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WLSTを使用したOracle Java Cloud Serviceインスタンスの管理

WebLogic Scripting Tool (WLST)を使用して、コマンド行またはスクリプトからOracle Java Cloud Serviceインスタンス内のOracle WebLogic Serverドメインを管理できます。

WLSTによってサービス・インスタンスを管理するには、次のいずれかの方法を使用します。

  • セキュア・シェル(SSH)を使用して、管理サーバーをホスティングする仮想マシン(VM)に接続し、WLSTコマンドをVMに対してローカルで実行できます。 WLSTコマンドをVMに対してローカルで実行しているとき、WLSTのオンラインおよびオフラインの両方を使用できます。

    詳細は、「VMでのWLSTコマンドの実行」を参照してください。

  • WLSTオンラインを使用して管理サーバーに接続し、リモートで(たとえば、ローカル環境のコマンド・シェルから) WLSTコマンドを実行できます。 WLSTコマンドをリモートで実行する場合、WLSTはオンラインのみで使用できます。

    詳細は、WLSTコマンドの別のホストからの実行を参照してください。

WLSTオンラインおよびオフラインの使用

WLSTは、WebLogic Server管理コンソールと同等のコマンドライン(WLSTオンライン)、またはConfigurationウィザードと同等のコマンドライン(WLSTオフライン)として使用できます。

オンラインWLSTコマンドを使用すると、実行中の管理サーバーへの接続およびアクティブWebLogicドメインの構成管理、ドメイン内のリソースに関するパフォーマンス・データの表示、またはセキュリティ・データの管理ができます。 コマンドでは管理対象サーバーにも接続できます(ただし、管理対象サーバーからは構成データを変更できません)。

オフライン(つまり、実行中のWebLogic Serverインスタンスに接続しない)WLSTを使用すると、ドメイン・テンプレートの作成、既存テンプレートに基づく新規ドメインの作成、または既存の非アクティブなドメインの拡張ができます。 WebLogicドメイン内のリソースに関するパフォーマンス・データの表示、またはセキュリティ・データの変更に、WLSTオフラインを使用することはできません。 ドメイン構成ファイルがシステムに対してローカルではなく、操作することができないため、オフライン・コマンドはリモートにアタッチされたOracle Java Cloud Serviceから実行できません。

VMでのWLSTコマンドの実行

Oracle WebLogic ServerがインストールされているVM内から、WLSTコマンドを実行できます。

WLSTを実行する前に、セキュア・シェル(SSH)を介したVMへのアクセスの説明に従って、VMのパブリックIPアドレスを特定し、SSHを使用して接続します。

  1. VMに接続した後、oracleユーザーに切り替えます。
    $> sudo su - oracle
    

    oracleユーザーを使用して、WLSTを含むOracleアプリケーションおよびユーティリティをVM上で実行します。

  2. VMプロンプトで、/u01/data/domains/domain-name/bin内にあるsetDomainEnv.shコマンドを使用してドメイン環境を設定します。
    $> . ./setDomainEnv.sh
    

    環境変数が必ず現在のシェルで設定されるようにするため、.を使用する必要があります。

  3. WLSTを起動します。
    $>java weblogic.WLST
    
  4. 管理サーバーに接続します。
    > connect('loginID', 'password', 'admin-server-host:admin-server-port')
    
    次に例を示します。
    > connect('weblogic', 'welcome1', 'service-wls-1:7001')
    
以上で、WLSTを使用できます。 次のいずれかのマニュアルのWLSTコマンドおよび変数リファレンスを参照してください。

WLSTコマンドの別のホストからの実行

Oracle Java Cloud Service内でOracle WebLogic Serverを実行しているVMではないホスト(たとえば、ラップトップやクラウドで実行されている別のマシンなど)からWLSTコマンドを実行できます。 このリモート・マシンにインストールされたWLSTを使用して、Oracle Java Cloud Service管理サーバーに接続します。

ポート7002を介した管理コンソールおよびWLSTへのリモート・アクセスは、セキュリティ上の目的のため、デフォルトで無効になっています。

かわりに、SSHトンネルの作成の説明に従って、管理サーバーVMのポート9001へのSSHトンネルを作成できます。

WLSTコマンドをリモートで実行する手順:
  1. Oracle Java Cloud Serviceコンソールを使用して管理サーバーのパブリックIPアドレスを識別します。
  2. Oracle WebLogic Serverがインストールされているマシンでコマンド・シェルを起動します。
  3. 管理サーバーのデフォルトのSSL構成を更新していない場合は、次の環境変数を設定して、デフォルトのSSL証明書を受け入れます:
    export WLST_PROPERTIES="-Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true -Dweblogic.security.TrustKeyStore=DemoTrust"
    
  4. Oracle WebLogic Serverインストールに移動し、wlst.shスクリプトを使用してWLSTを起動します。
    /Middleware_Home/oracle_common/common/bin/wlst.sh
    
  5. WLSTプロンプトから、ポート7002で管理サーバーに接続します。 サービス・インスタンスの作成時に指定したWebLogic Serverの管理資格証明を指定します。
    > connect('username', 'password', 't3s://adminServerPublicIP:7002')
    

    次に例を示します。

    > connect('weblogic', 'welcome1', '10.11.12.13:7002')
    

    SSHトンネル経由で管理サーバーVMにアクセスする場合は、かわりにlocalhost:9001に接続します。

これで、WLSTを使用して追加のコマンドを実行できるようになりました。 次のいずれかのマニュアルのWLSTコマンドおよび変数リファレンスを参照してください。