Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成 12c (12.2.1.1) E77345-01 |
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製品インストールやドメイン構成の途中または後で問題が発生しないよう、この項の内容を十分に確認してください。
この項には次のトピックが含まれます:
このガイドで使用する特定のシナリオおよびその他の情報源を示します。
この項では、次の項目について説明します。
ここでは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの標準インストール・トポロジの作成について説明します。このトポロジは高可用性でセキュアに拡張できるので、本番システムに適してします。
標準インストール・トポロジはこの製品のトポロジの例であり、Oracleでこのトポロジのみがサポートされるのではありません。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングの標準インストール・トポロジの理解を参照してください。
このガイドでは新規にドメインを作成する手順について説明していますが、同じ手順を使用して既存のドメインを拡張できます。
これを行うには、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の同じドメインへの複数製品のインストールに関する項を参照してください。
新規ドメインを作成する場合でも、手順に示された内容と要件があわないときは、適切な内容を選択していることを確認し、その他の詳細を説明したドキュメントを参照してください。
アップグレードの過程でOracle Fusion Middleware Infrastructureをインストールする場合は、このガイドの手順に従ってソフトウェアをインストールしますが、「構成ウィザード」を実行してWebLogicドメインの作成を行わないでください。
ソフトウェアのインストール後の手順は、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』を参照してください。
このガイドでは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの配布を使用して、本番環境の出発点として、標準インストール・トポロジをインストールおよび構成する方法を説明します。
Oracle Fusion Middleware Infrastructureの開発環境をインストールするには、Oracle JDeveloperのダウンロードおよびインストールをお薦めします(これは統合開発環境(IDE)であり、JavaおよびOracle Application Development (Oracle ADF)アプリケーションを開発するための設計時ソフトウェアによって事前構成されています)。
Oracle JDeveloperを使用すれば、統合されたOracle WebLogic Serverを使用して、JDeveloper内からアプリケーションをテストできます。
または、このガイドに従って、Oracle Fusion Middleware Infrastructureドメインを構成し、JavaおよびOracle ADFアプリケーションのランタイム環境として使用できます。この場合は、JDeveloperからインフラストラクチャ・ドメインに、直接アプリケーションをデプロイできます。『Oracle JDeveloperのインストール』を参照してください。
Oracle Fusion Middleware Infrastructureの標準インストール・トポロジには、2台の管理対象サーバーを含む1つのクラスタと管理サーバーが1台の標準的なWebLogic Serverドメインがあります。
図1-1 Oracle Fusion Middleware Infrastructureの標準インストール・トポロジ
このトポロジには、次のものも含まれます。
Oracle ADFアプリケーションのデプロイと管理に必要なライブラリとその他のソフトウェアが、管理対象サーバーにインストールされ、使用可能です。
このドメインは、1つのホストに構成されます。このドメインは、必要なFusion Middlewareスキーマがインストールされたサポートされているデータベースを必要とします。動作保証されたOracle Databaseおよび標準インストール・トポロジについてを参照してください。
標準インストール・トポロジに関するトピックを、次で継続して説明します。
12c (12.2.1)では、動作保証されたOracle DatabaseのみをOracle Fusion Middleware Infrastructureの標準インストール・トポロジで使用する必要があります。
このデータベース(Infrastructureの標準インストール・トポロジについてを参照)は、インフラストラクチャ・データベースであり、Fusion Middleware製品からアクセスされます。インフラストラクチャ・データベースを、使用する環境にデプロイされたアプリケーションが使用する内部アプリケーション・データベースと混同しないようにしてください。例については、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントにある「Additional DB」タブを参照してください。
次の表で、標準インストール・トポロジの要素について説明します。
表は、トポロジの図(Infrastructureの標準インストール・トポロジの理解)の要素を説明しています。このトポロジの作成手順を説明するロードマップについては、標準インストール・トポロジのインストールと構成のロードマップを参照してください。
表1-1 Oracle Fusion Middleware Infrastructureの標準インストール・トポロジの要素
要素 | 説明と追加ドキュメントへのリンク |
---|---|
APPHOST |
Oracleドキュメントで使用される標準用語で、アプリケーション層をホストするマシンを示します。 |
DBHOST |
Oracleドキュメントで使用される標準用語で、データベースをホストするマシンを示します。 |
WebLogicドメイン |
論理的に関連したJavaコンポーネントのグループです。ここでは、管理サーバー、管理対象サーバーおよびその他の関連ソフトウェア・コンポーネントが含まれます。 Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle WebLogic Serverドメインに関する項を参照してください。 |
管理サーバー |
ドメインの中央制御エンティティで、ドメインの構成オブジェクトを保持し、構成の変更を管理対象サーバーに配布します。 詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理サーバーに関する項を参照してください。 |
Enterprise Manager |
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは、ドメインの管理に使用できる主要ツールです。 Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlに関する項を参照してください。 |
クラスタ |
同時に稼働し連携する、複数のWebLogic Serverインスタンスの集合。 Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。 |
マシン |
1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表現するもの。また、マシンは管理対象サーバーとノード・マネージャ間を論理的に結び付け、ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動または停止するには、管理対象サーバーがマシンと関連付けられている必要があります。 |
管理対象サーバー |
アプリケーション、アプリケーション・コンポーネント、Webサービスおよびそれらのリソースをホストします。 Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。 |
インフラストラクチャ |
次のものを含むサービスの集合です。
|
この標準インストール・トポロジは、他のドキュメントでの起点として使用されます。
『Oracle HTTP Serverのインストールと構成』では、このドメインが拡張されてOracle HTTP Serverを含みます。
『高可用性ガイド』では、標準インストール・トポロジを高可用性に構成するための起点として、Oracle HTTP ServerおよびInfrastructureが使用されます。
高可用性に関するドキュメントのロードマップと関連トポロジの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の本番環境のプランニングに関する項を参照してください。
このロードマップに従って、標準的なOracle Fusion Middleware Infrastructureのインストール・トポロジをインストールおよび構成します。
このドキュメントでは、製品のインストールと構成に必要なすべての手順について説明します。このトポロジの変更バージョンを作成する場合に使用できる補足情報への参照も、このガイドの手順内に記載されています。
次の表に、このトポロジをインストールして構成するために必要な手順を示します。
表1-2 Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストール・ロードマップ
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
システム環境を確認します |
インストールを開始する前に、最小限のシステム要件およびネットワーク要件を満たしていることを確認します。 |
「システム環境の確認のロードマップ」を参照してください。 |
適切なディストリビューションを入手します |
このガイドで説明するトポロジを作成するため、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの配布を入手します。 |
「Infrastructureディストリビューションの入手」を参照してください。 |
インストール・ディレクトリを決めます |
作成する必要のあるインストール・ディレクトリが、インストーラで作成またはアクセスできることを確認します。また、最小限の要件を満たすシステムにディレクトリが存在しているかどうか検証します。 |
Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項を参照してください。 |
ソフトウェアのインストール |
インストール・プログラムを実行してソフトウェアをインストールします。これによりソフトウェアがシステムに転送され、Oracleホーム・ディレクトリが作成されます。 |
「Infrastructureソフトウェアのインストール」を参照してください。 |
WebLogicドメインの作成 |
構成ウィザードを使用してWebLogicドメインの作成および構成を行います。 |
|
高可用性のためのドメインの管理と準備 |
ドメインを管理するための追加のツールおよびリソースを確認し、可用性が高くなるようにドメインを構成します。 |
「インフラストラクチャ・ドメイン構成後の次の手順」を参照してください。 |
このトピックは、インストールと構成のプロセスを開始する前に参照して理解する必要がある重要な情報を示します。
ここでは、重要なタスク、および使用する環境でOracle Fusion Middleware Infrastructureをインストールおよび構成するための準備が整っていることを確認するため判断項目を示します。
表1-3 システム環境の検証ロードマップ
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
動作保証とシステム要件の確認。 |
ご使用のオペレーティング・システムが、Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールおよび構成に関して動作保証され、適切に構成されていることを確認します。 |
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証とシステム要件の確認に関する項を参照してください。 |
適切なインストール・ユーザーの特定。 |
インストール・ユーザーが、ソフトウェアをインストールおよび構成するための適切な権限を持っていることを確認します。 |
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストール・ユーザーの選択に関する項を参照してください。 |
システムでインストールおよび構成のディレクトリを選択します。 |
推奨ディレクトリ構造に従って、インストールおよび構成に必要なディレクトリが作成できることを確認します。 |
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストールおよび構成のためのディレクトリの選択に関する項を参照してください。 |
動作保証されたJDKのインストール。 |
インストール・プログラムは、使用するシステムで動作保証されたJDKを必要とします。 |
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のJDKのインストールに関する項を参照してください。 |
Oracleデータベースのインストールと構成。 |
WebLogicドメインを構成するには、Oracle Fusion Middleware Infrastructureに必要なスキーマが正しく構成された、動作保証されているデータベースへのアクセス権が必要です。 12c (12.2.1)では、動作保証されたOracleデータベースが必要です。 |
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証されたデータベースのインストールおよび構成に関する項を参照してください。 |
製品の配布を入手しインストーラを実行する前に、動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認してください。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のJDKのインストールに関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middleware Infrastructureを入手するには、次の手順を実行します。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/adf/downloads/index.html
にアクセスします。Oracle ADFのダウンロード・セクションで、Application Development Runtimeのフィールドから12.2.1.1を選択します。「Download File」をクリックします。
ファイルfmw_12.2.1.1.0_infrastructure_generic_Disk1_1of1.zip
をダウンロードするかどうかをたずねられたら、このファイルをダウンロードします。
.zip
ファイルのコンテンツをシステムに解凍します。解凍されたファイルfmw_12.2.1.1.0_infrastructure_generic.jar
は製品のインストーラを実行して、ソフトウェアをシステムにインストールします。「Infrastructureソフトウェアのインストール」を参照してください
Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手方法は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品ディストリビューションの理解と入手に関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手先とダウンロードについては、OTNでOracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のReadmeファイルを参照してください。
Oracle User Messaging Service(UMS)は、ユーザーとアプリケーションの間での双方向通信を可能にします。UMSは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションの一部で、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの標準インストール・トポロジの一部としてインストールされます。
UMSランタイム・コンポーネントは、構成ウィザード・テンプレートおよびOracle Fusion Middlewareスキーマで構成され、Oracle Fusion Middlewareスキーマは、リポジトリ作成ユーティリティを使用して、サポートされているデータベースにインストールされます。Oracle User Messaging Serviceの管理のユーザー・メッセージング・サービスの概要
Oracle JDeveloper 12cをインストールおよび使用することで、UMS機能を利用してアプリケーションを開発できます。『Oracle JDeveloperのインストール』を参照してください。