ミドルウェア・セルフ・サービス・ポータルを使用すると、セルフ・サービス・ユーザーはミドルウェア・サービスを表示、モニターおよびリクエストできます。ユーザーは事前定義されている任意のサービス・テンプレートを使用して、ミドルウェア・サービスをリクエストできます。セルフ・サービス管理者の操作なしで、または最小限の操作で、アプリケーションのデプロイおよびアンデプロイ、データソースの作成、サービスのスケール・アップおよびスケール・ダウンを行うことができます。
前提条件
「ミドルウェア・クラウド・セルフ・サービス・ポータル」を表示するには、EM_SSA_USER
ロールを持つユーザーまたはEM_SSA_USER_BASE
ロールを持つユーザーとしてEnterprise Managerにログインします。これらのロールを持つユーザーは、ミドルウェア・クラウド・サービス・ファミリの一部である必要があり、「Service Bus」、「SOAインフラストラクチャ」および「WebLogic」サービス・タイプに対する権限を持っている必要があります。
ページの右上にある「ユーザー」メニューから、「プリファレンス」を選択して次に「SSAポータル設定」を選択し、「デフォルト・サービス・タイプ」、「通知用のデフォルト電子メール・アドレス」、「デフォルト・ロケール」、「デフォルトPaaSインフラストラクチャ・ゾーン」などのプリファレンスを設定します。ミドルウェア・クラウド・セルフ・サービス・ポータルをセルフ・サービス・ポータルへのログイン時に表示されるデフォルトのページとして設定する場合は、「デフォルト・サービス・タイプ」ドロップダウン・リストで「ミドルウェア」を選択し、「適用」をクリックします。プリファレンスの設定の詳細は、「プリファレンスの表示」を参照してください。
「新規サービスのリクエスト」オプションを使用して、新規ミドルウェア・サービスをリクエストできます。次のタイプのミドルウェア・サービスをリクエストできます。
WebLogicサービス: 「WebLogicサービスのリクエスト」を参照してください
SOA/OSBサービス: 「Oracle Service BusまたはSOAインフラストラクチャ・サービスのリクエスト」を参照してください。
ミドルウェア・セルフ・サービス・ポータルを使用してSOA/OSBサービスの表示、モニターおよびリクエストを行うには、SSA_USER
ロールでログインします。
前提条件
DBaaSを使用してデータベースをクローニングすることをお薦めします。データベースが別のSSAユーザー・アカウント(たとえばuser1)を使用してクローニングされている場合は、user2がSOA/OSBインスタンスをリクエストすると想定して、user1がuser2にデータベース・サービス・インスタンスに対するアクセス権を付与する必要があります。サービスをリクエストするには、次の手順に従います。
Middleware Serviceホームページには、「サービスのリクエスト」オプションを使用してリクエストしたサービスの詳細情報が表示されます。Middleware Serviceホームページを表示するには、「ミドルウェア・クラウド・セルフ・サービス・ポータル: ホーム」タブの「Middleware Services」リージョンにある「名前」リンクをクリックします。このページには、次のリージョンがあります。
サマリー: サービスの可用性ステータス、WebLogic Serverのステータス・サマリー、およびこのサービスに関連付けられた基礎となるWebLogicクラスタのパフォーマンス・メトリックを表示します。次のチャートが表示されます。
可用性: サービスの可用性ステータスです。
リソース使用率: クラスタの全サーバーのCPU使用率およびヒープ使用量のチャートが表示されます。
レスポンスと負荷: 現在のサービスのリクエスト処理時間および1分当たりのリクエスト数が表示されます。
一般: サービスの様々なパフォーマンス・メトリックのチャートを表示します。
アプリケーション: このサービスにデプロイされているすべてのアプリケーションがリストされます。各アプリケーションに対して、名前、ステータス、および「アクティブなセッション」、「リクエスト処理時間」、リクエスト/分などの主要なメトリックが表示されます。「名前」リンクをクリックし、アプリケーション・ホームページにドリルダウンします。次の操作を実行できます。 :
デプロイ: 「デプロイ」をクリックして、サービスにアプリケーションをデプロイします。詳細は、「アプリケーションのデプロイおよび再デプロイ」を参照してください。
削除: アプリケーションを選択し、「削除」をクリックしてアプリケーションをアンデプロイします。
再デプロイ: 更新されたJava EEアプリケーション・コンポーネントがある場合は、アプリケーションを選択し、「再デプロイ」をクリックしてアプリケーションを再デプロイできます。詳細は、「アプリケーションのデプロイおよび再デプロイ」を参照してください。
起動/停止: アプリケーションを選択し、「起動」または「停止」をクリックして、アプリケーションを起動または停止します。
テスト: アプリケーションを選択し、「テスト」アイコンをクリックします。「アプリケーションURL」ダイアログ・ボックスには、URLのリストが表示されます。関連付けられたページに移動するには、URLをクリックします。
ライブラリ: 任意のアプリケーションがライブラリとしてデプロイされている場合は、それらがここにリストされます。次の操作を行うことができます。
デプロイ: 「デプロイ」をクリックして、サービスにアプリケーションをデプロイします。詳細は、「アプリケーションのデプロイ」を参照してください。
削除: アプリケーションを選択し、「削除」をクリックしてアプリケーションをアンデプロイします。
再デプロイ: 更新されたJava EEアプリケーション・コンポーネントがある場合は、アプリケーションを選択し、「再デプロイ」をクリックしてアプリケーションを再デプロイできます。
注意:
アプリケーションによって参照されているライブラリを選択した場合、「再デプロイ」ボタンおよび「削除」ボタンは無効であり、このライブラリは削除または再デプロイできません。
セルフ・サービス・ポータルを使用してデプロイする場合、通常のアプリケーションまたはライブラリとしてデプロイメントを作成できます。ライブラリは、他のデプロイメントと共有できるデプロイメントです。Middleware Serviceホームページでは、「アプリケーション」表に通常のアプリケーションが、「ライブラリ」表にライブラリが表示されます。ライブラリを削除したり再デプロイすることができますが、これらの操作が可能なのは、参照しているアプリケーションがない場合のみです。
データソース: このリージョンは、WebLogicサービスに対してのみ表示されます。このサービスで使用可能なすべてのデータ・ソースが表示されます。データ・ソースごとに、データベースの名前、データベース・サービス名、JNDI名およびURLが表示されます。データベース・サービスを使用してデータ・ソースが作成されている場合、「データベース・サービス」列にその名前が表示されます。名前をクリックすると、データベース・サービス・ホーム・ページにドリルダウンします。新しいデータ・ソースの作成、既存データ・ソースの編集または削除、および指定されたデータ・ソースの接続のテストを実行できます。
リクエスト: この表には、このサービスに発行されたすべてのリクエストが表示されます。これには、データ・ソースのデプロイ、アンデプロイ、再デプロイ、スケール・アップ、スケール・ダウン、起動、停止、作成、編集および削除などのリクエストが含まれます。
次のオプションは、「ミドルウェア・サービス・インスタンス」メニューから使用できます。
終了日の設定: このオプションを選択して、ミドルウェア・サービスの終了日を指定します。サービスの終了日を設定できます。表からサービスを選択して「終了日の設定」をクリックします。表示されるポップアップ・ウィンドウで、ミドルウェア・サービス・インスタンスの新しい終了日を指定できます。サービスを有効期限切れにしたくない場合は、「無期限」を選択して「OK」をクリックします。
「開始」および「停止」: 「Middleware Service」メニューから適切なオプションを選択すると、サービスを開始または停止できます。
「スケール・アップ」および「スケール・ダウン」: 「サービスのスケール・アップおよびスケール・ダウン」を参照してください。
サービス・インスタンスの設定: ここには、「WebLogic Serverの最小数」の現在の値が表示され、その値を変更できます。
メトリックの選択: 新しいチャートの追加、既存のチャートの削除、およびチャートへのメトリックのドラッグ・アンド・ドロップを行うには、「メトリックの選択」をクリックします。表示されるメトリック・パレット・ウィンドウで、メトリックを選択するか、既存のチャートにメトリックをドラッグ・アンド・ドロップするか、あるいは新しいチャートを作成します。デフォルトでは、すべての新規チャートは「一般」セクションに表示されますが、別のセクションにドラッグ・アンド・ドロップできます。「メトリック・パレット」でボックスの選択を解除するか、チャートの右側のドラッグ・バーの「x」をクリックして、チャート/メトリックを削除できます。このバーでチャートをドラッグして、これらのセクション内でチャートを移動できます。
デフォルト・チャートのリストア: チャートをデフォルト設定にリストアするには「デフォルト・チャートのリストア」をクリックします。すべてのチャートの追加、変更および削除は特定のサービスに適用されます。SSAユーザーは、サービスごとに異なるチャートを指定できます。
ログ・メッセージ: メッセージ・タイプ、日付などでソートされたメッセージのリストを表示するには、「ログ・メッセージ」をクリックします。日付範囲、メッセージ・タイプを選択し、「メッセージ」フィールドに他のフィルタを指定します。「フィールドの追加」をクリックし、メッセージに含める他のフィールドを選択して、「検索」をクリックします。検索基準を満たす最初の1000件のメッセージが表示されます。.txt
、.xml
または.csv
形式のログ・ファイルにメッセージをエクスポートするには、「メッセージをファイルにエクスポート」をクリックします。
WebLogicサーバー管理コンソール: WebLogic管理コンソールを起動するには、このオプションをクリックします。
Fusion Middleware Control: Fusion Middleware Controlコンソールを起動するには、このオプションをクリックします。
注意:
WebLogic Server管理コンソールおよびFusion Middleware Controlインタフェースでは、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントを管理およびモニターできます。「WebLogicサーバー管理コンソール」および「Fusion Middleware Control」オプションは、ミドルウェア・サービス・テンプレートで「WebLogicおよびFMWコンソールURLをSSAユーザーに公開します」フィールドが「はい」に設定されている場合のみ、「ミドルウェア・サービス」メニューで使用できます。詳細は、「WebLogicサービス・テンプレートの作成」を参照してください。
サービス・インスタンスにデプロイされたアプリケーションを再デプロイできます。アプリケーションを再デプロイするには、デプロイされたアプリケーションを「アプリケーション」表から選択し、「再デプロイ」をクリックします。アプリケーションの再デプロイ・ページで、再デプロイするアプリケーション・コンポーネント、ある場合はデプロイ・プランを選択し、「再デプロイ」をクリックします。アプリケーションが再デプロイされたことを示す確認メッセージが表示されます。
サービスをスケール・アップまたはスケール・ダウンできます。
注意:
「スケール・アップ」および「スケール・ダウン」オプションは、サービスが、1つのクラスタを伴うミドルウェア・プロビジョニング・プロファイルを含むミドルウェア・サービス・テンプレートに基づく場合のみ使用できます。プロファイルにクラスタが含まれない場合、これらのメニュー・オプションは使用できません。
ミドルウェア・サービスのホームページで、「Middleware Service」メニューから次のオプションを選択します。
スケール・アップ: サーバーをもう1つ追加することで、サービスをスケール・アップできます。追加できるサーバーの数は、割当てごとに制限されています。「スケール・アップ」をクリックし、サービスをスケール・アップするサーバーの数を入力します。「発行」をクリックし、スケール・アップ・リクエストを発行して、サーバーを追加します。
スケール・ダウン: 「スケール・ダウン」をクリックし、サービスをスケール・ダウンするサーバーの数を入力します。「発行」をクリックし、スケール・ダウン・リクエストを発行して、サーバーの数を減らします。
SOAホームページには、「リクエスト」オプションを使用してリクエストしたサービスの詳細情報が表示されます。Middleware Serviceホームページを表示するには、「ミドルウェア・クラウド・セルフ・サービス・ポータル: ホーム」タブの「Middleware Services」リージョンにある「名前」リンクをクリックします。
このページには、次のリージョンがあります。
パフォーマンス・サマリー: サービスの可用性ステータス、WebLogicサービスのステータス・サマリーおよびこのサービスに関連付けられた基礎となるWebLogicクラスタのパフォーマンス・メトリックを表示します。次のチャートが表示されます。
可用性: サービスの可用性ステータスです。
リソース使用率: クラスタの全サーバーのCPU使用率およびヒープ使用量のチャートが表示されます。
レスポンスと負荷: 現在のサービスのリクエスト処理時間および1分当たりのリクエスト数が表示されます。
一般: サービスの様々なパフォーマンス・メトリックのチャートを表示します。
リクエスト: この表には、このサービスに発行されたすべてのリクエストが表示されます。
次のオプションは、「ミドルウェア・サービス・インスタンス」メニューから使用できます。
終了日の設定: このオプションを選択して、ミドルウェア・サービスの終了日を指定します。
「開始」および「停止」: 「Middleware Service」メニューから適切なオプションを選択すると、サービスを開始または停止できます。
「スケール・アップ」および「スケール・ダウン」: 「サービスのスケール・アップおよびスケール・ダウン」を参照してください。
メトリックの選択: 新しいチャートの追加、既存のチャートの削除、およびチャートへのメトリックのドラッグ・アンド・ドロップを行うには、「メトリックの選択」をクリックします。表示されるメトリック・パレット・ウィンドウで、メトリックを選択するか、既存のチャートにメトリックをドラッグ・アンド・ドロップするか、あるいは新しいチャートを作成します。デフォルトでは、すべての新規チャートは「一般」セクションに表示されますが、別のセクションにドラッグ・アンド・ドロップできます。「メトリック・パレット」でボックスの選択を解除するか、チャートの右側のドラッグ・バーの「x」をクリックして、チャート/メトリックを削除できます。このバーでチャートをドラッグして、これらのセクション内でチャートを移動できます。
デフォルト・チャートのリストア: チャートをデフォルト設定にリストアするには「デフォルト・チャートのリストア」をクリックします。すべてのチャートの追加、変更および削除は特定のサービスに適用されます。SSAユーザーは、サービスごとに異なるチャートを指定できます。
ログ・メッセージ: メッセージ・タイプ、日付などでソートされたメッセージのリストを表示するには、「ログ・メッセージ」をクリックします。日付範囲、メッセージ・タイプを選択し、「メッセージ」フィールドに他のフィルタを指定します。「フィールドの追加」をクリックし、メッセージに含める他のフィールドを選択して、「検索」をクリックします。検索基準を満たす最初の1000件のメッセージが表示されます。.txt
、.xml
または.csv
形式のログ・ファイルにメッセージをエクスポートするには、「メッセージをファイルにエクスポート」をクリックします。
WebLogicサーバー管理コンソール: WebLogic管理コンソールを起動するには、このオプションをクリックします。
Fusion Middleware Control: Fusion Middleware Controlコンソールを起動するには、このオプションをクリックします。
注意:
WebLogic Server管理コンソールおよびFusion Middleware Controlインタフェースでは、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントを管理およびモニターできます。「WebLogicサーバー管理コンソール」および「Fusion Middleware Control」オプションは、ミドルウェア・サービス・テンプレートで「WebLogicおよびFMWコンソールURLをSSAユーザーに公開します」フィールドが1に設定されている場合のみ、「Middleware Service」メニューで使用できます。
「一般」セクションに、サービスにアクセスするために使用できるURLが表示されます。「JVMDエージェントのダウンロード」をクリックして、JVM診断エージェントのwarファイルをダウンロードします。モニター対象のアプリケーション・サーバーのWebAppsフォルダにwarファイルをデプロイしてください。こうすることで、JVM診断エージェントがCloud ControlでJavaアプリケーション・ターゲットのモニタリングを開始できます。
「Javaアプリケーション・サービスの履歴」セクションには、アプリケーションのイベント・ログのクイック・ビューがタイムスタンプとともに提供されます。基本的には、特定のアプリケーションの起動時刻または作成時刻などの詳細がキャプチャされてこのセクションに記録されます。
service.out
ファイルに出力されるパラメータは「サービスの詳細」セクションに表示されます。これは、JVM JMXポートに割り当てられたポート番号を確認する場合に特に便利です。
さらに、メモリー使用量およびパフォーマンス・サマリーの詳細がこのページでも確認できます。
事前構成されたear
、war
、jar
またはrar
ファイルを、ソフトウェア・ライブラリにアップロードできます。これらのファイルは、Java EEアプリケーション・コンポーネントとしてソフトウェア・ライブラリにアップロードされ、サービスにデプロイされます。ファイルをソフトウェア・ライブラリにアップロードするには、「ライブラリ」タブをクリックします。「ソフトウェア・ライブラリへのアップロード」フィールドが表示されます。
図30-8 ソフトウェア・ライブラリへのアップロード
アップロードするファイルの名前と説明を入力します。その後、次のようにファイルをアップロードするよう選択できます。
個々のファイル: 「ファイルの個別アップロード」オプションを選択した場合は、次の内容を指定する必要があります。
アーカイブ: ソフトウェア・ライブラリにアップロードするアーカイブ・ファイルを選択します。これは、ear
、war
、jar
またはrar
ファイルです。オプションで、次の内容を指定できます。
デプロイ・プラン: これは、Java EEアプリケーション・コンポーネントのデプロイメント・オプションを含むxml
ファイルです。
デプロイ前スクリプト: これはWLSTコマンドが入っているスクリプトです。アプリケーションがデプロイされる前に、各インスタンスに関連付けられている管理サーバーでこのスクリプトが実行されます。このスクリプトを使用して、データ・ソース、JMSエンド・ポイント、およびデプロイするアプリケーションに必要になる可能性があるその他のリソースを作成できます。
デプロイ後スクリプト: これは、アプリケーションのデプロイ後に管理エージェントによって管理サーバーで実行されるWLSTスクリプトです。このスクリプトを使用して、デプロイメント後の構成を実行できます。たとえば、デプロイ前スクリプトによって変更された内容をロールバックしたり取り消す必要がある場合に、このオプションを選択します。
Zipファイル: 「Zipファイルのアップロード」オプションを選択した場合は、Zipファイルのコンテンツを説明するJavaEEAppComp.manifest
ファイルを含むZipファイルをアップロードする必要があります。
「アップロード」をクリックして、ファイルをソフトウェア・ライブラリにアップロードします。