2 ELS および追加ソフトウェアのインストール

この章では、ELS ソフトウェアのインストールに必要なタスクについて説明します。ここでは、次のトピックについて説明します。

ELS のインストールに先立ち、ELS 要件が満たされていることを確認し、インストールの準備に記載されているインストール準備作業の考慮事項を確認してください。

インストールに関するチェックリスト

次の手順を実行して、すべての ELS インストールタスクが完了していることを検証します。

注記:

ELS のインストールに先立ち、ELS 要件が満たされていることを確認し、インストールの準備に記載されているインストール準備作業の考慮事項を確認してください。
  1. ZIP ファイル、テープ、または CD-ROM から SMP/E JCL ライブラリをアンロードします。

    SMP/E JCL ライブラリのアンロード」を参照してください。

  2. オプションで、要件に応じて CHGIT メンバーを編集します。

    サンプルメンバー CHGIT を使用します。

    CHGIT メンバーの編集を参照してください。

  3. CHGIT メンバーをテストして編集を検証します。

    サンプルメンバー I20TST を使用します。

    CHGIT メンバーのテストを参照してください。

  4. SMP/E CSI を定義および初期設定します。

    サンプルメンバー I30CSI を使用します。

    ELS グローバル SMP/E Consolidated Software Inventory (CSI) の定義および初期設定」を参照してください。

  5. ELS および JES3 ターゲット、配布ライブラリデータセット、および必要な DDDEF エントリを割り振ります。

    サンプルメンバー I40ZON を使用します。

    ターゲットおよび配布ライブラリデータセットの割り振りと、必須の DDDEF エントリを参照してください。

  6. SYSLIB 連結を更新します。

    サンプルメンバー I50LIB を使用します。

    SYSLIB 連結の更新」を参照してください。

  7. ELS FMID を検証します。

    ELS FMID の検証」を参照してください。

  8. 必要な基本機能と通信機能、およびオプションの SMC JES3 機能に対して SMP/E RECEIVE を実行します。

    • テープからインストールする場合は、サンプルメンバー I60RCV を使用します。

    • CD-ROM からインストールする場合は、サンプルメンバー I60RNET または I60RNTS を使用します。

    ELS 機能の RECEIVE」を参照してください。

  9. 必要な基本機能と通信機能、およびオプションの SMC JES3 機能に対して SMP/E APPLY を実行します。

    サンプルメンバー I70APP を使用します。

    ELS 機能の APPLY」を参照してください。

  10. 必要な基本機能と通信機能、およびオプションの SMC JES3 機能に対して SMP/E ACCEPT を実行します。

    サンプルメンバー I80ACC を使用します。

    ELS 機能の ACCEPT」を参照してください。

  11. ELS 基本機能に対して SMP/E RECEIVE 保守を実行します。

    サンプルメンバー MAINTRCF を使用します。

    SMP/E RECEIVE 保守」を参照してください。

  12. ELS 基本機能に対して SMP/E APPLY 保守を実行します。

    サンプルメンバー MAINTAPF を使用します。

    SMP/E APPLY 保守」を参照してください。

  13. オプションで、基本機能に対して SMP/E ACCEPT 保守を実行します。

    サンプルメンバー MAINTACF を使用します。

    SMP/E ACCEPT 保守」を参照してください。

  14. 第4章 ELS インストール後のタスクの実施で説明している ELS インストール後のタスクに進みます

  15. 第5章 ELS 追加ソフトウェアのインストール後のタスクの実施で説明している ELS 追加ソフトウェアのインストール後のタスクに進みます

SMP/E JCL ライブラリのアンロード

ELS のインストールを開始するには、ELS インストール ZIP ファイル、テープ、または CD-ROM から SMP/E JCL ライブラリをアンロードします。このライブラリには、インストール環境を準備し、ELS 機能および関連保守をインストールする際に使用する JCL サンプルメンバーが含まれています。

次のサンプルメンバーがあります。

  • CHGIT

    ELS インストールサンプルメンバーのカスタマイズに使用するオプションの REXX exec

  • I10JCL

    ELS インストールテープから SMP/E JCL ライブラリをアンロードします。

  • I20TST

    CHGIT 設定をテストおよび検証します。

  • I30CSI

    ELS グローバル SMP/E CSI を定義および初期設定します。

  • I40ZON

    ELS (および追加ソフトウェア) のターゲットおよび配布データセットを割り振り、SMP/E CSI に適切な DDDEF エントリを定義します。

    ELS (オプションで JES3) ターゲットおよび配布データセットを割り振り、SMP/E CSI に適切な DDDEF エントリを定義します。

  • I50LIB

    必要な DDDEF エントリを追加し、SYSLIB 連結を変更します。

  • I60RCV

    ELS インストールテープからの SMP/E RECEIVE ELS および追加機能。

  • I60RNET (CD-ROM のみ)

    I60RNTS (下記) のネットワークバージョン。

  • I60RNTS (CD-ROM のみ)

    ELS インストール CD-ROM からの SMP/E RECEIVE ELS および追加機能。

  • I70APP

    SMP/E APPLY ELS および追加機能。

  • I80ACC

    SMP/E ACCEPT ELS および追加機能。

  • MAINTACF

    特定の FMID 向けのマスモードでの SMP/E ACCEPT 保守。

  • MAINTAPF

    特定の FMID 向けのマスモードでの SMP/E APPLY 保守。

  • MAINTRCF

    特定の FMID 向けの SMP/E RECEIVE 保守。

ELS インストール Zip ファイルからの SMP/E JCL ライブラリのアンロード

ELS インストール ZIP ファイルから SMP/E JCL ライブラリをアンロードするには:

  1. 使用している PC、MVS ホスト、および UNIX Systems Services (USS) 間にネットワーク接続を確立します。

  2. ELS インストール ZIP ファイルの内容を抽出します。

  3. ファイル Start Here.html を開きます。

  4. 画面の指示に従い、SMP/E JCL ライブラリをアンロードします。

注記:

画面コマンド例の多くは、ブラウザのウィンドウから端末のウィンドウへカット&ペーストできます。

ELS インストールテープからの SMP/E JCL ライブラリのアンロード

ELS インストールテープのファイル 2 から SMP/E JCL ライブラリをアンロードするには、次の例で提供されているサンプル JCL を使用し、次のステップを実行します。

例2-1 ELS インストールテープから SMP/E JCL ライブラリをアンロードするための JCL

//jobname   JOB your jobcard parameters
//UNLOAD    EXEC PGM=IKJEFT01,REGION=16385K
//SYSPRINT  DD SYSOUT=(,)
//SYSTSPRT  DD SYSOUT=(,)
//*
//  SET TUNIT=3480
//*
//SYSUT1    DD DISP=SHR,DSN=SSEA720.F1,VOL=SER=SEA720,
//  LABEL=(2,SL,EXPDT=98000),UNIT=(&TUNIT,,DEFER)
//*
//SYSTSIN   DD *
    allocate dd(SYSUT2) mod catalog dir(10) dsntype(library) -
        avblock(10000) space(100,100) -
        dsn(your.ELS72.samples.JCL)
 
    call *(IEBCOPY)
 
//SYSIN     DD *
L1  COPY OUTDD=SYSUT2,INDD=((SYSUT1,R))
L2  EXCLUDE MEMBER=SSEA720
//

このドキュメントの JCL の例および ELS インストールテープに収められているサンプル JCL では、フィールドが小文字で表記されている場合があります。使用しているインストール要件に応じて、これらのフィールドを更新してください。

  1. JOB カードを変更し、jobname および your jobcard paramaters の値を指定します。

  2. 必要に応じて、テープユニット (SET TUNIT=3480) を変更します。

  3. 必要に応じて、dsn (your.ELS72.samples.JCL) を変更します。引用符の付かない DSN には、接頭辞「TSO」が付けられます。

  4. インストールテープをライブラリにコピーした場合は、VOL=SER=SEA720 をライブラリのボリュームシリアル番号に変更します。

  5. ジョブを送信します。各手順で完了コード「0」が表示された場合は、手順が正常に完了したことを示しています。

ELS インストール CD-ROM からの SMP/E JCL ライブラリのアンロード

ELS インストール CD-ROM から SMP/E JCL ライブラリをアンロードするには:

  1. 使用している PC、MVS ホスト、および UNIX Systems Services (USS) 間にネットワーク接続を確立します。

  2. 使用している PC の CD-ROM ドライブに ELS インストール CD-ROM をセットします。

  3. CD-ROM ドライブのルートディレクトリにナビゲートし、ファイル Start Here.html を開きます。(一部のシステムでは、このファイルは自動的に開きます)。

  4. 画面の指示に従い、SMP/E JCL ライブラリをアンロードします。

注記:

画面コマンド例の多くは、ブラウザのウィンドウから端末のウィンドウへカット&ペーストできます。

CHGIT メンバーの編集

SMP/E JCL ライブラリの CHGIT メンバーに含まれている一般的な ISPF 編集コマンドを使って、環境要件に合わせて ELS インストールサンプルメンバーをカスタマイズできます。

CHGIT を使用して、インストール設定を編集し、ELS 機能のインストールに使用するサンプルメンバーに適用できます。CHGIT はオプションの REXX exec として動作します。

CHGIT メンバーを編集するには:

  1. サンプルメンバーの注釈にある指示に従って CHGIT メンバーを編集し、変更を保存します。

  2. CHGITSYSEXEC 連結にコピーして、CHGIT をコマンドとして実行できるようにします。

    または、次の TSO コマンドを発行して CHGIT を有効にすることもできます。

    TSO allocate dd(SYSUEXEC) shr dsn(your.ELS72.SAMPLES.JCL)

    TSO altlib activate user(exec)

    SYSUEXEC の既存の割り当てをオーバーライドする場合は、REUSE キーワードを指定します。

注記:

CHGIT の使用が推奨されますが、これはオプションです。エディタを使って各サンプルを個別に変更することもできます。この場合は、CHGIT がガイドとして役立ちます。

CHGIT メンバーのテスト

サンプルメンバー I20TST (SMP/E JCL ライブラリに含まれています) を使用して、CHGIT の編集をテストおよび検証します。

  1. メンバー I20TST の編集モードに入り、CHGIT コマンドを実行します。

  2. I20TST ジョブを送信します。

ジョブが正常に完了すれば、残りの ELS インストールジョブに CHGIT メンバーを適用できます。

エラーが検出された場合は、CHGIT メンバーを編集してエラーを修正し、そのジョブを再度送信します。

SMP/E 環境の準備

このセクションでは、ELS 基本機能および SMC JES3 サポート機能のインストールのための SMP/E 環境の設定方法について説明します。サービスをインストールする場合は、第3章 ELS 保守のインストールを参照してください。

ELS 製品は、SMP/E を使用してインストールされます。SMP/E インストールプロセスには、正しい SMP/E ターゲットおよび配布ゾーンに機能をインストールするための RECEIVEAPPLY、および ACCEPT ジョブが含まれます。

SMP/E の考慮事項

SMP/E に関する考慮事項は次のとおりです。

  • ELS は SMP/E を使用してインストールする必要があります。このガイドのすべてのインストール指示は、SMP/E に基づいています。

  • ELS を CD からインストールする場合、ELS を UNIX Systems Services (USS) プラットフォームからインストールするには、SMP/E バージョン 3 リリース 1 以降が必要です。さらに、USS への読み取りおよび書き込みのアクセス権を持っている必要があります。

  • すべての ELS 7.2 製品コンポーネントを新しいターゲットおよび配布 SMP/E CSI にインストールします。

  • 同じグローバル SMP/E CSI にほかのベンダーの製品を ELS としてインストールしないでください。

  • すべての ELS ベース製品に SMP/E ACCEPT を実行します。

  • TMS (テープ管理システム) インタフェースルーチン用のロードモジュール (SLUDRCA1SLUDRRMMSLUDRSMCSLUDRTLM、および SLUDRZAR) は、ELS のインストール中に生成される SEALINK ライブラリに含まれています。これらのモジュールは HSC、SMC、および MVS/CSC で共有されます。

さらに、次の警告を考慮してください。

  • 旧リリースの ELS 製品コンポーネントを含む既存のグローバル SMP/E CSI に ELS 7.2 製品コンポーネントをインストールすると、SMP/E CSI から旧リリースのすべての SYSMODS (SAS/C に関連するものを除く) が削除されます。

    ELS 7.2 製品コンポーネントのインストールの前に、既存のグローバル SMP/E CSI をバックアップすることをお勧めしています。

  • 以前のリリースの LibraryStation または MVS/CSC がインストールされている既存のグローバル SMP/E CSI 内に LibraryStation 7.2 または MVS/CSC 7.2 をインストールする場合は、SAS/C 機能 (FMID SSCR70C および SSCR70D) を再インストールする必要はありません。

  • 残したい SAS/C 機能を持つほかの StorageTek 製品が含まれているグローバル SMP/E CSI には、LibraryStation 7.2 または MVS/CSC 7.2 およびサポートされる SAS/C 機能をインストールしないでください。インストールすると、予測できない結果が生じる場合があります。

ELS グローバル SMP/E Consolidated Software Inventory (CSI) の定義および初期設定

サンプルメンバー I30CSI (SMP/E JCL ライブラリ内) を使用して、ELS のグローバル CSI (Consolidated Software Inventory) を定義し、初期設定します。

このジョブによって次のアクションが実行されます。

  • 必要な SMP/E データセットを定義します。

  • Consolidated Software Inventory (CSI) データセットを定義します。これにはこのリリースのための SMP/E グローバル、ターゲット、および配布ゾーンが含まれます。

  • SMP/E CSI を初期設定します。

  • SMP/E CSI に対してゾーン、オプション、ユーティリティー、および DDDEF エントリを追加します。

I30CSI ジョブを実行するには:

  1. メンバー I30CSI の編集モードに入り、CHGIT コマンドを実行して CHGIT の編集を適用します。

  2. I30CSI ジョブを送信します。

注記:

CHGIT の使用が推奨されますが、これはオプションです。CHGIT を使用しないことを選択する場合は、I30CSI サンプルメンバーのプロローグにある指示に従って、必要に応じて編集し、ジョブを送信します。

ターゲットおよび配布ライブラリデータセットの割り振りと、必須の DDDEF エントリ

サンプルメンバー I40ZON (SMP/E JCL ライブラリに含まれる) を使用して、ターゲットおよび配布データセットを割り振り、適切な DDDEF エントリを SMP/E CSI 内に定義します。表2-1 ELS ターゲットライブラリデータセットおよび表2-2 ELS 配布ライブラリデータセットに、ELS および追加ソフトウェア用のターゲットおよび配布データセットのリストを示します。

I40ZON ジョブを実行するには:

  1. メンバー I40ZON の編集モードに入り、CHGIT コマンドを実行して CHGIT の編集を適用します。

  2. I40ZON ジョブを送信します。

次の点を考慮してください。

  • CHGIT の使用が推奨されますが、これはオプションです。CHGIT を使用しないことを選択する場合は、I40ZON サンプルメンバーのプロローグにある指示に従って、必要に応じて編集し、ジョブを送信します。

  • 旧リリースがインストールされている既存のグローバル SMP/E CSI に ELS 7.2 製品コンポーネントをインストールする場合は、次に従ってください。

    • SMPCSI 文が既存のグローバル CSI を指していなければなりません。

    • SMPLOG および SMPLOGA 文がグローバルログを指していなければなりません。

    • SMPPTS 文がグローバル SMPPTS を指していなければなりません。

  • PDSE (Partitioned Data Set Extended) の代わりに PDS を使用する場合は、SEAMACASEAMAC のディレクトリブロックを 50 に増やします。

ターゲットおよび配布ライブラリデータセット

次の表に、I40ZON ジョブによって割り振られるターゲットおよび配布ライブラリデータセットの一覧を示します。

注記:

  • hlq は、データセットの高位修飾子です。インストール用に定義されている命名規則に基づいて、高位修飾子を選択します。

  • 表の中のディレクトリブロックおよびブロックの欄に記載の数値は、製品に必要な最小値です。

  • 各 DDDEF エントリに必要となる DDname は、データセット名の最後の修飾子と一致する必要があります。たとえば、データセット hlq.SEALINK の場合、対応する DDname は SEALINK です。

  • 一時的な RELFILE データセット用に割り振る容量を指定する SMP/E DSSPACE パラメータは、少なくとも (300,150,270) に設定する必要があります。

次の表に、I40ZON ジョブによって割り振られるターゲットライブラリデータセットの一覧を示します。

表2-1 ELS ターゲットライブラリデータセット

データセット名
製品
DSORG RECFM LRECL BLKSIZE ブロック数 (プライマリ/セカンダリ) ディレクトリブロック数

hlq.SEALINK

ELS

PO

U

N/A

32760

500/50

99

hlq.SEAMAC

ELS

PO-E

FB

80

27920

20/10

5

hlq.SEASAMP

ELS

PO-E

FB

80

27920

20/10

5

hlq.SMZLINK

SMC JES3

PO

U

N/A

32760

20/10

5

hlq.LCMLINK

LCM

PO-E

U

N/A

32760

2504/250

5

hlq.LCMSAMP

LCM

PO-E

FB

80

27920

25/25

5

hlq.LCMGUI

LCM

PO

U

N/A

32760

198/500

5

hlq.SCSLINK

MVS/CSC

PO

U

N/A

32760

500/100

100

hlq.SCSMAC

MVS/CSC

PO-E

FB

80

27920

30/10

5

hlq.SCSSAMP

MVS/CSC

PO-E

FB

80

27920

30/10

5

hlq.SLCLINK

LibraryStation

PO

U

N/A

32760

500/100

50

hlq.SLCSAMP

LibraryStation

PO-E

FB

80

27920

30/10

5

hlq.CSLLINK

MVS/CSC LibraryStation

PO

U

N/A

32760

50/10

20

hlq.SACLINK

MVS/CSC LibraryStation

PO

U

N/A

32760

200/10

100


注記:

PDSE (Partitioned Data Set Extended) の代わりに PDS を使用している場合は、ASEAMAC のディレクトリブロックを 50 に増やします。

次の表に、I40ZON ジョブによって割り振られる配布ライブラリデータセットの一覧を示します。

表2-2 ELS 配布ライブラリデータセット

データセット名
製品
DSORG RECFM LRECL BLKSIZE ブロック数 (プライマリ/セカンダリ) ディレクトリブロック数

hlq.ASEALINK

ELS

PO

U

N/A

32760

500/50

999

hlq.ASEAMAC

ELS

PO-E

FB

80

27920

20/10

5

hlq.ASEASAMP

ELS

PO-E

FB

80

27920

20/10

5

hlq.ASMZLINK

SMC JES3

PO

U

N/A

32760

20/10

5

hlq.ALCMLINK

LCM

PO-E

U

N/A

32760

2504/250

5

hlq.ALCMSAMP

LCM

PO-E

FB

80

27920

25/25

5

hlq.ALCMGUI

LCM

PO

U

N/A

32760

198/500

5

hlq.ASCSLINK

MVS/CSC

PO

U

N/A

32760

500/100

100

hlq.ASCSMAC

MVS/CSC

PO-E

FB

80

27920

30/10

5

hlq.ASCSSAMP

MVS/CSC

PO-E

FB

80

27920

30/10

5

hlq.ASLCLINK

LibraryStation

PO

U

N/A

32760

500/100

50

hlq.ASLCSAMP

LibraryStation

PO-E

FB

80

27920

30/10

5

hlq.ACSLLINK

MVS/CSC LibraryStation

PO

U

N/A

32760

50/10

20

hlq.ASACLINK

MVS/CSC LibraryStation

PO

U

N/A

32760

200/10

100


注記:

PDSE (Partitioned Data Set Extended) の代わりに PDS を使用している場合は、ASEAMAC のディレクトリブロックを 50 に増やします。

SYSLIB 連結の更新

ELS では、異なるバージョンの MVS/ESA JES3、および複数のテープ管理システムがサポートされています。たとえば TLMS と CA-1 です。

サンプルメンバー I50LIB (SMP/E JCL ライブラリ内) を使用して必要な DDDEF エントリを SMP/E CSI に追加し、SYSLIB 連結を変更して適切なマクロライブラリを追加します。

I50LIB ジョブを実行するには:

  1. メンバー I50LIB の編集モードに入り、CHGIT コマンドを実行して CHGIT の編集を適用します。

  2. I50LIB ジョブを送信します。

    このジョブで実行されるすべての手順でリターンコードは 4 以下となります。それ以外のリターンコードが返された場合は、StorageTek ソフトウェアサポートにお問い合わせください。

注記:

  • CHGIT の使用が推奨されますが、これはオプションです。CHGIT を使用しないことを選択する場合は、I50LIB サンプルメンバーのプロローグにある指示に従って、必要に応じて編集し、ジョブを送信します。

  • ELS 7.2 製品コンポーネントをその製品の以前のリリースを含む既存のグローバル SMP/E CSI 内にインストールする場合は、SMPCSI 文が既存のグローバル CSI を指している必要があります。

ELS FMID の検証

ELS は標準の SMP/E フォーマットに収められており、次の SMP/E FMID によって識別される複数の SYStem MODification (SYSMOD) 機能として提供されます。

  • SSEA720

    この FMID には、HSC、SMC、VTCS および CDRT ロードモジュール、配布マクロ、およびサンプルが含まれます。

  • SMZ7200

    この FMID には、SMC JES3 サポートロードモジュール、配布マクロ、および JES3 リリース 5.2.1、JES3 OS/390 リリース 1.1 以降、または JES3 z/OS リリース 1.0 以降を実行する MVS システムのサンプルが含まれます。

  • SLM7200

    この FMID には、LCM 7.2 ロードモジュール、配布マクロ、およびサンプルが含まれます。

  • SOC7200

    この FMID には、LibraryStation ロードモジュールおよびサンプルが含まれます。

  • SCS7200

    この FMID には、MVS/CSC ロードモジュール、配布マクロ、およびサンプルが含まれます。

  • SSCR70C

    この FMID には、LibraryStation および MVS/CSC に必要な SAS/C 7.0 の選択されたコンポーネントが含まれます。

  • SSCR70D

    この FMID には、LibraryStation および MVS/CSC に必要な SAS/C 7.0 の選択されたコンポーネントが含まれます。

ELS 機能の RECEIVE

ターゲットおよび配布ゾーンへのインストールを予定する機能を RECEIVE するには、SMP/E RECEIVE コマンドの発行が必要です。ELS インストール ZIP ファイル、ELS インストールテープ、または ELS インストール CD-ROM から ELS 機能の SMP/E RECEIVE を実行できます。

次の警告について考慮してください。

  • 旧リリースの ELS 製品コンポーネントを含む既存のグローバル SMP/E CSI に ELS 7.2 製品コンポーネントをインストールすると、SMP/E CSI から旧リリースのすべての SYSMODS (SAS/C に関連するものを除く) が削除されます。

    • ELS 7.2 製品コンポーネントのインストールの前に、既存のグローバル SMP/E CSI をバックアップすることをお勧めしています。

    • SMPCSI 文が既存のグローバル CSI を指していなければなりません。

  • 以前のリリースの LibraryStation または MVS/CSC を含む既存のグローバル SMP/E CSI 内に LibraryStation 7.2 または MVS/CSC 7.2 をインストールする場合は、SAS/C 機能 (FMID SSCR70C および SSCR70D) を再インストールする必要はありません。

  • 残したい SAS/C 機能を持つほかの StorageTek 製品が含まれているグローバル SMP/E CSI には、LibraryStation 7.2 または MVS/CSC 7.2 およびサポートされる SAS/C 機能をインストールしないでください。インストールすると、予測できない結果が生じる場合があります。

ELS インストール ZIP ファイルからの ELS 機能の受信

I60RNET または I60RNTS サンプルメンバーを使用して、UNIX Systems Services (USS) からの ELS 機能の SMP/E RECEIVE を実行します。

  • I60RNET は、ELS 機能の RECEIVE を実行します。

  • I60RNTS は、SMPNTS (Network Temporary Store) ディレクトリからの ELS 機能の RECEIVE を実行します。

これらのメンバーは、IBM SMP/E RECEIVE FROMNETWORK および RECEIVE FROMNTS コマンドを使用します。これらのコマンドの詳細は、IBM SMP/E のドキュメントを参照してください。

I60RNET または I60RNTS ジョブを実行するには:

  1. メンバー I60RNET または I60RNTS の編集モードに入り、CHGIT コマンドを実行して CHGIT の編集を適用します。

  2. I60RNET または I60RNTS ジョブを送信します。

    このジョブで実行されるすべての手順でリターンコードは 4 以下となります。それ以外のリターンコードが返された場合は、StorageTek ソフトウェアサポートにお問い合わせください。

注記:

  • CHGIT の使用が推奨されますが、これはオプションです。CHGIT を使用しないことを選択する場合は、I60RNET または I60RNTS サンプルメンバーのプロローグにある指示に従って、必要に応じて編集し、ジョブを送信します。

  • ELS 7.2 製品コンポーネントをその製品の以前のリリースを含む既存のグローバル SMP/E CSI 内にインストールする場合は、SMPCSI 文が既存のグローバル CSI を指している必要があります。

  • 以前のリリースの LibraryStation または MVS/CSC を含むグローバル SMP/E CSI 内に LibraryStation 7.2 または MVS/CSC 7.2 をインストールする場合は、SAS/C 機能 (FMID SSCR70C および SSCR70D) を再インストールする必要はありません。

ELS インストールテープからの ELS 機能の受信

SMP/E JCL ライブラリで提供されている I60RCV サンプルメンバーを使用して、インストールする機能の SMP/E RECEIVE を実行します。ELS SMP/E FMID のリストについては、ELS FMID の検証を参照してください。

I60RCV ジョブを実行するには:

  1. メンバー I60RCV の編集モードに入り、CHGIT コマンドを実行して CHGIT の編集を適用します。

  2. I60RCV ジョブを送信します。

このジョブで実行されるすべての手順でリターンコードは 4 以下となります。それ以外のリターンコードが返された場合は、StorageTek ソフトウェアサポートにお問い合わせください。

注記:

CHGIT の使用が推奨されますが、これはオプションです。CHGIT を使用しないことを選択する場合は、I60RCV サンプルメンバーのプロローグにある指示に従って、必要に応じて編集し、ジョブを送信します。

警告:

CHGIT の使用が推奨されますが、これはオプションです。CHGIT を使用しないことを選択する場合は、I60RCV サンプルメンバーのプロローグにある指示に従って、必要に応じて編集し、ジョブを送信します。

ELS インストール CD からの ELS 機能の受信

I60RNET または I60RNTS サンプルメンバーを使用して、UNIX Systems Services (USS) からの ELS 機能の SMP/E RECEIVE を実行します。

  • I60RNET は、ネットワークサーバー上にマウントされた CD-ROM から ELS 機能の RECEIVE を実行します。

  • I60RNTS は、CD-ROM からロードされた SMPNTS (Network Temporary Store) ディレクトリから ELS 機能の RECEIVE を実行します。

これらのメンバーは、IBM SMP/E RECEIVE FROMNETWORK および RECEIVE FROMNTS コマンドを使用します。これらのコマンドの詳細は、IBM SMP/E のドキュメントを参照してください。

I60RNET または I60RNTS ジョブを実行するには:

  1. メンバー I60RNET または I60RNTS の編集モードに入り、CHGIT コマンドを実行して CHGIT の編集を適用します。

  2. I60RNET または I60RNTS ジョブを送信します。

このジョブで実行されるすべての手順でリターンコードは 4 以下となります。それ以外のリターンコードが返された場合は、StorageTek ソフトウェアサポートにお問い合わせください。

注記:

CHGIT の使用が推奨されますが、これはオプションです。CHGIT を使用しないことを選択する場合は、I60RNET または I60RNTS サンプルメンバーのプロローグにある指示に従って、必要に応じて編集し、ジョブを送信します。

次の警告について考慮してください。

  • ELS 7.2 製品コンポーネントをその製品の以前のリリースを含む既存のグローバル SMP/E CSI 内にインストールする場合は、SMPCSI 文が既存のグローバル CSI を指している必要があります。

  • 以前のリリースの LibraryStation または MVS/CSC を含むグローバル SMP/E CSI 内に LibraryStation 7.2 または MVS/CSC 7.2 をインストールする場合は、SAS/C 機能 (FMID SSCR70C および SSCR70D) を再インストールする必要はありません。

ELS 機能の APPLY

SMP/E JCL ライブラリ内の I70APP サンプルメンバーを使用して、適切なターゲットゾーンに ELS 機能をインストールします。

I70APP ジョブを実行するには:

  1. メンバー I70APP の編集モードに入り、CHGIT コマンドを実行して CHGIT の編集を適用します。

  2. I70APP ジョブを送信します。

このジョブで実行されるすべての手順でリターンコードは 4 以下となります。それ以外のリターンコードが返された場合は、StorageTek ソフトウェアサポートにお問い合わせください。

CHGIT の使用が推奨されますが、これはオプションです。CHGIT を使用しないことを選択する場合は、I70APP サンプルメンバーのプロローグにある指示に従って、必要に応じて編集し、ジョブを送信します。

実際の APPLY プロセスの前に、必要に応じて APPLY CHECK オプションを必要な回数だけ使用して SMP/E 処理の問題を識別できます。基本機能を正常にインストールするには、あらかじめ検知された SMP/E に関する問題をすべて解決しておく必要があります。

次の警告について考慮してください。

  • ELS 7.2 製品コンポーネントをその製品の以前のリリースを含む既存のグローバル SMP/E CSI 内にインストールする場合は、SMPCSI 文が既存のグローバル CSI を指している必要があります。

  • 以前のリリースの LibraryStation または MVS/CSC を含むグローバル SMP/E CSI 内に LibraryStation 7.2 または MVS/CSC 7.2 をインストールする場合は、SAS/C 機能 (FMID SSCR70C および SSCR70D) を再インストールする必要はありません。

ELS 機能の ACCEPT

SMP/E JCL ライブラリ内の I80ACC サンプルメンバーを使用して、適切なターゲットゾーンに ELS 機能を ACCEPT します。

I80ACC ジョブを実行するには:

  1. メンバー I80ACC の編集モードに入り、CHGIT コマンドを実行して CHGIT の編集を適用します。

  2. I80ACC ジョブを送信します。

このジョブで実行されるすべての手順でリターンコードは 4 以下となります。それ以外のリターンコードが返された場合は、StorageTek ソフトウェアサポートにお問い合わせください。

CHGIT の使用が推奨されますが、これはオプションです。CHGIT を使用しないことを選択する場合は、I80ACC サンプルメンバーのプロローグにある指示に従って、必要に応じて編集し、ジョブを送信します。

実際の ACCEPT プロセスの前に、必要に応じて ACCEPT CHECK オプションを必要な回数だけ使用して SMP/E 処理の問題を識別できます。基本機能を正常にインストールするには、あらかじめ検知された SMP/E に関する問題をすべて解決しておく必要があります。

次の警告について考慮してください。

  • ELS 7.2 製品コンポーネントをその製品の以前のリリースを含む既存のグローバル SMP/E CSI 内にインストールする場合は、SMPCSI 文が既存のグローバル CSI を指している必要があります。

  • 以前のリリースの LibraryStation または MVS/CSC を含むグローバル SMP/E CSI 内に LibraryStation 7.2 または MVS/CSC 7.2 をインストールする場合は、SAS/C 機能 (FMID SSCR70C および SSCR70D) を再インストールする必要はありません。