この項では、Key Vaultの迅速なインストールとデプロイに役立つ、チェックリストとよく発生するエラーに関するヒントを示します。
インストール前のチェックリストには、Key Vaultを正常にインストールするためのすべての要件が示されています。
表B-1 Oracle Key Vaultのインストール前のチェックリスト
項目# | チェック | タスク |
---|---|---|
1. [ x ] |
システム要件 |
システム要件の説明に従い、十分なCPU、メモリーおよびディスクがあることを確認します |
2. [ x ] |
ファイアウォールですべての必要なネットワーク・ポートを開く |
ネットワーク・ポートの詳細は、ネットワーク・ポートを参照してください |
3. [ x ] |
サポートされているエンドポイント・プラットフォーム |
サポートされているエンドポイント・プラットフォームにリストされているように、プラットフォームのサポートは拡大されています |
4. [ x ] |
オンライン・マスター・キー(以前のTDE直接接続)のCOMPATIBLE初期化パラメータの設定 |
Oracle Database 11.2.0.0以降のこのパラメータの設定方法は、サポートされているエンドポイント・プラットフォームを参照してください |
5. [ x ] |
ネットワーク管理者からの固定IPアドレス、ネットワーク・マスクおよびゲートウェイ・アドレスの取得 |
これは、インストール・プロセスのタスク1 (「Oracle Key Vaultアプライアンスのインストール」を参照)のステップ9で必要になります |
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
Audit Vault and Database Firewall (AVDF)の監査をOracle Key Vaultと統合するには、次のようにAVDFとKey Vaultを統合する必要があります。
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
PATH
環境変数が正しく設定されていることを確認します。
シェルで次のコマンドを入力して、keytoolとJavaの参照先を確認します。
which keytool which java
Oracle Javaが使用されていることを確認します。
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
同じキーのコピーが2つ作成され、エンドポイントBにはどちらも表示されないため、KMIPのエラーが発生します。エンドポイントAが最初のキーの再アップロードを試みると、Oracle Key Vaultはこの操作を検出して対応します。しかし、ステップ5でエンドポイントBは最初のキーを表示できないので、Oracle Key Vaultは2つのOracle Walletに対して必要な調整を行えません。
これは予期された動作です。かわりに、エンドポイント・グループを作成すれば、ウォレットを複数のエンドポイントで共有できます。詳細は、エンドポイント・グループの管理を参照してください。
注意:
KMIPエラーが発生する可能性は他の場合でもありますが、このシナリオが最も一般的です。
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
スタンドアロン・サーバーでOracle Key Vaultのアップグレードを実行した後、/var/log/messages
ログ・ファイルにORA-1109
、ORA-00313
およびORA-00312
のエラー・メッセージが記録されることがあります。
これらのメッセージは無視しても問題ありません。エラー・メッセージは、/var/log/debug
ファイルにも記録されます。
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
オンライン・マスター・キー(以前のTDE直接接続)を試行しているときに、「Failed to Open Wallet」エラーが発生した場合は、まず環境変数ORACLE_BASEを確認する必要があります。Oracle Key Vaultと新しいTDE対応データベースの間での接続の構成のステップ1を参照してください。
次のように、PKCS #11ライブラリに必要な環境変数ORACLE_SID、ORACLE_HOMEおよびOKV_HOMEを設定する必要もあります。
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
エンドポイントをプロビジョニングするためのRESTfulサービス・コマンドは、ソフト・リンク/usr/bin/java
が存在しないか、正しいJavaディレクトリを参照していない場合に失敗します。Javaのバージョンは、1.4以降である必要があります。
Javaホーム・ディレクトリへのソフト・リンクを作成する手順:
ln -s <your_Java_home_directory>/bin/java /usr/bin/java
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
Oracle Key Vaultをアップグレードしようとすると、トランザクション・チェック・エラーが表示されることがあります。
次に例を示します。
file /usr/local/dbfw/etc/dbfw-diagnostics-package.yml from install of appliance-18.1.0.0.0-52_190425.2253.d.x86_64 conflicts with file from package okv-diagnostic-12.2.0.8.0-40_181013.1730.x86_64
この問題は、診断生成ユーティリティがアップグレード・プロセスを妨げているために発生します。アップグレードする前に、診断生成ユーティリティを削除する必要があります。
関連項目
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
プラグを抜くのではなく電源オフをクリックするなど、制御された方法でプライマリが正常に停止された場合、ファスト・スタート・フェイルオーバーは実行されません。正常な停止では、プライマリ・サーバーのフェイルオーバー・ステータスは一時停止状態になり、スタンバイはプライマリが復帰するまで無期限に待機します。これはFSFOの予期された動作で、スプリット・ブレイン・シナリオを回避するために、Oracle DataGuardで定義されています。FSFOは、プライマリが予期せず停止した場合にのみ発生するように設計されています。shutdown immediate (またはshutdown normal)を実行した場合、FSFOは発生しません。
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
SSHトンネルを設定しようとしているときに、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。
Failed to establish SSH tunnel.Refer to Oracle documentation.
これらの1つ以上が障害の原因となることがあります。
無効なトンネル名
無効なIPアドレス
無効なポート
無効なユーザー名
公開SSH Key Vaultキーが、Database as a Serviceインスタンス上のokv
ユーザーのauthorized_keys
ファイルにコピーされていない
ネットワークに過負荷によってDatabase as a Serviceインスタンスに到達できない
入力値と接続を確認して、再試行します。
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
この項では、TDEエンドポイント統合に関する一般的な問題およびそれらの解決方法について説明します。
Oracle Key Vaultライブラリのインストールに関する注意事項
複数のOracle DatabaseがあるマシンにOracle Key Vaultライブラリをインストールするには、root.shを1度だけ実行する必要があります
アップグレード中、ライブラリをアップグレードするには、すべてのエンドポイントを停止する必要があります。現在、Oracle Key Vaultサーバーには、エンドポイント・ライブラリに対して後方互換性があります。
データベースの管理にSVRCTLツールを使用している場合
svrctlツールを使用してデータベースを管理する場合、ツールによってORACLE_BASE
がNULL
に設定される場合があることに注意してください。環境内でORACLE_BASE
を使用していない場合は、ORACLE_BASE
をORACLE_HOME
に設定することをお薦めします。
プライマリとスタンバイでセキュリティ・オブジェクトを管理する方法の統一
高可用性構成では、プライマリ・サーバーとスタンバイ・サーバーの両方で同じメカニズムを使用してセキュリティ・オブジェクトを管理する必要があります。両方でウォレットを使用するか、両方でOracle Key Vaultを使用する必要があります。
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
次のセクションでは、Oracle Key Vaultの各種バージョンおよび読取り専用制限モードが無効および有効なOracle Key Vault 12.2.0.5.0の高可用性モード・デプロイメントで発生する一般的なフェイルオーバー・シナリオについて説明します。
親トピック: Oracle Key Vaultのトラブルシューティング
フェイルオーバーの状況のタイプは次のとおりです。
プライマリ・サーバーの計画停止: アップグレードまたはメンテナンス期間中にシステム管理者によってプライマリ・サーバーが停止されます。
スタンバイ・サーバーの計画停止:アップグレードまたはメンテナンス期間中にシステム管理者によってスタンバイ・サーバーが停止されます。
プライマリ・サーバーの計画外停止: 電源の切断やネットワーク障害などの予期せぬ事態のためにプライマリ・サーバーがオフラインです。
スタンバイ・サーバーの計画外停止: 電源の切断やネットワーク障害などの予期せぬ事態のためにスタンバイ・サーバーがオフラインです。
親トピック: 高可用性モードでのフェイルオーバーの状況
次の表に、次のバージョンのOracle Key Vaultで発生する可能性のある、様々なフェイルオーバーの状況を示します。
12.2.0.0.0
12.2.0.1.0
12.2.0.2.0
12.2.0.3.0
12.2.0.4.0
12.2.0.5.0 (読取り制限モードなし)
表B-2 読取り制限モードなしでのフェイルオーバーの状況
番号 | フェイルオーバーの状況 | プライマリ・サーバーの状態 | スタンバイ・サーバーの状態 | フェイルオーバーが発生するかどうか | 詳細 | リカバリ・ステップ |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | プライマリ・サーバー: アップグレード中の計画停止 | 停止 | 稼働中 | なし | アップグレード中にプライマリ・サーバーがオフラインになると、スタンバイ・サーバーはプライマリ・サーバーがオンラインに戻るのを読取りモードで待機します。アップグレード中は、Oracle Key Vault管理コンソールにアクセスできません。 フェイルオーバーは発生しません。 アップグレード中のプライマリ・サーバーの計画停止の実行の詳細は、「アップグレード中のプライマリ・サーバーの計画停止の実行」を参照してください。 |
アップグレード後にプライマリ・サーバーがオンラインに戻ると、スタンバイ・サーバーはプライマリ・サーバーと自動的に同期されます。プライマリ・サーバーとスタンバイ・サーバーは以前のロールを保持し、両方とも引き続き高可用性モードで動作します。 |
2 | プライマリ・サーバー: メンテナンス中の計画停止 | 停止 | 稼働中 | あり | メンテナンス中にプライマリ・サーバーの電源が切断されたり再起動された場合、スタンバイ・サーバーがプライマリ・サーバーから後を引き継ぎます。 注意: メンテナンス中のプライマリ・サーバーの計画停止の実行の詳細は、「メンテナンス中のプライマリ・サーバーの計画停止の実行」を参照してください。 |
スタンバイ・サーバーが新しいプライマリ・サーバーになります。メンテナンス後に古いプライマリ・サーバーがオンラインに戻ると、新しいプライマリ・サーバーと自動的に同期し、スタンバイ・サーバーのロールを引き継ぎます。どちらのサーバーも引き続き高可用性モードで動作します。 注意: プライマリ・サーバーがオフラインの場合、データ・レプリケーションは無効です。新しいスタンバイ・サーバーと同期する前に新しいプライマリ・サーバーがオフラインになった場合、重要なデータが失われることがあります。 |
3 | スタンバイ・サーバー: 計画停止 | 稼働中で動作可能 | 停止 | なし | アップグレードまたはメンテナンス中にスタンバイ・サーバーの電源が切断された場合、プライマリ・サーバーは引き続きプライマリ・サーバーとして動作します。読取り/書込み操作は可能です。 アップグレード中のスタンバイ・サーバーの計画停止の実行の詳細は、「アップグレード中のスタンバイ・サーバーの計画停止の実行」を参照してください。 メンテナンス中のスタンバイ・サーバーの計画停止の実行の詳細は、「メンテナンス中のスタンバイ・サーバーの計画停止の実行」を参照してください。 |
アップグレード後にスタンバイ・サーバーがオンラインに戻ると、プライマリ・サーバーはスタンバイ・サーバーと自動的に同期されます。プライマリ・サーバーとスタンバイ・サーバーは以前のロールを保持し、両方とも引き続き高可用性モードで動作します。 注意: スタンバイ・サーバーがオフラインの場合、データ・レプリケーションは無効です。スタンバイ・サーバーと同期する前にプライマリ・サーバーがオフラインになった場合、重要なデータが失われることがあります。 |
4 | プライマリ・サーバー: 計画外停止 | 停止 | 稼働中 | あり | 電源の切断、ネットワーク障害、ハードウェア障害などによってプライマリ・サーバーがオフラインになると、スタンバイ・サーバーは「Configure High Availability」ページの「Fast Start Failover Threshold」フィールドで指定された時間だけ待機します。指定された時間が過ぎてもプライマリ・サーバーにアクセスできない場合、スタンバイ・サーバーがプライマリ・サーバーから後を引き継ぎます。 |
スタンバイ・サーバーが新しいプライマリ・サーバーになります。サーバーを再起動するかネットワーク接続を復元して、プライマリ・サーバーに影響を与えた障害を修正します。プライマリ・サーバーがオンラインに戻ると、新しいプライマリ・サーバーと自動的に同期し、スタンバイ・サーバーのロールを引き継ぎます。 |
5 | スタンバイ・サーバー: 計画外停止 | 稼働中 | 停止 | なし | 電源の切断、ネットワーク障害またはハードウェア障害によってスタンバイ・サーバーがオフラインになると、プライマリ・サーバーは使用できなくなります。すべての操作が無効になります。 |
サーバーを再起動するかネットワーク接続を復元して、スタンバイ・サーバーに影響を与えた障害を修正します。スタンバイ・サーバーがオンラインに戻ると、プライマリ・サーバーと自動的に同期します。プライマリ・サーバーとスタンバイ・サーバーの間で同期またはネットワーク接続を再確立できない場合は、Oracleサポートに問い合せてください。 |
親トピック: 高可用性モードでのフェイルオーバーの状況
次の表に、Oracle Key Vault 12.2.0.5.0以降(読取り専用制限モードが有効化された)で発生する可能性のある、様々なフェイルオーバーの状況を示します。
表B-3 12.2.0.5.0以降(読取り専用制限モードが有効化された)でのフェイルオーバーの状況
番号 | フェイルオーバーの状況 | プライマリ・サーバーの状態 | スタンバイ・サーバーの状態 | フェイルオーバーが発生するかどうか | 詳細 | リカバリ・ステップ |
1 | プライマリ・サーバー: アップグレード中の計画停止 | 停止 | 稼働中 | なし | アップグレード中にプライマリ・サーバーがオフラインになると、スタンバイ・サーバーは読取り専用モードになり、プライマリ・サーバーがオンラインに戻るのを待機します。アップグレード中は、Oracle Key Vault管理コンソールにアクセスできません。 フェイルオーバーは発生しません。 アップグレード中のプライマリ・サーバーの計画停止の実行の詳細は、「アップグレード中のプライマリ・サーバーの計画停止の実行」を参照してください。 |
アップグレード後にプライマリ・サーバーがオンラインに戻ると、スタンバイ・サーバーはプライマリ・サーバーと自動的に同期されます。プライマリ・サーバーとスタンバイ・サーバーは以前のロールを保持し、両方とも引き続き高可用性モードで動作します。 |
2 | プライマリ・サーバー: メンテナンス中の計画停止 | 停止 | 稼働中 | あり | メンテナンス中にプライマリ・サーバーの電源が切断されたり再起動された場合、スタンバイ・サーバーは読取り専用モードになり、プライマリ・サーバーから後を引き継ぎます。Oracle Key Vault管理コンソールに警告が表示されます。 メンテナンス中のプライマリ・サーバーの計画停止の実行の詳細は、「メンテナンス中のプライマリ・サーバーの計画停止の実行」を参照してください。 |
スタンバイ・サーバーが新しいプライマリ・サーバーになります。メンテナンス後に古いプライマリ・サーバーがオンラインに戻ると、新しいプライマリ・サーバーと自動的に同期し、スタンバイ・サーバーのロールを引き継ぎます。どちらのサーバーも引き続き高可用性モードで動作します。 |
3 | スタンバイ・サーバー: 計画停止 | 稼働中で動作可能 | 停止 | なし | アップグレードまたはメンテナンス中にスタンバイ・サーバーの電源が切断された場合、プライマリ・サーバーは読取り専用モードになり、引き続きプライマリ・サーバーとして動作します。Oracle Key Vault管理コンソールに警告が表示されます。 アップグレード中のスタンバイ・サーバーの計画停止の実行の詳細は、「アップグレード中のスタンバイ・サーバーの計画停止の実行」を参照してください。 メンテナンス中のスタンバイ・サーバーの計画停止の実行の詳細は、「メンテナンス中のスタンバイ・サーバーの計画停止の実行」を参照してください。 |
アップグレード後にスタンバイ・サーバーがオンラインに戻ると、プライマリ・サーバーはスタンバイ・サーバーと自動的に同期されます。プライマリ・サーバーとスタンバイ・サーバーは以前のロールを保持し、両方とも引き続き高可用性モードで動作します。 |
4 | プライマリ・サーバー: 計画外停止 | 停止 | 稼働中 | あり | 電源の切断、ネットワーク障害、ハードウェア障害などによってプライマリ・サーバーがオフラインになると、スタンバイ・サーバーは「Configure High Availability」ページの「Fast Start Failover Threshold」フィールドで指定された時間だけ待機します。指定された時間が過ぎてもプライマリ・サーバーにアクセスできない場合、スタンバイ・サーバーは読取り専用モードになり、プライマリ・サーバーから後を引き継ぎます。 |
スタンバイ・サーバーが新しいプライマリ・サーバーになります。サーバーを再起動するかネットワーク接続を復元して、プライマリ・サーバーに影響を与えた障害を修正します。プライマリ・サーバーがオンラインに戻ると、新しいプライマリ・サーバーと自動的に同期し、スタンバイ・サーバーのロールを引き継ぎます。 |
5 | スタンバイ・サーバー: 計画外停止 | 稼働中 | 停止 | なし | 電源の切断、ネットワーク障害、ハードウェア障害などによってスタンバイ・サーバーがオフラインになると、プライマリ・サーバーは「Configure High Availability」ページの「Fast Start Failover Threshold」フィールドで指定された時間だけ待機します。指定された時間が過ぎてもスタンバイ・サーバーにアクセスできない場合、プライマリ・サーバーは読取り専用モードになり、引き続きプライマリ・サーバーとして動作します。 |
サーバーを再起動するかネットワーク接続を復元して、スタンバイ・サーバーに影響を与えた障害を修正します。スタンバイ・サーバーがオンラインに戻ると、プライマリ・サーバーと自動的に同期します。プライマリ・サーバーとスタンバイ・サーバーの間で同期またはネットワーク接続を再確立できない場合は、Oracleサポートに問い合せてください。 |
親トピック: 高可用性モードでのフェイルオーバーの状況
計画停止は、アップグレードまたはメンテナンス期間中にシステム管理者によって実行されます。
プライマリ・サーバーの計画停止は、アップグレードまたはメンテナンス期間中にシステム管理者によって実行されます。
注意:
アップグレード後、プライマリ・サーバーとスタンバイ・サーバーは古いロールを保持します。メンテナンス期間後、プライマリ・サーバーとスタンバイ・サーバーはロールを切り替えます。アップグレード中、フェイルオーバーは発生しません。アップグレード後にプライマリ・サーバーがオンラインに戻った後、プライマリ・サーバーとスタンバイ・サーバーの以前のロールは保持されます。
親トピック: プライマリ・サーバーの計画停止
メンテナンス中にプライマリ・サーバーの計画停止を実行するには、Oracle Key Vaultの電源を切断するか再起動します。
「Settings」ページで「Power Off」ボタンをクリックして、Oracle Key Vaultの電源を切断します。ターミナルを使用してOracle Key Vaultの電源を切断することもできます。
「Settings」ページで「Reboot」ボタンをクリックして、Oracle Key Vaultを再起動します。ターミナルを使用してOracle Key Vaultを再起動することもできます。
プライマリ・サーバーが停止されると、スタンバイ・サーバーは「Configure High Availability」ページの「Fast Start Failover Threshold」フィールドで指定された時間だけ待機します。その時間が過ぎると、スタンバイ・サーバーにフェイルオーバーされ、スタンバイ・サーバーがプライマリ・サーバーから後を引き継ぎます。スタンバイ・サーバーが新しいプライマリ・サーバーになります。
古いプライマリ・サーバーがメンテナンス後にオンラインに戻ると、スタンバイ・サーバーのロールを引き継ぎます。
親トピック: プライマリ・サーバーの計画停止
スタンバイ・サーバーの計画停止は、メンテナンス期間中にシステム管理者によって実行されます。アップグレード中、スタンバイ・サーバーは自動的に停止され、手動によるステップは不要です。
注意:
アップグレード中にスタンバイ・サーバーを再起動すると、アップグレード・スクリプトは自動停止を開始します。スタンバイ・サーバーが再起動された後に実行する手動によるステップはありません。親トピック: スタンバイ・サーバーの計画停止