Oracle Grid Infrastructureのアップグレード後に必要な環境変数の確認

Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructure 12cの環境変数の変更を理解するには、これらのトピックを参照してください。

アップグレード後に、環境変数設定が正しいことを確認してください。Oracle ASMは、Oracle Grid Infrastructureインストールの一部として含まれています。クラスタのOracle ClusterwareとOracle ASMをアップグレードすると、Oracle ClusterwareとOracle ASMは両方ともGridホームと呼ばれる同じホームに配置されます。

Grid Infrastructureインストールのユーザー環境変数

使用しているオペレーティング・システムがLinuxまたはUNIXの場合、アップグレードの実行後にユーザー環境変数設定が正しいことを確認します。

すべてのOracleソフトウェア・インストールを所有する1人のインストール所有者を使用することも、ロール割当て済の複数の所有者を使用することもできます。ロール割当て済のデプロイメントでは、個々の管理ロールに応じたオペレーティング・システム認証のシステム権限が特定の管理領域に限定されるように、Grid Infrastructureインストール用の個別のソフトウェア所有者と、1つ以上のOracle Databaseインストール用の個別のソフトウェア所有者を使用します。

すべてのインストールに1人のOracleインストール所有者を使用する場合は、使用するユーザー・アカウントでOracle Databaseインスタンスをデータベース管理の一部として管理するか、またはOracle ASMインスタンスをストレージ管理の一部として管理するかに応じて、ORACLE_HOMEなどのユーザー環境変数をOracle DatabaseホームまたはGridホームに変更する必要があります。

ロール割当て済のOracleインストール所有者を使用し、Oracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareとOracle ASM)ソフトウェアに別の所有者を使用する場合は、Grid Infrastructureインストール所有者の次の環境変数を、Gridホーム内のOracle ASMホームのディレクトリを指すように設定します。

  • ORACLE_HOME

  • PATH

また、oratabファイルおよびORACLE_HOME値を設定するOracle ASMのすべてのクライアント・スクリプトが、Gridホーム内のOracle ASMホームを指していることを確認します。

注意:

クラスタOracle ASMインストールをクラスタ用のOracle Grid Infrastructureにアップグレードする場合は、すべてのクラスタ・メンバー・ノードでこれらを確認してください。DBUAでは、oratabファイルは自動的に新しいOracleホームを指します。クライアント・スクリプトは、アップグレード方法に関係なく、確認する必要があります。