Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1.1.0) E77226-02 |
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Oracle BI EEのユーザー・インタフェースは、スクリプトを使用して生成されているため、カスタマイズ性に優れています。
ルック・アンド・フィールはスキンおよびスタイルで制御します。スキンは、ホームおよびダッシュボード領域外のユーザー・インタフェース・クローム(目に見えるグラフィック機能)を定義します。
Oracle BI EEには、Skyros、blafp (ブラウザのルック・アンド・フィール)、FusionFX (Fusionアプリケーション)など、スタイルがいくつか同梱されています。
次の各項では、Webユーザー・インタフェースをカスタマイズする方法について説明します。
スキンおよびスタイルはインタフェースの外観を変更します。
Oracle BI EEのインタフェースをユーザーに表示する方法は、スキンおよびスタイルを作成することで制御できます。スキンとスタイルの主な違いは、スタイルはダッシュボード・コンテンツのみに適用されるのに対して、スキンはユーザー・インタフェースのその他すべての部分に適用されます。たとえば、Oracle BI EE内では、分析およびスコアカード化で使用されるコンポーネントにスキンが適用されます。
デフォルトのスタイルおよびスキンをinstanceconfig.xmlファイルに指定します。その上で、コンテンツ・デザイナが特定の要素を変更して、テキストやリンクの色、テキストのフォントやサイズ、表の枠線、グラフの色や属性など、ダッシュボードの表示用の書式設定を制御します。詳細は、「プレゼンテーション・サービス用のユーザー・インタフェースのスタイルの変更」を参照してください。
スタイルおよびスキンは、カスケーディング・スタイル・シート(CSS)とイメージを含むフォルダに編成されます。スキンおよびスタイルは通常、ロゴ、色スキーム、フォント、表の枠線などの要素を指定することで分析およびダッシュボードのルック・アンド・フィールをカスタマイズするのに使用する一方で、適切なスタイル・シート・ファイルで特定のスタイル・タグを挿入することで様々な要素の位置および行端揃えを制御するのにも使用できます。詳細は、「スタイルのカスタマイズについて」を参照してください。
Webユーザー・インタフェースのカスタマイズを計画する場合は、次の事項に注意してください。
Oracle BIプレゼンテーション・サービスでは、JavaScriptではなくスタイルおよびスキンを変更してユーザー・インタフェースの要素および表示をカスタマイズします。スクリプトのオブジェクトおよびメソッドが変更され、アップグレード時にこれらのファイルが置き換えられる可能性があるため、JavaScriptファイルは変更しません。
(ダッシュボードでは、適切な権限を持つユーザーが個々のダッシュボード・セクションを、HTMLを追加することでカスタマイズできます。このHTMLにはJavaScriptを含めることができます。詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドのHTMLマークアップの使用に関する項を参照してください。)
Oracle BI EEデプロイメントは、特定の言語に適応させることができます。詳細は、「Oracle Business Intelligenceのローカライズ」を参照してください。
Oracle BI EEには、blaf (ブラウザのルック・アンド・フィール)、FusionFX (Fusionアプリケーション)、Skyrosなど、様々なスタイルが同梱されています。Oracle BI EEまたはOracle BI Publisherのルック・アンド・フィールをカスタマイズする場合、bicustom-template.earに用意されているカスタム・スタイルを叩き台として使用することをお薦めします。
このカスタム・スタイルは、Skyrosスタイルのコピーです。詳細は、「プレゼンテーション・サービス用のユーザー・インタフェースのスタイルの変更」を参照してください。
スタイル・シート(master.css)を含め、一般的なSkyrosスタイルおよびイメージ・ファイルのほとんどは、マスター・ディレクトリに格納されます。(トピック)スタイルのカスタマイズに、このディレクトリとその構造について詳しく説明します。
スタイル・シート内では、更新できる各要素(またはクラス)にコメントが付けられています。
他のスタイル・シートもSkyrosのスタイル・フォルダおよびスキン・フォルダに格納されます。ユーザー・インタフェースの詳細ごとにスタイルを指定する拡張カスタム・スキンを作成している場合を除き、通常、これらのファイルを更新する必要はありません。
プレゼンテーション・サービス用に独自のスタイルおよびスキンを作成している場合、CSS、graph.xmlおよびイメージ・ファイルを作成し、それらをOracle BI EEで使用可能にする必要があります。これらのファイルを使用可能にするには、次の2つの方法があります。
方法1: bicustom.earファイルを使用して独自のファイルを単一ファイルにパッケージ化し、クラスタ内のノード全部に簡単にデプロイできるようにします。この方法は、スケール・アウトした本番システムのクラスタ化された環境でデプロイする場合に便利です。「方法1: "bicustom.ear"ファイルの初回デプロイ」を参照してください。
bicustom.earファイルを再デプロイする場合は、「方法1: "bicustom.ear"ファイルの再デプロイ」を参照してください。
方法2: 共有ファイル・システムを使用します。この方法は、Oracle BI EEですぐに変更を確認する場合やカスタマイズがプレゼンテーション・サービスのファイアウォールの外にある場合に便利です。「方法2: 共有フォルダを使用したデプロイ」を参照してください。
方法2を使用して加えた変更を表示する場合は、「方法2: 共有フォルダに対する変更の表示」を参照してください。
エンタープライズ・アーカイブ(EAR)ファイルとは、特殊なフォルダおよびファイル構造からなるアーカイブ(ZIP)ファイルです。
EARファイルを作成するには、ZIPツール(7-zipなど)を使用した後、ZIP拡張子をEARに変更します。bicustom-template.earファイルが叩き台として用意されています。
bicustom-template.earファイルには、bicustom.warファイルが格納されています。Webアーカイブ(WAR)ファイルも、特殊なフォルダおよびファイル構造からなるZIPファイルです。カスタム・スキン・ファイルを含めるには、bicustom-template.earファイル内のbicustom.warファイルを更新する必要があります。Oracle BI EEに同梱されているbicustom.warファイルには、使い始めるにあたって役立つフォルダ構造の例が格納されています。
注意:
この方法では、Oracle BI EEクラスタ内のすべてのノードにカスタム・スキンを自動的にデプロイします。
bicustom.earファイルを初めてデプロイするには:
ORACLE_HOME/bi/bifoundation/jee/bicustom-template.ear
をBI_DOMAIN/bidata/components/OBIPS/bicustom.ear
にコピーします。
注意:
パッチ適用またはアップグレードのプロセスでは、bicustom-template.earファイルは上書きされる場合がありますが、bicustom.earファイルは上書きされません。
bicustom.earファイルを更新します。
bicustom.earファイルからbicustom.warファイルを抽出します。
bicustom.warファイルからファイルを抽出します。
ファイルを編集してカスタム・スタイルを作成し、変更を保存します。詳細は、「スタイルのカスタマイズ」を参照してください。
変更でbicustom.warファイルを更新します。
新しいbicustom.warファイルでbicustom.earファイルを更新します。
bicustom.earファイルをデプロイします。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします(詳細は、「Oracle WebLogic Server管理コンソールによるOracle Business IntelligenceJavaコンポーネントの管理」を参照)。
「ロックして編集」をクリックします。
「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の「インストール」をクリックします。
bicustom.earファイルが格納されているフォルダにナビゲートします(デフォルトでは、このファイルはBI_DOMAIN/bidata/components/OBIPS/
にあります)。
bicustom.earファイルを選択します。
「次へ」をクリックします。
「Install this deployment as an application」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「デプロイメントを次の場所からアクセス可能にする」を選択します。
「終了」をクリックします。
「保存」をクリックします。
「変更のアクティブ化」をクリックします。
新しいアプリケーションを起動します。
「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の「bicustom」チェック・ボックスを選択します。
「開始」をクリックして、「すべてのリクエストを処理」を選択します。
instanceconfig.xmlファイルを更新して、「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログの「スタイル」オプションのデフォルト値として使用するスタイルおよびスキンを指定します。ダッシュボードのスタイルの更新の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドのダッシュボードとそのページのプロパティの変更に関する項を参照してください。
これらのエントリがinstanceconfig.xmlファイルに存在しない場合は、fusionFXがデフォルト・スタイルです。スタイルおよびスキンは、ORACLE_HOME\bi\bifoundation\web\appv2\resディレクトリにあります。
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <UI> <DefaultStyle>Skyros</DefaultStyle> <DefaultSkin>Skyros</DefaultSkin> </UI> </ServerInstance>
DefaultStyleおよびDefaultSkinはそれぞれ、カスタムのスタイル・プロパティおよびスキン・プロパティの名前です。
Altaカスタム・スタイルおよびスキンを使用するには、上のSkyros
をAlta
に置き換えます。
注意:
これらの名前は、スタイルおよびスキンが格納されているフォルダに付けられた名前と一致する必要があります。アンダースコアを使用しないでください。例: フォルダがs_Skyrosのように文字s_で始まっている場合、s_は省略されます。
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
プレゼンテーション・サービスを再起動します。詳細は、Oracle Business Intelligenceプロセスの管理についてを参照してください。
bicustom.earファイルを再デプロイする場合は、「方法1: "bicustom.ear"ファイルの再デプロイ」を参照してください。
エンタープライズ・アーカイブ(EAR)ファイルとは、特殊なフォルダおよびファイル構造からなるアーカイブ(ZIP)ファイルです。
カスタム・スキンを更新するには:
bicustom.earファイルを更新します。(「方法1: "bicustom.ear"ファイルの初回デプロイ」を参照してください。)
デプロイメントを更新します。
Oracle Weblogic Server管理コンソールにログインします。
「ロックして編集」をクリックします。
「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の「bicustom」チェック・ボックスを選択します。
「更新」をクリックします。
「終了」をクリックします。
「変更のアクティブ化」をクリックします。
「構成の解放」をクリックします。
プレゼンテーション・サービスを再起動します。
注意:
カスタマイズしたファイルでイメージやフォント色などのコンポーネント値を変更した場合、プレゼンテーション・サービスを再起動する必要はありません。また、instanceconfig.xmlファイルでデフォルトのスキンまたはスタイルを変更した場合も、プレゼンテーション・サービスを再起動する必要はありません。
方法2は、カスタムのスタイル・フォルダおよびスキン・フォルダ内のCSSおよびイメージ・ファイルに加えた変更をできるだけ速くOracle BI EEで表示するデプロイメント環境またはテスト環境に最も適しています。
この方法は、カスタマイズがプレゼンテーション・サービスのファイアウォールの外にある場合にも使用されます。
Oracle BI EEでは、静的ファイルはORACLE_HOME\bi\bifoundation\web\appv2
にあります。Webサーバーには、クラスタリングなどの共有ファイル・システムを含め、ファイル・システム内のどの場所にでも配置できる静的ディレクトリを公開する独自の方法があります。静的ディレクトリの公開については、ご使用のサーバーのドキュメントを参照してください。
注意:
Oracle WebLogic Serverを構成してApache HTTP Server、Microsoft Internet Information Server (Microsoft IIS)、Oracle HTTP ServerなどのWebサーバーと連携させる方法の詳細は、次のドキュメントを参照してください。
Oracle WebLogic Serverプロキシ・プラグイン12.2.1の使用
Oracle HTTP Server管理者ガイド
カスタム・スタイルを作成します。
bicustom-template.earファイルからbicustom.warファイルを抽出します。
bicustom.warファイルの内容をOracle Weblogic Serverがアクセス可能な場所(c:\custom
など)に抽出します。
ファイルを編集してカスタム・スタイルを作成し、変更を保存します。詳細は、「スタイルのカスタマイズ」を参照してください。
カスタム・フォルダをデプロイします。
Oracle Weblogic Server管理コンソールにログインします。
「ロックして編集」をクリックします。
「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の「インストール」をクリックします。
カスタム・スタイルが格納されているフォルダ(c:\customなど)にナビゲートします。
「次へ」をクリックします。
「Install this deployment as an application」を選択します。
「次へ」をクリックします。
デプロイメント・ターゲットとしてbi_clusterを選択します。
「次へ」をクリックします。
名前をAnalyticsResに設定します。
「デプロイメントを次の場所からアクセス可能にする」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「はい、デプロイメントの構成画面に移動します。」を選択します。
「終了」をクリックします。
「構成」タブをクリックします。
「コンテキスト・ルート」ボックスに/analyticsResと入力します。
「保存」をクリックします。
「OK」をクリックします。
「変更のアクティブ化」をクリックします。
「構成の解放」をクリックします。
新しいアプリケーションを起動します。
「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の「analyticsRes」チェック・ボックスを選択します。
「開始」をクリックして、「すべてのリクエストを処理」を選択します。
instanceconfig.xmlファイルを更新してカスタマイズを指すパスを指定します。これで、プレゼンテーション・サービスでアクセスできるようになります。
プレゼンテーション・サービスにより、Oracle BIサーバー(Oracle Business Intelligenceの背後にあるコア・サーバー)からのデータを表示する分析エディタおよびダッシュボードのユーザー・インタフェースが生成されます。
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
ServerInstanceセクションを探します。
次の例に示すように要素を追加します。
<ServerInstance> <UI> <DefaultStyle>Skyros</DefaultStyle> <DefaultSkin>Skyros</DefaultSkin> </UI><URL>
<CustomerResourcePhysicalPath>c:\custom\res
</CustomerResourcePhysicalPath>
<CustomerResourceVirtualPath>/analyticsRes/res
</CustomerResourceVirtualPath>
</URL>
</ServerInstance>
DefaultStyleおよびDefaultSkinはそれぞれ、カスタムのスタイル・プロパティおよびスキン・プロパティの名前です。
Altaカスタム・スタイルおよびスキンを使用するには、上のSkyros
をAlta
に置き換えます。
注意:
CustomerResourceVirtualPathは、「コンテキスト・ルート」ボックスに入力した場所を指します。
プレゼンテーション・サービスのダッシュボードまたはレポートをADFアプリケーションに埋め込んでいる場合、次の例に示すように、DefaultStyle要素とDefaultSkin要素の後にSkinMappings要素を追加する必要があります。
<ServerInstance> <UI> <DefaultStyle>Skyros</DefaultStyle> <DefaultSkin>Skyros</DefaultSkin> <SkinMappings> <skinMapping> <biadfSkinFamily>fusion</biadfSkinFamily> <biSkin>FusionFx</biSkin> </skinMapping> <skinMapping> <biadfSkinFamily>blafplus-rich</biadfSkinFamily> <biSkin>blafp</biSkin> </skinMapping> <skinMapping> <biadfSkinFamily>skyros</biadfSkinFamily> <biSkin>Skyros</biSkin> </skinMapping> </SkinMappings> </UI><URL>
<CustomerResourcePhysicalPath>c:\custom\res
</CustomerResourcePhysicalPath>
<CustomerResourceVirtualPath>/analyticsRes/res
</CustomerResourceVirtualPath>
</URL>
</ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
プレゼンテーション・サービスを再起動します。
共有フォルダに対する変更を表示する場合は、「方法2: 共有フォルダに対する変更の表示」を参照してください。
共有フォルダの構成が済むと、CSSファイルおよびイメージに対する変更を表示できます。
変更を表示するには:
メタデータを再ロードします。
Oracle BI EEで、グローバル・ヘッダーの「管理」リンクをクリックします。
「管理」タブで、「ファイルとメタデータの再ロード」リンクをクリックします。
ブラウザ・キャッシュのクリアこのプロセスは、使用しているブラウザによって異なります。
グローバル・ヘッダーのリンク(「ホーム」や「カタログ」など)をクリックして変更を確認します。
注意:
イメージ・ファイルなどのファイルをカスタム・スタイル・フォルダに追加した場合、プレゼンテーション・サービスを再起動する必要があります。
カスタム・スタイルを作成するには、ファイルを1つ以上編集する必要があります。
スタイル・ディレクトリが抽出されるbicustom.warフォルダ構造では、アプリケーション・リソース(res)ディレクトリ内(./res/)は次のようになっており、関連ファイルが格納されています。
./res/filemap.xml
./res/s_Custom/
./res/s_Custom/master/
./res/s_Custom/master/master.css
./res/s_Custom/master/graph.xml
./res/s_Custom/master/custom.css
./res/s_Custom/master/styleproperties.res
./res/s_Custom/master/*.png
./res/s_Custom/master/*.gif
接頭辞としてs_が付いているスタイル・ディレクトリには、スタイル・シート、イメージ・ファイルおよびgraph.xmlファイルが格納されます。
クラスはすべて、CSSまたはgraph.xmlファイル内にあります。
次の表に、"res"フォルダ構造の内容について説明します。
フォルダまたはファイル名 | 説明 |
---|---|
filemap.xml2 |
filemap.xmlファイルを使用すると、スタイルまたはスキンによって別のスタイルまたはスキンを拡張することを指定できるようになります。デフォルトでは、s_Custom1がs_Skyrosを拡張しますが、これはfilemap.xmlファイルに定義されています。つまり、カスタムのスタイルまたはスキンの一部としてファイルが見つからない場合、プレゼンテーション・サービスはそのファイルを次にどこに探し行けばよいか認識しています。filemap.xmlファイルの内容は、次のようになっています。 <FileMap> |
s_Custom |
s_Customは、Customという名前のスタイルを定義するファイルが格納されているフォルダです。接頭辞s_は、フォルダにスタイルが格納されることを示します。この名前は、「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログの「スタイル」オプションに表示されます。ダッシュボードのスタイルの更新の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドのダッシュボードとそのページのプロパティの変更に関する項を参照してください。 instanceconfig.xmlファイルを使用してデフォルト・スタイルを手動で変更する場合、instanceconfig.xmlファイルに指定するスタイル名はこのフォルダ名の一部として指定したスタイル名と一致する必要があります。スタイルには好きな名前を付けることができますが、s_で始める必要があります。カスタム・スタイルの名前を変更する場合は、filemap.xmlファイルも新しいスタイル名で更新する必要があります。 新しいスタイル・フォルダに追加するファイルおよびフォルダが、基本スタイルのファイルおよびフォルダと同じ名前(filemap.xmlファイルで定義)を共有する場合、これらの新しいファイルおよびフォルダは基本スタイルのファイルのかわりに使用されます。基本スタイルのファイルおよびフォルダを参考にしてカスタム・スタイル・フォルダを作成します。 必要な数だけ様々なスタイルを定義できます。s_Customフォルダのコピーを同じフォルダに作成し、接頭辞としてs_を付けて名前を付けます(s_Corporateなど)。追加のカスタム・スタイルを作成した場合は、filemap.xmlファイルのスタイル階層にそれらを追加する必要もあります。 |
sk_Custom |
sk_Custom1は、スタイルだけでなくフル・スキンをカスタマイズするために作成するフォルダです。sk_Customは、s_Customフォルダの兄弟として作成します。sk_Customは、bicustom-template.earファイルの一部として提供されません。接頭辞sk_は、フォルダにスキンが格納されることを示します。 instanceconfig.xmlファイルを使用してデフォルト・スキンを手動で変更する場合、instanceconfig.xmlファイルに指定するスキン名はこのフォルダ名の一部として指定したスキン名と一致する必要があります。スキンには好きな名前を付けることができますが、sk_で始める必要があります。カスタム・スキンの名前を変更する場合は、filemap.xmlファイルも新しいスキン名で更新する必要があります。 新しいスキン・フォルダに追加するファイルおよびフォルダが、基本スキンのファイルおよびフォルダと同じ名前(filemap.xmlファイルで定義)を共有する場合、これらの新しいファイルおよびフォルダは基本スキンのファイルのかわりに使用されます。基本スキンのファイルおよびフォルダを参考にしてカスタム・スタイル・フォルダを作成します。 必要な数だけ様々なスキンを定義できます。sk_Customフォルダのコピーを同じフォルダに作成し、接頭辞としてsk_を付けて名前を付けます(sk_Corporateなど)。追加のカスタム・スキンを作成した場合は、filemap.xmlファイルのスキン階層にそれらを追加する必要もあります。 |
master |
masterフォルダには、カスタム・スタイルの作成に必要なファイルがすべて格納されます。 |
master.css |
master.cssファイルには、スタイルで使用されるCSSクラスがすべて含まれ、プレゼンテーション・サービスおよびOracle BI Publisher全体で使用されるCSSクラスおよびスタイルのほとんどが定義されます。このファイルに含まれるクラスに定義されているスタイルを変更すると、Oracle BI EEで広範囲に影響します。 このファイルのCSSクラス・セレクタ(CSSクラス名)の変更はお薦めしません。各CSSクラス内に定義されているスタイルを変更してください。master.cssファイルには、どのクラスが適用され、ユーザー・インタフェースのどの部分に適用されるかを理解するのに役立つコメントも含まれます。 |
custom.css |
custom.cssファイルは、master.cssファイルによってインポートされる空(空白)のファイルです。custom.cssファイルを使用すると、master.cssを変更せずに(たとえば、スタイルを分析に適用するために)独自のCSSクラスを追加したり、master.cssファイルのクラスをオーバーライドできます。別ファイルであるcustom.cssファイルで変更を維持すると、パッチおよびアップグレードで適用されるmaster.cssファイルに対する今後の改善を利用できるようになります。 |
graph.xml |
graph.xmlファイルを使用すると、分析での各種グラフに適用するデフォルト・スタイルをすべて定義できます。graph.xmlファイルにはコメントが付いています。このようなコメントでは、各設定の有効な値とそのスタイルの要素について説明しています。 |
styleproperties.res |
styleproperties.resファイルにより、ユーザー・インタフェースの要素のいくつかを詳細に制御できます。たとえば、ダッシュボードのレンダリング時に使用するデータ・ロード・アニメーションのバージョンを指定できます。データ・ロード・アニメーションは、Webページでサーバーからデータをロードする際に、ページの"ステータス・インジケータ"領域で使用されます。データ・ロード・アニメーションには異なるバージョンが2つあり、明るい背景で使用するために暗い前景色を使用しているアニメーションと、その反対のアニメーションです。 styleproperties.resファイルにはコメントが付いています。このようなコメントでは、要素を説明しています。 |
.pngおよび.gif (イメージ・ファイル) |
masterディレクトリには、必要なすべてのイメージと最も一般的なイメージがあります。これらのイメージは、主に.png形式と.gif形式です。これらのイメージは、独自のファイル(できれば同じサイズのイメージ)で置き換えることができます。 |
s_Customなどのファイル名は、大/小文字が区別され、Linuxでは小文字です。
filemap.xmlファイルを使用した拡張対象のスタイルまたはスキンの指定は、プレゼンテーション・サービスに対してのみ適用されます。