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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理
12c (12.2.1)
E67377-02
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13 ピープル・コネクションの管理

この章では、ピープル・コネクション・サービスに必要なバックエンド構成の要件について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章のタスクを実行するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールでWebLogic ServerのAdminロール、WebCenter Portal管理を使用して付与されるAdministratorロールが付与されている必要があります。

ロールと権限の詳細は、「管理操作、ロールおよびツールの理解」を参照してください。

13.1 ピープル・コネクション・サービスについて

ピープル・コネクション・サービスは、ユーザーのコネクションのアクティビティを作成、連携および追跡するためのソーシャル・ネットワーキング・ツールです。このサービスの各機能により、ユーザーは自分の個人プロファイルの管理、他のユーザーのプロファイルへのアクセス、非定型のフィードバックの提供、メッセージの投稿、アクティビティの追跡ができるほか、他のユーザーとつながることができます。

ピープル・コネクションの機能は次のとおりです。

  • アクティビティ・ストリーム: アプリケーションまたはソーシャル・ネットワーキング・アクションによって生成されたユーザー・アクティビティを表示します。

  • コネクション: 他のアプリケーション・ユーザーとつながって、情報の共有、パフォーマンスに対するコメント、メッセージの交換およびアクティビティの追跡ができます。

  • フィードバック: 他のユーザーに非定型なパフォーマンス・フィードバックを送ります

  • メッセージ・ボード: 他のユーザーにメッセージを投稿できます。

  • プロファイル: 自分に関する情報を入力したり、他のユーザーの情報を表示することができます

  • パブリッシャ: ステータス・メッセージの公開やファイルおよびリンクの投稿ができます。

ピープル・コネクション・サービスによって、その機能を使用するためのタスク・フローが提供されます。

関連項目:

ポータルにピープル・コネクション機能を追加する方法の詳細は、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルへの接続の追加に関する項を参照してください。

WebCenter Portalのバックエンド・サービスを確認および構成するには、常にFusion Middleware ControlまたはWLSTコマンド行ツールを使用してください。デプロイ後にWebCenter Portalに加えた変更は、MDSメタデータ・ストアにカスタマイズとして格納されます。「Oracle WebCenter Portalの構成に関する考慮事項」を参照してください。

注意:

Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して行った、WebCenter Portalツールおよびサービス構成のほとんどの変更は、動的ではありません。変更を有効にするには、アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。

ピープル・コネクションの構成の詳細は、「WebCenter Portalのピープル・コネクションの構成」を参照してください。

13.2 ピープル・コネクションの前提条件

ピープル・コネクション・サービスを使用するには、WEBCENTERスキーマがデータベースにインストールされている必要があります。

本番環境では、企業は、可能性のあるコネクションの移入をピープル・コネクションに提供する手段としてそのバックエンド・アイデンティティ・ストアを利用できます。開発環境では、開発者がテスト・ユーザーをjazn-data.xmlファイルに追加できます。

たとえば、プロファイルは、WebCenter Portalにそのユーザーを提供しているバックエンド・アイデンティティ・ストアからその情報をまとめて取得します。また、プロファイルでは、この情報の一部を変更したり、アイデンティティ・ストアに格納されていない追加データを提供することも可能です。

本番バージョンのアプリケーションのバックエンド(LDAP)アイデンティティ・ストアへの接続の詳細は、「アイデンティティ・ストアの構成」を参照してください。

13.3 WebCenter Portalのピープル・コネクションの構成

この項では、ピープル・コネクション機能に対するアプリケーション全体の値を設定する手順について説明します。次のサブセクションが含まれます:

13.3.1 ピープル・コネクションの管理設定へのアクセス

ピープル・コネクションの管理設定にアクセスするには:

  1. WebCenter Portal管理を開きます。

    詳細は、「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照してください。

  2. 「ツールとサービス」をクリックして、「ピープル・コネクション」を選択します。

    または、次のURLを使用して、「ピープル・コネクション」を選択します。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/tools
    

    ピープル・コネクションの機能名を示すタブが右側に表示されます。

13.3.2 アクティビティ・ストリームの構成

アクティビティ・ストリームは、ユーザーのアプリケーション・アクティビティの公開および追跡を目的としたものです。アクティビティ・ストリームの構成設定では、ストリーミングの対象となるユーザーおよびアクティビティ、ユーザーのストリーミング・アクティビティの表示を許可されるユーザー、ストリーミング・アクティビティごとにLIKE登録とコメントの機能を有効にするかどうかを指定します(図13-1)。

図13-1 ピープル・コネクションの管理設定

図13-1の説明が続きます
「図13-1 ピープル・コネクションの管理設定」の説明

どのユーザーにユーザーのアクティビティを表示して、どのタイプのアクティビティを追跡するかは、アクティビティ・ストリームの構成で決定します。表13-1に、アクティビティ・ストリームで追跡できるアクティビティのタイプを示します。

表13-1 アクティビティ・ストリームで追跡されるアクティビティ

機能領域 追跡されるアクティビティ スコープ アクティビティの共有または非公開

お知らせ

  • お知らせの作成

  • お知らせの編集

ポータル

他のポータル・メンバーと共有

コネクション

  • コネクションへの招待

  • コネクションへの参加

ホーム・ポータル

招待者および被招待者のコネクションと共有されます。

ディスカッション

  • フォーラムの作成

  • トピックの作成

  • トピックへの返信

ポータル

他のポータル・メンバーと共有

ドキュメント

  • パブリッシャからのドキュメントのアップロード

  • ポータル

  • ホーム・ポータル

  • アクティビティ・ストリームからのドキュメントのアップロードのみが追跡されます。

イベント

  • イベントの作成

  • イベントの編集

ポータル

他のポータル・メンバーと共有

フィードバック

  • フィードバックの投稿

  • フィードバックの受信

ホーム・ポータル

該当するアクティビティの表示を許可されたユーザーとの共有。(詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のフィードバック・プリファレンスの設定に関する項を参照)

リスト

  • リストの作成

  • リストへの行の追加

  • リスト行の編集

ポータル

他のポータル・メンバーと共有

メッセージ・ボード

  • メッセージの投稿

  • メッセージの受信

ホーム・ポータル

該当するアクティビティの表示を許可されたユーザーとの共有。(詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のメッセージ・プリファレンスの設定に関する項を参照してください。)

ページ

  • ページの作成

  • ページの編集

  • タグの追加

  • タグの削除

  • ポータル

  • ホーム・ポータル

  • ポータルのページに対するアクティビティは、他のポータル・メンバーと共有されます。

  • ホーム・ポータルのページに対するアクティビティはユーザーに非公開になります。

プロファイル

  • 写真の更新

  • プロファイルの更新

  • 個人ステータス・ノートの更新

ホーム・ポータル

該当するアクティビティの表示を許可されたユーザーとの共有。(詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のプロファイル・プリファレンスの設定に関する項を参照してください。)

WebCenter Portal管理

  • ポータルの作成

  • ポータルへの参加

ポータル

他のポータル・メンバーと共有

タグ付け

  • タグの追加

  • タグの削除

  • ポータル

  • ホーム・ポータル

  • ポータル内のアクティビティは、すべてのポータル・メンバーと共有されます。

  • ホーム・ポータル内でのアクティビティは、該当するアクティビティの表示を許可されたすべてのユーザーと共有されます。(詳細は、「アクティビティ・ストリームの構成」および『Oracle WebCenter Portalの使用』のアクティビティ・ストリーム・プリファレンスの設定に関する項を参照してください。)

アクティビティ・ストリームを構成して、次のカテゴリからアクションを表示または非表示にします。

  • - どのユーザーのアクティビティを表示するかを決定する場合(現在のユーザーまたは現在のユーザーとユーザーのコネクションの両方)。

  • WebCenter Portal - 使用可能なすべてのポータルのアクティビティを表示するか、またはホーム・ポータルのみのアクティビティを表示するかを決定する場合。

  • サービス・カテゴリ - アクティビティを報告するサービスを選択して、それらのデフォルトの選択内容をユーザーが個人プリファレンスでオーバーライドできるようにする場合、またはオーバーライドを禁止する場合。

  • プライバシ - 現在のユーザーのアクティビティを表示できるユーザーを選択する場合。

  • コメントとLIKE登録 - 投稿されたアクティビティにユーザーがコメントできるようにする場合、および投稿されたアクティビティをLIKE登録できるようにする場合

すべてのユーザーに対するアクティビティ・ストリームを構成するには:

  1. WebCenter Portal管理を開きます。

    詳細は、「WebCenter Portal管理の設定ページへのアクセス」を参照してください。

  2. 「ツールとサービス」をクリックして、「ピープル・コネクション」を選択します。

    または、次のURLを使用して、「ピープル・コネクション」を選択します。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/tools
    

    ピープル・コネクションの機能名を示すタブが右側に表示されます。

  3. 「アクティビティ・ストリーム」タブをクリックして、そのタブを手前に表示します。
  4. 「人」の下で、どのユーザーのアクティビティを表示するかを選択します。
    • 自分のみ - 現在のユーザーのアクティビティのみを、そのユーザーのアクティビティ・ストリームのビューに表示します。

    • 自分とマイ・コネクション - 現在のユーザーのアクティビティと、そのユーザーのコネクションのアクティビティを、そのユーザーのアクティビティ・ストリームのビューに表示します。

    • 個人用以外 - 現在のユーザーのアクティビティ・ストリームのビューから、ホーム・ポータルからストリーミングされるアクティビティをすべて省略します。

  5. ポータルの下で、次の項目からアクティビティを表示するものを選択します。
    • すべてのポータル - ユーザーがアクセスできるすべてのポータル

    • マイ・ポータル - ユーザーが管理するすべてのポータル

    • ポータルなし - ホーム・ポータルのみ

  6. 「サービス・カテゴリ」の下で、アクティビティを公開するサービスを選択します。

    注意:

    サービスのアクティビティは、選択されていないものも追跡されますが、アクティビティ・ストリームには表示されません。このアクティビティを後から表示するように選択すると、選択されていなかったときに発生したすべてのアクティビティが表示されます。

    表13-1に、アクティビティ・ストリームで追跡されるアクティビティを示します。

  7. 必要に応じて、「所有者オーバーライドの許可」を選択して、ユーザーが個人プリファレンスから特定のサービスの設定をオーバーライドできるようにします。

    このチェック・ボックスの選択を解除すると、ユーザーは、ここで設定したアプリケーション・デフォルトをオーバーライドできなくなります。

  8. 「プライバシ」の下で、現在のユーザーのアクティビティを表示できるユーザーを指定した後、それらのユーザーがこの設定を個人プリファレンスでオーバーライドできるかどうかを指定します。

    表13-2 に、各オプションのリストと説明を示します。

    表13-2 アクティビティ・ストリームの「プライバシ」のオプション

    オプション 説明

    すべてのアクティビティを表示できるユーザー

    他のユーザーのアクティビティを表示できるユーザーを指定します。次のうちから選択します。

    • 全員 - すべてのユーザー(ログインしていないユーザーも含む)が、他のユーザーのアクティビティを表示できます。

    • 認証済ユーザー - ログインしているユーザーが、他のユーザーのアクティビティを表示できます。

    • マイ・コネクション - ユーザーBがユーザーAをコネクションとして承諾している場合、ユーザーAはユーザーBのアクティビティを表示できます。ユーザーAは、ユーザーAのアクティビティも表示できます。

    • 自分 - ユーザーAのみがユーザーAのアクティビティを表示できます。

    所有者オーバーライドの許可

    ユーザーが自分の「ピープル・コネクション」の「プリファレンス」からアプリケーションのデフォルト設定をオーバーライドできるようにします(詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のアクティビティ・ストリームのプリファレンスの設定に関する項を参照してください)。

  9. 「コメントとLIKE登録」ノードを開いて、LIKE登録とコメントの書込みを許可するかどうかを指定します。
    • 「アクティビティ・ストリームのオブジェクトに対するコメントを有効にします」を選択すると、ユーザーは指定した「アクティビティ・ストリーム」アイテムにコメントできるようになります。このチェック・ボックスの選択を解除すると、ユーザーはコメントできなくなります。

    • 「アクティビティ・ストリームのオブジェクトを他のユーザーがLIKE登録できるようにします」を選択すると、ユーザーはアクティビティ・ストリームのアイテムをLIKE登録できるようになります。このチェック・ボックスの選択を解除すると、ユーザーはLIKE登録できなくなります。

    ヒント:

    ユーザーは、オブジェクトを含むストリーミング・アイテムに対してお気に入り登録とコメントの書込みができます。たとえば、ユーザーは「Jackがメッセージを投稿しました」をLIKE登録したりコメントを投稿できます。ユーザーは、「JackとJillには現在コネクションがあります」などのシステム・メッセージをLIKE登録したりコメント投稿することはできません。

    詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のWebCenter Portal内のアイテムのLIKE登録、コメントおよび共有に関する項を参照してください。

  10. 「適用」をクリックして、構成設定を保存します。

13.3.3 コネクションの構成

コネクションの構成では、別のユーザーのコネクションを表示できるユーザーを選択した後、それらのユーザーがコネクションへの参加の招待を自動的に承諾するかどうかを指定します(図13-2 )。

図13-2 コネクションの構成設定

図13-2の説明が続きます
「図13-2 コネクションの構成設定」の説明

コネクションを構成する手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Portal管理を開きます。
  2. 「ツールとサービス」をクリックして、「ピープル・コネクション」を選択します。

    または、次のURLを使用して、「ピープル・コネクション」を選択します。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/tools
    

    ピープル・コネクションの機能名を示すタブが右側に表示されます。

  3. 「コネクション」タブをクリックして、このタブを手前に表示します。

    表13-3 に、各オプションのリストと説明を示します。

    表13-3 コネクションの構成オプション

    オプション 説明

    表示アクセス権の付与先

    ユーザーのコネクションへの表示アクセス権を自動的に付与するユーザーのクラス

    選択したユーザーは、別のユーザーのコネクションの表示と対話が可能になります。次のうちから選択します。

    • 全員 - すべてのユーザー(ログインしていないユーザーを含む)が、他のユーザーのコネクションを表示できます。

    • 認証済ユーザー - ログインしているユーザーのみが、他のユーザーのコネクションを表示できます。

    • ユーザーのコネクション - ユーザーとユーザーのコネクションのみが、ユーザーのコネクションを表示できます。

    • ユーザーのみ - 自分のコネクションのみ表示できます。

    所有者オーバーライドの許可

    管理者による表示アクセス設定を、ユーザーがオーバーライドすることを許可または禁止するオプション。

    • 選択すると、ここで指定した管理表示アクセス設定をユーザーが各自の個人プリファレンスでオーバーライドできるようになります(詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のコネクション・プリファレンスの設定に関する項を参照してください)。

    • 選択解除すると、ユーザーは管理表示アクセス設定をオーバーライドできなくなります。

    招待の自動承認

    • 選択すると、デフォルトでは、コネクションへの参加の招待がすべて自動的に承諾されます。

    • 選択解除すると、デフォルトでは、コネクションへの参加の招待にユーザーが明示的に承諾または拒否する必要があります。

  4. 「適用」をクリックして、構成設定を保存します。

13.3.4 プロファイルの構成

認証されたすべてのユーザーには、個人情報(電子メール・アドレス、電話番号、勤務場所、部門、上司、直属の部下など)を表示するプロファイルがあります。すべての属性は、WebCenter Portal用に構成されたLDAPアイデンティティ・ストアに格納され、このストアから読み取られます。ただし、3つの属性を除きます。この3つの例外は、プロファイルの写真と専門分野、およびパブリッシャのステータス・メッセージです。

プロファイルの管理構成設定を使用して、ユーザーに各自のアプリケーション・パスワードの変更を許可するかどうか、どのプロファイル・セクションを表示するか、ユーザーに各自のプロファイルの詳細の更新を許可するかどうかを指定します。また、ユーザーが更新可能なプロファイルの属性を指定します(図13-3 )。

図13-3 プロファイルの構成設定

図13-3の説明
「図13-3 プロファイルの構成設定」の説明

個人プロファイルは、「サマリー」「従業員」「勤務先連絡先」「個人情報」というセクションで示されます。各セクションには、セクションの見出しに関連する情報が表示されます。たとえば、「サマリー」には、ユーザーの名前、電子メール・アドレス、事業所所在地などの基本的な詳細の集合が含まれています。

構成設定では、「サマリー」セクションのアクセス設定により、ユーザーを検索できるユーザーを制御します(たとえば、グローバル検索、人ピッカー、他のユーザーを検索してコネクションへの参加を招待する検索など)。たとえば、「サマリー」の表示を「全員」に許可していると、ユーザーは認証されていない(パブリック)ユーザーの検索対象になります。「認証済ユーザー」にのみ他のユーザーの「サマリー」セクションの表示を許可していると、ログインしているユーザーのみがユーザーを検索できるようになります。「このセクションを表示できるユーザー」の値に「なし」を選択すると、そのユーザーは検索結果に表示されなくなります。

ユーザーは、「プリファレンス」からの「サマリー」セクションでプライバシ設定を変更できません(詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のプロファイル・プリファレンスの設定に関する項を参照してください)。「サマリー」セクションのプライバシは、この項で説明されている設定により、すべてのユーザーに対してグローバル・レベルで制御されます。

管理者は、各セクションに表示する情報を選択し、ユーザーが各自のプロファイル・データと各自のアプリケーション・パスワードをWebCenter Portalで編集できるようにするかどうかを決定します。

プロファイルを構成する手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Portal管理を開きます。
  2. 「ツールとサービス」をクリックして、「ピープル・コネクション」を選択します。

    または、次のURLを使用して、「ピープル・コネクション」を選択します。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/tools
    

    ピープル・コネクションの機能名を示すタブが右側に表示されます。

  3. 「プロファイル」タブをクリックして、このタブを手前に表示します。

    表13-4 に、各オプションのリストと説明を示します。

    表13-4 プロファイルの構成オプション

    オプション 説明

    パスワード変更の許可

    ユーザーが各自のアプリケーション・パスワードを変更できるようにするかどうかを指定します

    • 選択すると、ユーザーは自分のアプリケーション・パスワードを変更できるようになります。

    • 選択解除すると、ユーザーは自分のアプリケーション・パスワードを変更できなくなります。このオプションは、組織がユーザーの資格証明の管理に単一の個別アプリケーション用意しているため、各アプリケーションからパスワード管理を提供する必要がない場合に役立ちます。

    プロファイルのアクセス

    どのプロファイル・セクションを表示して、ユーザーが各自のプロファイルの詳細を更新できるようにするかどうかを指定します。

    次に示す表の列で、アプリケーションのデフォルトを設定します。

    プロファイル・セクション - ユーザー・プロファイルに表示する情報のグループを特定します。

    ビューの設定 - 特定のプロファイル・セクションを表示できるユーザーを指定し、それらのデフォルトをユーザーが個人プリファレンスで変更できるかどうかを示します。

    「サマリー」セクションの「ビューの設定」では、どのユーザーがサマリーの詳細を表示できるかのみでなく、そのユーザーが人の検索で誰の検索対象になるかについても制御します。

    次の項目に値を設定します。

    • このセクションを表示できるユーザー - 関連するプロファイル・セクションをデフォルトで表示できるユーザーのタイプを指定します。

      全員 - すべてのユーザー(ログインしていないユーザーを含む)が、他のユーザーのプロファイルの関連プロファイル・セクションを表示できます。

      認証済ユーザー - ログインしているユーザーのみが、他のユーザーのプロファイルの関連プロファイル・セクションを表示できます。

      ユーザーのコネクション - 現在のユーザーとのコネクションがあるユーザーが、他のユーザーのプロファイルの関連プロファイル・セクションを表示できます。このオプションは、「サマリー」を除くすべてのセクションで選択できます。

      ユーザーのみ - ユーザーのみが各自の関連プロファイル・セクションの詳細を表示できます。

      なし - このセクションは、すべてのユーザーに対して非表示になります。

    • 所有者オーバーライドの許可 - ここで指定したデフォルトのアプリケーション設定について、ユーザーによるオーバーライドを有効または無効にします。選択すると有効になり、選択解除すると無効になります。

    編集可能 - 選択すると、ユーザーは自分の個人プロファイルの関連プロファイル・セクションを編集できるようになります。選択解除すると、関連プロファイル・セクションを編集できなくなります。

    この設定では、プロファイル・タスク・フローに「編集」リンクを表示するかどうかも制御します。ただし、デフォルト・バージョンの「プロファイル」ページの「編集」ボタンまたはリンクの表示には影響しません。他のプロファイル管理設定を使用すると、ユーザーによるプロファイルの詳細の変更をすべて禁止できます。

    プロファイル属性: 設定の編集

    セクションの属性の編集をデフォルトでユーザーに許可することを示します。

    「更新の許可」で次のように設定します。

    • 属性を選択して、ユーザーが自分のプロファイルでその値を編集できるようにします。

    • 属性の選択を解除して、ユーザーが自分のプロファイルで編集できないようにします。

  4. 「適用」をクリックして、構成設定を保存します。

13.3.5 メッセージ・ボードの構成

メッセージ・ボードは、ユーザーに自分のコネクションに向けたメッセージの表示および投稿の手段を提供します。メッセージ・ボードの構成設定により、メッセージの表示と投稿、ユーザーが残したメッセージの編集と削除、受信したメッセージの削除と表示の変更を誰が行えるかを指定したり、各メッセージに対するコメント書込みとお気に入り登録を有効にするかどうかを制御することができます(図13-4 )。

図13-4 メッセージ・ボードの構成設定

図13-4の説明
「図13-4 メッセージ・ボードの構成設定」の説明

関連項目:

LIKE登録とコメントの詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のアイテムに対するLIKE登録、コメントおよび共有に関する項を参照してください。

メッセージ・ボードを構成するには:

  1. WebCenter Portal管理を開きます。
  2. 「ツールとサービス」をクリックして、「ピープル・コネクション」を選択します。

    または、次のURLを使用して、「ピープル・コネクション」を選択します。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/tools
    

    ピープル・コネクションの機能名を示すタブが右側に表示されます。

  3. 「メッセージ・ボード」タブをクリックして、そのタブを手前に表示します。

    表13-5 に、各オプションのリストと説明を示します。

    表13-5 メッセージ・ボードの構成オプション

    オプション 説明

    表示アクセス権の付与先

    メッセージ・ボードのメッセージを表示できるユーザーを指定します。

    • 全員 - すべてのユーザー(ログインしていないユーザーも含む)が、ユーザーのメッセージ・ボードのメッセージを表示できます。

    • 認証済ユーザー - ログインしているユーザーのみが、ユーザーのメッセージ・ボードのメッセージを表示できます。

    • ユーザーのコネクション - ユーザーおよびユーザーのコネクションのみが、ユーザーのメッセージ・ボードを表示できます。

    • ユーザーのみ - ユーザーのみが、自分のメッセージ・ボードでメッセージを表示できます。

    投稿アクセス権の付与先

    メッセージ・ボードにメッセージを投稿できるユーザーを指定します。

    • 全員 - すべてのユーザー(ログインしていないユーザーを含む)が、メッセージ・ボードにメッセージを投稿できます。

    • 認証済ユーザー - ログインしているユーザーのみが、メッセージ・ボードにメッセージを投稿できます。

    • ユーザーのコネクション - ユーザーおよびユーザーのコネクションのみが、ユーザーのメッセージ・ボードにメッセージを投稿できます。

    • ユーザーのみ - ユーザーのみが、自分のメッセージ・ボードにメッセージを投稿できます。

    所有者オーバーライドの許可

    これらの管理デフォルトをユーザーがオーバーライドできるかどうかを指定します。

    • 選択すると、ユーザーが「プリファレンス」からデフォルト設定を編集できるようになります(詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のピープル・コネクション・プリファレンスの設定に関する項を参照してください)。

    • 選択解除すると、管理者によるデフォルトのアプリケーション設定が強制されます。

    ユーザーが他のメッセージ・ボードに投稿するメッセージで処理できるようにします

    ユーザーが投稿したメッセージで処理できるかどうかを指定します。

    • メッセージの編集 - 選択すると、ユーザーはメッセージ・ボードへの自分の投稿を編集できるようになります。選択解除すると、ユーザーは自分の投稿したメッセージを編集できなくなります。

    • メッセージの削除 - 選択すると、ユーザーはメッセージ・ボードへの自分の投稿を削除できるようになります。選択解除すると、ユーザーは自分の投稿したメッセージを削除できなくなります。

    ユーザーが他のユーザーから受信したメッセージを処理できるようにします

    ユーザーが、他のユーザーから受信したメッセージを処理できるかどうかを指定します

    • メッセージの削除 - 選択すると、ユーザーは他のユーザーから受信したメッセージを削除できるようになります。選択解除すると、ユーザーは受信したメッセージを削除できなくなります。

    • メッセージの可視性の変更 - 選択すると、ユーザーは特定のユーザーからのメッセージを非表示または表示にできるようになります。選択解除すると、ユーザーはメッセージの非表示または表示ができなくなります。

    メッセージ・ボードからのメッセージへのコメントを有効にします

    ユーザーがメッセージ・ボードに投稿されたメッセージにコメントできるかどうかを指定します。

    • 選択すると、ユーザーはメッセージにコメントできるようになります。「コメント」リンクが、各メッセージの下に表示されます。ユーザーは、これをクリックしてコメントを入力します。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のWebCenter Portal内のアイテムのLIKE登録、コメントおよび共有に関する項を参照してください。

    • 選択解除すると、コメントが禁止されます。

    メッセージ・ボードからのメッセージのお気に入り登録を有効にします

    ユーザーがメッセージをLIKE登録できるかどうかを指定します。

    • 選択すると、ユーザーはメッセージをお気に入り登録できます。「お気に入り登録」リンクが、各メッセージの下に表示されます。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のWebCenter Portal内のアイテムのLIKE登録、コメントおよび共有に関する項を参照してください。

    • 選択解除すると、お気に入り登録できなくなります。

  4. 「適用」をクリックして、構成設定を保存します。

13.3.6 フィードバックの構成

フィードバックは、他のアプリケーション・ユーザーへのユーザー・フィードバックを表示および投稿する手段を提供します。フィードバックの構成設定では、ユーザーが受信したフィードバックの表示および投稿アクセスの付与、ユーザーが投稿したフィードバックの表示アクセスの付与、ユーザーによるデフォルトの管理設定のオーバーライドの許可、ユーザーが投稿したフィードバックのそのユーザーによる削除の有効化、および他のユーザーが投稿したフィードバックのユーザーによる表示または非表示の有効化に対する制御が提供されます(図13-5 )。

図13-5 フィードバックの構成設定

図13-5の説明
「図13-5 フィードバックの構成設定」の説明

フィードバックの構成設定では、フィードバックの表示、投稿、および削除が可能なユーザーを特定するための制御が提供されます。

フィードバックを構成する手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Portal管理を開きます。
  2. 「ツールとサービス」をクリックして、「ピープル・コネクション」を選択します。

    または、次のURLを使用して、「ピープル・コネクション」を選択します。

    http://host:port/webcenter/portal/admin/tools
    

    ピープル・コネクションの機能名を示すタブが右側に表示されます。

  3. 「フィードバック」タブをクリックして、このタブを手前に表示します。

    表13-6 に、各オプションのリストと説明を示します。

    表13-6 フィードバックの構成オプション

    オプション 説明

    表示アクセス権の付与先

    現在のユーザーのフィードバックを表示できるユーザーを指定します。

    • 全員 - すべてのユーザー(ログインしていないユーザーも含む)が、特定のユーザーのフィードバックを表示できます。

    • 認証済ユーザー - ログインしているユーザーのみが、特定のユーザーのフィードバックを表示できます。

    • ユーザーのコネクション - ユーザーとユーザーのコネクションのみが、特定のユーザーのフィードバックを表示できます。

    • ユーザーのみ - 他のユーザーが特定のユーザーのフィードバックを表示できないようにします。

    投稿アクセス権の付与先

    ユーザー・フィードバックを投稿できるユーザーを指定します。

    • 全員 - すべてのユーザー(ログインしていないユーザーも含む)が、特定のユーザーにフィードバックを投稿できます。

    • 認証済ユーザー - ログインしているユーザーのみが、特定のユーザーにフィードバックを投稿できます。

    • ユーザーのコネクション - ユーザーとユーザーのコネクションのみが、特定のユーザーにフィードバックを投稿できます。

    • ユーザーのみ - ユーザーは、自分にのみフィードバックを投稿できます。事実上、フィードバックが無効になります。

    投稿されたフィードバックの表示アクセス権の付与先

    「表示」メニューを表示して、フィードバック・タスク・フローの投稿したフィードバックと受信したフィードバックの間を切り替えることができるユーザーを指定します。

    • 全員 - すべてのユーザー(ログインしていないユーザーも含む)に、「表示」メニューのオプションが表示されます。

    • 認証済ユーザー - ログインしているユーザーにのみ、「表示」メニューのオプションが表示されます。

    • ユーザーのコネクション - ユーザーとユーザーのコネクションにのみ、「表示」メニューが表示されます。

    • ユーザーのみ - 現在のユーザー以外のすべてのユーザーの「表示」メニューが無効になります。各ユーザーが現在のユーザーのフィードバック・タスク・フローにアクセスすると、現在のユーザーが受信したフィードバックのみが表示されます。

    所有者オーバーライドの許可

    これらの管理デフォルトをユーザーがオーバーライドできるかどうかを指定します。

    • 選択すると、ユーザーはユーザー・プリファレンスからアプリケーションのデフォルト設定を変更できるようになります。(詳細は、『Oracle WebCenter Portalの使用』のフィードバック・プリファレンスの設定に関する項を参照)。

    • 選択解除すると、ユーザーはフィードバックについての管理者設定を変更できなくなります。

    ユーザーが他のユーザーへのフィードバックで処理できるようにします

    ユーザーが投稿したフィードバックを削除できるかどうかを示します。

    • 「フィードバックの削除」を選択すると、ユーザーは自分が投稿したフィードバックを削除できるようになります。

    • 「フィードバックの削除」を選択解除すると、ユーザーは自分が投稿したフィードバックを削除できなくなります。

    フィードバックの所有者が他のユーザーによって投稿されたフィードバックを処理できるようにします

    他のユーザーからのフィードバックをユーザーが非表示または表示にできるかどうかを示します。

    • 「フィードバックの可視性の変更」を選択すると、ユーザーは他のユーザーからのフィードバックを非表示または表示にできるようになります。

    • 「フィードバックの可視性の変更」を選択解除すると、他のユーザーが投稿したフィードバックを非表示または表示にできなくなります。

  4. 「適用」をクリックして、構成設定を保存します。

13.4 アクティビティ・ストリーム・スキーマのアーカイブ

管理者は、次のWLSTコマンドを使用してアクティビティ・ストリーム・スキーマ内のデータをアーカイブおよびリストアできます。

  • archiveASByDate - 指定した日付よりも古いアクティビティ・ストリーム・データをアーカイブします。

  • archiveASByDeletedObjects - 削除されたオブジェクトに関連付けられているアクティビティ・ストリーム・データをアーカイブします。

  • archiveASByClosedSpaces - 現在クローズ中のポータルに関連付けられているアクティビティ・ストリーム・データをアーカイブします。

  • archiveASByInactiveSpaces - 指定した日付から非アクティブになっているポータルに関連付けられているアクティビティ・ストリーム・データをアーカイブします。

  • restoreASByDate - 指定した日付以降のアーカイブされたアクティビティ・ストリーム・データを本番の表にリストアします。

  • truncateASArchive - アクティビティ・ストリーム・アーカイブ・データを切り捨てます。

  • archiveASBySpace - ポータルに関連付けられているアクティビティ・ストリーム・データをアーカイブします。

  • archiveASAllSpaces - すべてのポータルに関連付けられているアクティビティ・ストリーム・データをアーカイブします。

  • archiveASByUser - ユーザーに関連付けられているアクティビティ・ストリーム・データをアーカイブします。

  • archiveASAllUsers - すべてのユーザーに関連付けられているアクティビティ・ストリーム・データをアーカイブします。

  • archiveASByDeletedActors - 削除されたアクターに関連付けられているアクティビティ・ストリーム・データをアーカイブします。

  • showASStatistics - アクティビティ・ストリーム統計をレポートします。

詳細は、WebCenter WLSTコマンド・リファレンスのアクティビティ・ストリームに関する項を参照してください。

13.5 組織ビューの管理チェーンの指定

組織ビュー・タスク・フローと「プロファイル」ページの「組織」タブでは、管理チェーンの視覚化が提供されます。たとえば、上司と直属の部下についてのビューがレンダリングされます(図13-6 )。

図13-6 上司と直属の部下についての組織ビュー

図13-6の説明が続きます
「図13-6 上司と直属の部下についての組織ビュー」の説明

デフォルトでは、このような組織ビューの管理チェーンを定義する値は指定されていません。つまり、ユーザーの詳細を提供するバックエンド・アイデンティティ・ストアのユーザーによって、上司が自動的に指定されることはないということです。

ヒント:

「プロファイル」ページの「情報」タブにある「マネージャ」の値も、この項で説明する方法で定義されます。

組織ビューに管理チェーンがレンダリングされるようにするには、「直属の部下」のユーザーにmanager属性が指定されるように、WebCenter Portalの認証に使用するバックエンド・アイデンティティ・ストアを設定する必要があります。また、manager属性は、マネージャ・ユーザーの識別名(DN)として定義する必要があります(「組込みLDAPの構成例」を参照)。

ヒント:

LDAP環境では、1人のユーザーは1人のユーザーによってのみ管理されますが、その同じ環境で、1人のユーザーは複数のユーザーを管理できます。

13.5.1 組込みLDAPの構成例

管理チェーンは、Oracle WebLogic Server (WLS)の組込みLDAPまたはOracle Internet Directory (OID)などの外部LDAPで指定できます。ただし、組込みLDAPで定義する管理チェーンは、テストや概念実証を目的としたもので、本番用ではありません。本番用には、WebCenter Portal認証用アイデンティティ・ストアに、外部LDAP (OIDなど)を使用する必要があります。

関連項目:

詳細は、「アイデンティティ・ストアの構成」または使用しているLDAP実装に付属のドキュメントを参照してください。

この例では、WebLogic Serverの組込みLDAPでテスト用または概念実証用に管理チェーンを定義する方法について説明します。

注意:

この例で説明する手順は、外部LDAPに対する手順と同様です。つまり、属性(manager)を作成して、ユーザーごとにこの属性の値を設定することになります。この値には、選択したユーザーの上司のDNを入力します。

この例に示すユーザーは次の3人です。

  • user1

  • user2

  • manager_user

これらのユーザーに管理チェーンを定義するには:

  1. 外部ビューア(Apache Directory Studioなど)を使用して、組込みLDAPを参照できるようにします。

    1. WLS管理コンソールに移動して、管理者ユーザーとしてログインします。

    2. ドメイン(例: wc_domain)をクリックして「セキュリティ」タブを開き、「組込みLDAP」サブタブを開きます(図13-7 )。

      図13-7 Oracle WebLogic Server管理コンソール

      図13-7の説明が続きます
      「図13-7 Oracle WebLogic Server管理コンソール」の説明
    3. 「資格証明」フィールドに値を入力し、「資格証明の確認」フィールドに同じ値を再度入力します。

      ヒント:

      デフォルトの資格証明は、ランダム生成されたパスワードです。覚えやすいものに設定してください。

    4. 管理サーバーと管理対象サーバーを再起動します。

  2. 手順1で選択したLDAPビューアを起動して、次の詳細を使用して接続を作成します。

    • hostname (例: example.com)

    • port (WLS管理ポート。例: 7001)

    • Bind DN (cn=Admin)

    • Password (手順1cで設定した資格証明)

  3. DITツリー内でユーザーを探して、user1に移動します(図13-8 )。

    たとえば、次に示す順でクリックします。

    • dc=wc_domain

    • ou=myrealm

    • ou=people

    • uid=user1

    図13-8 LDAPブラウザのDITツリーでのユーザーの選択

    図13-8の説明が続きます
    「図13-8 LDAPブラウザのDITツリーでのユーザーの選択」の説明
  4. 「属性の説明」列で、managerタイプの新しい属性を追加します。

    ヒント:

    [Ctrl]、[Shift]、[+]を同時に押すと、「新規属性」ダイアログが開きます。

  5. 属性値には、manager_userのDNを選択します(図13-9 )。

    たとえば、ルートの下で次の順に選択します。

    • dc=wc_domain

    • ou=myrealm

    • ou=people

    • uid=manager_user

    図13-9 「DNの選択」ダイアログ

    図13-9の説明が続きます
    「図13-9 「DNの選択」ダイアログ」の説明
  6. user2に対して手順3から5を繰り返します。

この時点で、user1user2は、manager_userの部下になります。これを確認するには、user1としてWebCenter Portalにログインして、「プロファイル」ページの「情報」タブに移動します。ユーザーmanager_userが、上司として表示されます(図13-10 )。

図13-10 「プロファイル」ページの「情報」タブ

図13-10の説明が続きます
「図13-10 「プロファイル」ページの「情報」タブ」の説明

ヒント:

「マネージャ」の値(この例では、manager_user)をクリックすると、上司のプロファイルが表示されます。「組織」タブにアクセスすると、現在表示しているプロファイルに関連付けられた組織ビューが表示されます。

13.6 プロファイルの構成プロパティの設定

管理者は、WLSTコマンドを使用してプロファイルの構成プロパティを設定できます(ユーザー・インタフェースに表示されるプロファイルのバージョンの設定など)。管理者は次の操作を実行できます。

  • プロファイルの構成プロパティを設定するには、setProfileConfigを実行します。

    構文:

    setProfileConfig(appName, [ProfilePageVersion], [ProfileSyncHourOfDay], [ProfileSyncFrequencyInDays], [server], [applicationVersion])
    

    このコマンドは、次のパラメータを受け取ります。

    • appName: この操作を実行するWebCenter Portalアプリケーションの名前。例: webcenter

    • ProfilePageVersion: (オプション)使用するプロファイル・ページのバージョン。ProfilePageVersionの有効な値は、次のとおりです。

      • v1: 旧形式のプロファイル・ページを使用します(11.1.1.7.0以前)

      • v2: (デフォルト)新しいプロファイル・ページ(11.1.1.8.0で導入)のフォーマットを使用します

      注意:

      プロファイル・ページのバージョン変更は、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされているサーバーを再起動するまで有効になりません。

    • ProfileSyncHourOfDay: (オプション)プロファイル同期を開始する時間。0から23までの任意の値。デフォルト値は23で、午後11時に相当します。

    • ProfileSyncFrequencyInDays: (オプション)プロファイルの同期を実行する頻度(日単位)。0より大きい任意の値。デフォルト値は7です。

    注意:

    パラメータを省略した場合、対応する構成は変更されません。

  • 現在のプロファイルの構成設定をリストするには、listProfileConfigを実行します。

    構文:

    listProfileConfig(appName)
    

    このコマンドは、次のパラメータを受け取ります。

    • appName: この操作を実行するWebCenter Portalアプリケーションの名前。例: webcenter

  • プロファイル・プロパティの現在の値を取得するには、getProfileConfigを実行します。

    構文:

    getProfileConfig(appName, key, [server], [applicationVersion])
    

    このコマンドは、次のパラメータを受け取ります。

    • appName: この操作を実行するWebCenter Portalアプリケーションの名前。例: webcenter

    • key: 取得するプロファイルの構成プロパティの名前。有効な値は次のとおりです。

      • ProfilePageVersion

      • ProfileSyncHourOfDay

      • ProfileSyncFrequencyInDays

    • server: (オプション)アプリケーションがデプロイされているターゲット・サーバーの名前。

    • applicationVersion: (オプション)アプリケーションのバージョン番号。

13.7 プロファイルとアイデンティティ・ストアの同期

管理者はWLSTコマンドを使用して、LDAPアイデンティティ・ストアのプロファイル情報をWebCenter Portalと同期できます。管理者は次の操作を実行できます。

  • startSyncProfilesまたはstopSyncProfilesを実行して、すべてのユーザーまたは1つのユーザーのプロファイル同期を開始または停止します。

  • isSyncProfilesRunningを実行して、プロファイル同期が現在実行中かどうかを確認します。

  • 様々なプロファイル同期オプションを設定します。

    • setProfilePhotoSyncを実行して、LDAPのユーザー・プロファイル写真を同期するかどうかを指定します。

    • syncProfileを実行して、特定のユーザーのプロファイル情報を同期します。

詳細は、WebCenter WLSTコマンド・リファレンスの次のコマンド・リファレンスを参照してください。

  • startSyncProfiles

  • stopSyncProfiles

  • isSyncProfilesRunning

  • setProfilePhotoSync

  • syncProfile