WebCenter Portalのバックエンド・サーバーを確認および構成するには、常にFusion Middleware ControlまたはWLSTコマンド行ツールを使用してください。WebCenter Portalのデプロイ後に加えたすべての変更は、MDSメタデータ・ストアにカスタマイズとして格納されます。「Oracle WebCenter Portalの構成に関する考慮事項」を参照してください。
注意:
Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して行ったSOA接続の変更は動的ではないため、変更を有効にするには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
権限
この章のタスクを実行するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールでWebLogic ServerのAdmin
ロール、デプロイされたアプリケーションでAdministrator
ロールが付与されている必要があります。
WebCenter Portal: Oracle WebCenter Portal管理を使用してAdministrator
ロールが付与されます。
ロールと権限の詳細は、「管理操作、ロールおよびツールの理解」を参照してください。
BPMワークリストに関する問題のトラブルシューティングは、「電子メール通知が動作しない」を参照してください
この項の表17-1に、WebCenter PortalでOracle BPM Worklistを使用するための前提条件と必要なタスクの概要を示します。
表17-1 WebCenter Portal用のワークフローの構成
担当者 | タスク | サブタスク |
---|---|---|
管理者 |
1.WebCenter PortalとOracle SOA Suiteをインストールします |
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管理者 |
2.次のいずれかを使用して、BPEL接続を作成しWebCenter Portalワークフローを有効にします。
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管理者 |
3.WebCenter Portalワークフローをデプロイします:
注意: SOAのインストール時に、「テンプレート」ページでOracle Webcenter Portalコンポジット - 12.2.1.0 [wcportal]オプションを選択した場合、 |
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管理者 |
4.WebCenter Portalと同じアイデンティティ・ストアを使用するようにBPELサーバーを構成します1 |
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管理者 |
5.BPELサーバーへの接続を保護します |
6.a (オプション)シングル・サインオンを構成します OAM R2以降を使用する場合は、Webcenter PortalワークフローURLを除外6.b WS-Securityを構成します 6.c (オプション) SSLを構成します |
エンド・ユーザー |
7.Oracle BPM Worklistアプリケーションへの統合がWebCenter Portalで動作していることをテストします |
7.a WebCenter Portalで、ポータルを作成してメンバーを招待します。 『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルのメンバーの管理とロールの割当てに関する項を参照してください。 7.b Oracle BPM Worklistにログインして、ワークリスト・アイテムを表示します。 7.c 招待のワークリスト・アイテムを選択して、「承認」をクリックします。 『Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発』のOracle BPM Worklistの使用に関する項を参照してください 7.d ログアウトしてからポータル・マネージャとしてログインし、「メンバー」タブを表示します。ユーザーが選択したロールのメンバーとなり、ステータスが「招待済」に設定されていないことを確認します。 『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の登録済ユーザーの招待に関する項を参照してください。 |
BPEL接続に関する操作を行うときには、次の点に留意してください。
デフォルトのBPELサーバーを構成すると、WebCenter Portalのユーザーは、SOA BPMワークリストで表示できる通知を使用してメンバーシップを管理できます。詳細は、 『Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発』のOracle BPM Worklistの使用に関する項を参照してください。
WebCenter Portalワークフローでは、Oracle SOA Suiteが含まれるBPELサーバーへの単一接続が必要になります。詳細は、「WebCenter PortalワークフローをホスティングするBPELサーバーの指定」を参照してください。
ワークリストのスムーズな動作を確実にするために、次の点に留意してください。
Oracle BPM WorklistアプリケーションがSOAサーバーに組み込まれていることを確認します。URLの書式は次のとおりです。
http://host:port/integration/worklistapp
Oracle BPM WorklistがOracle SOA SuiteのBPELサーバーと同じドメインで実行されていない場合は、アイデンティティ・ストア(LDAP)を共有するか(推奨)、同じユーザー名をアイデンティティ・ストアに含める必要があります。
WebCenterの管理対象サーバーのクロックと、Oracle SOA Suite BPELの管理対象サーバーのクロックは、アサーションの新しさをチェックするSAML認証条件NotBefore
に違反しないように同期する必要があります。
構成に関連する例外の存在は許されません。WLSTコマンドlistWorklistConnections
を使用して、構成した接続を表示して接続の詳細を検証してください。接続のリストを表示した後、/integration/worklistapp
で追加されたURLプロパティを使用してそれらの接続を検証します。http://
host:port
/integration/worklistapp
でOracle BPM Worklistアプリケーションにアクセスできることを確認してください。
Oracle SOA Suite BPELの管理対象サーバーがアイデンティティ・ストアを使用するように構成されていて、そのアイデンティティ・ストアにBPMWorkflowAdmin
(デフォルトではweblogic
)が含まれていない場合、『Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発』のワークリストにログインしているWebLogicユーザーの有効化に関する項の説明に従って、BPMWorkflowAdmin
ユーザーを構成する必要があります
ワークリストの管理対象サーバーとOracle SOA SuiteのBPELサーバーの管理対象サーバーの両方で、wsm-pm
アプリケーションが問題なく実行されている必要があります。これは、次のURLを使用して検証できます。
http://host:port
/wsm-pm/validator
BPELサーバーの問題を解決する方法の詳細は、「WebCenter Portalワークフローのトラブルシューティング」を参照してください。
この項では、次の内容について説明します。
WebCenter Portalでは、Oracle SOA Suiteに含まれるOracle BPEL Process Manager (BPEL)サーバーのBPMワークリストを使用します。
ワークリストを使用するには、Oracle SOA Suiteをインストールする必要があります。Oracle SOA Suiteのインストール方法の詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成』を参照してください。
Oracle SOA Suiteをインストールした後、BPELサーバーを使用してワークリストを表示および管理するようにWebCenter Portalを構成できます。
ワークリストは、現在認証されているユーザーのタスクを表示するものです。ポータル・ユーザーがOracle SOA SuiteのBPELサーバー上でタスクを格納および取得するには、そのユーザーの名前が共有ユーザー・ディレクトリ(LDAP)に存在しているか、BPELサーバーとWebCenter Portalの両方で同様に設定されている必要があります。
たとえば、ユーザーrsmith
がBPELサーバー上でタスクを格納および取得する場合、BPELサーバーとWebCenter Portalの両方にユーザーrsmith
が存在している必要があります。
追加のログイン・プロンプトが表示されないようにWebCenter PortalからBPELワークリスト・タスクの詳細にアクセスするには、WebCenter PortalサーバーとOracle SOA SuiteサーバーでOracle Single Sign-Onサーバーを共有するように構成する必要があります。詳細は、「Oracle Access Managerの構成」を参照してください。
セキュアな接続の場合は、SOAとWebCenter Portalの間のWS-Securityを構成できます。詳細は、「Webサービス・セキュリティの構成」を参照してください。
WebCenter Portalでは、内部ワークフロー(ワークリスト、ポータル・メンバーシップの通知、ポータル・サブスクリプションの要求など)をホストするためにOracle SOA Suiteに含まれているBPELサーバーが使用されます。WebCenter Portalのワークフロー機能を有効にするには、BPELサーバーへの接続が必要です。
注意:
WebCenter Portalワークフローは、WebCenter Portalを使用するように構成されたSOA管理対象サーバーにデプロイする必要があります。『Oracle WebCenter Portalのインストールおよび構成』のWebCenter Portalワークフローのバックエンド要件に関する項も参照してください。
ワークリストの通知用接続を構成する手順は次のとおりです。
WebCenter Portalには、SOAワークフローと統合されるヒューマン・ワークフロー(人間による操作が必要)があります。SOAサーバーは電子メールを構成し、通知をユーザーの受信箱に配信できます。ユーザーは通知を承認または却下できます。
この項では、電子メール通知を有効にし、メール・サーバー詳細を構成することで、WebCenter Portalワークフロー通知を電子メールでユーザーに送信する方法について簡単に説明します。説明の詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』のヒューマン・ワークフロー通知プロパティの構成に関する項を参照してください。
Oracle SOA Suite BPELサーバーがOAM 11g R2以降を使用するように構成されている場合、WebCenter PortalワークフローのエンドポイントをOAMサーバーから除外する必要があります。
デフォルトで自動構成済