理.カスタム処理アクション」権限: 処理アクションのインポート。

  • 「管理.レコード・マネージャ」権限: 前述のオブジェクト以外のオブジェクトのインポート。

  • ACLセキュリティが有効化されている場合は、インポートするすべての保存スケジュールのコンポーネントとオブジェクトにアクセスできることを確認してください。

19.6.2 インポートとエクスポートの管理

アーカイブをインポートまたはエクスポートするときには、次のタスクを実行します。

19.6.2.1 アーカイブのエクスポート

この手順を使用すると、アーカイブを別のインスタンス(同一システムまたは別のシステムにある)にインポートするためや、バックアップのためにエクスポートできます。エクスポートするアイテムを選択します。

注意:

詳細は、「アーカイブのインポート/エクスポートの権限」を参照してください。

  1. トップ・メニューから「レコード」「インポート/エクスポート」「アーカイブ」の順に選択します。
  2. 「インポート/エクスポート: アーカイブ」ページで、エクスポートに含めるアイテムをすべて選択します。
  3. 「エクスポート」をクリックします。

    ダウンロードのダイアログが表示されます。

  4. アーカイブを保存するために、「保存」をクリックします。ファイルを保存する場所にナビゲートして、ファイル名を入力します。
  5. 「保存」をクリックします。

    指定した場所にファイルが保存され、「インポート/エクスポート: アーカイブ」ページが開きます。

19.6.2.2 アーカイブのインポート

注意:

インポート/エクスポート処理を使用する場合は、インポート先のインスタンスに、エクスポート元のインスタンスと同じメタデータ・フィールド、セキュリティ・グループおよびアカウントがあることを確認してください。不一致があるとエラーが発生する場合があります。

この手順を使用すると、別のインスタンス(同一システムまたは別のシステムにある)でエクスポートしたアーカイブをインポートできます。アーカイブ内のインポートするアイテムを選択します。インポートするアイテムは、アーカイブのエクスポートに含まれている必要があります。

注意:

詳細は、「アーカイブのインポート/エクスポートの権限」を参照してください。

  1. 「レコード」「インポート/エクスポート」「アーカイブ」の順に選択します。
  2. 「インポート/エクスポート: アーカイブ」ページで、インポートに含めるアイテムをすべて選択します。「更新の試行」をクリックして、既存のアイテムを更新するか、未変更のまま残すかを指定します。更新をチェックしていないときに、インポートされたアイテムがすでに存在していると、エラーが発生することがあります。エラー・メッセージを読んで、続行するための最善策を判断します。
  3. 「アーカイブ・ファイル」の横の「参照」をクリックして、インポートするアーカイブ・ファイル(.hda)を選択します。
  4. ファイルを選択したら、「インポート」をクリックします。

    インポートにより、すべての新しいアイテムが追加され、既存のアイテムが更新されます(該当する場合)。インポートされたアーカイブの結果は、有効化されたアクションについての監査証跡で追跡されます。

エラーが発生した場合は、エラー・メッセージに失敗したアイテムの数が示されます。これは、すべての保存スケジュールのコンポーネントに対する個別のエラーの数ではないことがあります。分類マーキングをインポートしたときには、そのマーキングをインポート後に並べ替える必要があります。

19.6.2.3 バッチ作成ストレージ階層のインポート

注意:

詳細は、「アーカイブのインポート/エクスポートの権限」を参照してください。

この手順を使用すると、バッチ・ストレージの作成機能で作成したストレージ階層定義ファイル(StorageImport.hda)をインポートできます。

  1. トップ・メニューから「レコード」「インポート/エクスポート」「アーカイブ」の順に選択します。
  2. 「インポート/エクスポート: アーカイブ」ページで、「ストレージを含める」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。その他のアイテムをすべて選択解除する必要はありません。それらは、StorageImport.hdaファイルに含まれていない場合は無視されます。
  3. 「アーカイブ・ファイル」の横の「参照」をクリックして、ストレージ階層をバッチ作成したときに作成されたStorageImport.hdaアーカイブ・ファイルを選択します。
  4. ファイルを選択したら、「インポート」をクリックします。

    インポートにより、StorageImport.hdaファイルに格納されたストレージ階層が、この.hdaファイルで指定されたロケーションのストレージ領域に追加されます。

19.6.3 XSDデータの転送

XSDスキーマは、DoD 5015.2仕様に準拠したレコード、フォルダおよびコンテンツの管理に使用できます。XSD形式(XMLスキーマ定義)として定義された形式でデータをエクスポートおよびインポートすることで、標準の転送スキーマのデフォルトに準拠します。

エクスポートまたはインポートを進める前に、情報をマップしておく必要があります。適切なマッピングが行われていると、データをインポートして使用できるようになります。これは、NARAまたは別のシステムに向けて、そのサイトのXSDスキーマを使用して必用に応じて転送されます。

インポートおよびエクスポート処理を開始する前に、検討する必要のある重要な考慮事項があります。

19.6.3.1 <choice>要素の特別な処理

<choice>要素タイプは、選択したグループに含まれる要素のいずれか1つのみをコンテナ要素に存在できるようにします。これは、1つのフィールドが複数の有効な値を保持できるオプション・リストとは異なります。

データをエクスポートするドキュメントは、<xs:choice>グループに含まれるフィールドの1つに1つの値のみを格納できます。この制限により、出力用にXMLファイルを生成するときに使用されるフィールドを決定します。選択肢グループの複数のフィールドに1つの値が格納されていると、どのフィールドを使用するかについてが曖昧になるため、エラーが発生してエクスポートは完了しなくなります。

次の例では、このタイプの<choice>リストを示しています。この例では、従業員は3つの従業員タイプ(常勤、パートタイム、契約)のいずれか1つになります。この3つの対応フィールドの1つのみが、<choice>要素に含まれるようになります。

<xs:complexType name="employee">
 <xs:choice>
 <xs:element ref="full-time" />
 <xs:element ref="part-time" />
 <xs:element ref="contractor" />
 </xs:choice>
</xs:complexType>

19.6.3.2 インポートの必須フィールド

使用するサーバーに必須フィールドがある場合は、インポートを実行するために、それらのフィールドすべてに値を設定しておく必要があります。必須フィールドをXMLノードにマップすることで、値を指定します。ただし、必須フィールドのいずれかがマップされていない場合は、それらの値をインポート時に設定するプロファイルを作成する必要があります。これを実行しないと、インポートは失敗します。

19.6.3.3 ターゲット・ネームスペースと修飾されたロケール

.xsdファイルでの明示的なターゲット・ネームスペースの宣言と、ローカルに定義された要素およびローカルに定義された属性の指定が修飾されます。ターゲット・ネームスペースは、targetNamespace属性で指定されます。

ローカルの要素と属性は、elementFormDefault属性とattributeFormDefault属性をスキーマ要素に使用してグローバルに修飾できます。これらは、form属性を使用して、ローカル宣言ごとに個別に指定できます。属性の値は、非修飾または修飾に設定され、ローカルに宣言された要素と属性を非修飾にする必要があるかどうかを示します。

19.6.3.4 インポートおよびエクスポート用のXSDの構成

この手順を使用すると、エクスポート用のスキーマ定義を構成できます。

  1. 「レコード」「インポート/エクスポート」の順に選択します。
  2. その後、「構成」「インポート/エクスポート・スキーマ」を選択します。
  3. 「インポート/エクスポート・スキーマの構成」ページで、「追加」をクリックして、エクスポートに使用するスキーマ定義を作成します。
  4. 「インポート/エクスポート・スキーマの作成」ページで、必要な情報を入力してから「参照」をクリックして、使用するアーカイブ・ファイルを見つけます。この作業が完了したら、「作成」をクリックします。

    アップロードの確認ページが表示されます。

  5. ページ・メニューから、「最上位レベル・ノードの構成」を選択します。

    「最上位レベル・ノードの構成」ページが開きます。最上位レベル・ノードは、レコードやフォルダなどのオブジェクト全体を表します。

  6. リストに含めるノードを強調表にしてから、右矢印または左矢印を使用してノードを移動または削除します。マッピング・セクションでマッピング・オプションを選択してから、メニュー・リストから該当するタイプを選択します。完了したら「保存」をクリックします。
  7. ページ・メニューから「フィールドのマップ」を選択して、フォルダとコンテンツ・フィールドをマップします。

    「マッピングの構成」ページが開きます。このページを使用して、XSDのフィールドをRecordsシステムのレコードとフォルダの両方のメタデータ・フィールドにマップします。これらのマッピングは、エクスポートとインポートのどちらにも使用されます。ページの下側のカスタム・マッピングは、同一のXSDに定義されている2つの異なるオブジェクトが、別のフィールドにマップする必要のある共通のサブオブジェクトを参照するときのあいまいさを解決するために使用します。フィールドを追加する場合は、ページの下側にある「追加」をクリックして、新しいカスタム・フィールドを入力します。カスタム・フィールドを削除する場合は、削除アイコン(赤色のX)をクリックします。完了したら「保存」をクリックします。

19.6.3.5 XSDデータのエクスポート

エクスポートするデータを構成すると、インポートまたはエクスポートの処理を続行できます。

  1. 「レコード」「インポート/エクスポート」の順に選択します。
  2. 「スキーマによるエクスポート」を選択します。
  3. 「スキーマによるエクスポート」ページで、リストからスキーマ名を選択します。
  4. 既存のアーカイブ・バッチ名を開いて、そのいずれかを選択します。
  5. 「エクスポート」をクリックします。

19.6.3.6 XSDデータのインポート

メニューから「スキーマによるインポート」を選択して、XSDマッピングを使用して同様の手順でアーカイブをインポートします。

  1. 「レコード」「インポート/エクスポート」の順に選択します。

  2. 「スキーマによるインポート」を選択します。

  3. 「スキーマによるインポート」ページで、リストからスキーマ名を選択します。

  4. アーカイブ・ファイルを選択するために、「参照」をクリックして、アーカイブが格納されている場所にナビゲートします。

  5. 「インポート」をクリックします。