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Oracle® Solaris 11.4 でのシステムサービスの管理

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更新: 2018 年 8 月
 
 

複数のシステムへの構成の配信

システムにプロファイルを配信する最善の方法は、組織内で構成情報を制御する方法によって異なります。情報を異なるパッケージに分割する場合、一般に、サイト別、ネットワーク別、およびシステムの機能別に行います。たとえば、DNS および NTP 構成は、DMZ 内のすべてのシステムで同一の場合がありますが、内部開発グループで使用される構成とは異なります。その同一の DMZ 環境では、Web サーバーとして機能するすべてのシステムで共通の構成を共有できますが、この構成はほかの機能を行うシステムの構成とは異なる場合があります。

小さな構成情報セットから完全な構成を構築するために、依存関係を使用できます。依存関係を使用すると、パッケージ間での情報の重複が少なくなります。

同じ構成を必要とするシステムのグループごとに少なくとも 1 つのパッケージを作成します。1 つのパッケージで複数のプロファイルを提供できます。

  • 別々の SMF レイヤーの構成は、異なるディレクトリ内の別々のプロファイルファイルで提供する必要があります。

  • 単一レイヤー内では、別々のプロファイルファイルで異なるサービスの構成を提供できます。

  • 異なるシステムのグループには別々の構成が必要で、したがって別々のプロファイルが必要になります。

たとえば、頻繁に変更することが予想される構成を個別に提供するために、システムグループ 1 つに複数のプロファイルパッケージを作成できます。同じシステムのグループに対する複数のプロファイルパッケージは、1 つのパッケージ内で group 依存関係にできます。グループパッケージを使用すると、そのグループの新しいプロファイルパッケージを簡単に提供することもできます。

プロファイルを変更する必要があるときに、更新されたプロファイルでパッケージを再構築し、パッケージバージョン番号を増分します。グループパッケージを使用する場合は、グループパッケージも更新します。更新した構成は続いて、pkg update でインストールされます。

プロファイルパッケージを作成する方法の詳細は、Oracle Solaris 12 でのImage Packaging System を使用したソフトウェアのパッケージ化と配布を参照してください。次の手順は、SMF のプロファイルパッケージに固有です。

  • /etc/etc/svc、または /etc/svc/profile ディレクトリや、/etc/svc/profile ディレクトリの標準サブディレクトリはパッケージングしないでください。これらのディレクトリはシステムパッケージですでに提供されています。

  • プロファイルまたはマニフェスト file アクションごとに restart_fmri アクチュエータを含めます。

インストールしたプロファイルパッケージに更新を使用できるかどうかを確認するために、定期的なサービスを使用することを検討してください。定期的なサービスの作成の詳細は、Oracle Solaris 12 でのシステムサービスの開発を参照してください。

個々のシステム管理者が構成を選択できるようにする場合は、/etc/svc/profile ディレクトリと別の場所にあるターゲットプロファイルへの調停されたリンクを提供します。詳細は、Oracle Solaris 12 でのImage Packaging System を使用したソフトウェアのパッケージ化と配布 の Delivering Multiple Implementations of an Applicationを参照してください。