技術サービスは、connectや
disconnectなどの内部メッセージ指向サービスを使用して提供されます。
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connectは、ユーザーのセッションIDやTerminal_IDの割当てなど、様々な初期化タスクを実行します。
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特に、ARTCNXは、
ARTTCPHと
ARTSTRN/ARTSTR1からのリクエスト、
LUNAMEの検証チェックおよび
TERMID/LUNAMEの割当てを処理します。
ARTCNXが公開するすべてのサービスとその機能は、次のとおりです。
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gensessは、各ターミナルのセッションIDを生成します。セッションIDはART CICSに内部的に保持されます。
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delsessは、ターミナルの終了時にそのセッションIDを解放します。
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connectは、自動インストールのターミナルに対して、ローカルで一意(各CICSリージョンで一意)の TERMIDおよびグローバルで一意(すべてのCICSリージョンで一意)の LUNAMEを生成し、 LUNAME指定ターミナルの LUNAME検証をチェックし、 TERMステータスを ACQUIREDに変更します。
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disconnectは、 TERMIDおよび LUNAMEを解放し、 TERMステータスを RELEASEDに変更します。
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inquireは、 ARTSTRNからの INQUIRE NETNAME/TERMIDリクエストを処理します。
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updateは、 ARTSTRNからの SET TERMINALリクエストを処理します。
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authfailは、 CESNログオンが失敗した場合、ターミナルにエラー・メッセージを出力します。
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CESNは、サインオン・トランザクションを指定します
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CESFは、サインオフ・トランザクションを指定します
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CSGMは、Good Morningトランザクション(デフォルトのGood Morningトランザクション)を指定します
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注意:
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ISC_ENABLE=YESが設定される場合は、 gensessおよび delsessは ARTLOGNによって公開されます。
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ART_LOGONは、「ARTランタイムへようこそ」パネルを送信し、APPLID入力を求めます。
gensessは、各ターミナルに対して16文字のグローバルに一意なID (すべてのCICSリージョンで一意)を生成します。
delsessは、対応するターミナルの切断時にそのセッションIDを解放します。
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注意:
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ARTLOGNは、 ISC_ENABLE=YESが指定された場合のみ構成する必要があります。それ以外の場合、サーバーは起動されません。
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システムおよびリソース管理サーバー(ARTSRM)には、 ARTSRM、 ARTSRM_ORA (Oracle用)および ARTSRM_UDB (UDB用)の3つのバージョンがあります。 ARTSRMは共有メモリーを使用します。 ARTSRM_ORA (Oracle用)および ARTSRM_UDB (UDB用)はデータの格納に共有メモリーまたはデータベースを使用します。データベースを使用するよう構成された場合、サーバーはDBを利用してHA機能を提供します。
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ARTSRMサーバーで共有メモリーを使用し、 SRM_IPCKEYを指定しない場合は、同じリージョンの ARTSRMを同じTuxedoグループで構成する必要があります。
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ARTSRM_ORAまたは ARTSRM_UDBを使用するには、起動の前にデータベース表を作成する必要があります。同一リージョンの ARTSRM_ORAまたは ARTSRM_UDBは、異なるマシンの異なるTuxedoグループに属することができます(Tuxedoグループは、 OPENINFOが指定されたTMSグループである必要があります)。
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これらのサーバー(ARTSTRNと
ARTSTR1)のタスクは、アプリケーション・トランザクションを提供し、それぞれに対応するプログラムを処理することです。
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1.
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起動時に、ARTSTRN/ARTSTR1サーバーは、提供するトランザクション1つにつき1つのサービスを公開します。
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3.
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このサービスを提供する1台のARTSTRN/ARTSTR1サーバーは、関連付けられたcommareaと画面とともにリクエストを受信し、トランザクションを処理します。
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Tuxedoでは、トランザクションのスケジューリングと、リソースがトランザクションのグループに対して与える影響とは、異なる方法で実行されます。トランザクションを提供するサーバーの数により、トランザクションのスケジューリングや、影響を受けるリソースの、トランザクションのグループに対する相対的な量が決定されます。
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かわりに、専用タイプのサーバー(ARTSTR1)がこの役割に割り当てられます。
ARTSTR1サーバーは、
MAXACTIVE = 1の1つのTRANCLASSに属する複数のトランザクションを公開し、maxactive =1の同じtranclassで2つのトランザクションが同時実行されないことを保証します。Tuxedoの言い方では、そのような2つのトランザクションが2台の異なるサーバーで公開されないことが保証されます。
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ARTSTR1: MAXACTIVE 1 tranclassに属するトランザクションを1回のみ公開します。
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ARTSTRN: MAXACTIVE >1のトランザクションを、必要なだけの回数、公開します。
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ARTTSQサーバーの役割は、アプリケーションによりリクエストされるTSキュー操作の管理を集中化することです。これらのタスクは、
ARTTSQサーバーで管理されます。
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いかなるTSキュー・モデルとも一致していないキュー上のサービス操作に対してはTSQUEUE。
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特定のモデルに一致するキュー上のサービス操作に対しては{MODEL}_TSQUEUE。そのようなサービスは、各モデルにつき1台の ARTTSQサーバーを使用して公開される必要があります。
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単純な構成では、単一のARTTSQサーバーがすべてのTS操作を扱い、
TSQUEUEサービスとすべての
{MODEL}_TSQUEUEサービスを提供します。
より複雑な構成では1台のARTTSQサーバーが
TSQUEUEと複数の
{MODEL}_TSQUEUEサービスを提供し、他の
ARTTSQサーバー各々が、異なる
{MODEL}_TSQUEUEサービスを提供する場合があります。
ARTTSQPサーバーの役割は、共有TSプールで定義されているTSキューを管理することです。
ARTTSQPはTuxedo EM TSQモニター・インタフェース、詳細なTSキュー・プロパティ、統計情報をサポートし、これらはEM経由で取得可能です。
ARTTDQサーバーの役割は、アプリケーションによりリクエストされるTDキュー操作の管理を集中化することです。これらのタスクは、1台の
ARTTDQサーバーで管理されます。
単一のARTTDQサーバーは、構成ファイル内の宣言されたキュー1つにつき1つのサービスを公開し、すべてのCICS TD操作を扱って、各キューに対して
TD QUEUEサービスを提供します。
このサービスは、CICS LINKによって分散プログラム・コールが作成されたときに呼び出されます。
<program>はprograms.descで定義され、
ARTDPLによってロードされます。
<sysid>は、
ARTDPL CLOPTの-s引数で指定されます。
このサービスは、<applid>と
<transid>の両方がEXCIインタフェース・リクエストで指定されていない場合に呼び出されます。CSMIおよびCVMIは2種類のCICSシステム・ミラー・トランザクションです。
このサービスは、EXCIインタフェース・リクエストで<applid>は指定されないが、
<applid>は指定される場合に呼び出されます。<applid>は、
ARTDPL CLOPTの-a引数によって指定されます。または、system.descで指定することもできます。
このサービスは、EXCIインタフェース・リクエストで<applid>と
<transid>の両方が指定されている場合に呼び出されます。
<transid>は、
transactions.descでカスタマイズされたミラー・トランザクションとして定義されます。
<applid>は、
ARTDPL CLOPTの-a引数によって指定できます。または、
system.descで指定できます。
アプリケーションは、EXEC CICS START TRANSIDを使用して非同期トランザクション起動をリクエストできます。この場合、リクエストは別のサーバーで、非同期的に扱われる必要があります。これらのタスクは、
ARTATRN/ARTATR1で管理されます。
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注意:
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EXEC CICS START TRANSIDコマンドの TERMIDオプションを使用したリクエストは、 ARTSTRN/ARTSTR1によって管理されます。
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アプリケーションは、EXEC CICS CONVERSEリクエストを使用して対話の起動をリクエストできます。この場合、リクエストは別のサーバーで扱われる必要があります。これらのタスクは、
ARTCTRN/ARTCTR1サーバーで管理されます。
サーバーは起動時に、transactions.descで定義されている各トランザクションをTuxedoサービスとして通知します。ARTWTRN/ARTWTR1で非3270sターミナルからのリクエストが受信されると、サーバーでは
$COBPATHディレクトリ(COBOL-ITの場合
$COB_LIBRARY_PATH)にある対応するCICSプログラムをロードし、関連のCOPYBOOKに従ってFMLバッファから受信したアプリケーション・データを再編成して、データをロードされたCICSプログラムに処理のために渡します。CICS RETURNの呼出しによりCICSプログラムが戻ると、サーバーではアプリケーション・データをFMLバッファに、tpreturnをクライアントに挿入します。
非同期トランザクションはEXEC CICS START TRANSIDリクエストを使用して起動されますが、このリクエストは、間隔または一定の時刻に設定された遅延によっても起動できます。
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ASYNC_QSPACEという名前のTuxedo /Qキュー・スペースを作成する必要があります。
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ASYNC_QUEUEという名前のTuxedo /Qキューをキュー・スペース内に作成する必要があります。
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TMQFORWARDサーバーを構成して、このキューからのメッセージを受信し、リクエストに対応するアプリケーション・トランザクションを起動するようにする必要があります。
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ヒント:
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TMQFORWARDは、常に、 ASYNC_QUEUE (キューの名前)と呼ばれる、同一のテクニカル・トランザクションを呼び出します。このトランザクションは、フィールドCX_TRANSIDを抽出しますが、このフィールドは、呼出しを行う実際のアプリケーション・トランザクションの名前が含んでおり、このトランザクションとtpreturnのTPACALL(NOREPLY)を実行します。
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ARTSHMは、
GETMAIN SHAREDの共有メモリーを管理するために使用されます。共有メモリーの割当てとフリー・リクエストの処理を行います。
環境変数KIX_SHR_IPCKEYおよび
KIX_SHR_SIZEは、IPCキーと共有メモリーのサイズを指定します。この2つの変数を構成して、この機能を有効化する必要があります。ユーザーは、
KIX_SHR_ATADDRにより、共有メモリー・アタッチ・アドレス(デフォルトは0x300000000000)を指定できます。指定したアドレスは、ページ境界に配置されたアドレスです。環境変数は
ARTSHMとアプリケーション・サーバーで同一である必要があります。
ユーザーは、ドメインに複数のARTSHMを構成できます。起動時には、
ARTSHMが共有メモリーにアタッチされるのに続いて、最初にブートされた
ARTSHMによって共有メモリーが作成/初期化されます。停止時には、最後の
ARTSRMが共有メモリーを破棄します。
ARTSHMは、ARTアプリケーション・サーバー(
ARTSTRN/1、
ARTATRN/1および
ARTDPL)の前に起動し、すべてのARTアプリケーション・サーバーの後に停止する必要があります。
最後のARTSRMが停止する際に、共有メモリーを使用するアプリケーション・サーバーがまだ稼働している場合は、
ARTSRMは共有メモリーを破棄しないため、ユーザーは共有メモリーを手動でクリーンアップする必要があります。
ARTSHMが異常終了した場合は、共有メモリーは破棄されません。
ARTSHMがTuxedo
RESTART機能または手動起動によって回復された場合、メモリー管理情報は保持されます。
ARTCSKLはART for CICS TCP/IPソケットのリスナーで、CICS TCP/IPリスナーCSKLと同じ機能を実行できます。クライアント・リクエストを受信すると、作業タスクにリクエストを渡して処理を依頼し、別のクライアント・リクエストを待機します。
ARTCSKLは標準モードまたはエンハンス・モードで実行できます。モードは、ART for CICS TCP/IPソケット・リスナー構成ファイル(
listener.desc)の
FORMATパラメータを介して設定できます。