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Oracle® Solaris 11.4 でのシステムサービスの管理

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更新: 2018 年 8 月
 
 

プロパティーグループ、プロパティー、およびプロパティー値の追加

次のコマンドはプロパティーおよびプロパティーグループを追加します。

svccfg setprop
svccfg addpropvalue

プロパティーがまだ存在していない場合、値が設定されているプロパティーを追加します。

svccfg addpg

サービスまたはサービスインスタンスに新しいプロパティーグループを追加します。

必ず svccfg refresh コマンドまたは svcadm refresh コマンドを使用して、実行中のスナップショットに構成変更をコミットしてください。

使用例 33  addpg を使用した新しいプロパティーグループの作成

addpg サブコマンドを使用して、選択したサービスまたはサービスインスタンスにプロパティーグループを追加します。

svccfg -s FMRI addpg name type [flags]
type

慣例により、type の値は通常 application です。プロパティーグループタイプの詳細は、Oracle Solaris 12 でのシステムサービスの開発を参照してください。

flags

flags の値に P を指定して、プロパティーグループと追加したすべてのプロパティーを非永続として格納します。P を指定すると、このプロパティーグループおよび含まれるプロパティーはリブート時に自動的に削除されます。値 P は、SCF_PG_FLAG_NONPERSISTENT の別名です。scf_service_add_pg(3SCF) のマニュアルページを参照してください。

$ svccfg -s svc:/site/my-svc addpg config application
$ svccfg -s my-svc listprop config
config  application
$ svccfg -s my-svc:default listprop config
$

この例では、管理者は、config プロパティーグループを親サービス my-svc に追加しましたが、インスタンス my-svc:default には追加しませんでした。listprop コマンドは、config プロパティーグループがサービスインスタンスに存在していないことを示します。

次の例では、入れ子になったプロパティーグループを追加します。入れ子になったプロパティーグループは、すべて同じタイプである必要があります。

$ svccfg -s my-svc addpg config/security application
$ svccfg -s my-svc listprop config
config          application
config/security application

次の例では、名前に予約文字が含まれているプロパティーグループを追加します。

$ svccfg -s my-svc addpg -G config -G security -G certs+keys application
$ svccfg -s my-svc listprop config
config                       application
config/security              application
config/security/certs%2Bkeys application
使用例 34  setprop を使用した新しいプロパティーの作成

プロパティー値の設定で説明しているように setprop サブコマンドを使用して、プロパティー値を設定します。選択したインスタンスまたはサービスにプロパティーグループがまだ存在していない場合、テンプレート定義にタイプおよびフラグがあればプロパティーグループが作成されます。選択したインスタンスまたはサービスにプロパティーがまだ存在していない場合、プロパティー type を指定する必要があります。

$ svccfg -s my-svc:default setprop config/source = uri: http://example1.com/
$ svccfg -s my-svc:default listprop config/source
config/source uri         http://example1.com/

プロパティーグループと同じ名前を持つ新しいプロパティーを追加するには、-G および -P オプションを使用します。

$ svccfg -s my-svc setprop -G config -P security -T astring yes
$ svccfg -s my-svc listprop config/security
config/security              astring     yes
config/security              application
config/security/certs%2Bkeys application

次の例では、名前に予約文字が含まれているプロパティーを追加します。新しいプロパティーのタイプを指定するには、-T オプションを使用します。

$ svccfg -s my-svc setprop -G config -P "maximum %" -T integer 100
$ svccfg -s my-svc listprop -G config -P "maximum %"
config/maximum%20%25 integer     100
使用例 35  addpropvalue を使用した新しいプロパティーの作成

プロパティー値の設定で説明しているように、addpropvalue サブコマンドを使用して、プロパティー値を追加します。選択したインスタンスまたはサービスにプロパティーグループがまだ存在していない場合、テンプレート定義にタイプおよびフラグがあればプロパティーグループが作成されます。選択したインスタンスまたはサービスにプロパティーがまだ存在していない場合、プロパティー type を指定する必要があります。

$ svccfg -s my-svc:default addpropvalue config/source http://example2.com/
$ svccfg -s my-svc:default addpropvalue config/target hostname: example3
$ svccfg -s my-svc:default listprop config
config                       application
config/source                uri         http://example1.com/ http://example2.com/
config/target                hostname    example3