12 システム

このドキュメントの内容は次のとおりです。

注意:

「システム」タブは、次のユーザーに対してのみ表示されます。
  • カスタマ・ユーザー管理者(CUA)

  • プロファイルに1つ以上のハードウェア・サポートID (SI)とアセットの表示権限が含まれているユーザー

  • アクティブなターゲットがプロファイル内のハードウェアSIまたはソフトウェアSIに関連付けられているユーザー

12.1 システム、ターゲットおよび構成

システムとは、データベース、Oracle E-Business Suiteインストールまたはアプリケーション・サーバーなどの管理可能なエンティティです。システムには、他のシステムやターゲットを含めることができます。これは、OC4J (アプリケーション・サーバーの一部)、Enterprise Managerエージェント、ホスト、またはOracle E-Business Suiteインストールを構成するコンポーネントなど、より低いレベルの項目です。

「システム」リージョンには、Configuration Managerが実行されているすべてのシステムが表示されます。様々な列の表示、システムのリストのフィルタ、属性によるシステムのグループ化、またはシステム全体の検索を行うように「システム」リージョンをカスタマイズできます。個々のシステムを「お気に入り」としてマークし、さらにフィルタ処理を行ったり、「お気に入り」メニューからすばやくアクセスすることもできます。システムでPowerViewsを使用したり、システム・ページでサービス・リクエスト(SR)を作成できます。システムについて収集される構成データは、問題の検出またはサポートによる診断および問題の解決に使用できます。

システムを選択し、「システム」ダッシュボードをドリルダウンできます。

注意:

効率的な管理のためには、Configuration Managerが収集した情報の登録およびアップロードに使用する、SIに対する管理者権限を持っている必要があります。システムまたはターゲットの非アクティブ化、削除、除去および再アクティブ化の詳細は、次のノートを参照してください。

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1175546.1

デフォルトでは、OracleホームにConfiguration Managerコレクタをインストールし、各Oracleホームにコレクタを追加すると、コレクタにより構成情報がOracleにアップロードされます。この情報は、ターゲット間の論理的な関係を導出するために使用されます。続いて、これは「ダッシュボード」タブの「システム」リージョンにシステムとして表される論理グループを作成するために使用されます。システムは、ターゲットと呼ばれる管理可能なエンティティで構成されます。システム名は通常アンダースコアとシステム・タイプを表す文字(Oracle Databaseシステムの場合は_dbsys、Oracle WebLogicシステムの場合は_wbなど)で終わります。通常、ターゲット名には短縮名が含まれます。たとえば、A1332DIS_apps_cmはOracle Concurrent Managerターゲットです。各ターゲットには構成が含まれ、構成には項目のカテゴリが含まれます。各項目には名前と1つ以上のプロパティがあります。システムには他のシステムを含めることができます。(たとえば、Oracle Databaseシステムを含むOracle E-Business Suiteシステム。)

OCMコレクタは切断モードで構成することもできます。このモードでは、構成データのファイルは手動でSRのドラフトにアップロードする必要があります。

Oracle E-Business Suiteには、システムでもあるOracle Real Application Clusters (RAC)インストールを含めることができます。ターゲットの詳細リージョンに表示される構成を持つ、Oracle Concurrent Managerターゲットを含めることもできます。この構成には、カテゴリコンカレント・マネージャの稼働シフトが含まれます。そのカテゴリでは、プロパティのセットの値を持つアプリケーションIDの表になります。

注意:

システムの編集権限がある場合、システム名を意味のある名前に編集できます。この名前は、システムまたはターゲットへのアクセス権を持つ他のユーザーにも表示されます。

12.1.1 「システム」リージョン

注意: 「システム」リージョンにデータを移入するには、Configuration Managerコレクタがデプロイされている必要があります。

「システム」リージョンには、プロファイルにリストされているSIに関連付けられたすべてのシステムが、最大2000システムまで表示されます。「検索」機能、「拡張」のローカル・フィルタ、または「PowerView」を使用して、対象のシステムを検索することができます。

「システム」リージョンでは、システムを選択して、そのシステムに関する詳細にドリルダウンできます。たとえば、Oracle E-Business Suiteシステムでドリルダウンすると、SR、システム詳細、関連のナレッジ・ベース記事など、Oracle E-Business Suiteシステムのコンテンツを表示できます。

「システム詳細」リージョン

「システム」リージョンでシステムにドリルダウンすると、「システム詳細」リージョンには、選択したシステムを構成するコンポーネント・ターゲットが表示されます。「システム詳細」リージョンから個々のターゲットにドリルダウンすると、そのターゲットの詳細を表示できます。

12.1.2 「ターゲット」リージョン

注意: 「ターゲット」リージョンにデータを移入するには、Configuration Managerコレクタがデプロイされている必要があります。

「ターゲット」リージョンには、SIに関連付けられたシステムの一部であるターゲットが表示されます。「ターゲット」リージョンを使用すると、特定のシステムにドリルダウンせずに、「ダッシュボード」ページから直接ターゲットにアクセスできます。これにより、ターゲットがあるホスト、ターゲット・ホームの場所、または現在どのターゲットがシステムの一部でないか、などのターゲット情報に即座にアクセスできます。また、コレクタが関連付けられているSIの管理者である場合、このリージョンから直接ターゲットを非アクティブ化することもできます。

「ターゲット」リージョンには、OC4J (アプリケーション・サーバーの一部)、Enterprise Managerエージェント、ホスト、またはOracle E-Business Suiteインストールを構成するコンポーネントなど、Configuration Managerコレクタが検出する個々のコンポーネントがすべて表示されます。「ターゲット」リージョンは、様々な列を表示したり、名前付きターゲットを検索したり、ターゲットのリストをフィルタしたり、属性別にターゲットをグループ化するように設定できます。また、重要なターゲットを「お気に入り」としてマークし、「お気に入り」メニューからの詳細なフィルタリングおよびクイック・アクセスを可能にできます。PowerViewの操作および表のエクスポートに関して追加機能を使用できます。ターゲットについて収集される構成データは、問題の検出またはサポートによる診断および問題の解決に役立ちます。

「ターゲット」リージョンに表示されるターゲットは、2000までです。「検索」機能、「拡張」のローカル・フィルタ、または「PowerView」を使用して、対象のターゲットを検索することができます。

「ターゲット」リージョンでは、指定された時点でのターゲットのスナップショットを表示したり、履歴スナップショットを現在のスナップショットまたは別の履歴スナップショットと比較できます。

個々のターゲットのページにドリルダウンして、その特定のターゲットが配置されたホスト・ターゲット、またはその特定のターゲットがあるOracleホームのいずれかに直接移動できます。Oracleホームは、適用されるパッチの情報を含むため、特に便利です。

通常、システムの詳細を参照した後、そのシステムでターゲットの詳細を表示することができます。そのターゲットをお気に入りに設定して、いつでも「お気に入り」メニューからアクセスできます。

12.1.3 「構成」リージョン

システムまたはターゲットにドリルダウンすると、「構成」リージョンで現在の構成設定を参照できます。

注意:

一部のシステムでは構成情報が表示されないため、「構成」リージョンは表示されません。

また、過去の時点での構成設定、2つの時点間での構成設定の比較、および一定期間における構成の変更も参照できます。これらの機能は、問題の原因である可能性がある構成の設定変更を正確に特定する際に役立ちます。

12.1.4 システムとターゲットの使用

12.1.4.1 システムおよびターゲット構成はどのように表示しますか。

個別のシステム構成は「システム」リージョンにあり、個別のターゲット構成は「ターゲット」リージョンにあります。「システム」および「ターゲット」リージョンは、「ダッシュボード」および「システム」タブから使用可能です。

特定のシステムまたはターゲットをこれらのリージョンから見つける便利な方法は、グループ化または検索フィルタを使用することです。システムまたはターゲットの場所を特定した後、「お気に入り」メニューからいつでも迅速に直接アクセスできるように、システムまたはターゲットをお気に入りとすることができます。

特定のシステムまたはターゲットを選択した後、そのシステムまたはターゲットの構成にドリルダウンすると構成設定を表示できます。

12.1.4.2 問題を診断するには、どのように構成を使用しますか。

最近の構成変更が原因で、システムに問題が発生する可能性があります。目的のシステムおよびターゲットにドリルダウンし、発生した構成の変更を確認できます。「構成」リージョンから、現在の構成とシステムが正しく動作していた時点での構成を比較できます。構成を比較するには、次のようにします。

  1. 「構成」リージョンで、「比較」メニューから、「別の日付での最新」を選択します。

  2. 表示されたカレンダから日付を選択し、「適用日付」をクリックします。

    選択した日付に収集がない場合は、可能なかぎり近い日付の収集が使用されます。

    左側にはカテゴリのリストが表示され、右側には違いがある項目のリストが表示されます。無効化されているカテゴリには変更がありません。

12.1.4.3 システムまたはターゲットをどのように検出しますか。

システムまたはターゲットを検出できない場合、以前にそれを確認したことがありますか。非アクティブ化されている可能性がありますか。Oracleホームがアップグレードされ、収集に問題が発生していますか。最初に「設定」→非アクティブ化された収集の管理(または表示)表を確認してください。表示されない場合は、名前が変更されていないかを確認します。それ以外の場合は、「コレクタ」タブで収集マネージャのFAQドキュメントを確認できます。

12.1.4.4 使用されていないターゲットはどのように削除しますか。

注意: ターゲットに関連付けられたすべてのSRがクローズしていることを確認します。ターゲットを非アクティブ化するには、ターゲットのアップロードに使用されたSIのカスタマ・ユーザー管理者(CUA)である必要があります。

  1. 「ターゲット」リージョンでターゲットを選択します。コンテキスト・メニューが表示されます。

  2. 「その他のアクション」を選択します。

  3. 「ターゲットの非アクティブ化」を選択します。

12.1.4.5 システムが「システム」リージョンに表示されないのはなぜですか。

コレクタがアップロードを実行する際、システムはリポジトリ側で生成されます。システムが表示されない場合は、考えられる原因を探します。

  1. データベース、iASおよびOracle E-Business Suiteの場合は、データベース機器が稼働し、収集が実行されたことを確認します。ステップの説明は、「コレクタ」タブから利用可能なOracle Configuration Managerインストレーションおよび管理ガイドを参照してください。

  2. コレクタが正しいOracleホームにインストールされていません。「コレクタ」タブから利用可能なOracle Configuration Managerインストレーションおよび管理ガイドを参照してください。

  3. アップロードに対するシステムが生成されませんでした(例:ホスト)。

  4. 複数のSIを持つユーザーによってアップロードが実行されましたが、アップロードにSIが関連付けられていません。ウィンドウの右上にあるメッセージセンターで「コレクタの関連付け」メッセージを確認するようユーザーに依頼します。詳細は、「メッセージ・センター」のヘルプを参照してください。

  5. ORACLE_HOME/ccr.logsファイルのログ・ファイルにエラーがないかどうかを確認します。

注意: プロファイル内のSIに関連付けられているシステムのみが表示されます。プロファイルを確認するには、「設定」タブを選択してから「アカウント」を選択し、SIがリストされるかどうかを確認します。されない場合は、SIを入力して「リクエストの送信」をクリックします。

12.1.4.6 システムやターゲットを一部のユーザーに制限できますか。

SIにアクセス可能な他のユーザーに対して、単一のシステムまたはターゲットを非表示にすることはできません。ただし、CUAは、SIからユーザーを削除できます。これにより、このSI内のシステムおよびターゲットへのアクセス権が削除されます。

12.1.4.7 ライフサイクル・プロパティとは何ですか。

ライフサイクルは、システムとターゲットに対して指定できるプロパティです。ターゲットのライフサイクル・ステージに応じて、ヘルス推奨を含む多くのビューに対してフィルタ処理が可能です。次のステージの1つを指定できます。

  • 基幹

  • 本番

  • ステージ

  • テスト

  • 開発

  • 指定なし

たとえば、多くの顧客は、開発システムのヘルス推奨を参照することに興味を持っていません。

設定すると、システムに関連付けられたすべてのターゲットが、システムのライフサイクルを受け継ぎます。特定のターゲットに対してこの継承をオーバーライドすることも可能です。ターゲットに対する最後のライフサイクル・ステージが表示されます。

12.1.4.8 ライフサイクル・プロパティを設定できるのはどういう人ですか。

あらゆるカスタマ・ユーザー管理者(CUA)が、システムまたはターゲットのライフサイクル・プロパティを設定または設定解除できます。

システムやターゲットに対する所有者権限または更新権限を持っている場合、「システム概要」リージョンから、システムやターゲットのライフサイクル・プロパティを設定または設定解除できます。

12.1.4.9 ライフサイクル・プロパティを複数のターゲットとシステムに設定するにはどのようにしますか。

ライフサイクル・プロパティを複数のターゲットとシステムに設定する手順:

  1. 複数の行を選択するには、「ターゲット」または「システム」リージョンで、任意の行の左側をクリックします。

  2. ライフサイクル・プロパティを設定するターゲットまたはシステムをすべて選択したら、選択した行のいずれかに対して、ツールバーの「その他のアクション」をクリックし、続いて「プロパティの編集」を選択します。

  3. 表示される「プロパティの編集」ダイアログで、次のライフサイクル・オプションの1つを選択し、「保存」をクリックします。

    • 基幹

    • 本番

    • ステージ

    • テスト

    • 開発

    • 指定なし

  4. 自分がCUAである、選択したターゲットまたはシステムについての既存のライフサイクル値の概要を参照するには、「既存の表示」をクリックします。

    注意: 数には、自分がCUAである選択リストのシステムまたはターゲットのみが含まれます。

  5. プロンプトに従って選択内容を確認します。選択したターゲットまたはシステムの数にもよりますが、操作には10秒から1分かかることがあります。

  6. 操作が完了すると、ページ右上にあるMy Oracle Supportメッセージ・バーに、メッセージが表示されます。メッセージは、操作が成功したか、ターゲットまたはシステムの一部または全部上でのライフサイクル・プロパティの変更が妨げられたかどうかを示します。

変更後にライフサイクル・プロパティを再検討するには、次のいずれかを実行します。

  • リージョン表ヘッダーの左にある「編集」をクリックして、適用できるターゲットまたはシステム・リージョンの「ライフサイクル」列が表示されていることを確認します。

  • ターゲットまたはシステムの詳細ページを直接開き、ライフサイクル・プロパティが表示されている、「ターゲットの概要」または「システム概要」リージョンを表示します。

12.1.4.10 特定のシステム上でライフサイクル・プロパティを設定すると、そのシステムに関連付けられているメンバー・ターゲットはどうなりますか。

システムに関連付けられたすべてのメンバー・ターゲットが、システムに対して設定された最新のライフサイクルを継承します。複数のシステムに関連付けられているターゲットも、ライフサイクル属性は1つのみ持つことができます。

単一のターゲットのライフサイクル・プロパティを、「親」システムと異なったものにするには、まずシステム・ライフサイクル・プロパティを設定し、「ターゲット」を選択してライフサイクル・プロパティを編集することによって、個々のターゲットについてオーバーライドします。

12.1.4.11 ターゲットとシステムの相違点は何ですか。

システムは、1つの論理グループを形成するターゲットの収集です。システム名は通常アンダースコアとシステム・タイプを表す文字(Oracle Databaseシステムの場合は_dbsys、Oracle WebLogicシステムの場合は_wbなど)で終わります。ターゲット名には、一般的に短縮名(たとえばA1332DIS_apps_cmはOracle Concurrent Manager)が含まれます。

12.1.4.12 特定の日付における構成項目の値はどのように決定しますか。

目的のターゲットに移動します。「構成」リージョンで、「アクション」メニューから「変更履歴」を選択し、構成を表示する日付を選択します。本日から初回収集日までの任意の日付を表示できます。

収集が行われていない日付を選択した場合、以前の最終収集日が表示されます。通常これは、リクエストされた日付に変更が行われなかったことを意味するため、リクエストされた日付の値は表示された日付と一致します。収集は変更が検出された場合のみ行われるため、表示される日付は、変更が加えられ、したがって収集が行われたことを表します。

12.1.4.13 構成の値が変更されたかどうかはどのように確認しますか。

目的のターゲットに移動し、「アクション」メニューから「比較」を選択して比較を実行します。日付範囲を選択すると、相違が含まれる項目のカテゴリのみが表示されます。その他のカテゴリは使用できなくなります。

構成内では検索できません。大きな項目のカテゴリがあり、1つの項目を検索する場合は、右クリックしてから、表をスプレッドシートまたはドキュメントにコピー・アンド・ペーストします。表はソートも可能です。

12.2 パッチ推奨

「パッチ推奨」リージョンの詳細は、「パッチと更新版」のヘルプの「「パッチ推奨」リージョンとは何ですか。」の項を参照してください。

12.3 ヘルス推奨

この項では、ヘルス推奨およびヘルス推奨の抑制について説明します。

12.3.1 ヘルス推奨について

注意: 「ヘルス推奨」リージョンは、Configuration Managerコレクタを使用している場合のみ使用できます。収集の利用方法の詳細は、「コレクタ」タブを参照してください。

ダッシュボード・ページの「ヘルス推奨」リージョンに、コレクタが実行し、推奨が発見された、現在非表示になっていない、すべてのシステムについてのヘルス・チェック情報が表示されます。ヘルス・チェックは、アップグレードされた構成に基づいて、潜在的な問題のアラートを提供します。新規チェックおよび更新されたチェックが定期的にリリースされます。システムのヘルス・チェックを定期的に確認して、推奨事項に従ってください。ヘルス・チェックは、不要な場合や後に延期したい場合には抑制できます。

「ヘルス推奨」リージョンは、システムまたはターゲットにドリルダウンしても表示できます。この場合、リージョンには選択したシステムまたはターゲットに関する情報のみが表示されます。

「ヘルス推奨」リージョンでは、ヘルス推奨ページにドリルダウンし、ヘルス推奨の詳細を表示できます。ヘルス推奨ページに推奨事項は、2000までです。フィルタを使用して、対象の推奨事項を検索できます。

12.3.1.1 「ヘルス推奨」リージョンが空白なのはなぜですか。

「ヘルス推奨」リージョンは空白の可能性があります。理由は次のとおりです。

  • ユーザーがアップロードしたターゲット構成に対して、ヘルスの推奨が認識されませんでした。

  • 現在、ユーザーが構成をアップロードしたターゲット・タイプに対して使用可能なヘルス・チェックはありません。My Oracle Supportでは現在、Oracle Database、Middleware、Oracle E-Business Suite、Oracle Enterprise Manager、Siebel、PeopleSoftおよびJD Edwardsに対するヘルス・チェックが使用できます。

  • ターゲット情報の表示に影響しているPowerViewフィルタ・セットがあります。

12.3.1.2 推奨をオフにする方法はありますか。

推奨をオフに(抑制)するには、「ヘルス推奨」表で推奨を選択し、「抑制」をクリックします。

問題の解決後、推奨は自動的に削除されます。コレクタが新たな構成をアップロードすると、その構成は分析され、収集が見つかった場合、推奨は問題として表示されなくなります。デフォルト・コレクタは、構成変更を毎日アップロードします。分析は変更が検出されたときに完了します。特定の推奨を抑制し、それが解決されたとOracleにより判断されると、推奨は消去されて抑制は非表示になります。以後、推奨が表示される場合、抑制は引き続き適用されます。チェックまたはターゲット全体を抑制する場合、適用するターゲットまたはチェックがなくても、この機能は引き続き有効になります。

12.3.1.3 ヘルス推奨を選択しても、何も起こらないのはなぜですか。

一般に、「ヘルス推奨」表で行を選択すると、下に詳細が表示されます。領域が表示されない場合、リージョンのサイズをゼロ近くまで減らしている可能性があります。ウィンドウの下部中央にあるサイズ変更ハンドルを上にドラッグして、詳細領域を表示します。詳細領域には、構成プロパティの変更またはインストールの調整のためのアドバイスが表示されます(例: データベースの複数のREDOログを使用して、またはデータベース監査の有効化などベスト・プラクティス・ルールを適用して、SGAのデフォルト値を増やす)。詳細領域では、各項目の理由、および必要に応じてナレッジ記事またはパッチへのリンクが提供されます。

12.3.1.4 問題の修正後、ヘルス・チェックがクリアされるのはいつですか。

1日に複数の変更を実行する場合、Configuration Managerコレクタを手動で再実行して、最新のヘルス推奨の情報を表示します。

ヘルス・チェックはキューに入ると実行されます。そのため、更新された構成のアップロード時とヘルス推奨のリフレッシュ時の間に遅れが発生する可能性があります。リフレッシュは構成のアップロードの24時間以内に行われます。したがって、システムへの変更により修正された違反は、システム収集が行われた時点で反映されます。修正をただちに検証する場合は、コレクタを手動で実行することで、コレクタをトリガーして収集を実行できます。コレクタを手動で再実行しない場合、変更が表示されるまで最大で48時間かかることがあります。

各プラットフォームでの手動収集の実行方法は、Oracle Configuration Managerインストレーションおよび管理ガイドを参照してください。

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=728989.5

コレクタのマニュアルへのリンクは、「コレクタ」タブを参照してください。

12.3.1.5 特定のチェックで影響を受けるターゲットを表示するにはどうすればよいですか。

グループ化機能表を使用します。表の左上にあるアイコンをクリックし、ヘルス・チェック別にグループ化を選択します。各推奨の影響を受けるすべてのターゲットが表示されます。

12.3.1.6 データベースなど、1つのタイプのターゲットのみに対するチェックを表示するにはどうすればよいですか。

グループ化機能表を使用します。表の左上にあるアイコンをクリックし、ターゲット別にグループ化またはタイプ別にグループ化を選択します。各推奨の影響を受ける各タイプのグループが表示されます。タイプのサブセットのみを表示するには、PowerViewを使用します。タイプ・フィルタで新規フィルタを作成し、目的のタイプを選択します。

12.3.1.7 複数選択を行う際、「抑制」を選択できないことがあります。

「グループ化」をオンにしている場合、グループ・ヘッダーが選択されている可能性があります。表にはグループ・ヘッダーの選択を処理する方法がありません。[Control] キーを押してその行の選択を解除すると、抑制オプションを使用できるようになります。

12.3.1.8 「動作保証チェックに失敗しました」というメッセージは何を意味していますか。

ユーザーが「動作保証チェックに失敗しました」というメッセージを受け取る場合、このシステムまたはターゲットの動作保証されていない構成が検出されています。詳細は、「ヘルス・チェック」セクションで入手できます。ヘルス・チェックには、通常、動作保証されている構成を表示するためのオプションがあります。「動作保証された構成の表示」をクリックして動作保証アプリケーションを開き、動作保証された別の構成を開きます。

注意: Configuration Managerリリース10.3.4以降がインストールされておらず、製品とプラットフォームの組合せが動作保証されていない場合は、「動作保証チェックに失敗しました」というメッセージは表示されません。

12.3.1.9 重大度、タスク/目的およびライフサイクルの分類とは何ですか。

各ヘルス推奨には、重大度、タスク/目的およびライフサイクルの分類が含まれ、推奨が発生する状況を理解するのを手助けします。

重大度の分類は、推奨の相対的な重大度と修正しなければならない緊急度を示します。

  • クリティカル: システム・クラッシュまたは障害、あるいは重大なセキュリティの問題を引き起こす可能性のある問題です。

  • 警告: 環境に不安定を生じさせる可能性のある問題です。

  • 情報: 将来のシステム・メンテナンスの一部として考慮する必要のあるベスト・プラクティス・アドバイスです。

タスク/目的の分類は、推奨が存在する状況を示します。これにより、推奨はOracle製品のライフタイム全体を通して一般的に実行されるタスクに関連付けられます。タスク/目的の分類は、「可用性」、「動作保証」、「構成」、「インストール」、「パッチ」、「パフォーマンス」、「スケーラビリティ」、「セキュリティ」、「サポート・ポリシー」および「アップグレード」です。

ライフサイクルの分類は関連するターゲットのライフサイクルの状態を示します。これにより、ターゲットが本番、ステージ、開発またはテスト環境のいずれにあるのかが伝えられます。ターゲットのライフサイクルが設定されていない場合、値は「指定なし」です。

重大度、タスク/目的およびライフサイクルのフィルタを組み合わせて使用して、表示する推奨のセットを制限できます。「推奨」、「ターゲット名」または「ターゲット・タイプ」検索フィルタを使用して、戻されたセットをさらに絞り込むことができます。また、PowerViewフィルタを使用して、表示を制限できます。

12.3.1.10 ヘルス推奨ディスカッションとは何ですか。

ヘルス推奨ディスカッションとは「コミュニティ」タブのディスカッション・スレッドのことであり、これによりフィードバック、ヒントおよび回避策を表示、共有できるだけでなく、Oracle Supportスタッフや他の専門家からの返信も表示できます。

ヘルス推奨の詳細を表示しているときに、そのヘルス推奨に関して他の人が作成したコメントを表示したり、自分のコメントを入力することができ、まだ存在しない場合にはヘルス推奨のディスカッションを開始することもできます。

すべて読むをクリックして、ディスカッションのすべての返信を表示します。

12.3.1.11 ディスカッションはどのようにしてサブスクライブまたはサブスクライブ解除するのですか。

ヘルス推奨の詳細領域で、ディスカッションをサブスクライブするには、ディスカッション・リージョンの下部の「ディスカッションのサブスクライブ」をクリックします。ディスカッションのサブスクライブを解除するには、「サブスクライブ解除」をクリックします。Oracle Communityサイトで、ディスカッションをサブスクライブするには、ディスカッションの表示中に「アクション」リージョンでディスカッションのサブスクライブをクリックします。ディスカッションのサブスクライブを解除するには、ディスカッションのサブスクライブ解除をクリックします。

ディスカッションをサブスクライブすると、そのディスカッションについての電子メール通知を受信するようになります。

サブスクライブの詳細は、「コミュニティ」のヘルプを参照してください。

12.3.1.12 Sustaining Supportとは何ですか。

Oracle製品の多くにSustaining Supportがあります。Sustaining Supportでは、システムを運用するかぎり、Oracleのオンライン・サポート・ツール、ナレッジ・ベース、ソリューション用の既存の修正へのアクセス、およびテクニカル・サポートの専門家からの支援を含むテクニカル・サポートが提供されます。

Sustaining Supportの詳細は、「ライフタイム・サポート・ポリシー」を参照してください。

12.3.1.13 Extended Supportを受ける必要があるのはなぜですか。

Extended Supportでは、ユーザーの予定に合せて自由にアップグレードできます。Extended Supportを使用すると、追加料金で特定のOracleリリースに対するサポートを3年間延長できます。都合のよいときにシステムを拡張できるという安心感を得ることができます。

Extended Supportの詳細は、「ライフタイム・サポート・ポリシー」を参照してください。

12.3.1.14 本番システムのヘルス推奨に常に焦点を当て、ステージ、テストおよび開発システムを無視する場合はどうなりますか。

これを行うには、各ターゲットおよびシステムのターゲット・ライフサイクルを確立してから、抑制を使用して、本番システムへのすべてのヘルス推奨アクティビティに限定します。

注意: ターゲットおよびシステムを最新にするには、ターゲット・ライフサイクルの指示を守ることが重要です。My Oracle SupportおよびOracle Configuration Manager (OCM)のいずれも、システムの目的のライフサイクルを自動的に知ることはありません。抑制の詳細は、「推奨の抑制」を参照してください。

12.3.1.15 特定のヘルス推奨または特定のターゲットのヘルス推奨をすばやく見つけるにはどのようにしますか。

特定のヘルス推奨または特定のターゲットのヘルス推奨をすばやく見つけるには、次の手順に従います。

  1. メインの「ヘルス推奨」ページのフィルタ行の右側の端で、メニューから「ヘルス推奨」または「ターゲット名」を選択します。

  2. テキスト入力ボックスに推奨のタイトルまたはターゲット名の全てまたは一部を入力し、「検索」をクリックします。表に入力内容と一致する推奨またはターゲット(選択したものによる)が表示されます。

12.3.1.16 特定のヘルス推奨および次に行うことについての詳細はどこで見つけることができますか。

特定のヘルス推奨についての詳細を見つけるには、「ヘルス推奨」ページの表で1つのヘルス推奨を選択します。表の下のペインに、次を含む、選択した推奨のすべての使用可能な詳細が表示されます。

  • すべての属性を含むヘッダー

  • ライフサイクルを含む(設定した場合)、推奨が検出されたターゲットのキー属性

  • 推奨のリスクの説明

  • 詳細な指示を含む、推奨自体の完全な説明

ペインの右側には、選択したヘルス推奨に関して他の人が入力したコメントも表示されます。希望があればコメントを投稿することもできます。

12.3.2 ヘルス推奨の抑制について

抑制は今すぐに対応しないヘルス・チェックの推奨を非表示にするためのツールです。抑制はユーザー・レベルの設定で、同じヘルス情報を見ることのできる他のユーザーには影響を与えません。

注意: すべてのヘルス・チェックが抑制されている場合、グラフのカウントはゼロになります。抑制されたヘルス・チェックを表示するには、抑制されたヘルス・チェックの表示をクリックします。

12.3.2.1 抑制の使用方法

抑制を使用することで、自分には関係のないヘルス・チェック、特定のターゲット(開発システムなど)の全チェック、または特定のターゲットで見つかる特定のヘルス・チェック(推奨とみなされます)を、一時的または永続的に非表示にできます。抑制を使用すると、ダッシュボードの「ヘルス推奨」リージョンおよびターゲット・ページの「ヘルス」リージョンに表示される推奨の数が減ります。

抑制には次の4つのタイプがあります。

  1. 特定の推奨を抑制すると、そのターゲットに対するそのチェックが表示されなくなります。これは最も小さいタイプの抑制です。1つのターゲットに対して1つのチェックなので、開発ターゲットのチェックを抑制し、本番ターゲットのチェックをアクティブのままにしておくことが可能です。最小の抑制タイプなので、他の2つのタイプの抑制によって上書きされる場合があります。その場合、推奨の抑制は削除されます。

  2. ヘルス・チェックを抑制すると、そのヘルス・チェックはどのターゲットにも表示されなくなります。この抑制は、チェックを環境に適用しない場合に便利です。たとえば、インターネットに直接接続していない安全な場所にいて、インターネット・セキュリティに関連するチェックを抑制するような場合です(その場合でも、この種の切断された環境での推奨は取得できます)。

  3. ターゲットを抑制すると、そのターゲットのすべてのチェックが表示されなくなります。

  4. ターゲット・ライフサイクルを抑制すると、そのライフサイクルを共有するターゲットに対する推奨が表示されなくなります。(これには、システムのライフサイクルが手動で定義されることが必要です)

注意: チェック全体またはターゲット全体を抑制すると、抑制されたすべての推奨が完全に削除されます。チェックまたはターゲットの抑制を削除しても、推奨の抑制は再表示されません。

12.3.2.2 抑制を有効にするにはどのようにすればよいですか。

「ヘルス推奨」リージョンで1つまたは複数の行を選択した後、抑制を有効にするには、コンテキスト・バーの「抑制」メニューからオプションを選択します。

12.3.2.3 「抑制されたターゲット」タブ、「抑制されたヘルス・チェック」タブ、「抑制された推奨」タブおよび「ライフサイクルにより抑制」タブの違いは何ですか。

抑制モデルは複雑なので、簡単になるように工夫されています。つまり、抑制のタイプごとに専用のタブがあります。抑制の内容を完全に理解するには4つのタブをすべて確認する必要がありますが、それほど頻繁には必要にならないはずです。タブは左から右に使用してください。推奨が抑制されているタブのみが有効になります。

「抑制されたターゲット」タブにはヘルス・チェックの列があります。このウィンドウには、そのターゲットに関する現在の推奨がすべて表示されます。ただし、これらは「抑制された推奨」タブには表示されません。明示的に抑制されている推奨のみがここに表示されます。

「抑制されたヘルス・チェック」タブでは、非表示になっているチェックがあるかどうか確認します。「ターゲット」列でリンクされている値を使用して、そのチェックによって現在影響を受けるターゲットのリストを確認します。したがって、ここにリストされているチェックによって、「抑制された推奨」タブにすべての推奨が表示されるわけではありません。明示的に抑制されている推奨のみがここに表示されます。

抑制された個々の項目は、「抑制された推奨」タブに表示されます。他の2つのタブには抑制された個別の推奨は表示されません。

「ライフサイクルにより抑制」タブを使用して、どのターゲット・ライフサイクルが抑制されているかを確認できます。

12.3.2.4 抑制はチーム内の他のメンバーから見えますか?

いいえ。抑制の設定は個人用です。そのため、他の管理者または監査者は、それぞれのユーザーごとに重要な項目を決定できます。

12.3.2.5 抑制の使用に関するヒント

  1. 次のメンテナンス・ウィンドウに含める推奨の優先順位を決定します。後のウィンドウで対応する項目は、抑制を使用して非表示にします。抑制表の「抑制」列を使用して複数選択を行い、以前に延期した推奨のコレクションの抑制を解除します。

  2. 管理対象外のターゲットを抑制し、自分が担当するターゲットとシステムに焦点を当てます。テーブルの「グループ化」機能を使用して(テーブルの左上のアイコンをクリック)、ターゲット別にグループ化を選択します。各グループで自分が管理していないターゲットの行を[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択し、第2のオプションターゲットのヘルス・チェック(現在および将来)を抑制を選択します。

12.4 インベントリ・レポート

注意:

インベントリ・レポートには、Configuration Managerコレクタによってアップロードされたデータが表示されます。

インベントリ・レポートを使用して、次のことができます。

  • サポートされていない以前のリリースの製品を検索し、アップグレード用のワーク・リストとしてこのリストをエクスポートします。

  • 配置の計画。たとえば、システムの成長に対応するのに十分なLinuxまたはミドルウェアの管理者がいることを確認します。

  • 選択したプラットフォームまたは製品のインストールの傾向を比較および対照し、お客様の配置計画と比較して、差分や重複を見つけます。

  • 単一のリリースまたは製品を検索し、お客様の標準的な製品の1つにこれらの製品を移行して管理の手間を省くことを検討できるようにします。

  • レポートの作成またはデータのエクスポートを行い、新規データベース・リリースの取込みを表示します。たとえば、サポートされている以前のリリースの番号を表示します。

  • 特定のターゲット・セットにドリルダウンして、構成データの比較、SRの登録、またはパッチ推奨の表示を行います。

  • お客様の環境の新規項目を確認します。

「インベントリ・レポート」リージョンには、次の対話型レポートが含まれます。

  • ホスト

  • データベース

  • ミドルウェア

  • アプリケーション

  • 管理ソフトウェア

「表示」メニューでレポート名をクリックしてそのレポートを表示し、レポート・メニューから項目を選択してレポートのグループを変更します。

傾向情報を表示して、結果を比較およびコピーし、すべてのコレクションからの集約情報に基づいてレポートを印刷できます。対話型レポートは長期間の傾向を示します。レポートでは、次のことができます。

  • システムの詳細を参照して、最長3年間の履歴データを表示します。

  • ホスト、データベース、アプリケーションおよびアプリケーション・サーバーのグラフを表示します。

  • 「レポートの詳細」パネルを表示して、ターゲットの特定の情報を参照します。

  • レポート・データを外部のドキュメントまたは電子メールにコピーします

12.4.1 円グラフの表示

「インベントリ・レポート」リージョンには、ホストなどの選択されたカテゴリの概要を示す円グラフが表示されます。カテゴリを変更するには、「表示」メニューから別のカテゴリを選択します。

12.4.2 レポート・データのフィルタ

PowerViewのお気に入りまたはサポートID (SI)でレポート・データをフィルタする手順は、次のとおりです。

  1. 「拡張」をクリックします。

  2. 拡張インベントリ検索ウィンドウで「サポートID」または「お気に入り」を選択します。

    「お気に入り」を選択した場合、「True」を選択して「保存」をクリックします。お気に入りに指定したシステムとターゲットに関するデータのみが表示されます。

    関連項目:

    PowerViewの詳細は、「スタート・ガイド」ヘルプ・ページの「PowerView」の項およびこのページの「お気に入りの追加または削除」の項を参照してください。

12.4.3 インベントリ・レポートの表示

インベントリ・レポートを表示するには、「レポートの表示」をクリックするか、円グラフをクリックします。選択したカテゴリのレポートが表示されます。

レポートを変更するには、「表示」メニューから別のカテゴリを選択します。

各レポートで、レポート・カテゴリの横にあるメニューをクリックして、リストされているカテゴリの1つによってレポート・データをグループ化します。たとえば、ホスト・レポートでは、「プラットフォーム」を選択してオペレーティング・システムのプラットフォーム別にデータをグループ化します。

12.4.4 傾向の比較の表示

デフォルトで、各レポートの右側には過去3年間の比較傾向グラフが表示されます。傾向比較データに対し、次のタスクを実行できます。

  • 拡大鏡を使用して傾向グラフにズームインしたり、ズームアウトします。

  • [Ctrl]キーを押したまま傾向の色列のボックスをクリックして、グラフ内で項目を表示または非表示にします。

  • 傾向データの表示リンクをクリックして、傾向を表形式で表示します。

12.4.5 レポートの詳細の表示

各レポートには「レポートの詳細」領域があり、レポートの項目の詳細情報が表示されます。レポート内の1つまたは複数の行をクリックすると、それらの行のみの詳細が表示されます。

12.4.6 システム情報またはターゲット情報の表示

各レポートおよび各「レポートの詳細」領域の1行目にあるリンクをクリックするか、「レポートの詳細」表で行をクリックし、コンテキスト・メニューで「表示」を選択します。

12.4.7 サービス・リクエストの作成

SRを作成するには、「レポートの詳細」表の行をクリックし、コンテキスト・メニューから「SRの作成」を選択します。

12.4.8 アップグレード・プランナの起動

アップグレード・プランナを起動するには、「レポートの詳細」表の行をクリックし、コンテキスト・メニューから「アップグレードの計画」を選択します。

注意: 「アップグレードの計画」は、サポートされているターゲットに対してのみ有効です。アップグレード・プランナの詳細は、「パッチと更新版」ヘルプの「パッチ計画とアップグレード計画」の項を参照してください。

12.4.9 ターゲットの非アクティブ化

注意: ターゲットを非アクティブにするには、管理者権限が必要です。

ターゲットを非アクティブにするには、次のようにします。

  1. リンク以外の行の任意の箇所をクリックし、「レポートの詳細」領域でターゲットを選択します。

  2. コンテキスト・メニューから「その他」を選択し、「ターゲットの非アクティブ化」を選択します。

12.4.10 お気に入りの追加または削除

お気に入りを追加または削除する手順は、次のとおりです。

  1. リンク以外の行の任意の箇所をクリックし、「レポートの詳細」領域でターゲットを選択します。

  2. コンテキスト・メニューから「その他」を選択し、「お気に入りに追加」または「お気に入りから削除」を選択します。

12.4.11 レポートの印刷

「レポートの詳細」表を印刷するには、「表示」メニューの「印刷」をクリックします。

12.5 アセット

注意:

「アセット」リージョンは、カスタマ・ユーザー管理者(CUA)、アセット管理者、およびプロファイルにハードウェア・サポートID (SI)とアセットの表示権限が含まれるユーザーに表示されます。

12.5.1 アセット管理者ロール

アセット管理者ロールを持つユーザーには、アセット詳細の更新に関して、CUAと同じ権限があります。CUAは、「設定」タブのユーザーの管理ページで、ユーザーにアセット管理者ロールを付与できます。ユーザー・ロールの割当ての詳細は、「ユーザーの権限はどのようにして編集するのですか。」の情報を参照してください。

12.5.2 アセットの管理

「アセット」リージョンには、自分が管理しているSIに関連付けられたハードウェア・アセットがリストされます。デフォルトでは、SIは選択されておらず、現在のユーザーに表示されているすべてのアセットが「アセット」表にリストされます。サポートID別にグループ化されたアセットを表示するには、「サポートID」を選択します。アセット表は自動的にグループ別モードに変更されます。

「サポートID」メニューからSIを選択または選択解除して「選択」をクリックすると、「アセット」表にSIが追加または削除されます。「アセット」表の一番下をドラッグすると、より多くのアセットが表示されます。次回アセット・ページを表示する際に、My Oracle Supportでは選択したSIが表示されます。

SIを選択すると、ビューは自動的に「グループ化基準」に変わります。「グループ化基準」をオフにするには、「表示」メニューから「グループ化基準」を選択し、「オフ」を選択します。SIが選択されている場合には、「グループ化基準」ビューがオフになる前に、選択しているSIがクリアされるというメッセージが表示されます。

「アセット」表の「アセット・タイプ」列にリストされているアセットには3つのタイプがあります。

  • スタンドアロン: 子(またはコンポーネント)が関連付けられていないアセット。

  • システム: 1つ以上の子(またはコンポーネント)が関連付けられているアセット。たとえば、Oracle Exadataシステムは、サーバーおよび切替えコンポーネントを含むシステムです。

  • コンポーネント: システムに含まれています。

「アセット」表にコンポーネントを表示するには、「コンポーネントの表示」を選択する必要があります。「コンポーネントの表示」を選択すると、「システム・シリアル番号」列が表示されます。この列に基づいてアセットを検索およびフィルタできます。「アセット・タイプ」列で「システム」または「コンポーネント」リンクをクリックするか、「システム・シリアル番号」列でシリアル番号をクリックすると、システムのすべてのコンポーネントを表示できます。

システム・アセットのシリアル番号のリンクをクリックすると、選択したシステム・アセットのコンポーネント・アセットのリストにドリルダウンできます。

このビューで表のブレッドクラムの2つ目のリンクをクリックすると、システム・アセットの詳細が表示されます。

すべてのアセットが表示されている前の表ビューに戻るには、表のブレッドクラムのアセット・リンクをクリックします。

複数のアセットの選択

選択したアセットで同じ操作を実行できるように、SI内の複数のアセットを選択する手順は、次のとおりです。

注意:

同じSI内のアセットのみ選択できます。
  1. 「表示」をクリックし、「グループ化」を選択して、「サポートID」を選択します。

  2. 更新するアセットを選択します。

    注意:

    CUAとアセット管理者のみが、アセット詳細を更新できます。

    アセットの連続した範囲を選択するには、最初のアセットをクリックし、次に[Shift]を押しながら、範囲の最後のアセットをクリックします。[Ctrl]を押しながらクリックすると、連続していないアセットを選択できます。「アクション」メニューまたはコンテキスト・メニューからアクションを選択して、1つの操作に対して選択されたアセットと関連付けられたアセットの詳細を変更できます。コンテキスト・メニューを表示するには、アセット行のリンク以外の任意の場所をクリックします。

アセットのフィルタ

アセット名、シリアル番号、製品名、ハードウェアの説明、自動サービス・リクエスト(ASR)ステータスまたはホスト名で「アセット」表をフィルタする手順は、次のとおりです。

  1. 「フィルタ」メニューからオプションを選択します。

  2. 失効したアセットを表示するには、「失効」を選択します。

  3. 各システムのコンポーネントとシステム・アセット以外にリストされるアセットのシリアル番号を表示するには、「コンポーネントの表示」を選択します。

  4. 検索基準を入力し、「検索」アイコンをクリックします。

ASRのステータスで「アセット」表をフィルタする手順は、次のとおりです。

  1. 「フィルタ」メニューからASRのステータスを選択します。ステータス・メニューが表示されます。

  2. ASRのステータスを選択し、「検索」アイコン(拡大鏡)をクリックして次のいずれかを実行します。

    • ASRに対してアクティブ化されておらず、ステータス値が空のアセットを表示するには、「なし」を選択します。

    • すべてのステータスのアセットを表示するには、「全ステータス」を選択します。

    • ASRには適格であるが、アクティブなASRのステータスではないアセットを表示するには、「ASR適格」を選択します。

デフォルトの選択内容のリストア

「アセット」表を、SIのデフォルトのリストにリストアするには、検索ボックスからすべての検索基準を削除し、検索アイコンをクリックします。

「アセット」表のアセットの表示

「シリアル番号」列の矢印をクリックし、シリアル番号でアセットをソートします。

アセット詳細

アセットの詳細を表示するには、システム・ページで「アセット」表の「シリアル番号」列のリンクをクリックします。アセットの管理ページが表示されている場合は、行を1つクリックします。表の下の「アセット詳細」領域に、選択したアセットの情報が移入されます。「アセット詳細」領域で必要な変更を行い、「保存」をクリックします。変更を破棄するには、「元に戻す」をクリックします。

注意:

アセット詳細を変更するためには、CUAまたはアセット管理者である必要があります。

アセットを物理的に設置する住所を更新することが重要です。この住所は、ASRによって作成されたSRを適切な場所にルーティングする際に使用され、交換部品の送付先住所としても使用されます。

アセットが新しい場所に移動している場合、または住所が間違っている場合、「アセット詳細」領域の「場所の編集」をクリックして既存の住所を編集し、「住所の変更」をクリックします。

住所を編集した場合、変更したアドレスも、住所変更プロセスの住所検証ステップの対象になります。このアセットに関連付けられた他のアドレスが存在しない場合または入力したアドレスが既存のアドレスと正確に一致する場合は、アドレスが受け入れられます。ただし、入力したアドレスが既存のアドレスと部分的に一致した場合は、検出されたアドレスが表示されます。見つかったアドレスを保持するには、「このアドレスの保持」をクリックします。または、入力したアドレスをさらに編集したり、「このアドレスの使用」をクリックして「検出済」にリストされているアドレスを使用できます。

注意:

国または地域に郵便番号が必要な場合は、郵便番号ボックスを空のままにするとエラーが表示されます。国または地域に郵便番号が不要な場合は、郵便番号ボックスにテキストを入力しても無視されます。

また、配布電子メール・リストを入力して、そこでもASRおよびMy Oracle Supportの電子メール更新通知を受け取ることができます。配布電子メール・リストは100文字に制限されており、カンマまたはセミコロンで区切られた1つ以上の電子メール・アドレスを含む必要があります。次に例を示します。

asr_notifications@mycompany.com, sysadmins@mycompany.com

asr_notifications@mycompany.com, sysadmins@mycompany.com

すべてのコンポーネントのアセット詳細の更新

「アセット」リージョンでは、システム・レベルのアセットから、すべてのコンポーネントのアセット詳細を更新できます。アセット詳細を更新するシステム・アセットを選択する場合は、更新または変更をシステム・アセットのみに適用するか、そのアセットに関連付けられているすべてのコンポーネントに適用するかを選択できます。

12.5.3 データベース・アプライアンスのCPUコア構成の作成

CUAのユーザーであり、プロファイルにデータベース・アプライアンス(DA)コア構成を含むサポートIDがある場合、アプライアンス・アセットのDAキーを表示およびリクエストできます。

  1. アプライアンス・アセットを選択します。

    コンテキスト・メニューが表示されます。

  2. 「キーの管理...」をクリックします。

    注意: 単一のアプライアンス・アセットを選択している場合のみ、キーの管理..は使用可能です。このボタンは「アセット詳細」領域でも使用できます。

    コア構成キーの管理ウィンドウが表示されます。ライセンス・キーを以前に生成している場合、ライセンス・キー情報がウィンドウに表示されます。

  3. コアの数を指定し、「キーの生成」...をクリックし、次に、確認ウィンドウ内の「キーの生成」をクリックします。

    注意: キーが存在する場合でも、様々なオプションを選択しキーを再生成できます。ただし、ダウングレードのためのキーは再生成できません。コア構成キーをリクエストした後にコア構成を再生成する場合は、コアの数の増加のみ行えます。コアの数を減らすことはできません。

  4. キーを生成した後に、「キーのダウンロード」をクリックしてキーをダウンロードおよび保存します。

12.5.4 自動サービス・リクエスト

自動サービス・リクエスト(ASR)は、システムに対するOracleのハードウェア保証およびOracle Premier Supportの機能です。特定のハードウェア障害が発生した場合、ASRは、Oracleの認定されたOracle Sunサーバー、ストレージおよび一体型システムについて、ユーザーにかわりサービス・リクエストを自動的にオープンし、問題を迅速に解決します。「アセット」表の「ASRステータス」列に、アセットのASRステータスがリストされます。ASRのステータスでアセットをソートするには、列ヘッダーをクリックします。

アセットには、次のいずれかのASRステータスがあります。

  • アクティブ: ASRが実行されています。検出されたイベントによりSRが生成されます。

  • アクティブ - 保留中の契約: サポート契約が失効しています。サポート契約が更新されるまで、ASRによるSRの作成は行われません。

  • 非アクティブ - 非アクティブな状態。ASRでSRを作成する前に、アクティブ化する必要があります。

  • 保留中: 契約を追加し、アドレス情報を確認する必要があります。

  • アクティブ - ハートビートなし: ナレッジ・ドキュメント1346328.1を確認して対応してください。

    https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1346328.1
    
  • ASR適格: アセットはASRの対象ですが、アクティブ化されていません。

  • 空白: アセットにより、ASRアクティブ化のリクエスト・イベントが送信されていません。

「アセット」表の「ASRステータス」列に黄色い警告アイコンが表示される場合は、不足している必須情報があります。「アセット詳細」領域で、必要な情報を入力します。

注意:

「ASR適格」アイコンも黄色のアイコンですが、これは単に、必要であればASRを有効にできることを示します。

ASRステータスが「非アクティブ」または「保留中」のアセットをアクティブ化する手順は、次のとおりです。

注意:

アセットを管理するには、管理者権限またはアセット管理者権限を持っている必要があります。
  1. 「連絡先名」に、SR通知やASRに関連するその他の電子メールを受信する連絡先を選択します。連絡先のリストには、アセットのSIに対するアクセス権、およびサービス・リクエストの作成と更新の権限があるMy Oracle Supportのユーザーが含まれます。

  2. アセットの住所が入力されていることを確認します。存在しない場合、入力する必要があります。

  3. オプションでアセット名を入力し、アセットを管理しやすくします。アセット名は30文字に制限されています。

  4. 「アセット詳細」領域で、「アクティブ化」(現在のステータスが「非アクティブ」の場合)または「承認」(現在のステータスが「保留中」の場合)をクリックします。システムからASRアクティブ化が開始されると、ホスト名が自動的に入力されます。この説明は編集できません。ストレージ製品の中には、ホスト名がないものもあることに注意してください。システムに連絡先および配信電子メール・リストの情報を入力し、システムのコンポーネントを同じ情報で更新するよう選択できます。

ASRのアセットを非アクティブ化するには、アセットを選択して「非アクティブ化」をクリックします。こうすれば、間違ったイベントによってSRがオープンされることがなくなります。「アクティブ化」をクリックすると、ASRのアセットをアクティブ化できます。

管理者が問題に気付く前に、Oracleの既知の障害や問題が検出されてレポートされるため、OracleハードウェアにはASRソフトウェアをお薦めします。ASRの詳細は、http://oracle.com/asrを参照してください。

12.5.5 どのようにアセットをSIに追加するのですか。

SIに含める必要のあるアセットがある場合、「ハードウェア・シリアル番号がある場合、サポートIDはどのようにして検索しますか。」の項の指示に従ってください。アセットに対するSIが見つからない場合、設定ウィンドウの上部の「問合せ」をクリックし、SRを登録してください。アセットのシリアル番号およびサポート情報を含めます。

12.6 コレクタによって識別されるハードウェア

コレクタによって識別されるハードウェア・リージョンでは、Oracle Configuration Manager (OCM)またはOracle Enterprise Managerのいずれかによって収集されたデータに対して簡単にアクセス可能なハードウェア中心のビューが提供されます。これらのビューは、収集にOracleハードウェアの有効なシリアル番号が含まれているOracleにアップロードされたデータを収集したユーザーが使用できます。このビューにより、任意のハードウェア・システムにパッチ推奨またはヘルス推奨があるかどうかを一目で理解できます。ある場合、詳細にドリルダウンしてアクションを実行できます。

シリアル番号のリンクをクリックすると、次に示すような、そのシリアル番号に固有の情報を表示できます。

  • 収集されたハードウェア構成情報

  • そのハードウェア・システムの一部であるコンポーネント

  • そのシリアル番号を持つホストに関連する追加情報

  • そのホストのパッチ推奨およびヘルス推奨

  • そのホストに関連付けられたソフトウェア・ターゲットおよびシステム