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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13cリリース1
E70363-03
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35 PDUの管理

この章には次の情報が含まれています。

35.1 PDU管理のスタート・ガイド

Enterprise Manager Cloud Control 13.1では、サーバー、スイッチ、ZFS Storage Appliance、Exadataストレージ・セル、PDU、ラック、エンジニアド・システムなどのOracleハードウェア・ターゲットを管理およびモニタリングできます。PDUターゲットは、ラック内のハードウェアに電力を供給しているPDUに関するモニタリング情報を提供します。ターゲットの検出と管理は、ソフトウェアでのほとんどすべての処理の前提条件となります。プロセス全体の手順を示すガイドされた検出ウィザードを使用すると、迅速かつ簡単に検出できます。検出プロセスは、入力として必須情報のみを必要とし、検出を正常に完了するために考えられる問題を解決するのに役立ちます。

35.2 ユーザー・インタフェース内でのPDU情報の場所

表35-1は、どこに情報があるかを示しています。

表35-1 BUI内でのPDU情報の場所

オブジェクト 場所

電力配分装置

Enterprise Managerのユーザー・インタフェースで、「ターゲット」の下の「すべてのターゲット」をクリックします。「検索の絞込み」セクションで、「ターゲット・タイプ」の下の「サーバー、ストレージおよびネットワーク」をクリックします。「システム・インフラストラクチャPDU」をクリックし、表示されたリストからPDUを選択します。


35.3 PDUの処理

要件に応じて、次の処理を実行できます。

  • PDUの検出

  • PDUの表示

35.4 PDUバージョン識別

PDUハードウェアには、PDU v1およびPDU v2という2つのバージョンがあります。

PDU管理インタフェースにアクセスすると、PDUバージョンを識別できます。このインタフェースにアクセスするには、Webブラウザを使用してPDUに割り当てたIPアドレスまたはDNS名を指定します。一部のPDUのモニタリングまたは検出の問題を解決するために、PDUバージョンを把握することが必要になります。


注意:

PDUは、Webブラウザではアクセスできない分離した管理ネットワーク上にある場合があります。この場合は、管理ネットワーク内からPDU管理インタフェースにアクセスしてください。

  1. Webブラウザを開きます。

  2. WebブラウザにPDU管理インタフェースのアドレスを入力します。

    たとえば、PDU v1の場合はhttp://<PDUのIPまたはDNS名>、PDU v2の場合はhttps://<PDUのIPまたはDNS名>を入力します。


    注意:

    PDU v2にhttp://https://のどちらを使用するかは、PDUの構成方法に依存します。不明な場合は、両方を使用してみてください。http://とhttps://のどちらも動作しない場合は、PDUがオフラインになっているか、PDUアドレスが正しくない可能性があります。PDU管理インタフェースがオフになっている場合は、PDU SNMPインタフェースを使用してオンにすることができます。

  3. PDU管理インタフェースでは、PDU電力消費量セクションを確認することでPDUバージョンを識別できます。PDUの消費量の詳細は、PDU v2の場合のみ表示されます。図35-1にPDU v1の管理インタフェースの例を、図35-2にPDU v2の管理インタフェースの例を示します。

図35-1 PDU v1の管理インタフェース

図35-1の説明が続きます
「図35-1 PDU v1の管理インタフェース」の説明

図35-2 PDU v2の管理インタフェース

図35-2の説明が続きます
「図35-2 PDU v2の管理インタフェース」の説明

35.5 PDU情報の表示

PDU情報画面は2つの部分に分かれています。一番上の領域は、システムの概要を示すダッシュレットで構成されています。メイン領域には、PDUのより詳細な情報が表示されます。

第1シリーズの最初のダッシュレットには、PDUのサマリーが表示されます。PDUの部品番号、シリアル番号、IPアドレスおよびファームウェア・バージョンが表示されます。

第1シリーズの2番目のダッシュレットには、PDU上で中継されるすべてのオープン・インシデントが表示されます。特定の重大度のインシデントのリストを表示するには、表示された番号のいずれかをクリックします。

第1シリーズの3番目のダッシュレットには、PDUの電力使用量が表示されます。PDUの全モジュールのフェーズごとに、アンペア単位の電力(電流)のサマリーが表示されます。

第2シリーズの最初のダッシュレットには、PDUに対して行われた最後の構成変更が表示されます。最後のインシデントが発生した時刻も表示されます。

35.5.1 PDUの物理ビュー

PDUの物理ビューを表示するには、PDUのランディング・ページのメイン・セクションにある最初のタブをクリックします。PDUの物理ビューには、PDUの前面ビューと側面ビューが表示されます。PDUは1つ以上のモジュールで構成されています。いずれかのモジュールまたはPDU自体をクリックして、より詳細な情報を表示できます。

ビューのフォトリアリスティック表現と表形式の表現を切り替えることができます。

  • フォトリアリスティック・ビューにはPDUのリアルな写真が表示され、すべてのコンポーネントの詳細なグラフィックスが提供されます。

  • 表ビューは、物理ビューを表で表したもので、表示対象コンポーネントと最も重要な情報のリストが表示されます。

図35-3は、PDUの物理ビューの表示です。

図35-3 PDUの物理ビュー

図35-3の説明が続きます
「図35-3 PDUの物理ビュー」の説明

35.5.2 PDU負荷ビュー

PDU負荷ビューを表示するには、PDUのランディング・ページのメイン・セクションにある2番目のタブをクリックします。PDU負荷ビューには、モジュールごとのフェーズ負荷(アンペア単位の電流)の履歴データが表示されます。

35.6 PDUモニタリング資格証明の変更

HTTPおよびSNMP PDUの資格証明をPDUで変更する場合は、Enterprise ManagerでPDUの管理インタフェースを使用して資格証明を変更できます。

35.6.1 HTTP資格証明の変更

HTTP資格証明を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」で、「セキュリティ」をクリックしてから「モニタリング資格証明」をクリックします。

  2. 「ターゲット・タイプ」列で「システム・インフラストラクチャPDU」を選択し、「モニタリング資格証明の管理」をクリックします。

    図35-4 ターゲット・タイプの選択

    図35-4の説明が続きます
    「図35-4 ターゲット・タイプの選択」の説明

  3. システム・インフラストラクチャPDUの「モニタリング資格証明」画面で、「HTTPモニタリング資格証明」(「資格証明セット」列)を選択し、「資格証明の設定」をクリックします。

    図35-5 HTTP資格証明の設定

    図35-5の説明が続きます
    「図35-5 HTTP資格証明の設定」の説明

  4. 「モニタリング資格証明の入力」画面で、PDU HTTPの新しい資格証明を入力し、「テストと保存」をクリックします。

35.6.2 SNMP資格証明の変更

SNMP資格証明を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」で、「セキュリティ」をクリックしてから「モニタリング資格証明」をクリックします。

  2. 「ターゲット・タイプ」列で「システム・インフラストラクチャPDU」を選択し、「モニタリング資格証明の管理」をクリックします。

    図35-6 ターゲット・タイプの選択

    図35-6の説明が続きます
    「図35-6 ターゲット・タイプの選択」の説明

  3. システム・インフラストラクチャPDUの「モニタリング資格証明」画面で、「SNMPモニタリング資格証明」(「資格証明セット」列)を選択し、「資格証明の設定」をクリックします。

    図35-7 SNMP資格証明の設定

    図35-7については前後の文で説明しています。
  4. 「モニタリング資格証明の入力」画面で、PDU SNMPの新しい資格証明を入力し、「保存」をクリックします。

35.7 PDUテスト接続およびメトリック収集のエラーのトラブルシューティング

PDUメトリックの収集またはテスト接続は、失敗する場合があります。PDUテスト接続に失敗すると、エラー・メッセージが表示されます。この項では、そのような状況のトラブルシューティング方法について説明します。

35.7.1 テスト接続エラーの識別

テスト接続が失敗した場合は、問題の説明を含むメッセージが表示されます。考えられるPDUのエラー状態とその解決策はPDUのエラー状態と解決策の表を参照し、表の説明に従って問題の原因を修正してからテスト接続を繰り返してください。

図35-8 テスト接続エラー

図35-8の説明が続きます
「図35-8 テスト接続エラー」の説明

35.7.2 メトリック収集エラーの識別

メトリックの収集が失敗した場合、メトリック収集エラー・イベントがPDUに対して発生します。


注意:

デフォルトでは、メトリック収集エラーからはインシデントは生成されません。「設定」→「インシデント」→「インシデント・ルール」でインシデントの生成をオンにすることができます。

ルール「ターゲットのメトリック収集エラー・イベントのグループ化」を検索し、有効にします。


PDUのすべてのメトリック収集エラーを識別および表示するには、次の手順を実行します。

  1. PDUランディング・ページの左上隅にあるターゲット・メニューに移動し、「システム・インフラストラクチャPDU」をクリックします。

  2. 「モニタリング」をクリックして、「すべてのメトリック」をクリックします。

  3. 「概要」セクションで、「メトリック収集エラー」の数をクリックします。

  4. より詳細な情報を表示するメトリック収集エラーを選択してクリックします。
    詳細なエラーの説明が表示されます。

考えられるPDUのエラー状態とその解決策はPDUのエラー状態と解決策の表を参照し、表35-2「PDUのエラー状態と解決策」の説明に従って問題の原因を修正してください。失敗したすべてのメトリックに対して評価を繰り返します。

35.7.3 メトリックの再収集

失敗したすべてのメトリックを評価した後で、メトリック収集を繰り返します。

  1. PDUランディング・ページの左上隅にあるターゲット・メニューに移動し、「構成」をクリックしてから「最新収集」をクリックします。

  2. 「最新の構成」画面で、「リフレッシュ」ボタンをクリックします。

図35-9 PDUのターゲット・メニュー

図35-9の説明が続きます
「図35-9 PDUのターゲット・メニュー」の説明

メトリックが再収集され、収集エラーのすべての原因が解決されると、インシデントはインシデント・マネージャ、ダッシュレットおよびフォトリアリスティック・ビューに表示されなくなります。

失敗したメトリックが「ステータス」という語ともに表示された場合、そのメトリックはリフレッシュできないパフォーマンス・メトリックです。次にスケジュールされたメトリック再収集を待機する必要があります。デフォルトの構成では、PDUパフォーマンス・メトリックは、15分ごとに再収集されます。


注意:

メトリック再収集の間隔は、Enterprise Managerのユーザーがターゲット・メニューのサブメニュー「メトリック」の項目「メトリックと収集設定」を使用して変更できます。

35.8 PDUのエラー状態

テスト接続またはメトリック収集の間に発生する可能性があるほとんどのエラー状態は、PDUやネットワークの構成ミスか、PDUの反応がないことが原因となります。これらのエラーは、ユーザーが修正できます。

問題の解決を完了した後、「メトリックの再収集」の説明に従ってメトリック収集を繰り返すか、「PDUの検出および昇格」の説明に従ってテスト接続を繰り返します。

PDUのエラー状態と解決策の表のエラー・リストは、完全なリストではありません。次のリリースで新しいメッセージが追加されたり、変更される可能性があります。

表35-2 PDUのエラー状態と解決策

エラー・メッセージ 解決策

PDUディスパッチURL http://pdu.example.comの形式が間違っているか、空であるか、またはIPアドレスに転送できません。有効なディスパッチURL (PDU WebインタフェースのURLアドレス)を指定してください。: 詳細な説明

PDU検出で有効なPDU DNS名を指定したことを確認します。

有効なDNS名を指定した場合は、モニタリング・エージェントとバックアップ・エージェントのホストでDNSが正しく構成されていることを確認します。

#PDU: 127.0.0.1と通信できません。PDUにアクセスできません。HTTPまたはHTTPSを使用してPDU Webインタフェースにアクセスできません。PDUがオンラインかどうか確認して(Webブラウザでアドレスhttp://127.0.0.1を開き、http://とhttps://の両方を試す)、操作(メトリック収集、接続テスト)をやりなおしてください。: 詳細な説明

「PDUバージョン識別」の説明に従い、PDUが稼働中であることを確認します。

モニタリング・エージェントとバックアップ・エージェント(設定されている場合)からPDUにアクセスできる場合は、ネットワーク構成を確認します。

SNMPを使用して#PDU: pdu.example.comと通信できません。PDU SNMPインタフェースが停止しているか使用不可である、またはSNMPコミュニティ文字列が正しく構成されていません。PDUがオンラインかどうかを確認し(Webブラウザでアドレスhttps://pdu.example.comを開く)、Enterprise ManagerおよびPDUでコミュニティ文字列が正しく設定されているかどうかを確認し(Webブラウザでアドレスhttps://pdu.example.comを開き、「ネット構成」セクションに移動してログインし、NMS IP-コミュニティ・テーブルとTrap Hosts Setup IP-コミュニティ・テーブルを確認)、SNMPが有効であるかどうかを確認して(Webブラウザでアドレスhttps://pdu.example.comを開き、「ネット構成」セクションに移動してログインし、SNMPが有効であるかどうかを確認)、操作(メトリック収集、接続テスト)をやりなおしてください。

「PDUバージョン識別」の説明に従い、PDUが稼働中であることを確認します。

稼働中の場合は、「PDU v1 NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルの確認」および「PDU v2 NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルの確認」の説明に従い、NMSテーブルとTrap Hosts Setupテーブルが正しいかどうか、およびSNMPコミュニティ文字列が変更されていないかどうかを確認し、「メトリック再収集」の説明に従い、SNMP構成メトリックを再収集します。

PDU管理インタフェースでSNMPコミュニティを変更した場合は、Enterprise Managerでも変更します。コミュニティ文字列の変更は、「メトリック収集エラーの識別」で説明されています。

#PDU: pdu.example.comのPDUモデルを識別できません。PDUモデルがサポートされていないか、PDUにアクセスできないためPDUモデルを識別できません。PDUがオンラインかどうか確認して(Webブラウザでアドレスhttps://pdu.example.comを開き、http://とhttps://の両方を試す)、操作(メトリック収集、接続テスト)をやりなおすか別のPDUを試してください。

「PDUバージョン識別」の説明に従い、PDUが稼働中であることを確認します。

PDUにアクセスできる場合は、ネットワーク構成を確認します。

「PDUバージョン識別」の説明に従い、検出中に入力したIPアドレスまたはDNS名がPDU (別のハードウェアではない)およびサポートされているPDUモデルを指していることを確認します。

#PDU: pdu.example.comにログインできません。資格証明が間違っています。Enterprise Managerで正しいPDUユーザー名とパスワードを指定してから、操作(メトリック収集、接続テスト)をやりなおしてください

PDU検出中に正しいHTTP資格証明を指定したことを確認します。

このメッセージを含むインシデントが発生した場合は、PDU管理インタフェースでPDU HTTP資格証明が変更された可能性があります。Enterprise Managerでも変更する必要があります。HTTP資格証明の変更は、「HTTP資格証明の変更」で説明されています。

#PDU: pdu.example.comにログインできません。別のユーザーがすでにログインしています。別のユーザーがログアウトするまで続行できません。別のユーザーにログアウトするよう頼むかユーザーが自動的にログアウトするまで待機してから(約30分)、操作(メトリック収集、接続テスト)をやりなおしてください。

別のユーザーがPDU管理インタフェースにログインしています。

ログインしているユーザーが自分である場合は、PDU管理インタフェースに移動し(「PDUの検出および昇格」を参照)、「ログアウト」ボタンをクリックします。

ログインしているユーザーが他のユーザーである場合は、約30分間、自動ログアウトを待機する必要があります。

#PDU: pdu.example.comのPDU SNMPコミュニティ文字列が見つかりません。Enterprise Managerで正しいコミュニティ文字列を指定して、操作(メトリック収集、接続テスト)をやりなおしてください。

PDU検出で正しいSNMPコミュニティ文字列を指定し、検出をやりなおします。

このメッセージを含むインシデントが発生した場合は、Enterprise ManagerでSNMPモニタリング資格証明を変更する必要があります。SNMP資格証明の変更は、「SNMP資格証明の変更」で説明されています。

#PDU: pdu.example.comではSNMPバージョン3はサポートされていません。Enterprise ManagerでSNMPバージョン1の資格証明を指定して、操作(メトリック収集、接続テスト)をやりなおしてください。

SNMP V3の資格証明はサポートされていないため、SNMP V1の資格証明を指定する必要があります

PDU検出で正しいSNMPコミュニティ文字列を指定し、検出をやりなおします。

このメッセージを含むインシデントが発生した場合は、Enterprise ManagerでSNMPモニタリング資格証明を変更する必要があります。SNMP資格証明の変更は、「SNMP資格証明の変更」で説明されています。

PDU Webインタフェースを使用して、EMエージェント・ホストIPアドレスのモニタリングを#PDU: pdu.example.comのNMS IP-コミュニティ・テーブルに書き込めません。異なるコミュニティ文字列を持つ必要なエージェントIPアドレス192.0.2.100のエントリがすでに存在します。PDU Webインタフェースを使用してテーブルからこのエントリを手動で削除するか、正しいコミュニティ文字列に変更するか(Webブラウザでアドレスhttps://pdu.example.comを開き、「ネット構成」セクションに移動してログインし、NMS IP-コミュニティ・テーブルを参照)、Enterprise Managerで正しいコミュニティ文字列を指定してから、操作(SNMP構成メトリック収集、接続テスト)をやりなおしてください。

PDU検出中に正しいSNMPコミュニティ文字列を入力したことを確認します。

「PDU v1 NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルの確認」および「PDU v2 NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルの確認」の説明に従い、NMSテーブルが正しいかどうか、およびSNMPコミュニティ文字列が変更されていないかどうかを確認します。

このメッセージを含むインシデントが発生した場合は、Enterprise ManagerでSNMPモニタリング資格証明を変更する必要があります。SNMP資格証明の変更は、「SNMP資格証明の変更」で説明されています。

PDU Webインタフェースを使用して、EMエージェント・ホストIPアドレスのモニタリングを#PDU: pdu.example.comのTrap Hosts Setup IP-コミュニティ・テーブルに書き込めません。異なるコミュニティ文字列を持つ必要なエージェントIPアドレス192.0.2.100のエントリがすでに存在します。PDU Webインタフェースを使用してテーブルからこのエントリを手動で削除するか、正しいコミュニティ文字列に変更するか(Webブラウザでアドレスhttps://pdu.example.comを開き、「ネット構成」セクションに移動してログインし、Trap Hosts Setup IP-コミュニティ・テーブルを参照)、Enterprise Managerで正しいコミュニティ文字列を指定してから、操作(SNMP構成メトリック収集、接続テスト)をやりなおしてください。

PDU検出中に正しいSNMPコミュニティ文字列を入力したことを確認します。

「PDU v1 NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルの確認」および「PDU v2 NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルの確認」の説明に従い、Trap Hosts Setupテーブルが正しいかどうか、およびSNMPコミュニティ文字列が変更されていないかどうかを確認します。

このメッセージを含むインシデントが発生した場合は、Enterprise ManagerでSNMPモニタリング資格証明を変更する必要があります。SNMP資格証明の変更は、「SNMP資格証明の変更」で説明されています。

PDU Webインタフェースを使用して、EMエージェント・ホストIPアドレスのモニタリングを#PDU: pdu.example.comのNMS IP-コミュニティ・テーブルに書き込めません。テーブルがいっぱいです。PDU Webインタフェースを使用してテーブルから一部のエントリを手動で削除してから(Webブラウザでアドレスhttps://pdu.example.comを開き、「ネット構成」セクションに移動してログインし、NMS IP-コミュニティ・テーブルを参照)、操作(SNMP構成メトリック収集、接続テスト)をやりなおしてください。

「PDU v1 NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルの確認」および「PDU v2 NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルの確認」の説明に従い、NMSテーブルに空のスロットがないことを確認します。

PDU Webインタフェースを使用して、EMエージェント・ホストIPアドレスのモニタリングを#PDU: pdu.example.comのTrap Hosts Setup IP-コミュニティ・テーブルに書き込めません。テーブルがいっぱいです。PDU Webインタフェースを使用してテーブルから一部のエントリを手動で削除してから(Webブラウザでアドレスhttps://pdu.example.comを開き、「ネット構成」セクションに移動してログインし、Trap Hosts Setup IP-コミュニティ・テーブルを参照)、操作(SNMP構成メトリック収集、接続テスト)をやりなおしてください。

「PDU v1 NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルの確認」および「PDU v2 NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルの確認」の説明に従い、Trap Hosts Setupテーブルに空のスロットがないことを確認します。

アドレス#PDU: pdu.example.comの#PDU: pdu.example.comがアクセス可能なEMエージェント・ホスト上のネットワーク・インタフェースのIPアドレス参照で例外が発生しました。エージェント・ホストからPDUにアクセスできません。

#PDU: pdu.example.comがアクセス可能なEMエージェント・ホスト上のネットワーク・インタフェースのIPアドレス参照で例外が発生しました。

アドレス203.0.113.200の#PDU: pdu.example.comはEMエージェント・ホストのどのネットワーク・インタフェースからもアクセスできません。別のエージェントを選択するか、PDUがアクセスできない問題を解決してください。

「PDUバージョン識別」の説明に従い、PDUが稼働中であることを確認します。

PDUにアクセスできる場合は、ネットワーク構成を確認します。

#PDU: pdu.example.com: 問題の説明。サポート対象のPDUではなく、サポート対象外のPDUハードウェアへのアクセスを試行した可能性があります。

「PDUバージョン識別」の説明に従い、PDUが稼働中であることを確認します。

PDUにアクセスできる場合は、ネットワーク構成を確認します。

「PDUバージョン識別」の説明に従い、検出中に入力したIPアドレスまたはDNS名がPDU (別のハードウェアではない)およびサポートされているPDUモデルを指していることを確認します。

モデル#PDU: pdu.example.comはサポートされていません。最大数が4モジュールのPDUのみサポートされています。検出されたモジュール数: 5

「PDUバージョン識別」の説明に従い、PDUが稼働中であることを確認します。

PDUにアクセスできる場合は、ネットワーク構成を確認します。

「PDUバージョン識別」の説明に従い、検出中に入力したIPアドレスまたはDNS名がPDU (別のハードウェアではない)およびサポートされているPDUモデルを指していることを確認します。

PDUが応答しません。過負荷であるかオフラインになっています。取得または確認できないものがあります。PDUがオンラインかどうか確認してから(Webブラウザでアドレスhttps://pdu.example.comを開く)、操作(メトリック収集、接続テスト)をやりなおしてください。

「PDUバージョン識別」の章の説明に従い、PDUが稼働中であることを確認します。

PDUにアクセスできる場合は、ネットワーク構成を確認します。

「PDUバージョン識別」の説明に従い、検出中に入力したIPアドレスまたはDNS名がPDU (別のハードウェアではない)およびサポートされているPDUモデルを指していることを確認します。


35.9 PDUのアラートおよび構成

PDUおよびEnterprise Managerは、2種類のインシデントをユーザーに報告するように構成できます。

  • モジュールのフェーズの電流レベル(アンペア)が設定された警告またはアラームのしきい値を超えた場合。

  • PDUモジュールのフェーズ間における電流レベル(アンペア)の差が設定されたしきい値より大きい場合。

警告とアラームのしきい値は、PDUとEnterprise Managerの両方で設定できます。これらの設定は互いに影響しません。インシデントは、PDUとEnterprise Managerで設定された警告とアラームのしきい値とは関係なく生成されます。

35.9.1 レガシーPDUでのアラートの構成

レガシーPDU管理インタフェースでアラームと警告のしきい値を構成するには、次の手順を実行します。

  1. WebブラウザでPDU管理インタフェースを開きます(「PDUバージョン識別」を参照)。

  2. PDUユーザー・インタフェースで、「パラメータ構成」をクリックします。

  3. 自分のユーザー名とパスワードでログインします。

  4. 入力0のアラームと警告の電流しきい値(アンペア)を設定し、「送信」をクリックします。


    注意:

    Enterprise Managerでは、「情報」行はPDUモニタリングに使用されません。

  5. すべてのモジュールに対しても前述の手順を繰り返します。

35.9.2 Enterprise Managerでのアラートの構成

Enterprise Managerでアラームと警告のしきい値を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「PDUの物理ビュー」の説明に従い、PDUランディング・ページを開きます。

  2. ターゲット・メニューの「システム・インフラストラクチャPDU」をクリックします。

  3. 「システム・インフラストラクチャPDU」で、「モニタリング」を選択してから「メトリックと収集設定」をクリックします。

    図35-10 メトリックと収集設定

    図35-10の説明が続きます
    「図35-10 メトリックと収集設定」の説明

  4. 表で、「フェーズでの電流の消費アンペア」の「編集」アイコンをクリックし、「警告のしきい値」と「クリティカルのしきい値」の値を編集します。

  5. 「PDUモジュールの不安定なアンペア・レベル」の「編集」アイコンをクリックし、「クリティカルのしきい値」の値を編集します。


    注意:

    「PDUモジュール・フェーズのハードウェアしきい値オーバーラン・レベル」および「PDUモジュールの不安定なしきい値オーバーラン・レベル」の「警告のしきい値」と「クリティカルのしきい値」は変更しないでください。これらの値を変更すると、インシデントがPDUで直接設定されたアラームおよび警告レベルに基づいて生成されなくなるか、正しく生成されなくなります。

    値をすでに変更した場合は、「PDUモジュール・フェーズのハードウェアしきい値オーバーラン・レベル」の「警告のしきい値」を1に、「クリティカルのしきい値」を2に設定し、「PDUモジュールの不安定なしきい値オーバーラン・レベル」の「クリティカルのしきい値」を1に設定してください。


  6. 「OK」をクリックします。

35.9.3 アラート・インシデントの表示

アラームと警告のしきい値に基づいて生成されたインシデントを表示したり、インシデントを識別するには、「オープン・インシデント」ダッシュレットをクリックして、PDU上のすべてのインシデントのサマリーを表示します。特定のインシデントをクリックすると、インシデントの詳細が表示されます。

  • たとえば、PDUで直接設定されたアラームと警告のしきい値に基づいて生成されたインシデントには、次のテキストが含まれます。

    PDUモジュール0のフェーズ1が、「パラメータ」ページの「PDU Webインタフェース」で設定されている「モジュール・フェーズ・アンペア・レベル」アラームまたは警告しきい値を超えています。「モジュール・フェーズ・アンペア・レベル」は2.4 Aでした。

  • たとえば、Enterprise Managerで設定されたアラームと警告のしきい値に基づいて生成されたインシデントには、次のテキストが含まれます。

    PDUモジュール1のフェーズ1が、モニタリング・テンプレートでユーザーが設定した「モジュール・フェーズ・アンペア・レベル」アラーム2 Aまたは警告1 Aしきい値を超えています。「モジュール・フェーズ・アンペア・レベル」は3.2 Aでした。

電流レベルが設定されたアラームの警告のレベルを下回ると、インシデントは自動的にクリアされます。