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Oracle® Enterprise Manager HP Service Manager Version 9 Connectorインストレーションおよび構成ガイド
for Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース2
E94906-02
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5.2 チケット・テンプレートの読取りおよびマッピング

この項では、前述したデフォルト・チケット・テンプレートの詳細なマッピング情報を示します。マッピングは、HP Service Manager Webサービスにあらかじめ用意されているIncidentManagement WSDLに基づきます。

各テンプレートが、作成および更新リクエストを処理できます。インシデントのTicketIDフィールドにより、マッピング方法が決まります。TicketIDが空の場合は、Service Managerの作成リクエスト形式にマッピングされます。そうでない場合は、更新リクエスト形式にマッピングされます。次の各項に、各テンプレートの作成および更新マッピングを示します。

5.2.1 Service_Manager_9_Default_Incident.xsl - 作成

表5-1に、このテンプレートで作成操作に対してマッピングされるフィールドおよび値を示します。インシデントに対するすべての参照は、Enterprise Managerのインシデントを参照しています。

表5-1 HP Service Manager 9のデフォルトのインシデント作成フィールドの名前と値

Service Managerのフィールド名

Urgency

インシデントの重大度に基づいて重大度を設定します。詳細は、重大度マッピングを参照してください。

Area

failureとハードコードされています。

Subarea

error messageとハードコードされています。

Product Type

applicationsとハードコードされています。

Problem Type

incidentとハードコードされています。

Assignment Group

Service Deskとハードコードされています。

Impact

1とハードコードされています。

Description

書式設定されたEnterprise Managerのインシデントの内容に示されている、書式設定されたインシデントの内容に設定します。

Title

インシデントのサマリーに設定します。

Journal Updates

書式設定されたEnterprise Managerのインシデントの内容に示されている、書式設定されたインシデントの内容に設定します。

Oracle Connector ID

インシデントのConnectorGUIDに設定します。

5.2.2 Service_Manager_9_Default_Incident.xsl - 更新

表5-2に、このテンプレートで更新操作に対してマッピングされるフィールドおよび値を示します。インシデントに対するすべての参照は、Enterprise Managerのインシデントを参照しています。

表5-2 HP Service Manager 9のデフォルトのインシデント更新フィールドの名前と値

Service Managerのフィールド名

Incident ID

インシデントのTicketIDに設定します。

Description

書式設定されたEnterprise Managerのインシデントの内容に示されている、書式設定されたインシデントの内容に設定します。

Title

インシデントのサマリーに設定します。

Status

インシデントのReopenTicketフィールドが「Yes」に設定されている場合は、「Open」に設定します。

Alert Status

インシデントのReopenTicketフィールドが「Yes」に設定されている場合は、「reopen」に設定します。

Journal Updates

書式設定されたEnterprise Managerのインシデントの内容に示されている、書式設定されたインシデントの内容に設定します。

5.2.3 Service_Manager_9_Default_Incident_AutoClose.xsl - 作成

このテンプレートのフィールド・マッピングは、Service_Manager_9_Default_Incident.xsl - 作成で指定したマッピングと同じです。

5.2.4 Service Manager_9_Default_Incident_AutoClose.xsl - 更新

表5-3に、このテンプレートで更新操作に対してマッピングされるフィールドおよび値を示します。インシデントに対するすべての参照は、Enterprise Managerのインシデントを参照しています。

表5-3 HP Service Manager 9のデフォルトのインシデント自動クローズ更新フィールドの名前と値

Service Managerのフィールド名

Incident ID

インシデントのTicketIDに設定します。

Description

書式設定されたEnterprise Managerのインシデントの内容に示されている、書式設定されたインシデントの内容に設定します。

Title

インシデントのサマリーに設定します。

Status

インシデントのReopenTicketフィールドが「Yes」に設定されている場合は、「Open」に設定します。

インシデントの重大度が「Clear」の場合は、「Closed」に設定します。

Alert Status

インシデントのReopenTicketフィールドが「Yes」に設定されている場合は、「reopen」に設定します。

インシデントの重大度が「Clear」の場合は、「closed」に設定します。

Resolution Fix Type

インシデントの重大度が「Clear」の場合は、「permanent」に設定します。

Closure Code

インシデントの重大度が「Clear」の場合は、「User Closure」に設定します。

Solution

インシデントの重大度が「Clear」の場合は、「The alert was resolved in Oracle Enterprise Manager」に設定します。

Journal Updates

書式設定されたEnterprise Managerのインシデントの内容に示されている、書式設定されたインシデントの内容に設定します。

5.2.5 書式設定されたEnterprise Managerのインシデントの内容

書式設定されたインシデントの内容に、テンプレートのDescriptionおよびJournalUpdatesの各フィールドで使用される形式を示します。

  • 山かっこ(<および>)で区切られたテキストはEnterprise Managerインシデントのフィールド名を示し、これは実際のフィールドの内容によって置き換えられます。

  • 2つのアスタリスクが付いた行は、指定されたインシデント・フィールドにデータが含まれている場合にのみ存在することを示します。

  • 形式の後の注意事項の項に、一部のフィールドに関する情報を示します。

5.2.5.1 書式設定されたインシデントの内容

EM User: <NotificationRuleOwner>
.
Incident Information:
.
    Source Name: <SourceObjInfo/ObjName>
    Source Owner: <SourceObjInfo/ObjOwner>**
    Source Type: <SourceObjInfo/SourceObjType>
    Source SubType: <SourceObjInfo/SourceObjSubType>
    Target Name: <TargetInfo/TargetName>
    Target Type: <TargetInfo/TargetType>
    Target Type Label: <TargetInfo/TargetTypeLabel>
    Target URL: <TargetInfo/TargetURL>
.
    Target Properties:**
        <TargetProperty/Name>: <TargetProperty/Value>**
.
    Severity: <Severity>
    Priority: <Priority>
    CreationDate: <CreationDate>
    LastUpdatedDate: <LastUpdatedDate>
    Owner: <Owner>
    Notification Rule: <NotificationRuleName>**
    URL: <IncidentURL>
.
    EM Incident Status: <ResolutionState>
    EM Acknowledge: <Acknowledge>
    EM Auto Close: <AutoClose>
    EM Escalation Level: <EscalationLevel>
    <AdditionalDetails/Name>: <AdditionalDetails/Value>**

5.2.5.2 例5-1の注意事項

  • EM Userは、チケットの自動発行によってチケットが作成された場合はインシデントのルール・セット所有者に設定され、チケットの手動発行によってチケットが作成された場合はEnterprise Managerログイン・ユーザーです。

  • Target Propertiesセクションは、インシデントにターゲット・プロパティ値が含まれている場合にのみ存在します。いくつかのサンプル・ターゲット・プロパティの名前/値のペアを次に示します。

    Line of business: Finance

    Owner: Finance-DB Team

  • CreationDateは、Enterprise Managerでインシデントが作成された日付に設定されます。

  • Ownerは、Enterprise Managerでのインシデント所有者に設定されます。

  • URLは、Enterprise Managerのインシデント詳細ページのURLに設定されます。URLは、クリックしてEnterprise Managerでインシデントを表示できるリンクとして設定されます。

5.2.6 重大度マッピング

Service Managerのチケットの重大度は、Enterprise Managerのインシデントの重大度値に基づいて設定されます。表5-4に、Service Managerでチケットを作成する際に使用される値を示します。

表5-4 チケットの重大度マッピング

インシデントの重大度 チケット重大度の設定

致命的

1 (クリティカル)

クリティカル

1 (クリティカル)

警告

3 (平均)

マイナー警告/アドバイザ

4 (低)

情報

4 (低)