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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
リリース12.2.1.1
E77230-01
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11 エンタープライズ・デプロイメント用のWeb層の構成

この章では、WEBHOST1とWEBHOST2に1つずつ、2つのOracle HTTP Serverインスタンスを含むスタンドアロンのOracle HTTP Serverドメインをインストールおよび構成する方法について説明します。

この章では、Web層の構成およびWeb層ドメインのインストールと構成を行う際に使用される変数について説明します。

11.1 Web層の構成時に使用される変数

この章の作業を実行する場合、この項にリストされているディレクトリ変数を参照します。

いくつかのディレクトリ変数の値は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」で定義されています。

  • OHS_ORACLE_HOME

  • OHS_DOMAIN_HOME

さらに、次の仮想IP (VIP)アドレスおよびホスト名を参照することになります。

  • ADMINVHN

  • WEBHOST1

  • WEBHOST2

11.2 Oracle HTTP Serverドメインについて

エンタープライズ・デプロイメントでは、各Oracle HTTP Serverインスタンスは、個別のホストおよびその独自のスタンドアロン・ドメインに構成されます。これにより、最小限の構成と最小限のリソースを必要とする単純な構成を実行して管理できます。

Web層のOracle HTTP Serverインスタンスのロールおよび構成の詳細は、「Web層の理解」を参照してください。

11.3 WEBHOST1へのOracle HTTP Serverのインストール

次の項では、Oracle HTTP ServerソフトウェアをWeb層にインストールする方法について説明します。

11.3.1 WEBHOST1でのインストーラの起動

インストール・プログラムを起動するには、次の手順を実行します。

  1. WEBHOST1にログインします。
  2. インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動します。
  3. 次のコマンドを入力して、インストール・プログラムを起動します。

    ./fmw_12.2.1.0.0_ohs_linux64.bin

    インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。

11.3.2 Oracle HTTP Serverのインストール画面のナビゲート

次の表は、インストール・プログラムで表示される順序に画面を示しています。

インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、画面名をクリックしてください。

画面 説明

ようこそ

製品のインストーラの紹介画面です。

自動更新

この画面を使用して、使用可能なパッチをMy Oracle Supportで自動的に検索したり、組織用にすでにダウンロードしたパッチをローカル・ディレクトリで自動的に検索します。

インストール場所

この画面を使用してOracleホーム・ディレクトリの位置を指定します。

エンタープライズ・デプロイメントのためには、表7-3に示すOHS_ORACLE_HOME変数の値を入力します。

インストール・タイプ

「スタンドアロンHTTPサーバー(WebLogic Serverとは切り離して管理)」を選択します。

このインストール・タイプを使用すると、既存のOracle WebLogic Serverドメインとは切り離してOracle HTTP Serverインスタンスを構成できます。

前提条件のチェック

この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。

警告またはエラー・メッセージが表示された場合、ホスト・コンピュータおよび必須ソフトウェアが「ホスト・コンピュータのハードウェア要件」および「エンタープライズ・デプロイメント・トポロジのオペレーティング・システム要件」に示すシステム要件および動作保証情報を満たしていることを確認してください。

セキュリティ更新

Oracle Supportアカウントをすでに所持している場合は、この画面を使用して、セキュリティ・アップデートの受取り方法を指定します。

アカウントを所有していないか、またはこの手順をスキップする場合、チェック・ボックスの選択を解除し、フォローアップのダイアログ・ボックスで選択を確認します。

インストール・サマリー

この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を指定します。レスポンス・ファイルは、今後、サイレント・インストールを実行する場合に使用できます。

サイレント・インストールやコマンド行インストールの詳細は、Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールでサイレント・モードにおけるOracle Universal Installerの使用方法に関する項を参照してください。

インストールの進行状況

この画面では、インストールの進行状況を参照できます。

インストール完了

インストールが完了すると、この画面が表示されます。この画面の情報を確認してから、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。

11.3.3 Oracle HTTP Serverインストールの確認

Oracle HTTP Serverインストールが正常に完了したことを確認するには、新しいOracleホーム・ディレクトリにインストールされたファイルをリストします。Oracle HTTP Server Oracleホームで、次のディレクトリを確認する必要があります。

ldap
ohs
css
srvm
has
crs
nls
oracore
precomp
rdbms
plsql
jlib
slax
sqlplus
xdk
oracle_common
webgate
bin
wlserver
OPatch
plugins
oui
perl
network
lib
oraInst.loc
install
cfgtoollogs
inventory
root.sh

11.4 WEBHOST1でのWeb層ドメインの作成

次の項では、最初のWeb層ホストで新しいOracle HTTP Serverスタンドアロン・ドメインを作成する方法について説明します。

11.4.1 WEBHOST1での構成ウィザードの起動

構成ウィザードを起動するには、次のディレクトリに移動し、次のようにWebLogic Server構成ウィザードを起動します。

cd OHS_ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
./config.sh

11.4.2 Web層ドメイン用の構成ウィザード画面のナビゲート

Web層ホスト上にOracle HTTP Serverインスタンスのスタンドアロン・ドメインを作成することをお薦めします。

次の項では、新しいスタンドアロンOracle HTTP Serverドメインを作成する方法を説明します。

タスク1   ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。

「ドメインの場所」フィールドで、OHS_DOMAIN_HOME変数に割り当てられている値を入力します。

次の点に注意してください。

  • 構成ウィザードにより、ここでの指定に従って新しいディレクトリが作成されます。

  • WebサーバーにDMZ外部の記憶域デバイスに対する依存関係が発生しないよう、ローカル記憶域にディレクトリを作成します。

注意:

タスク2   構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面で、Oracle HTTP Server (スタンドアロン) - 12.2.1.0.0 [ohs]を選択します。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。

タスク3   Web層ドメインのJDKの選択。
Oracle HTTP ServerソフトウェアをインストールしたときにWeb層Oracleホームにインストールされた、Oracle Hotspot JDKを選択します。
タスク4   システム・コンポーネントの構成

「システム・コンポーネント」画面で、1つのOracle HTTP Serverインスタンスを構成します。画面には、デフォルトで1つのインスタンスが定義されています。これは作成の必要がある唯一のインスタンスです。

  1. 「システム・コンポーネント」 フィールドのデフォルト・インスタンス名はohs1であることに注意してください。このデフォルト名を使用します。

  2. 「コンポーネント・タイプ」フィールドで、「OHS」が選択されていることを確認します。

  3. 「再起動間隔秒数」フィールドを使用して、アプリケーションが応答しない場合に、再起動を試行する前に待機する秒数を指定します。

  4. 「再起動遅延秒数」フィールドを使用して、再起動を再度試行する前に待機する秒数を指定します。

タスク5   OHSサーバー画面

「OHSサーバー」画面を使用して、ドメイン内のOHSサーバーを構成します。

  1. 「システム・コンポーネント」ドロップダウン・メニューから、ohs1を選択します。

  2. 「リスニング・アドレス」フィールドにWEBHOST1と入力します。

    残りのフィールドはすべて事前に移入されていますが、組織での必要に応じて値を変更できます。この画面のフィールドの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のOHSサーバーに関する項を参照してください。

  3. 「サーバー名」フィールドで、リスニング・アドレスとリスニング・ポートの値を確認します。

    正しくは次のようになります。

    WEBHOST1:7777
タスク6   ノード・マネージャの構成

ノード・マネージャのタイプとして「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択して、ノード・マネージャ資格証明を指定します。

注意:

この画面におけるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるドメインの作成』ノード・マネージャに関する項を参照してください。

ノード・マネージャのタイプの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』ノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。

タスク7   構成の仕様の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。

変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。

ドメイン作成は、「作成」をクリックするまでは開始されません。

ヒント:

この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「構成サマリー」に関する項を参照してください。

タスク8   ドメイン・ホームのメモ

「構成に成功しました」画面で、ドメイン・ホームの場所が表示されます。

ここに表示される情報は、サーバーを起動して管理サーバーにアクセスする際に必要となるため、メモしておいてください。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

11.5 WEBHOST2でのWeb層ドメインのインストールおよび構成

WEBHOST1でOracle HTTP ServerをインストールしてWeb層ドメインを構成したら、WEBHOST2でも同じタスクを実行する必要があります。

  1. 「WEBHOST1へのOracle HTTP Serverのインストール」の手順を使用して、WEBHOST2にログインし、Oracle HTTP Serverをインストールします。

  2. 「WEBHOST1でのWeb層ドメインの作成」の手順を使用して、WEBHOST2上に新しいスタンドアロン・ドメインを構成します。

    WEBHOST2上のインスタンスにohs2という名前を使用して、各例におけるWEBHOST1の出現箇所をすべてWEBHOST2に置き換え、ohs1の出現箇所をすべてohs2に置き換えるようにしてください。

11.6 WEBHOST1およびWEBHOST2でのノード・マネージャおよびOracle HTTP Serverインスタンスの起動

次の項では、WEBHOST1およびWEBHOST2でOracle HTTP Serverインスタンスを起動する方法について説明します。

11.6.1 WEBHOST1およびWEBHOST2でのノード・マネージャの起動

Oracle HTTP Serverインスタンスを起動する前に、WEBHOST1およびWEBHOST2でノード・マネージャを起動する必要があります。

  1. WEBHOST1にログインし、次のディレクトリに移動します。
    OHS_DOMAIN_HOME/bin
    
  2. 出力ファイル例としてnohupおよびnodemanager.outを使用して、次のようにノード・マネージャを起動します。
    nohup OHS_DOMAIN_HOME/bin/startNodeManager.sh > OHS_DOMAIN_HOME/nodemanager/nodemanager.out 2>&1 &
    
  3. WEBHOST2にログインし、手順1および2を実行します。

ノード・マネージャの追加の構成オプションの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。

11.6.2 Oracle HTTP Serverインスタンスの起動

Oracle HTTP Serverインスタンスを起動する手順は次のとおりです。

  1. WEBHOST1上の次のディレクトリに移動します。
    OHS_DOMAIN_HOME/bin

    OHS_DOMAIN_HOMEディレクトリの場所の詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください。

  2. 次のコマンドを入力します。
    ./startComponent.sh ohs1
  3. プロンプトが表示されたら、ノード・マネージャのパスワードを入力します。
  4. 手順1から3までを繰り返して、ohs2インスタンスをWEBHOST2上で起動します。

詳細は、『Oracle HTTP Serverの管理』のOracle HTTP Serverインスタンスの起動に関する項を参照してください。

11.7 アプリケーション層にリクエストをルーティングするためのOracle HTTP Serverの構成

次の項では、Oracle HTTP Server構成ファイルを更新して、Webサーバー・インスタンスによりリクエストがドメイン内のサーバーにルーティングされるようにする方法について説明します。

11.7.1 エンタープライズ・デプロイメント用のOracle HTTP Server構成について

次のトピックでは、エンタープライズ・デプロイメントのOracle HTTP Server構成に必要な変更に関する概要情報を提供します。

11.7.1.1 Oracle HTTP Server仮想ホストの目的

このガイドの参照用トポロジでは、ハードウェア・ロード・バランサで一連の仮想サーバーを定義することが必要になります。Oracle HTTP Serverインスタンスの構成ファイルに<VirtualHost>ディレクティブを追加して、(ロード・バランサ仮想サーバーにマップされた)固有の仮想ホストへのリクエストを認識するようにOracle HTTP Serverを構成できます。

各Oracle HTTP Server仮想ホストについては、ロード・バランサからOracle HTTP Serverインスタンスを経由してOracle WebLogic Serverドメイン内の該当する管理サーバーまたは管理対象サーバーにリクエストをルーティングする特定のURL (またはコンテキスト文字列)のセットを定義します。

11.7.1.2 Oracle HTTP Server構成ファイルの推奨構造

httpd.confファイルに複数の仮想ホスト定義を追加するのではなく、デプロイする製品に必要な各仮想サーバーに対してより小さくより具体的な別個の構成ファイルを作成することをお薦めします。そうすることで、すでに大きなhttpd.confファイルに追加のコンテンツを移入するのを回避できます。また、構成の問題のトラブルシューティングが容易になることがあります。

たとえば、通常のOracle Fusion Middleware Infrastructureドメインでは、admin_vh.confという名前の特定の構成ファイルを追加できます。この構成ファイルには、管理サーバー仮想ホスト(ADMINVHN)の仮想ホスト定義が含まれています。

11.7.2 仮想ホスト構成ファイルを追加するためのhttpd.confファイルの変更

次のタスクを実行して、エンタープライズ・トポロジに必要な追加の仮想ホストのhttpd.confファイルを準備します。

  1. WEBHOST1にログインします。

  2. ドメイン・ディレクトリで最初のOracle HTTP Serverインスタンス(ohs1)のhttpd.confファイルを見つけます。

    cd OHS_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/
    
  3. テキスト・エディタでhttpd.confファイルを開いて、次の変更を行います。

    1. httpd.confファイルのVirtual Hostsセクションで、# Virtual Hostsコマンド・ブロックの下の# VirtualHost Example:コメントの前にNameVirtualHostエントリを作成します。

      ##### Virtual hosts ######
      
      # Virtual Hosts
      #
      # If you want to maintain multiple domains/hostnames on your
      # machine you can setup VirtualHost containers for them. Most configurations
      # use only name-based virtual hosts so the server doesn't need to worry about
      # IP addresses. This is indicated by the asterisks in the directives below.
      #
      # Please see the documentation at
      # URL
      # for further details before you try to setup virtual hosts.
      
      NameVirtualHost WEBHOST1:7777
      
      #
      # VirtualHost example:

      この例では、WEBHOST1をWEBHOST1変数の値で置き換えます。詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください。

    2. httpd.confmoduleconfサブディレクトリのすべての*.confファイルをインクルードするINCLUDE文があることを確認します。

      IncludeOptional "moduleconf/*.conf"
      

      この文により、各コンポーネントに対して個別に仮想ホスト・ファイルを作成することが可能になり、仮想ホスト定義の更新、維持およびスケール・アウトが容易になります。

  4. httpd.confファイルを保存します。

  5. WEBHOST2にログインして手順2から4までを実行し、ohs2インスタンスについてhttpd.confファイルを更新します。

    WEBHOST2で、WEBHOST1のすべてのインスタンスをWEBHOST2で、ohs1のすべてのインスタンスをohs2で置き換えます。

11.7.3 Oracle Business Intelligenceの仮想ホスト構成ファイルの作成

ホスト構成ファイルを作成して、Oracle HTTP ServerリクエストをOracle Business Intelligenceサーバーにルーティングできます。

注意:

BIデプロイメントを仮想ホストに拡大する計画がない場合は、このトピックで説明している仮想ホスト構成ファイルのホスト・エントリを更新しないでください。たとえば、BIドメインをHOST2 (WSMセットアップの場合はAPPHOST2VHN1、ASMセットアップの場合はBIHOST2)に拡大する計画がない場合は、仮想ホスト構成ファイルを作成するときにディレクティブで"APPHOST2VHN1"または"BIHOST2"を指定しないでください。

注意:

仮想ホスト構成ファイルを作成する前に、「Oracle HTTP Server仮想ホストの目的」の説明に従って、必ずロード・バランサで仮想サーバーを構成しておいてください。

仮想ホスト構成ファイルを作成する手順は次のとおりです。

  1. WEBHOST1にログインし、ディレクトリを最初のOracle HTTP Serverインスタンス(ohs1)の構成ディレクトリに変更します。
    cd OHS_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/moduleconf
    
  2. admin_vh.confファイルを作成し、次のディレクティブを追加します。
    <VirtualHost *:7777>
       ServerName admin.example.com:80
       ServerAdmin you@your.address
       RewriteEngine On
       RewriteOptions inherit
       
    # Admin Server and EM
    <Location /console>
        SetHandler weblogic-handler
        WebLogicHost ADMINVHN
        WeblogicPort 7001
    </Location>
    
    <Location /consolehelp>
        SetHandler weblogic-handler
        WebLogicHost ADMINVHN
        WeblogicPort 7001
    </Location>
    
    <Location /em>
        SetHandler weblogic-handler
        WebLogicHost ADMINVHN
        WeblogicPort 7001
    </Location>
    
    </VirtualHost>
    
  3. biinternal_vh.confファイルを作成し、次のディレクティブを追加します。

    注意:

    WSMを設定した場合は、"APPHOST1VHN1"および"APPHOST2VHN1"を指定します。たとえば、WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003と指定します。

    ASMを設定した場合は、"BIHOST1"および"BIHOST2"を指定します。たとえば、WebLogicCluster BIHOST1:7003,BIHOST2:7003と指定します。

    <VirtualHost WEBHOST1:7777>
        ServerName biinternal.example.com
        ServerAdmin you@your.address
        RewriteEngine On
        RewriteOptions inherit
    
    #redirect browser requests that omit document/dir
    RedirectMatch 301 /analytics$ /analytics/
    RedirectMatch 301 /biservices$ /biservices/
    RedirectMatch 301 /analytics-ws$ /analytics-ws/
    RedirectMatch 301 /AdminService$ /AdminService/
    RedirectMatch 301 /AsyncAdminService$ /AsyncAdminService/
    RedirectMatch 301 /wsm-pm$ /wsm-pm/
    RedirectMatch 301 /xmlpserver$ /xmlpserver/
    RedirectMatch 301 /bisearch$ /bisearch/
    RedirectMatch 301 /mapviewer$ /mapviewer/
    RedirectMatch 301 /va$ /va/
    RedirectMatch 301 /bicomposer$ /bicomposer/
    RedirectMatch 301 /mobile$ /mobile/
    RedirectMatch 301 /aps$ /aps/
    RedirectMatch 301 /bi-security$ /bi-security/
    RedirectMatch 301 /workspace$ /workspace/
    
    # WSM-PM
    <Location /wsm-pm>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
    
    # BIEE Analytics
    <Location /analytics>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
    
    <Location /bicontent>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
    
    <Location /mobile>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
    
    <Location /va>    
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003 
    </Location>
    
    # MapViewer
    <Location /mapviewer>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location> 
    
    # BI Publisher
    <Location /xmlpserver>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
     
    # BI Search
    <Location /bisearch>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
    
    # BI Composer
    <Location /bicomposer>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
    
    # EPM Provider Services
    <Location /aps>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
    
    # EPM Workspace
    <Location /workspace>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
      
    # BI SOA Services
    <Location /biservices>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
     
    # AdminService
    <Location /AdminService>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
     
    # AsyncAdminService
    <Location /AsyncAdminService>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
     
    #OWSM
    <Location /wsm-pm>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    </Location>
    
    #BI Security
    <Location /bi-security>
    	SetHandler weblogic-handler
    	WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
    	</Location> 
    
    </VirtualHost>
    
  4. bi_vh.confファイルを作成し、次のディレクティブを追加します

    注意:

    WSMを設定した場合は、"APPHOST1VHN1"および"APPHOST2VHN1"を指定します。たとえば、WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003と指定します。

    ASMを設定した場合は、"BIHOST1"および"BIHOST2"を指定します。たとえば、WebLogicCluster BIHOST1:7003,BIHOST2:7003と指定します。

    <VirtualHost *:7777>
       ServerName https://bi.example.com:443
       ServerAdmin you@your.address
       RewriteEngine On
       RewriteOptions inherit
    
    #redirect browser requests that omit document/dir
    RedirectMatch 301 /analytics$ /analytics/
    RedirectMatch 301 /xmlpserver$ /xmlpserver/
    RedirectMatch 301 /analytics/res$ /analytics/res/
    RedirectMatch 301 /biofficeclient$ /biofficeclient/
    RedirectMatch 301 /biservices$ /biservices/
    RedirectMatch 301 /analytics-ws$ /analytics-ws/
    RedirectMatch 301 /wsm-pm$ /wsm-pm/
    RedirectMatch 301 /bisearch$ /bisearch/
    RedirectMatch 301 /mapviewer$ /mapviewer/
    RedirectMatch 301 /va$ /va/
    RedirectMatch 301 /bicontent$ /bicontent/
    RedirectMatch 301 /bicomposer$ /bicomposer/
    RedirectMatch 301 /mobile$ /mobile/
    RedirectMatch 301 /aps$ /aps/
    RedirectMatch 301 /workspace$ /workspace/
    
    # BIEE Analytics
    <Location /analytics>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    <Location /analytics-ws>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    <Location /bicontent>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    <Location /mobile>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    <Location /va>
       SetHandler weblogic-handler    
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003    
       WLProxySSL ON    
       WLProxySSLPassThrough ON 
    </Location
    
    # MapViewer
    <Location /mapviewer>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location> 
    
    # BI Publisher
    <Location /xmlpserver>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
     
    # BI Search
    <Location /bisearch>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # BI Composer
    
    <Location /bicomposer>
       SetHandler weblogic-handler
       WebLogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # EPM Provider Services
    <Location /aps>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # EPM Workspace
    <Location /workspace>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
     
    # OWSM
    <Location /wsm-pm>
       SetHandler weblogic-handler
       WeblogicCluster APPHOST1VHN1:7003,APPHOST2VHN1:7003
       WLProxySSL ON
       WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    </VirtualHost>
    
  5. ohs1インスタンスを再起動します。
    1. ディレクトリを次の場所に変更します。
      cd OHS_DOMAIN_HOME/bin
    2. 次のコマンドを入力してインスタンスを停止および起動し、プロンプトが表示されたら、ノード・マネージャのパスワードを指定します。
      ./stopComponent.sh ohs1
      ./startComponent.sh ohs1
  6. 3つの.confファイル(admin_vh.confbiinternal_vh.confおよびbiinternal_vh.conf)をWEBHOST2上の2番目のOracle HTTP Serverインスタンス(ohs2)の構成ディレクトリにコピーします。
    OHS_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs2/module_conf
    
  7. .confファイルを編集して、<VirtualHost>ディレクティブ内のすべての参照をWEBHOST1からWEBHOST2に変更します。
  8. ohs2インスタンスを再起動します。
    1. ディレクトリを次の場所に変更します。
      cd OHS_DOMAIN_HOME/bin
    2. 次のコマンドを入力し、インスタンスを停止および起動します。
      ./stopComponent.sh ohs2
      ./startComponnet.sh ohs2

11.7.4 WebLogic Serverプラグイン有効化フラグの有効化

セキュリティのため、またロード・バランサがSSLリクエストを終了するため(Oracle HTTP ServerはリクエストをWebLogic Serverに非SSLとしてルーティングします)、ロード・バランサにSSLを構成した場合、そのドメインに対しWebLogic Serverプラグイン有効化フラグをオンにする必要があります。WebLogic Serverプラグイン有効化フラグを有効にする手順は次のとおりです。
  1. 管理コンソールにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ツリーでドメイン名をクリックします。
  3. 「Webアプリケーション」タブを開きます。
  4. 「ロックして編集」をクリックします。
  5. 「WebLogicプラグインの有効化」チェック・ボックスを選択します。
  6. 保存」をクリックし、「変更のアクティブ化」をクリックします。

11.7.5 ロード・バランサでの仮想サーバー構成の検証

ロード・バランサから次のURLにアクセスして、ロード・バランサとOracle HTTP Serverが正しく構成されていることを確認します。これらのURLは、Oracle HTTP Server 12cの初期Webページを示しています。

  • http://admin.example.com/index.html

  • http://biinternal.example.com/index.html

  • http://bi.example.com/index.html

11.7.6 管理コンソールおよび管理サーバーへのアクセスの検証

この章で行った変更を確認する手順は次のとおりです。

  1. 次のハードウェア・ロード・バランサへのURLを使用してOracle WebLogic Server管理コンソールを表示し、Oracle WebLogic Server管理者資格証明を使用してログインします。

    http://admin.example.com/console
    

    これによって、ロード・バランサ上のadmin.example.com仮想ホストがWeb層のOracle HTTP Serverインスタンスにリクエストをルーティングでき、さらに、このOracle HTTP ServerインスタンスがOracle WebLogic Server管理コンソールのリクエストをアプリケーション層の管理サーバーにルーティングできることが検証されます。

  2. 同様に、類似したURLを使用してFusion Middleware Controlにアクセスできます。

    http://admin.example.com/em
    

11.7.7 Business IntelligenceコンポーネントへのHTTPアクセスの検証

Oracle HTTP Serverインスタンスを構成した後、主要なOracle Business Intelligence URLにアクセスして作業を検証できます。これらのURLにより適切なコンテンツが表示される場合、Web層コンポーネントが正しく構成されていることを示しています。

Oracle Business IntelligenceコンポーネントへのHTTPアクセスを検証するには、次の各URLをWebブラウザに入力して、適切なコンテンツが表示されることを確認します。

  • http://bi.example.com/analytics

  • http://bi.example.com/mapviewer

  • http://bi.example.com/xmlpserver

  • http://biinternal.example.com/wsm-pm

  • http://bi.example.com/bicomposer

  • http://bi.example.com/aps/Essbase

  • http://bi.example.com/aps/SmartView

11.8 構成のバックアップ

Oracleのベスト・プラクティスとしては、ドメインの構成が正常に完了した後や別の論理ポイントでバックアップを作成することをお薦めします。インストールが正常に行われたことを確認したら、バックアップを作成します。これは、後の手順で問題が発生した場合に即座にリストアするための迅速なバックアップになります。

バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了すると、このバックアップは破棄できます。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了したら、バックアップとリカバリの通常のデプロイメント固有プロセスを開始できます。

構成をバックアップする方法の詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントのバックアップとリカバリの実行」を参照してください。