Oracle WebCenter Sites管理対象サーバーを構成した後、ブラウザ・ベースのWebCenter Sitesコンフィギュレータを完了することにより、WebCenter Sitesインスタンスを構成できます。WebCenter Sitesランタイムは、WebCenter Sites、CAS Webアプリケーション(WARファイル)およびクラスタ・メンバー間の共有コンポーネント(config
ディレクトリ、data
ディレクトリおよびデータベース・インスタンス)で構成されています。
次のトピックでは、WebCenter Sitesの構成方法を説明します。
WebCenter Sitesコンフィギュレータを使用する前に、いくつかの前提条件タスクを実行する必要があります。これらのタスクには、OPSSのアクセス権限の付与、キャッシュ・ファイルの変更、データベース・スキーマの作成、WebCenter Sitesドメインの構成および環境のプロパティ値の設定が含まれます。
WebCenter Sitesコンフィギュレータは、WebCenter Sitesが機能するために必要な表およびデータをデータベースに移入します。コンフィギュレータは、必要なユーザー・アカウントを設定し、データベース・オブジェクトの必要な権限も設定します。
注意:
低速ネットワーク上でWebCenter Sitesを構成する場合は、WebCenter Sitesコンフィギュレータを起動する前に、StuckThreadMaxTime
プロパティの設定をスレッドごとに1000秒に増加します。デフォルト値は600秒です。
ネットワーク関連の問題が発生する可能性のある特定の環境では、WebCenter Sites構成の設定プロセスで、サンプル・サイトのインポート・プロセスの1スレッド当たりの所要時間が600秒を超える可能性があります。これによって、インポート・プロセスまたはインストールが失敗し、ログ・ファイルに複数の例外が記録される可能性があります。サンプル・サイトのインストールが正常に完了するために、設定を1000秒に増加することをお薦めします。
StuckThreadMaxTime
の値を変更するには、ドメインのWebLogic Server管理コンソールで、「サーバー」、「wcsites_server1」、「構成」、「チューニング」の順に移動します。
注意:
cas.log
のデフォルトの場所は、DOMAIN_HOME/servers/wcsites_server1/logs/
です。CLASSPATH
環境変数に次のディレクトリを設定します。ORACLE_HOME\wcsites\webcentersites\sites-home\lib\* ORACLE_HOME\oracle_common\modules\clients\*
追加のクラスタ・ノードを構成する方法の詳細は、「クラスタの設定」を参照してください。
外部LDAP認証プロバイダの構成方法の詳細は、「LDAPディレクトリに対する認証への切替え」を参照してください。
Oracle Access Managerの統合を構成する方法の詳細は、「Oracle Access Managerに対する認証への切替え」を参照してください。
WebCenter Sites構成のインポート/エクスポート・ユーティリティの使用方法の詳細は、Oracle WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンスのプロパティ管理ツールの使用に関する項を参照してください。
変更はパッチ適用プロセス中に上書きされ、再デプロイされるため、Sites WARファイルには実装固有のカスタマイズを含めないことをお薦めします。
WebCenter Sites WebアプリケーションはWARファイルとして出荷されます。Webアプリケーションは、最初に構成ウィザードのプロセス中にデプロイされ、アプリケーション・ライフサイクル中に複数回再デプロイできます。変更はパッチ適用プロセス中に上書きされ、再デプロイされるため、Sites WARファイルには実装固有のカスタマイズを含めないことをお薦めします。
WebLogic Server共有ライブラリ・フレームワークを拡張することで、SitesはORACLE_HOME/wcsites/webcentersites/sites-home/
ディレクトリにあるextend.sites.webapp-lib.war
を共有ライブラリとして提供します。静的WebリソースやJavaライブラリなどの実装固有のカスタマイズは、このWARファイルに含めることができます。共有ライブラリは、アプリケーション・ライフサイクル中にデプロイされ、サイトと同じコンテキスト・ルートを共有します(/sites/)。この共有ライブラリの内容は、パッチ適用プロセス中に上書きされません。
注意:
一般に、イメージやスタイルシート・ファイルなどの静的アーティファクトをWebサーバーにデプロイすることをお薦めします。REST-avisportsは、WebCenter Sitesの集計のREST APIを使用してクライアント側Webサイトの開発を示すサンプルWebサイトです。
REST-avisportsサンプル・サイトを構成してデプロイする前に、次のタスクが完了していることを確認してください。
WebCenter Sitesとavisportsサンプル・サイトをインストールします。
WebCenter Sites管理対象サーバーを起動し、正常に実行されていることを確認します。
ORACLE_HOME/wcsites/webcentersites/sites-home
ディレクトリのsites-restavisports.war
ファイルを探します。js/appconfig.js
ファイルを編集し、次のWebCenter Sites情報を入力します。SITES_HOST_NAME = sites-host
SITES_PORT = sites-port
(例: 7003
)SITES_CONTEXT = sites context-root
(例: sites
)sites-restavisports.war
は、次の任意のサーバーにデプロイできます。WebCenter Sitesが実行中のとき、次のURLでREST-avisportsサンプル・サイトにアクセスできます:
http://<restavisports-host-name>:<restavisports-deployed-port>/<restavisports-app-context-path>