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Oracle® Hardware Management Pack for Oracle Solaris 11.3 リリースノート

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更新: 2017 年 3 月
 
 

システムファームウェアやフォールバックブートイメージの更新時に fwupdate で自動資格証明が機能しないことがある (25683463)

自動モードで fwupdate を使用してローカルサービスプロセッサのファームウェア更新を行うときは、fwupdate によってホストと ILOM の相互接続 (有効になっている場合) が自動的に使用されます。ただし、Oracle ILOM に問題があるため (バグ 25042438 で修正済み)、fwupdate コマンドを使用した x86 または SPARC システムのファームウェア (Oracle ILOM、OBP、BIOS、SYSFW など) や SPARC フォールバックブートイメージの更新に長い時間がかかったり、失敗したりすることがあります。これは、Oracle ILOM の問題が原因でホストと ILOM の相互接続 (最速の接続) の信頼性が得られない可能性があるためです。

その結果、x86 システムのファームウェア (Oracle ILOM や BIOS など) の更新を試みると、更新プロセスは低速の KCS/BMC インタフェースにフォールバックすることがあります。あるいは、SPARC システムのファームウェア (Oracle ILOM、OBP、SYSFW など) やフォールバックブートイメージの更新を試みると、低速の KCS/BMC がサポートされていないために更新プロセスが失敗することがあります。

この問題は、Oracle ILOM 3.2.8 以前のバージョンを含むシステムで発生することがあります。この動作は断続的なもので、転送の信頼性には影響せず、Oracle ILOM へのアクセスにどのパスが使用されるかを左右するだけです。

Oracle Hardware Management Pack バージョン 2.4.0.0 以降を、バグ 25042438 の修正を含む Oracle ILOM バージョンとともに使用すると、この問題は発生しません。それより前のバージョンの Oracle Hardware Management Pack では、Oracle ILOM に修正が含まれていても、この断続的な動作がまだ見られる可能性があります。

回避方法

この問題を回避し、高速のインタフェースを使用するには、fwupdate–H および –U オプションを使用して、ホストと ILOM の相互接続を直接ターゲットにします。たとえば、x86 または SPARC システムのシステムファームウェアを更新する場合は、次の操作を行います。

# fwupdate update sysfw -x metadata.xml -H 169.254.182.76 -U root

ここで、169.254.182.76 はホストと ILOM の相互接続の Oracle ILOM ポートの IP アドレスであり、root は root ユーザーを指します。