操作のプレビュー

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この章とインストールされるイメージの構成で示す多くのコマンドには -n オプションがあり、このオプションによりイメージに変更を加えることなくコマンドが何を実行するかを確認できます。

ヒント - 使用可能な場合は常に -n オプションを使用することをお勧めします。-n オプションと 1 つまたは複数の詳細オプション (-nv、-nvv) を使用して、コマンドの効果を確認してから、-n オプションを付けずにコマンドを実行します。

パッケージインストールのプレビュー

次の例は、実際には実行しないパッケージインストールに関する情報を表示します。

$ pkg install -nv oracle-rdbms-server-18c-preinstall
           Packages to install:         4
            Services to change:         1
     Estimated space available: 852.48 GB
Estimated space to be consumed: 456.23 MB
       Create boot environment:        No
Create backup boot environment:        No
          Rebuild boot archive:        No

Changed packages:
solaris
  group/prerequisite/oracle/oracle-rdbms-server-18c-preinstall
    None -> 11.4-11.4.0.0.1.10.0
  system/kernel/oracka
    None -> 11.4-11.4.0.0.1.10.1
  x11/diagnostic/x11-info-clients
    None -> 7.7-11.4.0.0.1.10.0
  x11/library/libdmx
    None -> 1.1.3-11.4.0.0.1.10.0

Services:
  refresh_fmri:
    svc:/network/socket-config:default

この出力は、このインストール操作は新規 BE でなく現在の BE で実行されること、およびこの現在の BE のバックアップは作成されないことを示しています。新規 BE またはバックアップ BE を求めるオプションまたはイメージプロパティーを指定することもできます。

「Changed packages」セクションには、コマンド行に一覧表示されたグループパッケージがインストールされ、そのほかの 3 つのパッケージがインストールされることが示されています。出力には、インストールされる各パッケージのバージョンが示されています。トークン None は、これらのパッケージが現在インストールされておらず、したがって更新されないことを示しています。

oracle-rdbms-server-18c-preinstall パッケージには 3 つを超える依存関係があります。

$ pkg contents -rt depend oracle-rdbms-server-18c-preinstall
TYPE    FMRI
group   system/header
group   system/kernel/oracka
group   system/picl
group   x11/diagnostic/x11-info-clients
group   x11/library/libxi
group   x11/library/libxtst
group   x11/session/xauth
require compress/unzip
require developer/assembler
require developer/build/make
require system/dtrace
require system/library/openmp

次のコマンドは、12 個のうち 10 個の依存関係がこのイメージにすでにインストールされていることを示しています。

$ pkg list `pkg contents -Hro fmri -t depend oracle-rdbms-server-18c-preinstall`
NAME (PUBLISHER)                                  VERSION                    IFO
compress/unzip                                    6.0.3.23-11.4.0.0.1.10.0   i--
developer/assembler                               11.4-11.4.0.0.1.4.0        i--
developer/build/make                              11.4-11.4.0.0.1.4.0        i--
system/dtrace                                     11.4-11.4.0.0.1.10.1       i--
system/header                                     11.4-11.4.0.0.1.10.1       i--
system/library/openmp                             11.4-11.4.0.0.1.4.0        i--
system/picl                                       11.4-11.4.0.0.1.10.1       i--
x11/library/libxi                                 1.7.9-11.4.0.0.1.10.0      i--
x11/library/libxtst                               1.2.3-11.4.0.0.1.10.0      i--
x11/session/xauth                                 1.0.10-11.4.0.0.1.10.0     i--

pkg list: no packages matching the following patterns are installed:
  system/kernel/oracka
  x11/diagnostic/x11-info-clients

インストールする必要がある oracle-rdbms-server-18c-preinstall の 2 つの直接の依存関係に加えて、x11/library/libdmx パッケージもインストールされるのは、次のコマンドが示すように、これが x11-info-clients パッケージの必須依存関係であるためです。

$ pkg search -o type,pkg.name :depend:group:x11/library/libdmx OR :depend:require:x11/library/libdmx
TYPE    PKG.NAME
require x11/diagnostic/x11-info-clients
require x11/server/xdmx
require developer/opensolaris/userland

ファセットの変更のプレビュー

次のコマンドは、多数のパッケージが影響を受けるため、大量の出力が生成されます。このファセットを設定すると、すべてのパッケージについてのローカライズされたすべての内容がインストールされます。このプレビューコマンドを実行することで、この操作のスケジュールを決定する方法や、追加する新規ロケールを少なくするかどうかが変更される場合もあります。この出力は、新しい BE はデフォルトで作成されませんが、バックアップ BE が作成されることを示しています。

$ pkg change-facet -nv 'facet.locale.*=true'
            Packages to change:       130
     Variants/Facets to change:         1
     Estimated space available:  22.70 GB
Estimated space to be consumed:   3.45 GB
       Create boot environment:        No
Create backup boot environment:       Yes
          Rebuild boot archive:        No
Changed variants/facets:
    facet locale.* (local): False -> True
Changed packages:
solaris
  ...