注意:
この項は、WebLogic Serverドメイン経由で管理されていないOracle HTTP Serverをアップグレードする場合に利用してください。
Oracle HTTP ServerをOracle WebLogicから管理している場合は、管理対象Oracle HTTP Serverのアップグレードの手順に従ってください。
この章の内容は次のとおりです。
12cでは、スタンドアロンOracle HTTP ServerはOracle WebLogic Serverドメインによって管理されず、ここに登録されることもありません。スタンドアロンOracle HTTP Server 12cトポロジは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureがなくてもインストールおよび構成できます。ただし、管理対象Oracle HTTP Serverは、既存のOracle WebLogic Serverドメインに関連付けられます。スタンドアロンのシナリオでは、Oracle HTTP Serverソフトウェアを独自のOracleホームにインストールし、Oracle HTTP Serverインスタンスを独自のスタンドアロン・ドメインに構成します。
注意:
スタンドアロンOracle HTTP Serverのインストールおよび構成の詳細は、「Oracle HTTP Serverのインストールと構成」を参照
新しい12cのスタンドアロン・ドメインの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの理解』の「スタンドアロン・ドメインに関する説明」を参照してください。
Oracle HTTP Serverの管理シナリオおよび主な機能の詳細は、『Oracle HTTP Server管理者ガイド』の「Oracle HTTP Serverの概要」を参照してください。
管理対象Oracle HTTP Serverのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード』の「インフラストラクチャのアップグレードの実行」を参照してください。
図3-1は、スタンドアロンOracle HTTP Serverトポロジを示します。
表3-1は、このトポロジの要素を説明しています。
表3-1 Oracle Fusion MiddlewareスタンドアロンOracle HTTP Serverアップグレード・トポロジの要素の説明
要素 | 説明と追加ドキュメントへのリンク |
---|---|
WEBHOST |
Oracleドキュメントで使用される標準的な用語で、Web層をホストするマシンを指します。 |
スタンドアロン・ドメイン |
スタンドアロン・ドメインは11gから12cにアップグレードする場合にのみ作成されます。12.1.2または12.1.3からアップグレードする場合、スタンドアロン・ドメインはすでに存在するので、スタンドアロン・ドメインを作成する必要はありません。 スタンドアロン・ドメインにはOracle WebLogicドメインに類似したディレクトリ構造がありますが、これには管理サーバーまたは管理対象サーバーは含まれていません。Oracle WebLogic Serverのノード・マネージャおよびその他のツールを使用すると、スタンドアロンOracle HTTP Serverインスタンスを管理できます。 スタンドアロン・ドメインの詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のスタンドアロン・ドメインに関する説明を参照してください。 |
Oracle HTTP Serverをアップグレードするための有効な開始ポイントは、11gリリース11.1.1.7およびそれ以降と、12cリリース12.1.2およびそれ以降です。
この後の項では、スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレードを実行する手順の概要を説明します。
図3-2は、11gを開始ポイントとするスタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレードに関する手順の概要を示しています。各手順で使用するツールのリストも示します。
スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレードの詳細な手順は、スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード(11gから12c)で説明します。
注意:
アップグレードを開始する前に、11gインスタンスをシャットダウンする必要があります。図3-2 スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード(11gから12c)
表3-2では、スタンドアロンOracle HTTP Serverを11gから12cにアップグレードするために実行する必要があるタスクを説明します。
表3-2 スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード・プロセスのロードマップ
手順番号 | 重要度(必須、条件付きまたはオプション) | タスク | 説明 |
---|---|---|---|
1 | 推奨。 | スタンドアロンOracle HTTP Serverをアップグレードしていることを確認します。 |
既存の環境にどの種類のOracle HTTP Serverが含まれるかを判断するには、Oracle HTTP Serverがスタンドアロンか管理対象(コロケート)かの判断を参照してください。 |
2 | オプション。 | BI 12.2.1.1へのアップグレード方法に影響する可能性のある、相互運用性および互換性の要因について学びます。 |
サポートされるOracle Fusion Middleware構成で、同一バージョンまたは異なるバージョンの2つ以上のOracle Fusion Middleware製品がどのように連携(相互運用)するかを理解することは重要です。 相互運用性および互換性の詳細は、相互運用性および互換性の理解を参照してください。 |
3 | 必須。 | 既存の環境をバックアップします。 | ドメイン構成がアップグレードされて置き換えられるため、アップグレード前に既存の環境をバックアップすることが重要です。バックアップを作成することで、アップグレードが失敗した場合や、アップグレード結果が満足なものでなかった場合にアップグレード前の環境をリストアできます。 |
4 | 必須。 | アップグレード前タスクを実行します。 | アップグレード前タスクには、本番環境のクローニング、システム要件や動作保証の確認、未使用データのパージ、非SYSDBAユーザーの作成などがあります。 アップグレード前タスクの完全なリストは、Oracle HTTP Serverのアップグレードの準備を参照してください。 |
5 | 必須。 | スタンドアロンOracle HTTP Serverをインストールします。 |
インストール・プログラムを実行してソフトウェアをインストールします。インストール・タイプスタンドアロンOracle HTTP Server (WebLogic Serverとは切り離して管理)を選択します。これによって、ソフトウェアをシステムに転送し、新しいOracleホーム・ディレクトリを作成します。 スタンドアロンOracle HTTP Serverのインストールを参照してください。 |
6 | 必須。 | Upgrade Assistantを使用して11gのドメイン構成をアップグレードします。 |
インストール後、Upgrade Assistantを使用してOracle HTTP Serverおよびシステム・コンポーネント・インフラストラクチャをアップグレードする必要があります。 Upgrade Assistantを使用した11gドメインのアップグレードを参照してください。 |
7 | 必須。 | アップグレード後のタスクを実行して、アップグレードを検証します。 |
Oracle HTTP Serverが予期したとおりの機能を続行しているはずです。アップグレード後の問題がある場合は、インストールのトラブルシューティングを実行してアップグレードを再試行する必要があります。 Oracle HTTP Serverの管理のOracle HTTP Serverのトラブルシューティングを参照してください。 |
図3-3は、別の12cリリースを開始ポイントとするスタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレードに関する手順の概要を示しています。各手順で使用するツールのリストも示します。
スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレードの詳細な手順は、スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード(以前の12cリリースから)で説明します。
注意:
アップグレードを開始する前に、12cインスタンスをシャットダウンする必要があります。図3-3 スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード(以前の12cリリースから)
表3-3では、スタンドアロンOracle HTTP Serverを12cの以前のリリースから最新バージョンにアップグレードするために実行する必要があるタスクを説明します。
表3-3 スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード・プロセスのロードマップ
手順番号 | 重要度(必須、条件付きまたはオプション) | タスク | 説明 |
---|---|---|---|
1 | 推奨。 | スタンドアロンOracle HTTP Serverをアップグレードしていることを確認します。 |
既存の環境にどの種類のOracle HTTP Serverが含まれるかを判断するには、Oracle HTTP Serverがスタンドアロンか管理対象(コロケート)かの判断を参照してください。 |
2 | オプション。 | BI 12.2.1.1へのアップグレード方法に影響する可能性のある、相互運用性および互換性の要因について学びます。 |
サポートされるOracle Fusion Middleware構成で、同一バージョンまたは異なるバージョンの2つ以上のOracle Fusion Middleware製品がどのように連携(相互運用)するかを理解することは重要です。 相互運用性および互換性の詳細は、相互運用性および互換性の理解を参照してください。 |
3 | 必須。 | 既存の環境をバックアップします。 | ドメイン構成がアップグレードされて置き換えられるため、アップグレード前に既存の環境をバックアップすることが重要です。バックアップを作成することで、アップグレードが失敗した場合や、アップグレード結果が満足なものでなかった場合にアップグレード前の環境をリストアできます。 |
4 | 必須。 | アップグレード前タスクを実行します。 | アップグレード前タスクには、本番環境のクローニング、システム要件や動作保証の確認、未使用データのパージ、非SYSDBAユーザーの作成などがあります。 アップグレード前タスクの完全なリストは、Oracle HTTP Serverのアップグレードの準備を参照してください。 |
5 | 必須。 | スタンドアロンOracle HTTP Serverをインストールします。 |
インストール・プログラムを実行してソフトウェアをインストールします。インストール・タイプスタンドアロンOracle HTTP Server (WebLogic Serverとは切り離して管理)を選択します。これによって、ソフトウェアをシステムに転送し、新しいOracleホーム・ディレクトリを作成します。 スタンドアロンOracle HTTP Serverのインストールを参照してください。 |
6 | 必須。 | 既存のドメインを再構成します。 |
再構成ウィザードを12c Oracle HTTP Serverインストールから実行して、既存のドメインを再構成します。 再構成ウィザードを使用した既存のドメインの再構成を参照してください。 |
7 | 必須。 | Upgrade Assistantを使用してドメイン構成をアップグレードします。 |
インストール後、Upgrade Assistantを使用してOracle HTTP Serverおよびシステム・コンポーネント・インフラストラクチャをアップグレードする必要があります。 Upgrade Assistantを使用した12cドメインのアップグレードを参照してください。 |
8 | 必須。 | アップグレード後のタスクを実行して、アップグレードを検証します。 |
Oracle HTTP Serverが予期したとおりの機能を続行しているはずです。アップグレード後の問題がある場合は、インストールのトラブルシューティングを実行してアップグレードを再試行する必要があります。 Oracle HTTP Serverの管理のOracle HTTP Serverのトラブルシューティングを参照してください。 |