リソース構成ファイルはすべて、Well Known環境変数${KIXCONFIG}によって示される共通ディレクトリに格納されます。
• 表4-1では、アプリケーション・サーバーがロードできるリソース・グループのリストを定義します。ファイル名はlist_of_groups.descです。
表4-1 グループ・リスト・パラメータ 表4-2では、アプリケーション・ユーザーが使用できるトランザクションをその特性とともにリストします。ファイル名はtransactions.descです。
表4-2 トランザクション・パラメータ デフォルト値はNです。 デフォルト値はNです。 デフォルト値はです1 デフォルト値はNです。 デフォルト値はNです。 デフォルト値はUSERです。 デフォルト値はYです。 デフォルト値はです0 各トランザクションは、CICSランタイム・サーバー(ARTSTRN、ARTATRNなど)によってOracle Tuxedoサービスとして通知されます。各サーバーがそれぞれ独自のサービスのみを通知するように、-lオプションを使用して、トランザクションを別々のグループに分け、そのグループを別々のサーバーに割り当てることができます。表4-3では、並列トランザクション・アクティビティを規制するために使用できるtranclassをリストし、定義します。ファイル名はtranclasses.descです。
表4-3 Transclassパラメータ トランザクション・クラスに属するものとして定義されたトランザクションは、スケジューリング制約の影響を受けてからでないと、実行が可能になりません。アクティブなトランザクション・クラスに属するトランザクションがすでに実行されている場合、新しいトランザクションはすべて、キューに登録されます。実行するトランザクションの最大数を指定するには、MAXACTIVE属性を使用します。列のサイズを制限するには、PURGETHRESH属性を使用できます。表4-4では、トランザクションの最初のプログラムとして、またはEXEC CICS LINKおよびXCTLによって起動されるものとして参照できるプログラムをリストし、定義します。ファイル名はprograms.descです。
表4-4 プログラム・パラメータ プログラムの入力タイプ。プログラムに渡されるCOMMAREAを記述します。 プログラムの出力タイプ。プログラムが返すCOMMAREAを記述します。表4-5では、CICSアプリケーションで参照できるTSキュー・モデルをリストし、定義します。ファイル名はtsqmodel.descです
表4-5 TSキュー・パラメータ
• AUXILIARY (デフォルト): RDBMSベースの場所とファイルベースの場所の両方がサポートされます。RECOVERYがYに設定されている場合、データベースベースの場所が使用されます。RECOVERYがNに設定されている場合、ファイルベースの場所が使用されます。
• MAIN: 主記憶域のTSQが使用されます。これにより、アクセスのパフォーマンスが向上します。主記憶域に格納されているTSQデータはリカバリ不能です。
• Y: キューはRDBMSに格納され、リカバリ機能を提供します。
• N (デフォルト): キューはファイルまたは主記憶域に格納され、リカバリ機能はサポートされません。 デフォルト値はNです。表4-6では、CICSアプリケーションで参照できるENQモデルをリストし、定義します。ファイル名はenqmodel.descです。
表4-6 ENQモデル・パラメータ 表4-7では、CICSアプリケーションで使用できるエクストラ・パーティションTDキューをリストし、定義します。ファイル名はtdqextra.descです。
表4-7 TDキュー・パラメータ
-
• D = DEFERRED: CEMT INQUIRE|SET TDQUEUEコマンドを使用して開くように指示するまで、データ・セットは閉じたままです。
• I = INITIAL: データ・セットはインストール時に開きます。ただし、DSNAME属性が指定されていず、起動JCLのDD文でデータ・セット名が指定されていない場合、一時データ・キューはCICS起動時にJESに割り当てられます。
• F= FIXED: 固定レコード。RECORDFORMAT FIXEDを指定する場合、ブロック書式も指定する必要があります。
• V= VARIABLE: 可変レコード。RECORDFORMAT VARIABLEを指定する場合、ブロック書式も指定する必要があります。 値Iを設定すると、関数td_extra_actions_int (インテグレータが提供する必要があります)の呼出しがトリガーされます。 表4-8では、CICSアプリケーションで使用できるイントラ・パーティションTDキューをリストし、定義します。ファイル名はtdqintra.descです。
表4-8 TDキュー・パラメータ 値Iを設定すると、関数td_intra_actions_int (インテグレータが提供する必要があります)の呼出しがトリガーされます。 表4-9では、CICSアプリケーションで参照できるマップセットをリストし、定義します。詳細は、「システム・コマンドとトランザクション」の「tcxmapgen(1)」を参照してください。ファイル名はmapsets.descです。
表4-9 マップセット・パラメータ 絶対パスを指定しなかった場合、KIX_MAP_PATH環境変数で定義されたディレクトリでこれが検索されます。このフィールドを指定しない場合、デフォルトのマップセット・バイナリ・ファイル名<MAPSET_name>.mpdefが使用されます(<MAPSET_name>は、CICS MAP関連のAPIで指定されたMAPSET名のパラメータです)。 この属性では、MAPSETがロードされると使用されるキャッシング・スキームを指定します。NORMALでは、キャッシュにMAPSETがロードされたままの状態になります。キャッシュがオーバーフローし、それがキャッシュ内で最も古くて使用頻度の少ないMAPSETである場合、アンロードします。TRANSIENTでは、MAPSETが使用中でない場合はそれをアンロードします。表4-10では、CICSアプリケーションで使用できるsystemをリストし、定義します。ファイル名はsystem.descです。\を使用すると、別の行にパラメータを続けて記述できます。Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSでは、現在の行の「\」より後ろの空白を省略して、オペランドを連結できます。この場合、現在の行の「\」の後ろには空白のみ記述できます。それ以外の場合は、「\」はバックスラッシュとして扱われます。定義済のシステム初期化パラメータをロードしたり、検出するには、CLOPT -sを指定する必要があります。リスト4-1 CLOPT -aを指定する例リスト4-2 APPLIDを指定する例Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSでは、まずCLOPT -aが指定されているかどうかがチェックされます。指定されている場合、値はJOBNAMEとして使用されます。指定されていない場合、system.descファイルに設定されているAPPLIDの値はJOBNAMEとして使用されます。-aまたはAPPLIDのどちらもsystem.descに設定されていない場合は、デフォルト値DBDCCICSが使用されます。リスト4-3 GMTEXTを指定する例GMTEXTには、次の2つの形式があります。メッセージ全体を一重引用符で囲む必要があります。テキスト内でアポストロフィを句読点として使用できます。そのためには、アポストロフィを2つ続けてコーディングして1つのアポストロフィを表す必要があります。
表4-10 システム・パラメータ
注意: 複数のセクションが同じSYSIDNTを共有する場合、このCICSリージョンの最終的な構成には、それらのセクションに定義されているすべてのパラメータが含まれます。これらのセクションに同じパラメータが複数定義されている場合は、最後のパラメータのみが有効です。 INITPARMの書式は、INITPARM=(pgmname_1='parmstring_1'[,...,pgmname_n='parmstring_n'])です。現在program='parmstring'のセットを255までサポートします。
注意: 各セクションにINITPARMパラメータが複数指定されている場合は、最後の定義のみが有効になります。 GMTEXTは、システム初期化パラメータです。GMTEXTでは、デフォルト・ログオン・メッセージ・テキスト(Oracle Tuxedo Application Runtime for CICS)または独自のメッセージ・テキストのいずれをログオン画面に表示するかを指定します。メッセージ・テキストは、ターミナルでART for CICSにログオンするとCSGMトランザクションによって表示されます。GMTEXTは最大246文字で、それより長い場合は切り捨てられます。(例については、「GMTEXTの指定」を参照してください。) ターミナルがART CICSにログオンしたときにATIによって開始されるトランザクションの名前を指定するシステム初期化パラメータ。GMTRANの書式はGMTRAN={CSGM|CESN|transaction-id}で、デフォルト値はCSGMです。 DDS (入出力装置依存サポート)を有効にするかどうかを指定します。デフォルト値はDDSで、DDSが有効であることを意味します。
• 使用されている画面サイズが代替の画面サイズと同じ場合、BMSはALTSUFFIXで指定される接尾辞をマップセット名に追加します。つまり、トランザクションがTYPETERM定義で指定されるSCRNSIZE(ALTERNATE)を持つ場合、またはデフォルト画面と代替画面のサイズが同じ場合、BMSのマップ選択ルーチンは、ALTSUFFIXで指定される接尾辞を使用して、マップセットのロードを試みます。 オプション。デフォルト値はARTCICSです。
• Memory (デフォルト): 共有メモリーを使用してデータを格納します
• DB: データベースを使用してデータを格納します
• INACTIVE: プログラム自動インストール機能は無効です。
• ACTIVE (デフォルト): プログラム自動インストール機能は有効です。 CICSのINQUIRE SYSTEM RELEASEコマンドで返されるCICSシステム・コードを指定します。表4-11では、CICSアプリケーションで使用できるterminalをリストし、定義します。ファイル名はterminals.descです。ART CICSは、Tuxedo /Qを使用してすべてのターミナル・ランタイム・ステータスを格納します。Tuxedo /Qの構成および使用の詳細は、「非同期CICS遅延トランザクションの実装」を参照してください。
表4-11 Terminalパラメータ ターミナルの1文字のALTSUFFIX名を指定します。英数字または空白(接尾辞なし)のみ指定できます。値は大文字と小文字が区別されず、自動的に大文字に変換されます。 NO: デフォルト値。KATAKANA機能は無効です。YES: KATAKANA機能は有効です。
注意: 同じTERMIDのエントリが複数存在する場合、最後のエントリが有効です。 YES: トランザクションが開始され、メッセージが自動的にターミナルに送信されます。NO: ターミナルはメッセージを受信することも、入力を送信することもできません。 YES: CICS内から自動的に開始されたトランザクションでターミナルを使用できます。NO: CICS内から自動的に開始されたトランザクションでターミナルを使用できません。このフィールドが前述のどちらの値にも定義されていない場合は、UNKNOWNとして処理されます。ただし、typeterms.desc内の同じフィールドもUNKNOWNに定義されている場合、このフィールドの値は最終的にYESです。 YES:トランザクションをユーザーがターミナルで開始できます。ATI(YES)も指定すると、トランザクションを自動的に開始することもできます。この場合、一時データ制御と間隔制御のどちらによる場合でも、自動トランザクション開始は、ターミナル制御表の適切なターミナル・エントリに条件を設定します。ATIとTTIの両方がYESとして指定され、ターミナルにトランザクションがない場合、ターミナル制御はユーザー定義タスクを開始します。このタスクは、ターミナルにメッセージを送信することが想定されます。問合せやオーダー・エントリなどのトランザクション処理で使用されるターミナルの場合は、TTI(YES)およびATI(NO)を指定します。これは、ターミナル・リクエストなしではメッセージが送信されなかったり、それを経由してトランザクションが入力される、ディスプレイ・ステーションやハードコピー・ターミナルにも適用されます。3790問合せ論理ユニットに指定できるのはこれのみです。NO:トランザクションをユーザーがターミナルで開始できません。NOを指定した場合、ATI(YES)を指定すると、トランザクションを自動的に開始できます。このようなターミナルの例には、ウェアハウスなど、遠隔地にあり、無人だがメッセージを受信できるターミナルがあります。このフィールドが前述のどちらの値にも定義されていない場合は、UNKNOWNとして処理されます。ただし、typeterms.desc内の同じフィールドもUNKNOWNに定義されている場合、このフィールドの値は最終的にYESです。表4-12では、ARTTCPでサポートされるTypetermをリストし、定義します。ファイル名はtypeterms.descです。
表4-12 Typetermパラメータ ターミナルの画面サイズの合計列数を指定します。SCRNSIZE=alternateの場合、このパラメータは必須です。 ターミナルの画面サイズの合計行数を指定します。SCRNSIZE=alternateの場合、このパラメータは必須です。 デフォルト値はDEFAULTで、代替の画面サイズでマップ/テキストを送信/受信しません。 ターミナル上でGood Morning (CSGM)トランザクションが自動的に起動されるかどうかを示します。
• YES: アルファベットの小文字を大文字に変換します。
• NO: アルファベットの小文字を大文字に変換しません
• TRAN: トランザクションIDのみを小文字から大文字に変換します。 YES: トランザクションを自動トランザクション開始によりターミナルで開始できます。NO: トランザクションを自動トランザクション開始によりターミナルで開始できません。ATI(YES)を指定すると、一時データ制御によって、または別のトランザクションが発行したEXEC CICS STARTコマンドによって、トランザクションをターミナルで開始できます。ターミナルにすでにトランザクションがある場合は、それが終了するまで、ATIトランザクションは保留されます。ATI(YES)を指定する場合は、1バイト以上のIOAREALENを指定する必要があります。ただし、ATIおよびIOAREALENが、YESおよび0という強制的なデフォルト値を持つDEVICE(APPC)の場合は除きます。このフィールドが前述のどちらの値にも定義されていない場合は、YESとして処理されます。 YES:トランザクションをユーザーがターミナルで開始できます。ATI(YES)も指定すると、トランザクションを自動的に開始することもできます。この場合、一時データ制御と間隔制御のどちらによる場合でも、自動トランザクション開始は、ターミナル制御表の適切なターミナル・エントリに条件を設定します。ATIとTTIの両方がYESとして指定され、ターミナルにトランザクションがない場合、ターミナル制御はユーザー定義タスクを開始します。このタスクは、ターミナルにメッセージを送信することが想定されます。問合せやオーダー・エントリなどのトランザクション処理で使用されるターミナルの場合は、TTI(YES)およびATI(NO)を指定します。これは、ターミナル・リクエストなしではメッセージが送信されなかったり、それを経由してトランザクションが入力される、ディスプレイ・ステーションやハードコピー・ターミナルにも適用されます。3790問合せ論理ユニットに指定できるのはこれのみです。NO:トランザクションをユーザーがターミナルで開始できません。NOを指定した場合、ATI(YES)を指定すると、トランザクションを自動的に開始できます。このようなターミナルの例には、ウェアハウスなど、遠隔地にあり、無人だがメッセージを受信できるターミナルがあります。このフィールドが前述のどちらの値にも定義されていない場合は、YESとして処理されます。表4-13では、ART CICSアプリケーション・サーバーでロードできるconnectionをリストし、定義します。接続構成ファイルは、ARTCTRNの設定では必須ですが、他のサーバーの設定ではオプションです。ファイル名はconnections.descです。
表4-13 接続パラメータ 接続を受信する、CICSリージョンのAPPLIDを指定します。 表4-14では、CICSアプリケーションで使用できるweb serviceを定義します。ファイル名はwebservice.descです。
表4-14 Webサービス・パラメータ 表4-15では、CICSアプリケーション・サーバーARTDPLの起動または停止に使用可能なプログラムのリストをリストし、定義します。ファイル名はprogram_list_table.descです。[plt]定義済のプログラム・リストをロードしたり、検出するには、次の2つの方法があります。1つは、-bまたは-dオプションをARTDPL CLOPTに追加する方法で、もう1つは、SUFFIXをsystem.descのPLTPI/PLTSDパラメータに定義する方法です。
表4-15 CICSアプリケーション・プログラムのリスト プログラム・リストを指定します。書式はPROGRAM=program [,...,programn]です。表4-16では、CICSアプリケーションで使用できるpoolを定義します。ファイル名はpool.descです。
表4-16 POOLパラメータ オプション。プールに割り当てられる最大サイズをKB単位で指定します。デフォルト値は0で、上限がないことを表します。 1-100 この構成ファイルでは、TCP/IPソケット・リスナー情報を定義します。表4‑17では、そのパラメータをリストします。ファイル名はlistener.descです。動的構成はサポートされていません。書式は次のとおりです。
表4-17 TCP/IPソケット・リスナー・パラメータ このリスナーのAPPLID。 このパラメータはエンハンス・バージョンのリスナーに固有で、CSSTTYPがICの場合にのみ適用可能です。EXEC CICS STARTコマンドで使用される遅延間隔をhhmmss(時間/分/秒)の書式で指定します。 このパラメータはエンハンス・バージョンのリスナーに固有で、ARTATRN/ARTATR1でリスナーが開始するデフォルト・トランザクションを指定します。 デフォルト値のSTANDARDは、これが、クライアントが標準ヘッダーを送信する必要がある元のART for CICSリスナーであることを示します。値ENHANCEDは、これがクライアントからの標準ヘッダーを必要としないエンハンスされたART for CICSリスナーであることを示します。 このリスナーがTAKESOCKETへのレスポンスを待機する時間(秒単位)。この時間が過ぎると、リスナーはサーバー・トランザクションが開始しなかったか、TAKESOCKETが失敗したと見なします。この時点で、リスナーはサーバーが起動に失敗し、ソケット(接続)を閉じることを示すメッセージをクライアントに送信します。デフォルト値は60です。 このパラメータはエンハンス・バージョンのリスナーに固有で、クライアントから受信するデータの長さを指定します。有効な範囲は0から999バイトです。値が0の場合、リスナーはクライアントからデータを読み込みません。 値NOは、リスナーがクライアント・データの標準読取りを実行することを示します。ユーザー・トランザクションでは、トランザクション入力メッセージ(TIM)のデータ領域2部分のこのデータにアクセスします。値YESは、リスナーがプレビュー・オプションを使用してデータを読み取ることを示します。データはTCP/IPのキューに残り、TIMを介したアクセスではなく、ユーザー・トランザクションで実際に読み取ります。 このリスナーがRECVリクエストへのレスポンスを待機する時間(秒単位)。この時間が過ぎると、リスナーはクライアントが失敗し、ソケットを閉じて接続を終了すると見なします。このパラメータが指定されない場合、読取りタイムアウトのチェックは実行されません。 作成されるソケットのタイプ。TCPのみをサポートします。ファイル名はurimaps.descです。
表4‑18 URIMAPパラメータ このパラメータでは、このURIMAP定義の対象が、HTTPサーバーとしてのCICS (SERVER)、HTTPクライアントとしてのCICS (CLIENT)、Webサービス(PIPELINE)、Atomフィード(ATOM)のいずれであるかを指定します。デフォルト値はSERVERです。ART for CICSでは、CLIENTのみがサポートされています。
表4-19 クライアント・パラメータ このパラメータでは、URIMAP定義が適用されるURIのホスト名か、そのIPv4またはIPv6アドレスを指定します。 この属性を使用しないことを示すには、NOを設定します。