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Oracle® Enterprise Manager CA Service Desk Ticketing Connector構成ガイド
for Enterprise Manager 13c リリース2
E94910-02
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6.5 チェックするエラー

この項では、Enterprise Managerによって報告されるトラブルシューティングの一般的なエラーの原因および解決策について説明します。発生したエラーに一致する見出しを見つけ、問題の診断および解決の手順に従ってください。

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Message send failed: sun.security.validator.ValidatorException: PKIX path building failed: sun.security.provider.certpath.SunCertPathBuilderException: unable to find valid certification path to requested target

原因 : Oracle Enterprise Managerコネクタ・フレームワークとCASDアダプタ間のSSLハンドシェイクが失敗しました。この障害は、Oracle Enterprise ManagerがCASDアダプタ用のSSL証明書によって正しく構成されていないために発生します。CASDアダプタが使用するSSL証明書をEnterprise Managerのキーストアにインポートする必要があります。証明書がキーストアにないか、CASDアダプタによって提供されたSSL証明書と一致していません。

解決策 : CASDアダプタに有効なSSL証明書があり、その証明書がEnterprise Managerキーストアにインポートされていることを確認します。

次の手順では、アダプタの証明書を設定し、その証明書をEnterprise Managerキーストアにインポートする方法について説明します。

  1. アダプタ・キーストアにSSL証明書をインストールします。自己署名証明書をインストールするか、認証局(CA)から取得した証明書をインストールする必要があります。

  2. CASDアダプタを再起動します。

  3. Enterprise Managerへのアダプタの証明書のインポートの説明に従って、アダプタ・キーストアからEnterprise ManagerキーストアにSSL証明書をインポートします。

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Bad response: 404 Not Found from url

原因 : URLのポート番号またはパスが正しくありません。

解決策 : 次の手順を実行して、URLを修正します。

  1. コネクタのヒントCASDアダプタ操作に対する正しいURLの使用の項の手順を実行して、CASDアダプタが使用するURLを判別します。

  2. スーパー管理者権限のあるアカウントを使用してOracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

  3. Enterprise Managerコンソールの「設定」メニューから「拡張性」「管理コネクタ」の順に選択します。

    「管理コネクタ」ページが表示されます。

  4. CA Service Deskコネクタの名前をクリックします。

    これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

  5. createTicket、getTicketおよびupdateTicket操作のURLをGUID-C12E7FE4-D786-45F0-8010-50F4CDB5F995.htm#GUID-C12E7FE4-D786-45F0-8010-50F4CDB5F995__BCGBCDHAの手順に指定されているURLに変更します。

  6. 「OK」をクリックします。

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Message send failed: Connection refused

原因 : URLに指定されているホスト名/IPアドレスは有効ですが、CASDアダプタがインストールされているシステムでないか、CASDアダプタが停止しています。

解決策 : コネクタに構成されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。

  1. CASDアダプタがインストールされているシステムのホスト名/IPアドレスを判別します。

  2. スーパー管理者権限のあるアカウントを使用してOracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

  3. Enterprise Managerコンソールの「設定」メニューから「拡張性」「管理コネクタ」の順に選択します。

    「管理コネクタ」ページが表示されます。

  4. CA Service Deskコネクタの名前をクリックします。

    これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

  5. createTicket、getTicketおよびupdateTicket操作のURLに指定されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。

  6. ホスト名/IPアドレスが間違っている場合は、URLを修正して「OK」をクリックします。

ホスト名/IPアドレスが正しい場合は、次の手順を実行してアダプタのステータスを確認し、必要な場合はアダプタを起動します。

CASDアダプタがUNIXシステムにインストールされている場合:

  1. CASDアダプタがインストールされているシステムで、コマンド・ターミナルを開きます。

  2. 作業ディレクトリをCASDアダプタ・インストール・ディレクトリのadapters/binディレクトリに変更します。

  3. 次のコマンドを入力します。

    ./service.sh status

  4. コマンドによりサービスが稼働していないことが示された場合、次のコマンドを入力します。

    ./service.sh start

CASDアダプタがWindowsシステムにインストールされている場合:

  1. CASDアダプタがインストールされているシステムで、コマンド・ターミナルを開きます。

  2. 作業ディレクトリをCASDアダプタ・インストール・ディレクトリのadapters/logディレクトリに変更します。

  3. テキスト・エディタでframework.logファイルを開きます。

  4. ファイルの最後に移動し、文字列iWave Adapter Frameworkを逆方向検索します。見つかった最後の文字列がiWave Adapter Framework Startedである場合、これはWebサービスが開始されていることを示しています。

  5. Webサービスが開始しない場合、Webサービスがインストールされている状況に基づいてWebサービスを開始します。

    • Webサービスがスタンドアロンのアプリケーションとしてインストールされている場合は、作業ディレクトリをadapters/binディレクトリに変更し、startAdapters.batコマンド・ファイルを実行します。

    • WebサービスがWindowsサービスとしてインストールされている場合は、net start iWaveAdaptersコマンドを入力します。

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Message send failed: Connection timed out

原因 : ファイアウォールによって、CASDアダプタがインストールされているシステムへのアクセスがブロックされています。

解決策 : CASDアダプタが使用するポートへのEnterprise Managerのアクセスを許可するように、IT部門に連絡してください。コネクタのヒントCASDアダプタ操作に対する正しいURLの使用の項の手順を実行して、CASDアダプタが使用するURLを判別します。URLに指定されたポート番号は、IT部門がファイアウォールで開くポート番号です。

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Message send failed: hostname

原因 : URLに指定されているホスト名がシステムによって認識されていません。

解決策 : この問題に対処するには次のオプションを使用できます。

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Message send failed: No route to host

原因 : URLに指定されているIPアドレスが無効か、ネットワークが停止しています。

解決策 : コネクタに構成されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。

  1. CASDアダプタがインストールされているシステムのIPアドレスを判別します。

  2. スーパー管理者権限のあるアカウントを使用してOracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

  3. Enterprise Managerコンソールの「設定」メニューから「拡張性」「管理コネクタ」の順に選択します。

    「管理コネクタ」ページが表示されます。

  4. CA Service Deskコネクタの名前をクリックします。

    これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

  5. createTicket、getTicketおよびupdateTicket操作のURLに指定されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。

  6. ホスト名/IPアドレスが間違っている場合は、正しい値を指定して「OK」をクリックします。

URLでホスト名を指定している場合は、ホスト名が正しいIPアドレスに解決されていることを確認します。ホスト名のIPアドレスを判別するには、ping <hostname>コマンドを発行します。ここで、<hostname>は実際のホスト名です。ホスト名について解決されたIPアドレスのリストが表示されます。この値が間違っている場合は、間違っている理由をシステム管理者が調査する必要があります。

pingが失敗した場合、システム管理者は接続性がない理由を調べる必要があります。

javax.xml.ws.soap.SOAPFaultException: Could not send Message.

原因 : 次のいずれかの理由で、CASDアダプタがCA Service Deskサーバーに接続できませんでした。

解決策 : 次の手順を実行し、問題の根本的な原因を判断して修正します。

  1. CA Service Deskサーバーが稼働していることを確認します。稼働していない場合は、サーバーを起動します。

  2. CA Service Deskサーバーに構成されているホスト名/IPアドレスおよびポート番号が正しいことを確認します。CA Service Deskサーバーに構成されているホスト名/IPアドレスおよびポート番号を判別するには、次の手順を実行します。

Error - invalid login name

原因 : CAUSDアカウントに指定されたユーザー名が正しくないため、WebサービスがCA Service Deskサーバーにアクセスできませんでした。

解決策 : 次の手順を実行して、CA Service Deskサーバーにアクセスするためのユーザー名を変更します。

  1. CASDアダプタのインストール・ディレクトリのadapters/confディレクトリに移動します。

  2. framework.propertiesファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  3. 次のコマンドを入力してユーザー名を変更します。<username>は、指定する新しいユーザー名です。

    ..\bin\propertiesEditor.bat -e causd.username=<username> framework.properties

    propertiesEditor.batスクリプトはWindowsプラットフォーム専用です。これに相当するUNIXプラットフォーム用のスクリプトは、propertiesEditor.shです。

  4. CASDアダプタを再起動します。

Error - invalid login password

原因 : CAUSDアカウントに指定されたパスワードが正しくないため、WebサービスがCA Service Deskサーバーにアクセスできませんでした。

解決策 : 次の手順を実行して、CA Service Deskサーバーにアクセスするためのパスワードを変更します。

  1. CASDアダプタのインストール・ディレクトリのadapters/confディレクトリに移動します。

  2. framework.propertiesファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  3. 次のコマンドを入力してパスワードを変更します。<password>は、指定する新しいパスワードです。

    ..\bin\propertiesEditor.bat -e causd.password=<password> framework.properties

    propertiesEditor.batスクリプトはWindowsプラットフォーム専用です。これに相当するUNIXプラットフォーム用のスクリプトは、propertiesEditor.shです。

  4. CASDアダプタを再起動します。

AHD03301: This operation requires Function Access for Requests equal to View or Modify

原因 : 指定されたアカウントに十分な権限がないため、WebサービスがCA Service Deskサーバーにアクセスできませんでした。

解決策 : この問題を修正するには2つのオプションがあります。1つのオプションは、CA Service Deskのアカウントの権限を変更して、アカウントにインシデントの作成/更新を許可する方法です。もう1つのオプションは、適切な権限がある別のアカウントを指定する方法です。CA Service Deskサーバーにアクセスするためのアカウントを変更するには、次の手順を実行します。

  1. CASDアダプタのインストール・ディレクトリのadapters/confディレクトリに移動します。

  2. framework.propertiesファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  3. 次のコマンドを入力して、ユーザー名とパスワードを変更します。<username>は指定する新しいユーザー名、<password>は新しいユーザーのパスワードです。

    ..\bin\propertiesEditor.bat -e causd.username=<username> -e causd.password=<password> framework.properties
    

    propertiesEditor.batスクリプトはWindowsプラットフォーム専用です。これに相当するUNIXプラットフォーム用のスクリプトは、propertiesEditor.shです。

  4. CASDアダプタを再起動します。