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Oracle® Enterprise Manager CA Service Desk Ticketing Connector構成ガイド
for Enterprise Manager 13c リリース2
E94910-02
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2.2 コネクタのインストール

この項では、コネクタをダウンロードしてインストール(適用)するために必要な手順を説明します。CASDコネクタはデフォルトでは含まれていないため、Oracle Enterprise Managerストアからダウンロードする必要があります。Enterprise Managerストア内のすべてのコネクタは、「自己更新」ページを使用してダウンロードできます。

2.2.1 Enterprise Managerがオンライン・モードの場合のコネクタのインストール

ほとんどの場合、Enterprise ManagerインストールとOracle Management Service (OMS)間にはインターネット接続があります。Enterprise Managerがオンライン・モードの場合にコネクタをインストールするには、主として次の2つの手順があります。

  1. CA Service Deskコネクタのダウンロード

  2. CS Service Deskコネクタのインストール

2.2.1.1 CA Service Deskコネクタのダウンロード

コネクタをダウンロードする手順は、次のとおりです。

  1. Enterprise Managerコンソールの「設定」メニューから「拡張性」「自己更新」の順に選択します。

  2. 「自己更新」ページから、表のリストでCASDコネクタを探します。表示されていない場合は、次の手順に進みます。

  3. 「更新の確認」をクリックして、コネクタのメタデータを収集するようにジョブをスケジュールします。

    関連項目:

    詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドの「Cloud Controlの更新」の章にある「自己更新の設定」の項を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/self_update.htm#BEJJEHDJ

    注意:

    自己更新をオフライン・モードで設定することもできます。詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドの「オフライン・モードでの更新の適用」の項を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/self_update.htm#BEJICEBD

2.2.1.2 CS Service Deskコネクタのインストール

コネクタをインストールするには、次のようにします。

  1. Enterprise Managerコンソールの「設定」メニューから「設定」「拡張性」の順に選択します。

  2. 「タイプ」列の「管理コネクタ」リンクをクリックします。

    CASDコネクタが「使用可能」ステータスでリストに表示されます。

  3. 適切なCASDコネクタをクリックして選択し、「ダウンロード」をクリックします。

    ダウンロードを実行する時期を決定できる「スケジュール・ダウンロード」ウィンドウが表示されます。

  4. すぐにダウンロードするには、「選択」をクリックします。

    後でダウンロードするようにスケジュールする場合は、ダウンロードを実施する日時を指定し、「選択」をクリックします。その場合は、スケジュールしたダウンロード日時より後に、この手順に戻って残り部分を完了する必要があります。

  5. 必要に応じて、コネクタのステータスが「ダウンロード済」に変わるまで画面をリフレッシュします。

  6. CASDコネクタをクリックして選択し、「適用」をクリックします。

    操作の確認を求めるプロンプトに応答すると、リクエストが送信されたことを示すページが表示されます。

  7. コネクタのステータスが「適用スケジュール済み」から「適用」に変わるまで画面をリフレッシュします。

2.2.2 Enterprise Managerがオフライン・モードの場合のコネクタのインストール

セキュリティの厳しい環境など、状況によっては、Enterprise ManagerとEnterprise Manager Updateストアとの間でインターネット接続を確立できない場合があります。このような状況では、コネクタをオフライン・モードでインストールするようにEnterprise Managerを設定できます。

必要なファイルを入手するためにEnterprise Manager Updateストアへの接続が引き続き必要であるため、インストール・プロセスでは、インターネットにアクセス可能なコンピュータがサイトに存在する必要があります。このコンピュータにダウンロードしたファイルは、ファイアウォールを通過したところにあるコンピュータに転送できます。

Enterprise Managerがオフライン・モードの場合にコネクタをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 最終的にコネクタをデプロイするシステムから、Enterprise Manager Cloud Controlをオフライン・モードに設定します。

    1. 「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「オフライン・パッチ」を選択します

    2. 「オンライン設定とオフライン設定」ページで、「オフライン」を選択します。

  2. 「設定」メニューで、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。

  3. 「自己更新」ページで、「更新の確認」をクリックします更新のカタログ・ファイルをダウンロードできるOracleサイトへの次のURLを含んだメッセージが表示されます。

    https://updates.oracle.com/Orion/Download/download_patch/p9348486_112000_Generic.zip
    
  4. インターネット接続できるコンピュータから、メッセージに記載されていたURLを使用してカタログ・ファイルをダウンロードします。

  5. ダウンロードしたカタログ・ファイルを、コネクタをインポートする予定のOMSホストまたは管理エージェント・ホストにコピーします。

  6. Enterprise Managerにカタログ・ファイルをインポートします。

    • カタログ・ファイルがOMSホスト上にある場合は、次のようにします。

      emcli import_update_catalog -file="file" -omslocal
      

      説明:

      • -file: コネクタ・アーカイブ(*.zip)へのダイレクト・パスです。

      • -omslocal: -fileオプションで指定されたパスがEnterprise Managerサーバーに直接アクセス可能であることを示します。

    • カタログ・ファイルが別のホスト上にある場合は、次のようにします。

      emcli import_update_catalog -file="file" -host="hostname" [-credential_set_name="setname"] | -credential_name="name" -credential_owner="owner"
      

    例2-1に、カタログ・アーカイブをインポートするサンプルを示します。

  7. 「自己更新」ページの表で「管理コネクタ」をクリックします。

  8. コネクタ更新ページで、ダウンロードできるインポート済更新を選択します。「ダウンロード」をクリックします。

    更新をダウンロードできるOracleサイトへのURLを含んだメッセージが表示されます。

  9. インターネットに接続されたコンピュータから、前述のURLを使用して更新をダウンロードします。

  10. ダウンロードしたファイルを、コネクタをデプロイする予定のOMSホストまたは管理エージェント・ホストにコピーします。

  11. ダウンロードしたコネクタ・アーカイブをEnterprise Managerにインポートするには、次のコマンドを実行します。

    emcli import_update -file="<path to *.zip file>" -omslocal
    

    説明:

    • -file: コネクタ・アーカイブ(*.zip)へのダイレクト・パスです。

    • -omslocal: -fileオプションで指定されたパスがEnterprise Managerサーバーに直接アクセス可能であることを示します。

例2-1 カタログ・アーカイブのインポートのサンプル

emcli import_update_catalog -file="/u01/common/p9348486_112000_Generic.zip"  -omslocal

Imports the master catalog file p9348486_112000_Generic.zip. The file must exist
on the OMS host. In a multiple OMS setup, the request can be processed by any
OMS, so the file should be accessible from the OMS processing the request. This
means that the file must be kept on a shared location that is accessible from all
the OMS instances.

emcli import_update_catalog -file="/u01/common/p9348486_112000_Generic.zip" -host="host1.example.com" -credential_set_name="HostCredsNormal"
 
Imports the master catalog file p9348486_112000_Generic.zip that is present on 
the host host1.example.com. The host must be a managed host target in Enterprise
Manager, and the Management Agent on this host must be up and running. The
preferred unprivileged credentials for host host1.example.com are used to retrieve
the remote file.