Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド リリース12.2.1.1 E77232-01 |
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ここでは、Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・トポロジについて説明します。このトポロジは、「標準的なエンタープライズ・デプロイメントの理解」で説明する概念の具体的な参照実装を表しています。
この項では、プライマリOracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・トポロジのダイアグラムを示します。
この項では、WebCenter Contentトポロジに固有の要素に関する情報を示します。
Oracle WebCenter Contentトポロジのほとんどの要素は、オラクル社が推奨するベスト・プラクティスに準拠したエンタープライズ・トポロジの標準機能に相当します。これらの要素については、「標準的なエンタープライズ・デプロイメントの理解」で詳しく説明しています。
この後の項で説明する情報は、「標準的なエンタープライズ・デプロイメントの理解」の情報を確認したこと、およびエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの一般的概念を理解していることを前提としています。
サーバー上のロードのバランシングと高可用性の提供のために、ハードウェア・ロード・バランサは一連の仮想サーバー名を認識するように構成されています。
これらの各サーバー名の用途については、「標準的なロード・バランサの仮想サーバー名のサマリー」を参照してください。
Oracle WebCenter Contentトポロジでは、ハードウェア・ロード・バランサによって次の仮想サーバー名が認識されます。
wcc.example.com
: この仮想サーバー名はすべての受信トラフィックに使用されます。ランタイムOracle WebCenter ContentコンポーネントへのすべてのHTTPトラフィックのアクセス・ポイントとして動作します。ロード・バランサは、この仮想サーバー名へのすべてのリクエストをSSLを介してルーティングします。その結果、クライアントは、次のセキュア・アドレスを使用してこのサービスにアクセスします。
wcc.example.com:443
wccinternal.example.com
: この仮想サーバー名は、アプリケーション層のコンポーネント間の内部通信専用であり、インターネットには公開されません。
クライアントからこのURLへのトラフィックは、SSL対応ではありません。クライアントは次のアドレスを使用してこのサービスにアクセスします。そして、リクエストは、WEBHOST1とWEBHOST2のポート7777に転送されます。
wccinternal.example.com:80
このURLは、コンポジットのモデリングの際、または適切なEnterprise Manager MBeanによる実行時に、内部サービスの起動に使用するURLとしても設定できます。
この仮想サーバー名も、ランタイムOracle WebCenter Contentコンポーネントへのすべての内部Remote Intradoc Client (RIDC) TCPトラフィックのアクセス・ポイントとして動作します。ImagingやCaptureなどのアプリケーションは、RIDC接続用のアドレスucminternal.example.com:6300
を使用してこのサービスにアクセスします。またリクエストは、WCCHOST1およびWCCHOST2上のポート4444に転送されます。
admin.example.com
: この仮想サーバー名は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Server管理コンソール・インタフェースにアクセスする必要がある管理者用です。
このガイドの後半では、次の作業の実行方法を示します。
リクエストを認識し、仮想ホスト名にルーティングするようにハードウェア・ロード・バランサを構成する
これらの仮想ホスト名へのリクエストを認識し、正しいホスト・コンピュータに適切にルーティングできるように、Web層のOracle HTTP Serverインスタンスを構成する。
アプリケーション層は、Oracle WebLogic Serverドメイン内の管理サーバーおよび管理対象サーバーをホストします。
選択したトポロジに応じて、Oracle WebCenter Contentドメイン用のOracle WebLogic Serverドメインは、表3-1に示すクラスタで構成されています。これらのクラスタは、アクティブ/アクティブ高可用性構成として機能します。
表3-1 Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・トポロジのクラスタのサマリー
クラスタ | 管理対象サーバー |
---|---|
Oracle WebCenter Contentクラスタ |
WLS_WCC1、WLS_WCC2 |
Oracle SOA Suiteクラスタ |
WLS_SOA1、WLS_SOA2 |
Oracle Inbound Refineryクラスタ |
WLS_IBR1、WLS_IBR2 |
Oracle WebCenter Enterprise Captureクラスタ |
WLS_CPT1、WLS_CPT2 |
WebCenter Contentユーザー・インタフェース・クラスタ |
WLS_WCCUI1、WLS_WCCUI2 |
この項は、説明するエンタープライズ・トポロジをインストールおよび構成するために実行する必要がある大まかな手順を示しています。
図3-1 は、この章で説明するプライマリ・エンタープライズ・デプロイメント・トポロジをインストールおよび構成するために必要な手順のフロー・チャートです。フロー・チャートに続くセクションで、フロー・チャート内の各手順について説明します。
このガイドでは、作動しているWebCenter Contentドメインを拡張して追加機能を含める方法を説明します。
トポロジを構築するためのこのモジュラ・アプローチにより、ご使用のハードウェアおよびソフトウェア・リソース、さらに組織にとって最も重要なOracle WebCenter Content機能に基づいて、戦略的な決定を行えます。
また、個々の製品またはコンポーネントを構成する際、検証とトラブルシューティングを行うこともできます。
これは、1つの構成ウィザード・セッションで複数の製品を構成できないという意味ではありません。このガイドで示すような様々な拡張機能を1回の構成ウィザード実行でグループ化できます。ただし、このガイドで説明する手順では、主にモジュラ・アプローチを中心にエンタープライズ・デプロイメントを構築します。
次の表で、エンタープライズ・トポロジ・フロー・チャートに示した計画と準備の各手順を説明します。
フロー・チャート手順 | 詳細情報 |
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標準的なエンタープライズ・デプロイメントの基礎の理解 |
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デプロイしようとしている製品固有の参照用トポロジの理解。 |
必要な仮想サーバーや、製品固有のデプロイメントで推奨されるクラスタおよび管理対象サーバーのサマリーなど、製品固有のトポロジおよびトポロジの説明を確認します。 |
Oracle WebCenter Content EDGワークブックの確認 |
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ハードウェア、IPアドレスおよびソフトウェア・ダウンロードの入手 |
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ハードウェア・ロード・バランサとファイアウォールの準備 |
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ファイル・システムの準備 |
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システム要件の確認、共有記憶域のマウントおよび仮想IPの有効化 |
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サポートされているOracle RACデータベースの特定またはインストール |
次の表では、「WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・トポロジのダイアグラム」に示したトポロジを構成するときに必要になる構成手順それぞれを説明します。
次の手順はフロー・チャートに示した手順に対応しています。
フロー・チャート手順 | 詳細情報 |
---|---|
初期インフラストラクチャ・ドメインの作成 |
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Web層を追加するドメインの拡張 |
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Oracle WebCenter Contentを追加するドメインの拡張 |
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Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張 |
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Inbound Refineryを追加するドメインの拡張 |
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Oracle WebCenter Enterprise Captureを追加するドメインの拡張 |
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WebCenter Contentユーザー・インタフェースを追加するドメインの拡張 |
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エンタープライズ・デプロイメントとOracle Identity Managementの統合 |