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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesの管理
12c (12.2.1)
E72541-01
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このガイドで説明する新機能

ここではWebCenter Sites 12c (12.2.1)の新しい機能について説明し、詳細情報の参照先を示します。また、非推奨の機能についてもリストします。

Oracle WebCenter Sites 12c (12.2.1)には、次の新機能が含まれます。

機能 説明 次の項を参照
Visitor Services

Visitor Servicesを使用すると、WebCenter Sitesのページで、Google、Facebook、主なCRMシステム、およびカスタム・データ・ソースなどの複数の外部プラットフォームにわたって取得された訪問者データを活用できるようになります。取得された訪問者のアクティビティ・データは、複数のリポジトリから統合訪問者プロファイルに集計できます(固有の訪問者IDに結び付けられたテンプレート・ベースの集計を介して)。WebCenter Sitesのマーケティング担当者はこのプロファイルを使用して、訪問者のセグメント化作業やセグメント単位でのコンテンツのターゲット設定作業を改善できます。

革新的なプロファイリングにより、以前に取得した訪問者データが新しいデータを使用して継続的に改善されるため、訪問者がサイトで費やす時間が長くなるほどターゲット設定の精度が高まります。組込みのREST APIにより、キャプチャ済の豊かな訪問者データを外部アプリケーションと共有でき、電子メール・マーケティング・システム、CRMシステムや、その他多くのものと統合することができます。

  • WebCenter Sites: Visitor Servicesの理解

  • Visitor Servicesの開発

A/B Testing

A/B Testingを使用すると、マーケティング担当者は、コンテンツの各部を互いに実地試験することにより、どの部分が訪問者の好みに最も合っているかを確認できます。Contributorインタフェースから直接アクセス可能なA/B Testingを使用すると、マーケティング担当者はテストを完全に制御できます。また、テスト・バリアントとしてコンテンツ、プレゼンテーション、またはこれら両方の混成のいずれを使用するかを選択することもできます。マーケティング担当者は、テストの開始、テストが成功したかどうかの判断、およびテストの終了に関する基準を選択できます。

テストが開始されたら、マーケティング担当者は、コンテキストに対応した対話式のレポートを使用して、ターゲット・ページで各テストのパフォーマンスをリアルタイムで直接追跡したり、特定のテスト・バリアントを停止またはプロモーションしたり、テストのレポート・インタフェースに進んでより包括的なパフォーマンス・メトリックを参照できます。A/B TestingはWebCenter Sitesに完全に統合されているため、別個のサードパーティのテスト・ツールに関するライセンス供与やトレーニングは必要なく、オーサリング、構築、テスト、配信が統合された単一のソリューションを提供します。

Enterprise Manager

WebCenter SitesとVisitor Servicesを、Oracle Enterprise Managerを使用して管理および監視できるようになりました。インスタンスの起動と停止、コンポーネント・ホームページの表示、ログの管理およびパフォーマンス・メトリックの確認がサポートされています。

Enterprise ManagerでのWebCenter Sitesとそのコンポーネントのパフォーマンスの管理

セキュリティの強化

セキュリティ向上のため、WebCenter Sitesが、Oracle Platform Security Services (OPSS)資格証明ストアをサポートするようになりました。資格証明ストアとの通信は暗号化され(HTTPS)、個々のWebCenter Sitesインスタンスは一意に認証されます。

新しいWebCenter Sitesデプロイメント・プロセス

WebCenter Sitesとそのコンポーネント・アプリケーションは、Oracle Universal Installerの一部になりました。以前の手動デプロイメント・タスクは自動化され、インストール後の構成はWebベースのConfiguratorsを介して行われるようになりました。一部のデプロイメント・タスクは、ターゲット環境の個別事情に基づいて、まだ手動で完了する必要があります。

Oracle WebCenter Sitesのインストールと構成

共有ファイル・システムをデータベースに格納可能

WebCenter Sitesは、共有ファイル・システムの、ローカルまたはネットワークにあるディスク・ボリュームでなく、データベースへの格納をサポートするようになりました。提供された変換ツールは、デフォルトのディスクベースの共有ファイル・システムを、WebCenter Sitesリポジトリ・データベースまたは別個のデータベースに移動します。このツールは、ディスクベースの共有ファイル・システムへの復帰もサポートします。

データベースへの共有ファイル・システムの移動

Adminインタフェース・ツリーの更新

Adminツリーの使いやすさと汎用性が改善されました。タブは除去され、「一般的な管理」、「ワーク」、「コンテンツ」、「サイト」の4つの別々のツリーを使用できるようになりました。ツリーはJavaアプレットを利用しなくなりました。かわりにDojoテクノロジを使用します。

コントリビュータ・パブリッシュ

現在、パブリッシャ・ロールを持つユーザーは、Contributorインタフェースからページとアセットを直接パブリッシュできます。これにより、規模が小さいパブリッシュ・ジョブにWebCenter Sites管理者が関与しなくてもすむようになります。

アクセシビリティの拡張

現在、WebCenter Sitesは、Oracle Accessibility Guidelines 2.0に準拠した構成可能なアクセシビリティ機能をサポートしています。これには、Contributorインタフェースと管理インタフェース向けのスクリーン・リーダーのサポート、カスタマイズ可能なキーボード・ショートカット、シームレスなキーボードベースのナビゲーション、および高コントラスト・モードが含まれます。

log4jからODLへ

レガシーのlog4jロギング・メカニズムは、より頑強なOracle Diagnostic Loggingソリューションに置き換えられました。

XMLPostのコマンドライン・サポート

XMLPostユーティリティは、.iniファイルからの読取りに代えて、コマンドラインで、引数としてユーザー資格証明を受け入れるようになりました。

コマンドラインからのXMLPostの実行

構成インポート/エクスポート・ユーティリティ WebCenter Sitesに、構成インポート/エクスポート・ユーティリティが付属するようになりました。これを使用すると、WebCenter SitesとSatellite Serverのwcs_properties.jsonファイルにあるプロパティ値を一括エクスポートおよび一括インポートできます。

インポート・エクスポート・ユーティリティの使用

RTL (Right-to-Left)方向

現在、Contributorインタフェースは、アラビア語などのRTL (Right-to-Left)ベースの言語用としてRTL方向をサポートしています。

ユーザー・インタフェースのRight-to-Left (RTL)方向への設定

新しいプロパティ管理ツール/プロパティはJSON形式に移行

WebCenter Sitesとそのコンポーネント・アプリケーションの動作を左右するプロパティはJSON形式で格納され、Adminインタフェースで、新しいプロパティ管理ツールを使用して管理されるようになりました。

  • プロパティ管理ツールの使用

  • JSONファイルのプロパティの管理

Test-to-Productionのサポート WebCenter Sitesは、標準Oracle Fusion Middlewareのtest-to-productionスイッチオーバー・プロセスをサポートするようになりました。

テスト・モードから本番モードへの切替え

IPv6のサポート

WebCenter Sitesとそのコンポーネント・アプリケーションは、IPv6プロトコル(IPv6/IPv4のハイブリッド運用を含む)をサポートするようになりました。

Oracle WebCenter Sitesのインストールと構成

次の機能は、このリリースでは非推奨になりました。