Oracle Enterprise Pack for Eclipse Oracle Mobile Application Framework (OEPE Edition)でのモバイル・アプリケーションの開発 リリース2.3.0 E77213-01 |
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この章では、MAFアプリケーション・エディタとMAF機能エディタを使用してモバイル・アプリケーションのSpringboardおよびナビゲーション・バーの表示動作を定義し、アプリケーション機能を埋め込むことでコンテンツを指定する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
アプリケーション機能のコンテンツ・タイプには、ユーザー・インタフェースの形式が記述されます。このコンテンツ・タイプは、MAF AMXコンポーネントまたはHTML(5)タグを使用して構成できます。また、アプリケーション機能では、モバイル・コンテキストに適したコンテンツを含む、リモートでホストされたページから、自身のコンテンツを導出することもできます。このようなWebページとして考えられるのは、スマートフォン向けのApache Trinidadで作成されたJavaServerページや、タブレット・デバイス上で実行されるアプリケーション向けのADF Facesコンポーネントから構成されたページです。MAFアプリケーションに埋め込まれた各アプリケーション機能では、様々なコンテンツ・タイプを保持できます。
MAFアプリケーションには、様々なコンテンツ・タイプを持つアプリケーション機能が含まれますが、アプリケーション機能自体も、ユーザーおよびデバイス固有の要件に応じた様々なコンテンツ・タイプを保持する場合があります。アプリケーション機能によって、様々なコンテンツ・タイプがどのように提供されるかについては、第22章「アプリケーション機能に対する制約の設定」を参照してください。例5-1
のように、子要素を<adfmf:content>要素に追加すると、アプリケーション機能にユーザー・インタフェースをどのように実装するかを定義できます。
MAF機能エディタの「コンテンツ」タブ(図5-1を参照)には、例5-1に示したターゲット・コンテンツ関連の要素と属性を定義するためのドロップダウン・リストとフィールドが表示されます。このタブのフィールドを使用すると、アプリケーション機能用に配信されるコンテンツのタイプと、そのコンテンツ・タイプで使用するナビゲーションとSpringboardアイコンのイメージを制御できる制約を設定できます。
概要エディタの「コンテンツ」タブ(図5-1を参照)には、例5-1に示したターゲット・コンテンツ関連の要素と属性を定義するためのドロップダウン・リストとフィールドが表示されます。このタブのフィールドを使用すると、アプリケーション機能用に配信されるコンテンツのタイプと、そのコンテンツ・タイプで使用するナビゲーションとSpringboardアイコンのイメージを制御できる制約を設定できます。
始める前に:
各コンテンツ・タイプには、次のような独自の前提条件があります。
リモートURL: Webアプリケーションへの参照。既存のWebアプリケーションをモバイル用に拡張し、さらにデバイス・サービスを拡張できます。リモート・コンテンツでは、ローカル・データ・キャッシュや、サーバー側データおよび機能の一式を提供することによって、MAF AMXおよびローカルHTMLコンテンツの両方を補完できます。リモートURL実装には、有効なWebアドレスが必要です。詳細は、第20章「リモートURLを使用したアプリケーション機能コンテンツの実装」を参照してください。
ローカルHTML: MAFアプリケーション内にパッケージ化されたHTMLページを参照します。「サンプルのMAFアプリケーション」で説明されているHelloWorldサンプル・アプリケーションが示すように、このようなHTMLページはJavaScriptを参照できます。MAFが自分のアプリケーションの機能の実装に最適ではない場合に、Cordova JavaScript APIの使用によるアプリケーション機能を実装するため、このコンテンツ・タイプの使用を検討してください。JavaScript APIおよびMAFの詳細は、付録B「ローカルHTMLおよびアプリケーション・コンテナAPI」を参照してください。
アプリケーション・コンテンツをリモートURLまたはローカルHTMLとして定義するには:
MAF機能エディタにリストされているアプリケーション機能を右クリックして、「追加」を選択します。
「新規オブジェクト」ダイアログで、ローカルURLまたはリモートHTMLを選択し、「OK」をクリックします。
コンテンツ固有のパラメータを定義します。
ローカルHTMLコンテンツの場合は、ローカル・バンドルの場所を入力するか、または「URL」フィールドで「追加」をクリックし、新規モバイルHTMLページ・ダイアログにHTMLファイルの名前を入力して、OEPEのHTMLエディタを使用してページを作成します。これはアプリケーション機能であるため、このページはビュー・プロジェクトのViewContentフォルダに格納されます。
リモートURLコンテンツの場合は、サーバー上のWebページのアドレス(および起動ページの場所)を表す接続を選択します。
この接続を作成するには、まず「追加」をクリックして、次に「URL接続の作成」ダイアログに入力します。この接続は、connections.xml
ファイルに格納されます。
必要に応じて、次の手順を実行します。
このコンテンツをユーザーが使用できるようになるための条件を示す制約を入力します。詳細は、第22章「アプリケーション機能に関する制約の設定」を参照してください。
ナビゲーション・バーとSpringboardのイメージを選択します。
概要エディタの「コンテンツ」タブ(図5-1を参照)には、例5-1に示したターゲット・コンテンツ関連の要素と属性を定義するためのドロップダウン・リストとフィールドが表示されます。このタブのフィールドを使用すると、アプリケーション機能用に配信されるコンテンツのタイプと、そのコンテンツ・タイプで使用するナビゲーションとSpringboardアイコンのイメージを制御できる制約を設定できます。
始める前に:
各コンテンツ・タイプには、次のような独自の前提条件があります。
AMXページ: アプリケーション機能に対するデフォルトのコンテンツ・タイプ。MAF AMXページの詳細は、第11章「MAF AMXページの作成」を参照してください。
MAF AMXとして実装されるアプリケーション機能には、ビュー(単一のMAF AMXページ)か、バインド・タスク・フローまたはバインドなしタスク・フローが必要です。JavaScriptファイルを追加すると、MAF AMXコンポーネントに対するレンダリング・ロジックが提供されるか、既存のレンダリング・ロジックがオーバーライドされます。アプリケーション機能に対するカスタムのルック・アンド・フィールを指定するセレクタを持つスタイル・シート(CSS)を含めます。これは、MAFアプリケーション・レベルで定義されたスタイル(アプリケーション機能にデフォルトで使用されるスタイル)をオーバーライドします。つまり、アプリケーション機能全体で確実に独自のルック・アンド・フィールを持つようになります。
MAF AMXページとこれらを格納するMAFアプリケーションは、両方とも「新規ギャラリ」のウィザードを使用して作成できます。これらのウィザードには、「ファイル」→「新規」からアクセスします。プロジェクト・エクスプローラでビュー・プロジェクトを右クリックして「新」を選択したときに表示されるポップアップ・メニュー(図5-2を参照)を使用してMAF AMXページを作成することもできます。
注意: MAF機能エディタ内にある、タスク・フロー、MAF AMXページ、CSSおよびJavaScriptファイルへの参照を手動で編集する場合、デバイスで使用されているファイル・システムによって大文字と小文字が区別され、特殊文字が許可されない可能性があることに注意してください。これらのファイルを確実に参照できるようにするには、モバイル・デバイスの仕様を確認してください。 |
タスク・フロー: アプリケーション機能の制御フローの定義にモジュール型アプローチを提供します。タスク・フローを使用して、1つのタスクを構成する一連のアクティビティを定義します。タスク・フローに含めることのできるアクティビティには、ビュー(MAF AMXページの表示に使用)、メソッド・コール(マネージドBeanのメソッドの起動に使用)、タスク・フロー・コール(別のタスク・フローのコールに使用)などがあります。タスク・フローの詳細は、第11.2項「タスク・フローの作成」を参照してください。
MAF AMXページまたはタスク・フローをアプリケーション機能のコンテンツとして使用する手順:
MAF機能エディタの「アウトライン」にリストされているアプリケーション機能を選択します。
右マウス・ボタンをクリックし、「新」を選択します(図5-3を参照)。
「新規オブジェクト」ダイアログで「コンテンツ」ノードを展開し、必要に応じて、次のコンテンツ・タイプのいずれかを選択し、「OK」をクリックします。
AMXページ
「タスク・フロー」
コンテンツ固有のパラメータを定義します。
AMXページの場合は、「参照」をクリックして既存のページを指定するか、または「作成」をクリックして新規MAFページ・ダイアログを開き、新しいAMXページの親フォルダを選択します。
タスク・フローの場合は、「参照」をクリックして既存のページを指定するか、または「作成」をクリックして新規MAFタスク・フロー・ダイアログを開きます。
モバイル・アプリケーションでの作業時に簡単に識別できるよう説明的な名前をページに付けます。
「終了」をクリックしてページを保存します。
注意: イメージ、スタイルシートおよびJavaScriptファイルは、デプロイ可能にするために、ViewContentフォルダ内に配置する必要があります。第5.4項「外部リソースの選択に関する必知事項」を参照してください。 |
デプロイメントを可能にするために、次の属性によって参照されるすべてのリソースは、ビュー・プロジェクトのViewContent
フォルダ内に配置する必要があります。
<adfmf:feature>
のicon
およびimage
属性(例: <adfmf:feature id="PROD" name="Products" icon="feature_icon.png" image="springboard.png">
)。第3.4項「アプリケーション機能の表示プロパティの設定」も参照してください。
<adfmf:content>
のicon
およびimage
属性(例: <adfmf:content id="PROD" icon="feature_icon.png" image="springboard_image.png">
)。第5.1項「アプリケーション機能のコンテンツ・タイプの概要」も参照してください。
<adfmf:amx>
のfile
属性(例: <adfmf:amx file="PRODUCT/home.amx" />
)。第5.1項「アプリケーション機能のコンテンツ・タイプの概要」も参照してください。
<adfmf: localHTML
>のurl
属性(例: <adfmf:localHTML url="oracle.hello/index.html"/>
)。第5.1項「アプリケーション機能のコンテンツ・タイプの概要」および第29.6.4.2項「カスタム・ログイン・ページ」も参照してください。
<adfmf:includes>
のtype=stylesheet
およびtype=JavaScript
に対して定義するファイル属性(例: <adfmf:include type="JavaScript" file="myotherfile.js"/>
または<adfmf:include type="StyleSheet" file="resources/css/stylesheet.css" id="i3"/>
)。第7章「MAFアプリケーションのスキニング」も参照してください。
MAFは、別の場所から参照されるリソースをサポートしていません。つまり、たとえば、../
を接頭辞として使用して、ViewContent
ディレクトリ外部に値を入力することはできません。